演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第10回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
今回のテーマは、「商売をするにあたって、誰が神様なのか、そして誰からお金をもらうか」問題についてです。
誰が神様?
ヨッピーさん(@yoppymodel)にとっての神様は、「読者」だそうです。
例えば僕のライターと言う仕事で言えば、クライアント(お金をくれる人)がいて、取材先がいて、そして読者がいる。
この中でどれが一番大事なのか、と言えばこれはもう「読者」なのであります。
何故なら、クライアントは確かに僕にお金をくれるけど、じゃあ何故僕にクライアントがお金をくれるのかと言えば僕が一定数の読者を抱えているからだ。
(中略)
だから、僕は自分読者に絶対損をさせたくないし、読者から直接お金をもらうような事もしたくない。
僕にとって読者様は神様だからだ。
出典/明日クビになっても大丈夫!
で、なんで今回このテーマを取り上げたかというと、ちょうどこの本と同じ時期くらいに、中川淳一郎さん(@unkotaberuno)というPRプランナー(?)の方の記事を読んだからです。
オレ自身は才能なんかはまったくないとは思っている。ただ、根性と「カネを出す側がエラい」という社畜根性は持っている。オレはこれしかない。
出典/フリーランスは他のフリーランスを羨ましがってはいけない、という心構えと稼ぐための基本姿勢について(有料記事です)
中川さんにとっての"神様"は、僕の読んだ感じとしては「クライアント」なのかな?と思いました。
ヨッピーさんと中川さん、「広告」という同じ業界にいて、考え方は違っているのは色々と考え方があって面白いなと思い、今回のテーマとして取り上げました。
誰からお金をもらう?
ただ、このテーマにはまだもう一歩先の話があって(というかここからが本題)、
ヨッピーさんとキンコン西野さんに関しては、根本の考え方は同じなのに、取っている行動は180°逆なのです。ここがまた面白い。
まず根本の考え方というのは、さっきも書いたとおり、「読者(お客)こそが神様」というところです。
キンコン西野さんは「読者(お客)こそが神様」とまでは明言されてないですが、少なくとも「クライアントよりもお客(この場合は西野さんのファン)の方を大事にする」というスタンスでは、同義だと思います。
そしてここからの「取っている行動は180°逆」というところが面白いのですが、ヨッピーさんはお客(以後抽象性を上げて"読者"ではなく"お客"とします)を大事に思っているからこそ、お客からはお金を取りません。
しかしキンコン西野さんはお客が1番大事だと思っているからこそ、直接お客とつながって、直接お客からお金をもらいます。
芸能人や役者の方々の「お金をもらう仕組み」
西野さんは何年かほど前に「(お客から直接ではなく、間接的に)クライアントから給料をもらっている仕組みの脆弱性」に気付き、テレビ以外からの収入の軸足を作ろうと試みました。
どういうことかと言うと、テレビに出ている芸人さんや役者の方などは、「クライアント(=CM)」からもらったお金で、給料が発生しています。
しかしそれには、「お客よりもクライアントを優先するために、お客にウソをつかなければいけない時がある」という弱点があります。
例えば、マズイ料理を食べても視聴率のために「うまい!」と言ったり、普段使ってもない商品を、CMで「最高!」とか言ったりすることです。
でも今の時代、そういったウソはネットやSNSですぐにバレます。そしてこれからの時代、「お金」よりも「信用」が大事になってきます。
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信用を失う1番手っ取り早い方法は、「ウソをつくこと」です。
西野さんは、そんな先の時代を見据えて、「クライアント」からではなく(=テレビに出ること)、「お客」から直接お金をもらうマネタイズの仕組みを構築しようとしました。
演者とお客が直接つながる
今は、個人が個人に課金できるクラウドファンディングや有料メルマガといった"装置"が、たくさんあります。
ちなみに西野さんは、クラウドファンディングで累計1億円以上集めています。
その一方、ヨッピーさんはお客を大事に思っているからこそ、直接お金を受け取りません。
受け取らないどころか、自分のイベントに来た人に対してお金を「渡して」いたりします。
過去に自分主催でやったイベントはイベント会場側に「入場料は全額僕が払うからチケット代無料にしてくれ」と交渉して実際に無料にしたし、CDを発売した時は「1人500円分おこづかい付きCDリリースイベント」なんかをやったりした。
イベント会場代は全額僕持ちで、かつ来てくれた人達全員に500円ずつ配ったのだ。
出典/明日クビになっても大丈夫!
僕はここが本を読む前は不思議で、「イベント有料でやったらもっと儲かるだろうに」とか「あれだけ読者抱えてたら、有料オンラインサロンとか始めたら強そうだな」とかと思っていました。
でもヨッピーさんは、それらをすべて踏まえたうえで、「お客からはお金を受け取らない」という選択を取っていたんですね。
自分が少数派だということは、自分で言っていました。
もちろん、本や雑誌、CDみたいに読者が直接クライアント足り得る仕組みの物なら読者からお金を貰うのは当たり前のことだし、僕のその「お金を取りたくない」と言う価値観の方が世間からズレてるんだろうなっていう認識もあるので押しつけるつもりはないけど、
出典/明日クビになっても大丈夫!
これからのお金の稼ぎ方
確かに、これから先は西野さんのように、お客と主が直接つながる時代になっていくと思います。ただ、その一方で、「お客が大事」という同じ考えから、全く逆の方向に発想するヨッピーさんのような考え方もあります。
同じ業界にいても誰を神様とするかが違ったり、同じ考えでもそこから導き出される行動は違ったりして、単純に色んな考え方があって面白いなと思ったという話でした。
第11回(最終回)はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
もっとヨッピーさんの色んな持論が細かく書かれてるよ↓
Kindle版もあるよ↓
僕の最近のツイート↓
個人ブログは、自分の書きたいことを書こう。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月12日
起点となったえとみほさんのエントリも、それに追随したはあちゅうさんのエントリも、このエントリにも全部20いいねずつくらいしたい。本来はもっと自由なものなんだよ、個人ブログは。
個人ブログはもっと自由でいいと思うんだ https://t.co/WsFfLahSRv
しおたんさんと最所さんの、今回の県談記事に懸けた想いが伝わってくる…!
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月12日
記事公開したらハイ終わり、じゃなくて後にタイトル変えるという、最後「広める」までコミットするのがやっぱり大事だなあ。
アーティストと工業製品メーカーのタッグでつくりあげた、大作の裏側。 https://t.co/mguuR3FiLE
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メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
今回のテーマは「これからのスポンサードコンテンツについて」です。
「スポンサードコンテンツ」については、タイアップとか企業案件とか広告記事とか記事広告とか、色々と名称はありますが、今回は「スポンサードコンテンツ」で統一することにします。
ヨッピーさんの「スポンサードコンテンツ」への熱意
今回の本中で驚いたのは、ヨッピーさん(@yoppymodel)のスポンサードコンテンツに対する熱意。
ここまで作り込まれているからこそ、ヨッピーさんのスポンサードコンテンツは面白いんだなと納得しました。
例えば、自腹覚悟の豪華ゲスト招待の話なんかは、その典型です。
そんなわけでのんさんに呉市の魅力を語ってもらう記事を書いて、当然ネット上ではウケた。
ただし、これには裏側があって、「のんさんを連れてこよう」と思いついたのは僕が広島県から仕事を受注したあとの話なので、当然広島県からもらった予算にのんさんに払うギャラは含まれていない。
でもどうしてもの朝に出て頂きたかったので、広島県の担当の人に「なんとか追加で予算をください!」とお願いし、最悪「自腹を切ってでもお願いしよう」くらいに思っていた。
出典/明日クビになっても大丈夫!
なんというか、ヨッピーさんの書くスポンサードコンテンツって、「提供会社(クライアント)」じゃなくて読者の味方感」があるというか、「提供会社を手中に収めてる感」があります。
「この記事中のどこでクライアントの紹介してるんだ!?」ってくらい、ヨッピーさんのスポンサードコンテンツには広告らしさを感じません。
そんな「宣伝よりも面白さ重視」の姿勢だからこそ、ヨッピーさんの書くスポンサードコンテンツは毎回バズるんだと思います。
バズるからクライアントの認知拡大にもつながって、ヨッピーさんに次の仕事がやってくるという好循環。
「スポンサードコンテンツ」を作る際の優先順位
ちなみに「宣伝よりも面白さ重視」の姿勢に関しては、ヨッピーさんはスポンサーコンテンツを書く際の、幸せにする優先順位として①読者②取材先③クライアントと明言しています。
クライアントとの打ち合わせのときでも、ハッキリと言うそうです。
逆に言えば、一般的なスポンサードコンテンツって、優先順位の①が「クライアント」になってるから、嫌われているのかもしれません。
嫌いとまではいかないですが、特にぼくが悲しくなるのは、YouTuberの方々のスポンサードコンテンツです。
なんというか、動画から漏れ出ている「クライアントに従ってる感」が、どうしても拭いきれません。
特にYouTuberの方たちは視聴者との距離感の近さが一つの魅力なので、普段自由気ままにやっている面白さが人気だったYouTuberが、スポンサードコンテンツになった途端にかしこまってしまう感じが、なんとも残念に感じてしまいます。
宣伝を意識するあまり、企画の流れが不自然になった瞬間、「面白さ(視聴者)よりも宣伝(クライアント)を優先するんかい!」という思いが、僕たちの落胆につながるんてしょうね。
最近面白いなと感じるスポンサードコンテンツの作り手
ただ、最近YouTuberの中でも「面白いスポンサーコンテンツだな」と思う人が増えてきて、東海オンエアさんとかは面白いです。
最近UUUMへ移籍してスポンサードコンテンツの頻度が上がっていますが、毎回その抜群の企画力でバッチリ面白くしてくれます。
他にYouTuber以外ですごいなと思うのが、最近飛ぶ鳥をはたき落とす勢いのゆうこすさん(@yukos_kawaii)。
なんと驚くことに、ゆうこすさんのインスタグラムでのスポンサードコンテンツは、普段の投稿よりも「いいね」の数が多いんだとか。
これはゆうこすさんが、普段の投稿以上に「どうしたらファンに喜んてもらえるか」「クライアントの商品の魅力を全力で伝えたい!」ということを練りに練ってるかららしいです。
これからのスポンサードコンテンツ
でも逆に、これからのスポンサードコンテンツはこれくらいまで考え抜かれたものじゃないと、生き残らないのかなとも思います。
最近はSNSの浸透で、今までだと一般人として埋もれていたかもしれない人が「インフルエンサー」として台頭することが増えてきました。
そんな人たちの一つの収入源がこの「スポンサードコンテンツ」なわけですが、「宣伝したらお金もらえる」くらいの安易な発送で適当にやっていると、インフルエンサーが増えた分、速攻で淘汰されそうです。
事実、最近は色々なツールなどを駆使して、クライアント側も「本当に影響力のあるインフルエンサー」を見極めようとし始めています。
そんなときに最後まで残るのは、やはり「徹底的に考え抜かれたスポンサードコンテンツ」と、それを作るヨッピーさんや東海オンエアさん、ゆうこすさんのような方たちだなと思います。めちゃくちゃ上から目線ですいません。
P.S
あと個人的な思いとして、別にしょうもないスポンサードコンテンツを作った「人」が淘汰されるのは全く構わないです。
ただ、そのために消費者からスポンサードコンテンツ「自身」が淘汰される(嫌われる)のは、どうにも避けてほしいなと感じています。
というのも、「5年後、メディアは稼げるか」や「新しいメディアの教科書」を読んで、「これからのメディアの稼ぐ一つの形は、スポンサードコンテンツだ!」と胸高鳴った日のことを、今でも覚えているからです。
メディアのビジネスモデルとして「広告」や「サブスクリプション(=定額課金)」がどうにも先行き不透明な中、「スポンサードコンテンツ」はそんな暗闇に一つの光を差しこんだ救世主のような感じがしました。
そして今、そのメディアの「スポンサードコンテンツ」によるマネタイズは、一つ正念場を迎えていると思います。
「スポンサードコンテンツ」によるマネタイズのメディアとして名を上げた「バズフィード」は、最近知らない間に記事中に普通の広告が挿入されていました。(=広告によるマネタイズ)
今までは記事中に広告がなかった(少なかった?)ことが一つのウリだったし、特にこれに関するプレスリリースも出てないので、どうしたものかと見ています。
※僕が見落としているだけの可能性もあるので、もし何か知っている方は教えてください。
バズフィードは新しいメディアの形だ!とかなり興奮して注目していたので、今後の行方には目が離せません。
ということで、どういったスポンサードコンテンツが生き残るかよりも、安易に仕事を受けてしまったインフルエンサーによって、安易なスポンサードコンテンツが大量生産されてしまい、スポンサードコンテンツが消費者に嫌われて、スポンサードコンテンツ自体が生き残れるかどうかが若干不安な、今日この頃です。
スポンサードコンテンツによって、
インフルエンサー→お金を稼げる
クライアント→宣伝ができる
消費者→普段より手間とお金がかかって、より面白いコンテンツを楽しめる
という、「三方良し」な循環がもっともっと回ってほしいです。
というか、僕もその循環に入りたいぞ!!!
ヨッピーさんのスポンサードコンテンツへの熱意、この本でもっと感じ取れます↓
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やっぱり思考の言語化は大切だな。その過程で得られるものが大きい。教えるのが一番の勉強と同じ原理。言語化で規定することによる、思考の膠着化という危険性もはらんでいるけど、その懸念点を差し引いても、やっぱり考えていることを言葉に変換するメリットは大きい。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月7日
田端さんのこの記事はマジで慧眼。「広告とは?」という定義を大幅に拡張する、まさに目からうろこの記事だった。思わず僕も、当時はこの記事の感想だけで、ブログ一本書いてしまった。。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月7日
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『cocorone』ローンチイベント行って、これからの「メディア」「買い物」「らしさ」について考えた
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
昨日の夜、『cocorone』という新しいメディアのローンチイベントが、渋谷の『BOOK LAB TOKYO』でありました。
『BOOK LAB TOKYO』には初めて足を踏み入れたのですが、いい雰囲気でしたね。
『cocorone』がどういうメディアかというのは、僕が自分の言葉ではうまく説明できないので、イベント告知の文言をそのまま載せておきます。
今回、私たちは新しい形で地域の魅力を発信するため、伝統工芸品やデザイン雑貨を生活に取り入れた豊かな生活を提案するメディア「こころね」をスタートさせました。
心根(こころね)とは、「心の奥底」を意味するコトバです。
大量生産が当たり前となった今日、ありふれたモノではなく、心の底から 「いいね」と思うモノに出会ってほしい。
私たちのそんな思いをひとりでも多くの人に感じてもらうため、今回「こころね」のローンチパーティーとして”キャッシュレスマーケット”を開催する運びとなりました。
そしてそのローンチイベントの一環として、1時間ほどのトークセッションがあったのですが、今回のブログのメインはこれです。
トークテーマは「"メディア”による地域の魅力発信」。
3名の登壇者はコチラです。(※順不同)
①青木優さん(@yuuu_a)
訪日外国人向けメディア「MATCHA」を運営する会社の代表取締役です。
②平山高敏さん(@t_hirayama0227)
旅メディア「ことりっぷ」のWEBプロデューサーです。
③最所あさみさん(@qzqrnln)
今回ローンチした『cocorone』のプロデューサーです。
モデレーターは、モリジュンヤさん(@JUNYAmori)。今回の『cocorone』を運営する会社『IDENTITY』の、共同代表取締役です。
ということで、今回のトークの感想を書いていくのですが、僕が深く考えたとこだけをかいつまんで書いていきます。(3つ)
なので、1時間のトーク内容を網羅してはおらず、これから書くことは僕の勝手な記憶と解釈もふんだんに入り乱れていることを予めご了承くださいい!!
目次
これからのメディアの役割
今回のトークテーマをおさらいしておくと、「"メディア”による地域の魅力発信」。
メディアに関しては、最所さんが言っていた「メディアの役割」についての発言が、印象に残りました。
それは、メディアの役割は、ただ単に"作り手"と"受け手"をつなぐだけではないということです。
「メディア」って、単語の意味をそのまま取ると「媒体」という意味なので、ややもすれば「つなぎ役」をしていればいいとなってしまいがちです。
でもそうではなくて、メディアには新しい"受け手"を発掘したりといった、「"作り手"の価値を最大限に高める役割」を担う必要がある、という話をされていました。
現場ではここまで聞いてふーんって程度だったんですが、今書きながらやっとnoteの内容と話がつながりました。
これからの時代、「メディア」と「ブランド」の境界線は溶けてなくなっていきます。もっと言えばここに「コミュニティ」の要素も入ってきて、まさに三位一体の状態になると思います。
最所さんは、おそらくこの「ブランド」や「コミュニティ」の役割も「メディア」は担っていかなければならないよ、ということを言っていたのかもしれない!と気づきました。
「作る」に時間と労力を割かれて忙しい"作り手"さんの、「広める」の部分を担うメディアこそが、これから求められていくんだなと感じました。(ちなみに、この両方の過程を両方とも最高レベルでこなすキンコン西野さんは、最強です)
これからの時代の購買行動
会場には、オシャレな展示スペースも...!
次に2つ目は、これまた最所さんが話された、「今の(消費)トレンド」についてです。
最所さんは「バーソナライズされた体験」と答えられてて、まあそれ自体はもう色んな人が言っているのですが、そこで挙げられていたエピソードがすごく示唆に富んでいるなと思いました。
その話と僕自身の体験がつながって、また一つ「これからの購買行動」についての考えることができたからです。
最所さんのエピソードは、佐賀へ有田焼の取材に行った際の話でした。
どうやら、現地の市役所の方でモーレツに有田焼に詳しい方がいたらしく、その方に佐賀でのオススメの取材先ルートなどを教えてもらったようです。
それで、最所さんは取材として訪れたにも関わらず、お土産として(有田焼などを?)爆買いしてしまいました。
その話のなかで、ポロッと「(現地の方に取材先を)アテンドされた(上で訪れた)から買ってしまった」みたいなことを言われていて、あっこれだ!と思いました。
というのも、僕は「行きたい飲食店」というのを常にストックしていて、どこか外食するってことになったらそのリストの中から選びます。
逆に言えば、最近は「ふらっと見つけた良さげなお店」とか「食べログで見つけた高評価のお店」に行くことがめっきり減りました。
で、この「行きたい飲食店」のネタ元は、大半がフォーリンデブはっしーさんのインスタグラムと、堀江貴文さんのメルマガです。
そして、僕が最近ずっと考えていた「僕はこの「行きたい飲食店」に実際に行って、一体何を体験しているんだ?」という疑問が、最所さんの話を聞いてようやく解けました。
僕はフォーリンデブはっしーさんの行ったお店を訪れて、「そのお店の料理」を体験していたのではなく、「フォーリンデブはっしーさんが食べた料理」を体験していました。
俗に言う、「追体験」です。
だから、偶然見つけて入っても、フォーリンデブはっしーさんが行っていたのを見て入っても、そのお店の料理の味自体は全く一緒でしょうが、絶対に僕の満足度は違う自信があります。(もちろん後者の方が高いです)
それをなんとなく肌感で察していたからこそ、僕はふと見かけた良さげなお店をスルーし続けていたのかもしれません。
オシャレな展示②
最所さんの話に戻ると、最所さんもやっぱり、自分で調べて取材先を割り出ししていたら、おそらくそこまで爆買いに走ることもなかったのではないでしょうか?
現地の役所の方にアテンドしてもらったからこそ、ついつは爆買いしてしまったような気がします。
つまり僕たちは、誰かに「紹介してもらいたい」んです。
これからの購買行動には、この要素がかなり重要になってくると思います。
だって、今の世の中、情報が普及しすぎてどの商品もそれなりに良いです。そんなに差がありません。
それに、もう既にモノが溢れすぎて、最低限生活する分には、これ以上モノも必要ありません。
そんな状況のなかで、これから僕たちがわざわざモノを買う時というのは、「誰かに紹介してもらった時」です。
逆に言えば僕たちは「誰かに紹介してほしい(商品を差別化してほしい、買う理由が与えてほしい)」と願っているのかもしれませんが。
しかしその時だって、僕たちが買っているのはその「モノ自体」ではなく、「その人が勧めていたモノ」です。
「モノからコトへ」は言われて久しいですが、次に来ると言われている「コトからヒトへ」の消費。
僕たちはこの先、モノでもコトでもなく、"ヒト"にお金を払うようになっていくんだなーと実感した最所さんのエピソードでした。
”らしさ”ってなに?
そして最後3つ目は、 "らしさ" ってなに?です。
これはトークセッションの後半で、そこそこ時間をかけて議論されました。
僕は今まで"らしさ"について深く考えることはなかったのですが、このテーマになった途端、登壇者の方々からかなり抽象的な議論が飛び交い始めたので、やっぱり「地方」や「伝統」に深く関わる人には、避けて通れないテーマなんだろうなあと思いました。
最初に結論を言っておくと、"らしさ"というのは「人によって形成され、人によって評価される」ものだそうです。
まず前半の「人によって形成される」というのは、平山さんの話がわかりやすかったです。
要は例えばある地方で"らしさ"を出していこうと考えたとき、人ではないもの、つまり「場所」や「農産物」といった自然のもので"らしさ"を表出しようとすると、結局消耗戦になってダメなんだそうです。
美味しいみかんがありますよー!つてアピールしても、もっと美味しいみかんを作る地域がでてきたらそれで終わりだと。
でもそこで、「人」で"らしさ"を出していくとするとどうでしょう。
誰一人、この世に同じ人物なんかいないし、同じ人生を歩んできた人はいないですよね?
つまり、人を掘り下げることによって生まれた、人にフォーカスすることによって生まれた、"らしさ"というのは、唯一無二の魅力を持つわけです。
次に後半の「人によって評価される」に手こずりました。最初聞いた時、いや、それは当たり前だろと。
前半の「人によって形成される」は自然に対しての人ということで理解できたのですが、「評価される」のは別にみかんに僕たちが評価されるはずもありません。
けど、しばらく考えてわかりました。あ、これは「機械・数字」に対してのアンチテーゼなんだと。
おれたちは、あんたら機械に評価される筋合いはねえ! っていう話だったと解釈しました。
今は「信用経済」の名のもとに、次々と個人の評価を数値化するサービスが出てきていますが、もしかしたらそのあたりを念頭に置いた発言だったのかもしれません。
オシャレな展示③
そういえば、"らしさ"を頻繁に耳にする時期が、僕にもあったことを思い出しました。そして、当時抱いていた"らしさ"に対する疑問も、今日の話で解消されました。
僕が"らしさ"をよく聞いていたのは、中高の野球部時代です。
試合の時にしょっちゅう、顧問の先生から「自分たち"らしい"野球をしよう!」というゲキを受けていました。
当時はホントに意味がわからなくて仕方なかったのです。
「いや、そんなん教えてもらった覚えはないぞ。とりあえず声出して元気ハツラツにやればええんか?」と。
数年経って、ようやく意味がわからなかった意味がわかりました。
結論から言うと、「自分たち"らしい"野球」なんてものはこの世にありません。いや、ないことはないのですが、それが永遠に"らしさ"と呼ばれる日は来ないだろうと思います。
なぜならそれは、野球が「点をたくさん取った方が勝ち」という「数字」に基づいたものさしで価値が規定されているゲームだからです。
結局、"らしさ"というのは「結果」ではなく、その「過程」でしか生まれません。
「結果」という土俵に上がり、
「数字」というものさしで測られた瞬間、この世のすべての"らしさ"は消滅します。
野球の話に戻ると、例えばホームランをいっぱい打つことがそのチームの"らしさ"だとして、ホームラン5本打って試合に負けた場合と、ホームラン0本でも試合に勝った場合なら、世間の評価として高いのは断然後者です。
だから、「自分たち”らしい”野球をしよう!」という激励は、「試合に勝とう!」と同義になり、結局僕たちは全力でプレーすることくらいしかできないのです。
そうやって考えると、前半の「"らしさ"は人によって形成される」という文言への理解度も高まります。
「その人自身のエピソードや生い立ち」は、どうやったって数値化できないからです。
つまり"らしさ"というのは、「どう表出するか」ではなく「どう見出すか」ということが大切なのかもしれません。
最後に
オシャレな展示④
ということで、以上3点「これからのメディアの役割」「これからの購買行動」「"らしさ"」について、『cocorone』ローンチイベントのトークセッションから考えました。
メディアを黎明期から見届けるという経験がこれまであまりないので、インスタグラムでのグロースぶりを、温かく見守りたいと思います。
以上、『cocorone』ローンチイベントイベントレポートでした。
僕の普段のツイートの様子です↓
僕たちが「身体」を持つ以上、リアル店舗の意義はあり続けるよなあ。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
こういうのを読むと、ZOZOSUITでユニクロやばい!みたいな記事の、なんかそれは違う感がより鮮明になる。リアル店舗網持ってるのは、やっぱり強いよ。
お店はやっぱり、「待ち合わせ場所」なのだと思う https://t.co/WgG16JMw19
田端さんのこの記事はマジで慧眼。「広告とは?」という定義を大幅に拡張する、まさに目からうろこの記事だった。思わず僕も、当時はこの記事の感想だけで、ブログ一本書いてしまった。。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月7日
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趣味を発信するなら「映画専門家」ではなくて、まずは「恋愛映画専門家」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
すいません、最初に謝っておくと、この連載はそれぞれのエントリ内容が独立していることが一つのウリだったのですが、今回は書いている途中で「あ、これって前回の内容から地続きだな」ということに気づきました。
一応、独立はしているのですが、前回のエントリを読んでからのほうがもっと面白いです。
前回のエントリ内容を簡単に言うと、「趣味は楽しむだけじゃなくて発信しよう!そしたら"趣味"が"仕事"になるかもしれないよ!」ということでした。
今回のテーマは、それを踏まえて「好きなことを発信するにあたっては、より内容を細分化し、自分を特徴づけよう!」です。
ビジネスの世界の競争は椅子取りゲームに似ている。
さっきも言った通り、僕はまずライターとしてのキャリアを考える上で「記事広告が得意なライター」と言う「椅子」を最初に狙いに行った。
なぜならその椅子はどう考えても儲かるのに、その椅子に座ってるライターが他にまだいなかったからだ。
「映画好き!」より「恋愛映画好き!」
例えば前回のエントリ同様、趣味が「映画鑑賞」であるとします。
その場合、発信するにあたって「私は映画が好きです」より「私は恋愛映画が好きです!」の方が、特徴的な人になりやすいということです。
もちろん、最終的には「映画全般に詳しい人」になった方がいいのですが、まずはその中でも一つの分野に特化していったほうが、キャラがつきやすくなります。
このとき、最初から「私は絶対に恋愛映画に特化したい!」という強い思いがあればいいのですが、「映画は好きだけど、分野は特に決まってないかなー」という場合に、こういった戦略を立てます。
特化する分野の絞り方
ただ、大抵の場合、人気のカテゴリほど発信している人も多く(ライバルが多い)、イマイチのカテゴリほど発信している人も少ない(ライバルが少ない)です。
なので、人気のカテゴリほど発信した場合に、皆に興味を持ってもらえる可能性は高いですが、それだけライバルが多いので埋もれてしまう可能性も高くなり、その逆もまた然りで、ここらへんはトレードオフって感じになります。
僕の結論としては結局、特に好きなカテゴリがない場合は、その次にまあまあ好きなカテゴリを選択するのが吉です。
探せば「穴場」もある
ただ、たまにそれが「好きな人」はめちゃくちゃいるのに、それを上手に「発信してる人」が少ない場合もあります。
ヨッピーさん(@yoppymodel)は本中でそれを見つけろ!まだまだある!という風に書いているのですが、今の僕にはなかなか見つけられなかったので、ここではその見つけ方を書くことができません。
なので、とりあえず自分の「めっちゃ好きな」カテゴリがなかったから、「まあまあ好きな」カテゴリをするのが1番わかりやすいというのが、今の僕が言える最大限のやり方です。
ヨッピーさんの「椅子」の探し方
これに沿って考えると、最近ヨッピーさんが「下ネタ」系や「体張る系」の記事が減り、取材記事や銭湯の記事が増えてきた理由が見えてきます。(関連リンク:ヨッピーが書いた記事)
ヨッピーさんは最初、下ネタ系のライターとして名を上げました。
古参のヨッピーさんファンには、未だにこの印象を強く持っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、その後ヨッピーさんが所属した「オモコロ」に、ヨッピーさんよりも激しい下ネ記事を書くライターがやってきました。
そこでヨッピーさんは「このフィールドはダメだ!」と判断し、次に、「身体を張る」系のライターを目指しました。
しかし、そこにもARuFaさん(@ARuFa_FARu)という、最高級に面白い天才的なライターがやってきます。
そこでヨッピーさんは「身体張る系もだめだ」と見限り、今度はinterestingな笑いを目指すライターとして歩み始めます。
今までの下ネタや身体張るといった「funny(おもしろオカシイ)な笑い」から、「interesting(興味深い)笑いを届ける」ライターへ。
僕はてっきり、もう年を重ねるにつれて、(性格的に)丸くなったから下ネタをやめて、体が追いつかなくなったから身体を張る系の記事が少なくなったのかなと思っていました。
でも、そうじゃなかったんですね。
ヨッピーさんはかなりの戦略的に考えたうえで、記事タイプの変遷を遂げていました。
僕の狙う「椅子」は、、、
で、これを僕に置き換えて考えた時、僕はどのポジションを狙っていこうかと、今は思案中です...。
別にどの分野でもそれなりに楽しく書けそうなんですが、逆に何か絶対に一つのこと!っていう分野がなかなか見つけられずにいます。
けど別に考えていて埒は明かないので、書き続ける中で見えてくるものがあるかなと今は模索している段階です。
最後に
ということで、「自分の趣味を発信しよう!」と決めたら、次はその中でも特に細分化された何かの専門家になることが良さそう!という話でした。
僕も発信しながら見つけます。
第10回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
儲かる椅子の探し方、書いてあります↓
Kindle版↓
僕の最近のツイート↓
"学生"って言うと、良くも悪くも世間からの「すげえ!」の閾値が下がる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
僕は、読者が書き手の立場も気になるだろうと思って、一応「学生です」とはプロフに書いてるけど、「@学生ブロガー」とか全面には押し出し過ぎないようにしてる。
「純粋な」市場で、評価してもらえるようになりたいから。 https://t.co/FJxcJsqc7H
あとはやっぱり、「失敗」への許容度が高い。「いい経験だ!」の一言ですべて片付く。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
つまり、目的は「純粋な」市場で勝負することだけど、そのための「武器」や「挑戦権」に関しては、とことん「学生です、てへぺろ」で思う存分甘える。
学生バンザーイ
ニュースキュレーションブログもやってます↓
「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
THE・自己啓発なタイトルで失礼します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第8回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
今回のテーマは、「趣味はしっかり発信していこう」です。
本中で一つ面白いな思ったのが、趣味を「消費する趣味」と「生産する趣味」に分けていたことです。
ここで僕が勝手に定義づけた二つの趣味について書こうと思う。
大雑把に分けて「生産する趣味」と「消費する趣味」だ。
要するに「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がある、もしくは新しい人と知り合う可能性があるもの」がつまり「生産する趣味」で、
逆に「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がなく、新しい人と知り合う可能性もないもの」が「消費する趣味」となる。
要はこれから「好きなことを仕事にする」ためには、趣味を単に「消費するだけの趣味」から「生産する趣味」へシフトさせる必要があるということです。
そしてこの「生産する趣味」と同義になるのが、今回のテーマである「趣味は発信しよう」です。
趣味は「発信」していこう
ただ単に楽しんでいるだけではダメです。それだとお金は減っていく一方ですが、「生産する趣味」に転換させると、むしろお金は増えていくようになります。
堀江貴文さんがお金持ちの秘密は、実はここにあります。
堀江さんはかねがね「これからは遊びが仕事になる」って言ってて、実際メルマガ読む限り堀江さん遊んでばっかのように見えるんだけど、じゃあなんでお金持ちなのかと言えば、すぐに「遊ぶ側」から「遊ばせる側」に回るから。徹底的に遊び込んで、すぐに役割を昇華させる。大事なのは「のめり込む」力。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月30日
自分の趣味を発信するというのは、単に「私は○○が好きだー!」と叫ぶことではありません。
趣味を「発信」する3つのメリット
例えば映画が好きなら深い洞察に基づいたレビューを書く、服が好きなら季節や流行に合わせたおすすめのコーデを紹介するという感じです。
つまり、自分の趣味を発信することによって、「誰かの役に立つ」ということです。
こうして自分の趣味を単に楽しむだけではなく、「発信する」ことのメリットは、大きくわけて3つあります。
①趣味への意識がより強まる
1つ目が、誰かに見られることを意識することによって、「趣味への意識がより強まる」ということです。
例えば、先ほどの映画好きということをもう一度例として使います。今までも、映画を見てそれなりに感想を抱いたり分析を行っていたかもしれません。
ただ、それを自分の心の中だけでとどめておいたり、発信したとしても家族や友人、恋人の中だけで共有していたのでは、いつまで経っても「ぬるま湯」のままです。
適当な論評でも、誰も何も真剣なフィードバックがないからです。
一方、その映画の感想をSNSやブログに書くとしたらどうでしょう。
見られる相手が、一気に不特定多数になります。数も膨大になります。
そうすると、その感想の鋭さや面白さによって「いいね」の数が違ってきたり、場合によっては「その見方は自分とは違う」という人が現れるかもしれません。
いわゆる「本気のフィードバック」です。
自分の趣味の程度を全世界に晒すことによって、自分はどれくらいその趣味に詳しいのか、そしてどうすればもっと詳しくなれるのかということを知ったり、知りたくなったりします。
こういう循環が生まれれば、自分の趣味にどんどんと磨きがかかっていくとになります。
「趣味は趣味のままで気楽にやっていたいよ」という人もいるかもしれませんが、これからの時代は自分がやりたくないことはどんどんと機械がやってくれるようになるので、逆にむしろ「自分の好きなこと」しかできなくなるのです。
仕事とプライベートを切り分ける時代はもうすぐ終わるので、趣味は遠慮せずにどんどんとブラッシュアップさせていきましょう。
②より多くの情報を手に入れられる
2つ目のメリットは、「発信することによって、より多くの情報を受信する」ことができるということです。
一瞬、「?」となった人がいるかもしれません。
普通、モノは出ていけば出ていくほど中身は少なくなっていきます。
情報を発信すればするほど、ネタが枯渇していくようなイメージがあるかもしれません。
ただ、実情は180°逆で、発信すればするほど、受信量も大きくなります。
つまり、ネタが次から次へと舞い込んで来ます。
再びで恐縮ですが、映画に例えると、感想を投稿すればするほど、観に行く映画がなくなるのではなく、「こんな映画もあるよ!」とい情報のほうが多くなります。
ここら辺の正確な仕組みは、正直よくわかりません。でも、世の中はそういう仕組みになっています。飛行機がなんで飛べるのか理論的な説明はできないけど、まあ無事に飛んでるからいいか的な感じです。
一応僕なりに色々と考えたので、情報を発信すればするほど入ってくるようになる仕組みを、4パターンに分類してみます。
A.メディアとしての役割を期待している
A.はその情報発信者に対して、メディア(=広告塔)としての役割を期待しているパターンです。映画の例で言うなら、映画の出演者や監督が、有名レビュアーに「こんな映画あるんですよ!」という感じですかね。
B.マウンティングしたい
B.は、動機が若干不純かもしれません。要はその情報発信者や周囲に対して、「俺はこんな情報を知ってるぜ!」ってドヤ顔したい場合です。無きにしもあらずだと思います。
C.役に立ちたい
B.の動機と似て非なるのですかね。どちらも「自分はこういう情報を知ってる!」とアピールしたいのですが、C.の場合、その魂胆は「その情報発信者の役に立ちたい!」という純粋な思いです。駆け出しの情報発信者などが、対象の情報発信者に尊敬の念を抱いてるときなどが、これに当たるかもしれませんね。
D.代わりに実験台になってほしい
これは完全に「消費するだけの趣味」タイプの人間ですかね。自分が実際に行動するのは面倒くさいから、その情報発信者に代わりによろしくって感じで情報提供する感じです。映画の場合だと、その情報発信者のレビューを見た上で、自分も見に行くのかどうかを決めるって感じですかね。
僕が思いついた限りでは、だいたいこの4つのパターンです。
ただ、これは何か学術的な裏付けとかがあるわけては全くないので、ここはもう少し行動経学的なところから深掘りしてみたいテーマではありますね。
最後、3つ目行きましょう。
③「趣味」が「仕事」になるかもしれない
3つ目はもうそのままなんですが、「その発信している趣味が人気を獲得して、実際に仕事に転換できるかもしれない」ということです。
「かもしれない」というか、趣味を生産型にすること自体の最終的な目的が、この3番目のメリットです。
1.2番目のメリットが、その過程で得られる3を達成するための手段ということになります。
最初はもちろん、素人の発信する趣味にそれほどの価値はありません。だから対価も獲得できません。
しかし、ずっと発信し続けて磨き続けることによって、その趣味が誰かにとっての「価値」になる日がやってくるかもしれません。
映画の例で言うなら、あるメディアから「うちの媒体でレビューを書いてくれませんか?」と依頼が来たり、映画制作会社から「ウチの映画を宣伝してくれませんか?」とお願いされる状態のことです。
この延長線上には「趣味」と「仕事」の完全シームレスな世界があります。これこそが、これからの時代の働き方です。
僕の「趣味」 とこれから
最後に僕自身の話をしておくと、まあ僕も好きなことはいくつかあるのですが、そのうちの一つが「書くこと」です。
だから今、こうしてブログを書き、Twitterでもつぶやきます。
まだまだ趣味と仕事のシームレス化には程遠いですが、いやー、絶対にこの休学してる1年の間になんとか形にしてみせます。
ということで、趣味は楽しむだけじやなくて、それをどんどと発信して「生産型」に移行していこうという話でした。
最後のはダジャレじゃないです。
第9回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
本中では、より具体的に「趣味」を「仕事」へ変える方法が書かれています↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
ヒカキンさんが以前「YouTuberは、いかに日常を見せられるかが大事」と言ってたのが印象に残ってる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月3日
だから撮影はスタジオじゃなくて家だし、服装も正装じゃなくて寝巻もどき。
"動画"じゃなくて"人"にファンがついてるから、YouTube以外のプラットフォームになってもやれる自信があるんだろうなあ。 https://t.co/Ud2NP41M6j
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個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第7回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
いやあ、「二つ名」っていいなって思います。
「二つ名」の重要性
二つ名というか、別に名前である必要はないんですけど、
その人自身と何か強烈に結びつくものがある人は、すごく人気や知名度獲得に際しては有利です。
僕はヨッピーさん(@yoppymodel)というと、記事冒頭の「こんにちは。ヨッピーです」という文言と少しふてくされた表情がパッと頭に思い浮かびます。
これに関しては、実はヨッピーさん、意図的にやっていたようです。
僕が自分が書く記事は必ず「こんにちは。ヨッピーです」という出だしではじまり、自分の顔写真を入れることにしている。
自分の写真を毎回載せていると「ヨッピーさん太ったね」などと僕の体重の増減にまで気を配ってくれる人が現れるのは完全に大きなお世話だし、
おまけに「汚いオッサンの顔なんて見たくない」なんて暴言を書き込まれたりするのだけど、
これは「この記事は俺の作品だぞ」と言うのを知らしめる意図もあっ続けているのである。
こういう特徴的な「何か」があると、すごく覚えてもらいやすいです。メディアで取り上げられる時や、ファンに真似してもらうときなんかも、そういう「何か」が確立されているとPRが楽になります。
ちきりんさんの「二つ名」的なもの
ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)が、ブログの最後に絶対につけている「そんじゃーね」も、意図的にやっているにやっているようです。
ブログの人気が出てきて、誰かが自分のブログを紹介したエントリの最後で「そんじゃーね」とやっているのを見て、「私は"そんじゃーね"をトレードマークにしよう!」と決めたと、『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記」』で書かれていました。
その他の方の「二つ名」的なもの
あとはLINE田端さん(@tabbata)の「メディア野郎」、落合陽一さん(@ochyai)の「現代の魔法使い」とか、最高すぎます。
他に僕は結構YouTubeもよく見るんですけど、やっぱり挨拶に凝っている人は多いですね。
実際、やっぱり動画の最初で毎回お決まりの挨拶を見ると、こちら側も「おお始まった!」と気持ちが高まります。
視聴を習慣づけしたいYouTuberという職業柄、よりこういう「〜といえば」みたいなのが特に必要なのかもしれません。
他に考えられる「二つ名」の作り方
まあこれからはどんどん自分たちで新しい職業を作っていけるような時代になっていくので、そういうのでもいいですね。
今回はテーマで出落ちだったので、特に抽象化することもせずに具体例ばかりの、「僕もなにかいい二つ名を見つけたいなあ」という話でした。
第8回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
大人気ライター・ヨッピーさんの戦略、赤裸々に書かれてます↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
堀江さんはかねがね「これからは遊びが仕事になる」って言ってて、実際メルマガ読む限り堀江さん遊んでばっかのように見えるんだけど、じゃあなんでお金持ちなのかと言えば、すぐに「遊ぶ側」から「遊ばせる側」に回るから。徹底的に遊び込んで、すぐに役割を昇華させる。大事なのは「のめり込む」力。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月30日
キュレーションブログもやってます↓
ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第6回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
今回のテーマは、ヨッピーさん(@yoppymodel)が本中で「稼げずの谷」と呼ばれているものについてです。
「稼げずの谷」とは
「稼げずの谷」というのは、「起業したはいいものの、仕事が少なかったり単価が安かったりで、どんどんとサラリーマン時代の貯金を切り崩していく期間」のことを言うそうです。
今回、意外だったのは、この「稼げずの谷」の話の際に、ヨッピーさんがとあるブロガーの方々を批判していたことです。
別に個人名を挙げていたわけではないですが、だいたいああ、あの人たちのことだろうな、と顔がパッと浮かぶくらいには、強烈にディスっていました。
そのディスり模様は、コチラです。
「サラリーマンを辞めてブログ一本で生活します!」「僕はブログで自由に生きるんだ!」みたいな人達が最近はちらほら出てきていて、
「僕は自由です!」「満員電車とはおさらばダ!」「サラリーマンなんてくそくらえ!」みたいに調子こいてる人達がいるのだけど、
そういう人達はみんな「今月はいくら稼ぎました」とか「こうして稼げるようになりました」みたいな記事、そしてアフィリエイトのリンクをずらずら並べた記事ばかりを書き、
「ブログで稼げるコツを教えます!月に5000円から!」みたいな事を言い出すのは単純にそういう記事を書いて信者を作り、信者からお金を巻き上げないと生活が出来ないからだ。
型にハマるのを嫌ってサラリーマン辞めたのに、今度は「ブロガー」という型にハマる。チンカスみたいな話である。
(改行は僕が勝手にしました)
要は「会社の呪縛から自由になるってブロガー始めたのに、今度はブロガーの呪縛にハマってるじゃねえか!」です。
(最近僕が響いたツイート↓)
「八百屋はお客さんに野菜を売りますよね。でもブロガーはブロガーに向けて商売する人が多くて、もったいない。」
— 平岡 雄太@DRESS CODE. (@yuta_black) 2017年9月30日
ayanさんの言葉は等身大だけど本質的で共感できる。#ブロフェス2017
ヨッピーさんがこの類のブロガーの方々を嫌っていたことは意外でしたが、(同じ書き手として応援しているのかと思ってた)しかしこの批判のおかげで、僕のモヤモヤも解消されました。
僕のモヤモヤした感情は、ヨッピーさんのディスりで解消された
というのも、昨今はヨッピーさんもしかり「好きなことで生きよう!」という言説が浸透してきていますが、これを自分(僕)に置き換えた時、いくら自分が書くのが好きでも今Twitterで見かける多くのブロガーは何か違う感が、僕の中にもあったからです。
なんというか、皆さんだいたい書いてることが同じで、個性を感じにくいんですよね。
基本的には時事ネタを燃料として、あとは仮想通貨で資産運用。新しいサービスやアプリが出れば、我先にと言わんばかりにアカウント開設エントリを更新。しばらくしたら「少しやって見えてきた自分なりハック!」なるものを公開。
自分が好きなテーマならいいですが、あまりにも皆さん同じようなことばかり書くので、それって全員ホントに書きたいテーマなの?と疑ってしまいます。
僕がブログでやりたいこと
あとこれは僕の個人的な好みもありますが、この「世間の流行に媚びてる」感が、僕はイヤです。世間の流行に乗るくらいなら、自分が世間の流行を作りたいです。
(僕がトレンドに安ノリしない決意を固めたエントリ→ターゲット層は「レベルが高ければ高いほど良い」というわけではない、という話。)
今めちゃくちゃカッコいいことを言いましたが、これは僕が今学生で、別にブログで稼がないと食いっぱぐれる状況にないから言えるわけであって、pvやseoが是が非でも必要になったら、書かざるを得なくなるかもしれません。
要はここに関しては、僕の無駄なプライドかもしれないということです。
「無駄な」プライドを保つために
ただ、逆に言えば「ブロガーの専門家」というか、「書くこと」自体を専門にしてしまうから、結局は時事ネタや駆け出しライターのコンサルに傾倒せざるを得なくなるわけで。
何より「純粋なライターorブロガー」というのは、ドロドロのレッドオーシャンすぎます。
そうやって将来のことを考えたとき、僕だって自分の好きなことを書きつつも、食べていくための収入は得ていくために、最近は「ライティング×〇〇」になるもう一つの柱の必要性を痛感しています。
「ライティング×◯◯」のかけ算になるものが必要だ!
こうすればライティングで自分の好きなことを書いた上で独自性や面白さがあるし、もう一つの軸からの収入があるので、心理的にも腰を据えてものを書くことができます。
ヒントになったのは、NewsPicks編集長である、佐々木紀彦さんが書いた本「5年後、メディアは稼げるか」にあった、「記者が書いた金融記事より、実際に金融機関で働いている人が書いた金融記事の方が面白い」というような(感じ)の話でした。
これは確かにそうです。今は誰でも発信するメディアがあるし、現場の人の話の方が、最先端でリアルです。
キンコン西野さんのブログや最所あさみさんのnoteなどは、僕の今思い描いている書き手としての一つの理想形です。
今回のテーマの本当の論点?
まあしかしこれは、どっちが良いとか悪いではなく、「何を優先するのか」という、かなり普遍的な話でもあります。
最近記事になっていたオリラジ中田さんの話が、かなり良い具体例かなと思います。
自分が一番優先したいことに対して、それ以外は「切り捨てる」。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月19日
中田さんにとっては、それが「みんなに楽しんでもらうこと」だった。そのためなら別に漫才でなくても、パクリネタでもダンスでも何でもいい。
オリラジ中田敦彦『PERFECT HUMAN』発表までの無駄な10年 https://t.co/3ayWCmCHoW
これを今回の話に置き換えると、冒頭に上げたブロガーの方々は「ブログで生計を立てること(内容は市場ニーズに従う)」、そして僕は「好きなことを好きなように書くこと(別にブログ自体でマネタイズは強制しない)」という、そこにあるのは優先順位の違いだけです。
と、その前に...
ただ、これは僕のライティング自体が面白くないとそもそも成立しないので、まずはこの1本目の柱を成立させます!
以上、起業後の「稼げずの谷」の話から派生した、現時点で思い描く僕の将来像についての話でした。
第7回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
本中では、ヨッピーさん命名「稼げずの谷」についてもっと詳しく書いてます↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
「一般人と有能な人だと、どちらがより一般人の気持ちを汲み取れるか」という議論で、僕は7:3くらいで前者の方が共感や人気を得られると思ってたけど、もしかしたらこれはほぼ、0:10なのかもしれない。ちきりんさんやヨッピーさん、キンコン西野さんの市場を読む鋭さを見てそう思う。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月25日
ニュースキュレーションブログもやってます↓