藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

「謙虚」と「老害」は表裏一体

 

こんにちは、藤本けんたろう(@Kentaro_Fujimo)です。

 

スタジオジブリが毎月発刊している、「熱風」という小冊子を読みました。

 

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今から書くのは、4月号の感想です。

 

4月号の特集は、講談師である、神田松之丞(かんだ・まつのじょう)さんのロングインタビュー。

 

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 冊子より引用

 

講談は、落語にすごい近い芸です。違いは、会話で進めていくのに対して、講談は講談師一人によって朗読される点です。

 

序盤で面白かったのは、ジブリ側から神田さんへ、インタビューの依頼をする場面。

 

神田さんが、当時を想起しながら話します。

 

今回のオファーをいただいた時、 これはヨイショではなくて、ジブリって日本人が当然知っているブランドなのに、企画書のメールに「弊社の代表作は『となりのトトロ』です」というふうに、改めてジブリの説明が書いてあったのがなんか面白いなと思って(笑)。

こっちは「いや、ジブリ知ってますよ」と思うけど、知らないことが前提というその謙虚な感じが、ほんとにうれしいです。

 

ぼくも読んだ当時、衝撃すぎて思わずツイートしてしまいました。

 

 

 

ここで間違えてはいけないのは、「ダラダラと長い自己紹介をすること」が良いのではなくて、「名前だけで語れる実績も知名度もあるのに、謙虚に丁寧な自己紹介をしていること」です。

 

だから、ぼくたちがまず目指すべき状態は、「作品や肩書を出さずとも、自らの名前だけで、自らを語れること」です。

 

たとえば、スティーブ・ジョブズさんやマックザッカーバーグさんって、その名前だけですべてを語れるじゃないですか。

 

わざわざ、「iPhoneを作ったジョブズです」とか、「Facebookを開発したザッカーバーグです」とは、言わないじゃないですか。

 

日本だと、堀江貴文さんがそんな状態に近いかもしれません。もちろん、スタジオジブリもそうですね。

 

ただ、そんな状態になってもなお、驕らずに「となりのトトロを作ったジブリです」といえる謙虚さ。ここに、価値があるのです。

 

だからまずは、危うく名前だけで自己紹介してしまいそうになるくらい、実績を作ることが必要です。

 

ただ、一つ気をつけなければいけないのは、「自己紹介される側」になると、また話が変わってくるということです。

 

つまり、相手に名前だけで自己紹介されても、「生意気だな」と思ってはいけないのです。

 

 

相手に生意気だなと思ってしまった瞬間、それもまた「驕り」の出始めている兆候です。言い換えれば、老害

 

相手から自己紹介されるとき、丁寧にされようが雑にされようが、その点において感情は介入されない。

 

「自分はこんな謙虚であろうと努めてるのに、あなたはなんて失礼なんだ!」と思えば、それは老害の始まりです。

 

逆に自分が自己紹介するとき、目指すべき状態は「名前だけで語れる」です。ただ、実際にするときは、自分が愛している作品、プロジェクト、活動、組織のなにかを添える。    

 

そんな謙虚な人間でありたいなあと、スタジオジブリのメールから思いました。

 

冗長な自己紹介はダメですけね、相手の貴重な時間をいただいてるわけですから。