会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第11回です。(恐らく最終回です!)
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
今回のテーマは「会いたい人には会った方がいいのか?」です。
最後になるけれどもそういう人達の背中を後押しすべく、僕が生きる上で大事にしている三つのことについて書いておきたい。
・会いたい人に会う
・行きたい所に行く
・やりたい事をやる
以上だ。
出典:明日クビになっても大丈夫!
ヨッピーさん(@yoppymodel)もこう言っていますし、実際
「は?何言ってるんだ?会いたいなら会えよ」
って思った人も多いかもしれませんが、僕が今から話すような考え方もあるんだなと、大きな心で読んでください。
このテーマ、僕は結構ガチで色々と思うところがありまして。
(まず前提として、ここでの僕の「会いたい人」は、アイドルとか芸能人とかそういうのじゃなくて、経営者とかフリーランスの方とか、そういう意味での「会いたい人」です)
現時点での僕のスタンス
最初に、現状の僕のスタンスから言うと、会いたい人に対して「会ってください!」というアクションを取っていません。
つまり、会いたい人には会っていません。
理由を一言で言うと「今の僕が会いたい人に会っても、意味がない」と考えているからです。
よく、茂木健一郎さんや堀江貴文さんは、以下のようなことを言います。
茂木健一郎さんは「僕に対して『茂木さん!僕将来絶対ビッグになりますからね!』って言ってきた人の中で、本当にビッグになった人はいない」と言います。
堀江さんは「俺に会って『一緒に写真撮ってください!』と撮った人は大抵大成しない」と言います。
この茂木さんんと話したり、堀江さんと写真撮った人って、「会いたい人に会う」という目的は達成していますが、それで終わりなんですよね。
あえて強めに言えば、「会うだけで満足してる」。
僕は、それじゃ意味がないと思うんです。
会うことによって得られる”かも”しれないメリット
確かに、単純に会ったり、会って少し話すくらいならイベントなどに行けば簡単にできます。
そこでつながりが生まれる"かも"しれないし、新鮮な知識を得られる"かも"しれません。
でも、そんな浅はかなつながりは底が見えてる(今後続かない)し、その人なりの考え方とかなら、その人の本やSNSの方がよっぽと効率的に吸収できます。
何かどうしても聞きたいことがあれば、SNSで聞けばいいと思います。
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だから僕は、結論として「会う理由がなかった」から、今まで会ってきませんでした。
それに、僕が会いたいと思うような人はみんな多忙な人なので、ミーハーとしてDMなりなんなりを送って個別に会うとかをお願いをするのは、申し訳なさすぎて遠慮していました。
「とりあえず会って話しましょうおじさん(おばさん?)」は、日本に結構な数いるようですが、マジでその類には入りたくないです。
実力×人脈が結果を生むのであって、実力がゼロならいくら人脈があったところで何も生まれないわけで、そんな人脈はマジで無意味である。
相手にとって、自分自身に価値がない限り結局は誰も相手をしてくれないのだ。
(中略)
やはりある程度は実力が身についてないと人脈は生きてこないし、そもそもその「人脈」で持ってこれる仕事なんてたかが知れていたりする。
「貴方にこそ仕事をして頂きたいんです!」と、全然知らない人から仕事を頼まれるようにならない限り、ゴリゴリ稼ぐのはなかなか難しいんじゃないかと思う。
出典:明日クビになっても大丈夫!
少し変わってきた僕のスタンス
ただ、最近は少し考え方が変わってきました。今日のエントリは、ここから先が大事なところです。
とりあえず、これまでの僕のスタンスをまとめると、「会いたい人には会ってない。会う事自体に意味はないし、相手は多忙なのにミーハーとして会うのは申し訳ない」でした。一言で言うと「待ち」の姿勢です。
このスタンスから、少し変わりつつあります。
1番大きく変わったのは「相手は多忙なので、時間を割いてもらうのは申し訳ない」の箇所です。
結論から言うと、「相手(A)は多忙だからこそ、自分(A)よりも生産性の低い相手(B=僕)に会う時間を自分(A)から自発的には作らない」という考え方に変わりました。
こう考えが変わったきっかけは、今インターンをしている会社で、次々と上司の方にこう言われたことでした。トイレやエレベーターで少し話した後に、
「おお、またご飯行こうな!また連絡"してきて"!」
と、皆さん異口同音に言うのです。
僕は最初謎でした。どうして「連絡"するわ!"」じゃなくて「連絡"してきて!"」なんだろうと。
会社の役員の方にも、同じことを言われた時に気づきました。
「ああ、これは「自分(A)は別に会わなくてもいいけど、あなた(B=僕)がどうしても自分(A)と話したいなら、連絡しておいで」と言っているんだと。
考えてみれば、当たり前でした。
生産性の高い人ほど、より高い生産性を求めて自分(A)より生産性の高い人と話したいだろうから、僕(B)がアクションを起こさない限り、僕(B)に構ってる暇はないんです。
これから僕はどうするか
だから僕は今後、今会うべきだ!と思ったタイミングでは、相手が多忙とか遠慮せずに、ガンガンアポの連絡をいれていきます。
で、その「今会うべきだ!」となる時の僕なりの条件も、いくつか考えています。
1番大きな要素は、「一緒にコラボして何かやりましょう!」が言えるかどうか。
「今後も継続的な関係を築ける土台ができているか」
とも言いかえられます。
”ファン”と”憧れの人”の関係で会ってしまうと、それっきりで終わりそうなんですよねえ。
例え生産性は低くても、知名度では負けてても、少しでもいいから、こちら側からも何かを相手に還元できる状態で、会いに行きます。
還元できるものが少ない分は、出世払いと「若さ」の特権を使い倒します。
"学生"って言うと、良くも悪くも世間からの「すげえ!」の閾値が下がる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
僕は、読者が書き手の立場も気になるだろうと思って、一応「学生です」とはプロフに書いてるけど、「@学生ブロガー」とか全面には押し出し過ぎないようにしてる。
「純粋な」市場で、評価してもらえるようになりたいから。 https://t.co/FJxcJsqc7H
あとはやっぱり、「失敗」への許容度が高い。「いい経験だ!」の一言ですべて片付く。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
つまり、目的は「純粋な」市場で勝負することだけど、そのための「武器」や「挑戦権」に関しては、とことん「学生です、てへぺろ」で思う存分甘える。
学生バンザーイ
ともかく、会うのは今日ではありません。今日会っても「ああすごい人に会えたー」で終わると思います。
今は、相手に何かを還元できる力を蓄える時です。
ただ、僕にも相手方にも「寿命」というものがあります。「いつかやるは永遠にやらない」「明日野郎はバカ野郎」あたりの言葉が、今僕の頭の中を駆け巡っています。
P.S.
ということで、来週中か、遅くても今年中か、早ければ今週中にも、このブログとは別の新しい試みをしようと画策しています。
それが「一緒にコラボして何かやりましょう!」の土台になるかはわかりませんが、僕の今後のキャリアなんかも見据えた取り組みです。
(世の中を変えるとかそういう画期的なものではないですが、僕個人にとっては新しいステップになる予感がします。)
会いたい人に、会いたい。
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
ブログとかメディアやってる人以外にも参考になる、今後の世界で生きていくうえでの多くの示唆を与えてくれる本でした↓
Kindle版もあるよ↓
僕の最近のツイート↓
なかなか闇の深い話だ。。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月15日
本来"人間らしさ"とは波乱を想定→人間である限り本能的には「楽」を求めて、コンテンツが定型化されていく→"人間らしさ"を失うという"人間らしさ"→AIの方が波乱→"人間らしい"予定調和を欲する?
Twitterから始まる人間らしい文章への疑問 https://t.co/K3kqmrQEkv
(承前)
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月15日
まあけど、人間の脳が「楽」や「一貫性」を求めると同時に、「新しい刺激」を求めることも事実で。
ここらへんの両面性に、サザエさんなどの定型化されたコンテンツが陥るジレンマがある気がする。
流れを継承しても奇をてらっても、どっちに転んでもファンが離れていく原因になりうる悲劇😱
ニュースキュレーションブログもやってるよ↓