人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第4回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
今日は最初に結論を言っておくと、これからますます「"人"で住む場所を選ぶ」ようになっていきます。
その一点を言うために、今からつらつらと書きます。
そのことについて改めて考えさせられたのは、本書中にあった、ヨッピーさんのある一言でした。
言わば、僕がオモコロという場所を借りるために、原稿という場所代を払っているようなものだったのかもしれない。
「明日クビになっても大丈夫!」より
この言葉は「どうしてやすい原稿料で赤字になりながらも、オモコロで記事を書き続けたのか?」という問いに対する理由を述べたものです。
要はオモコロは面白い人が集まる場所だったから、別に原稿料時代は赤字でも、そこにいられるだけで赤字分の元は取れていると思ったからいいやと思ったという話です。
僕はこの言葉、とても示唆に富んでいるなあと感じました。
僕たちはインターネットやSNSによって、「住む場所」を選ばなくなったと言われました。
情報はネットで集められるし、友人との連絡はSNSでできるようになったからです。
でも僕たちは物理的な体を持つ限り、どこかには存在しないといけないわけで、その居場所を決めるのは最後はやっぱり"人"なんじゃないかと思います。
世界中誰とでもSNSでコミュニケーションを取れるようになったからこそ、わざわざリアルの場で会いたい、リアルな体験を一緒に共有したい人が居る場所へ、人は移動するようになっていきます。
最近、「有料」のサロンやコミュニティが流行ってきているのも、そういった流れを汲んでいるのだと思います。
「リアルでも会いたい人」や「そういった人たちがいる場所」には、お金を払うだけの価値があるということです。
冒頭にあげたヨッピーさんの例も、いわば"オモコロ"という名のコミュニティです。
僕自身も、インターン先として兵庫や大阪ではなくわざわざ東京を選んだのも、単に面白そうなベンチャーが集っているからというだけではありませんでした。
(それだって一応、「面白い企業=面白い人がやっている」ということで、話はつながりますが)
それだけでなく、新しい文化やブームを一番最初に体験できる場所であったり、面白そうなイベントが頻繁にあったり、そしてそういったものを好む人達が集う土地ということで、東京を選びました。
同じく学生時代に地方から東京に出てきたちきりんさんも、同じようなことを言っていました。
地方の人って「雇用さえ作れば若者の流出は防げる」みたいにいうけど、それってホント? 若者が欲してるのは仕事なの? 日常的に革新的なサービスやアイデアに触れたり、多様な文化活動を消費できる環境、さらには「他者と違う」を受入れてくれる受容性の高さや同調圧力の少なさじゃなくて?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年10月10日
少なくともあたしが地方から東京にでてきたのは、「給料の高い仕事があるから」ではなく、保守的な人たちにいちいち干渉されない生活の自由度と日本全体から集まる才能に惹かれたからであり、過去からの慣習は1ミリたりとも変えたくない頑なな人と一緒に暮らしたくなかったからにすぎない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年10月10日
これから便利な機械が発明されればされるほど、逆説的に(不便な思いをしてでも会いたい)人の価値は高まってきます。
機械に仕事を奪われる心配なんかしてないで、一緒に「自分磨き」に邁進していきましょう!
ヨッピーさんのオモコロバリバリの時代の話も満載です↓
Kindle版もあります↓
僕の普段のツイート↓
世間一般的に良質とされる考え方や価値観っていうのは、人間が思想を始めたここ数百年、数千年の間にある程度は出尽くしていて、それでもなお現代にエッセイストやコラムニストがいるのは、結論として導かれる「抽象論」は同じでも、その過程にある「具体例」は時代や人によって違ってくるからだよね。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月20日
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