趣味を発信するなら「映画専門家」ではなくて、まずは「恋愛映画専門家」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
すいません、最初に謝っておくと、この連載はそれぞれのエントリ内容が独立していることが一つのウリだったのですが、今回は書いている途中で「あ、これって前回の内容から地続きだな」ということに気づきました。
一応、独立はしているのですが、前回のエントリを読んでからのほうがもっと面白いです。
前回のエントリ内容を簡単に言うと、「趣味は楽しむだけじゃなくて発信しよう!そしたら"趣味"が"仕事"になるかもしれないよ!」ということでした。
今回のテーマは、それを踏まえて「好きなことを発信するにあたっては、より内容を細分化し、自分を特徴づけよう!」です。
ビジネスの世界の競争は椅子取りゲームに似ている。
さっきも言った通り、僕はまずライターとしてのキャリアを考える上で「記事広告が得意なライター」と言う「椅子」を最初に狙いに行った。
なぜならその椅子はどう考えても儲かるのに、その椅子に座ってるライターが他にまだいなかったからだ。
「映画好き!」より「恋愛映画好き!」
例えば前回のエントリ同様、趣味が「映画鑑賞」であるとします。
その場合、発信するにあたって「私は映画が好きです」より「私は恋愛映画が好きです!」の方が、特徴的な人になりやすいということです。
もちろん、最終的には「映画全般に詳しい人」になった方がいいのですが、まずはその中でも一つの分野に特化していったほうが、キャラがつきやすくなります。
このとき、最初から「私は絶対に恋愛映画に特化したい!」という強い思いがあればいいのですが、「映画は好きだけど、分野は特に決まってないかなー」という場合に、こういった戦略を立てます。
特化する分野の絞り方
ただ、大抵の場合、人気のカテゴリほど発信している人も多く(ライバルが多い)、イマイチのカテゴリほど発信している人も少ない(ライバルが少ない)です。
なので、人気のカテゴリほど発信した場合に、皆に興味を持ってもらえる可能性は高いですが、それだけライバルが多いので埋もれてしまう可能性も高くなり、その逆もまた然りで、ここらへんはトレードオフって感じになります。
僕の結論としては結局、特に好きなカテゴリがない場合は、その次にまあまあ好きなカテゴリを選択するのが吉です。
探せば「穴場」もある
ただ、たまにそれが「好きな人」はめちゃくちゃいるのに、それを上手に「発信してる人」が少ない場合もあります。
ヨッピーさん(@yoppymodel)は本中でそれを見つけろ!まだまだある!という風に書いているのですが、今の僕にはなかなか見つけられなかったので、ここではその見つけ方を書くことができません。
なので、とりあえず自分の「めっちゃ好きな」カテゴリがなかったから、「まあまあ好きな」カテゴリをするのが1番わかりやすいというのが、今の僕が言える最大限のやり方です。
ヨッピーさんの「椅子」の探し方
これに沿って考えると、最近ヨッピーさんが「下ネタ」系や「体張る系」の記事が減り、取材記事や銭湯の記事が増えてきた理由が見えてきます。(関連リンク:ヨッピーが書いた記事)
ヨッピーさんは最初、下ネタ系のライターとして名を上げました。
古参のヨッピーさんファンには、未だにこの印象を強く持っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、その後ヨッピーさんが所属した「オモコロ」に、ヨッピーさんよりも激しい下ネ記事を書くライターがやってきました。
そこでヨッピーさんは「このフィールドはダメだ!」と判断し、次に、「身体を張る」系のライターを目指しました。
しかし、そこにもARuFaさん(@ARuFa_FARu)という、最高級に面白い天才的なライターがやってきます。
そこでヨッピーさんは「身体張る系もだめだ」と見限り、今度はinterestingな笑いを目指すライターとして歩み始めます。
今までの下ネタや身体張るといった「funny(おもしろオカシイ)な笑い」から、「interesting(興味深い)笑いを届ける」ライターへ。
僕はてっきり、もう年を重ねるにつれて、(性格的に)丸くなったから下ネタをやめて、体が追いつかなくなったから身体を張る系の記事が少なくなったのかなと思っていました。
でも、そうじゃなかったんですね。
ヨッピーさんはかなりの戦略的に考えたうえで、記事タイプの変遷を遂げていました。
僕の狙う「椅子」は、、、
で、これを僕に置き換えて考えた時、僕はどのポジションを狙っていこうかと、今は思案中です...。
別にどの分野でもそれなりに楽しく書けそうなんですが、逆に何か絶対に一つのこと!っていう分野がなかなか見つけられずにいます。
けど別に考えていて埒は明かないので、書き続ける中で見えてくるものがあるかなと今は模索している段階です。
最後に
ということで、「自分の趣味を発信しよう!」と決めたら、次はその中でも特に細分化された何かの専門家になることが良さそう!という話でした。
僕も発信しながら見つけます。
第10回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
儲かる椅子の探し方、書いてあります↓
Kindle版↓
僕の最近のツイート↓
"学生"って言うと、良くも悪くも世間からの「すげえ!」の閾値が下がる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
僕は、読者が書き手の立場も気になるだろうと思って、一応「学生です」とはプロフに書いてるけど、「@学生ブロガー」とか全面には押し出し過ぎないようにしてる。
「純粋な」市場で、評価してもらえるようになりたいから。 https://t.co/FJxcJsqc7H
あとはやっぱり、「失敗」への許容度が高い。「いい経験だ!」の一言ですべて片付く。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
つまり、目的は「純粋な」市場で勝負することだけど、そのための「武器」や「挑戦権」に関しては、とことん「学生です、てへぺろ」で思う存分甘える。
学生バンザーイ
ニュースキュレーションブログもやってます↓