趣味を発信するなら「映画専門家」ではなくて、まずは「恋愛映画専門家」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
すいません、最初に謝っておくと、この連載はそれぞれのエントリ内容が独立していることが一つのウリだったのですが、今回は書いている途中で「あ、これって前回の内容から地続きだな」ということに気づきました。
一応、独立はしているのですが、前回のエントリを読んでからのほうがもっと面白いです。
前回のエントリ内容を簡単に言うと、「趣味は楽しむだけじゃなくて発信しよう!そしたら"趣味"が"仕事"になるかもしれないよ!」ということでした。
今回のテーマは、それを踏まえて「好きなことを発信するにあたっては、より内容を細分化し、自分を特徴づけよう!」です。
ビジネスの世界の競争は椅子取りゲームに似ている。
さっきも言った通り、僕はまずライターとしてのキャリアを考える上で「記事広告が得意なライター」と言う「椅子」を最初に狙いに行った。
なぜならその椅子はどう考えても儲かるのに、その椅子に座ってるライターが他にまだいなかったからだ。
「映画好き!」より「恋愛映画好き!」
例えば前回のエントリ同様、趣味が「映画鑑賞」であるとします。
その場合、発信するにあたって「私は映画が好きです」より「私は恋愛映画が好きです!」の方が、特徴的な人になりやすいということです。
もちろん、最終的には「映画全般に詳しい人」になった方がいいのですが、まずはその中でも一つの分野に特化していったほうが、キャラがつきやすくなります。
このとき、最初から「私は絶対に恋愛映画に特化したい!」という強い思いがあればいいのですが、「映画は好きだけど、分野は特に決まってないかなー」という場合に、こういった戦略を立てます。
特化する分野の絞り方
ただ、大抵の場合、人気のカテゴリほど発信している人も多く(ライバルが多い)、イマイチのカテゴリほど発信している人も少ない(ライバルが少ない)です。
なので、人気のカテゴリほど発信した場合に、皆に興味を持ってもらえる可能性は高いですが、それだけライバルが多いので埋もれてしまう可能性も高くなり、その逆もまた然りで、ここらへんはトレードオフって感じになります。
僕の結論としては結局、特に好きなカテゴリがない場合は、その次にまあまあ好きなカテゴリを選択するのが吉です。
探せば「穴場」もある
ただ、たまにそれが「好きな人」はめちゃくちゃいるのに、それを上手に「発信してる人」が少ない場合もあります。
ヨッピーさん(@yoppymodel)は本中でそれを見つけろ!まだまだある!という風に書いているのですが、今の僕にはなかなか見つけられなかったので、ここではその見つけ方を書くことができません。
なので、とりあえず自分の「めっちゃ好きな」カテゴリがなかったから、「まあまあ好きな」カテゴリをするのが1番わかりやすいというのが、今の僕が言える最大限のやり方です。
ヨッピーさんの「椅子」の探し方
これに沿って考えると、最近ヨッピーさんが「下ネタ」系や「体張る系」の記事が減り、取材記事や銭湯の記事が増えてきた理由が見えてきます。(関連リンク:ヨッピーが書いた記事)
ヨッピーさんは最初、下ネタ系のライターとして名を上げました。
古参のヨッピーさんファンには、未だにこの印象を強く持っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、その後ヨッピーさんが所属した「オモコロ」に、ヨッピーさんよりも激しい下ネ記事を書くライターがやってきました。
そこでヨッピーさんは「このフィールドはダメだ!」と判断し、次に、「身体を張る」系のライターを目指しました。
しかし、そこにもARuFaさん(@ARuFa_FARu)という、最高級に面白い天才的なライターがやってきます。
そこでヨッピーさんは「身体張る系もだめだ」と見限り、今度はinterestingな笑いを目指すライターとして歩み始めます。
今までの下ネタや身体張るといった「funny(おもしろオカシイ)な笑い」から、「interesting(興味深い)笑いを届ける」ライターへ。
僕はてっきり、もう年を重ねるにつれて、(性格的に)丸くなったから下ネタをやめて、体が追いつかなくなったから身体を張る系の記事が少なくなったのかなと思っていました。
でも、そうじゃなかったんですね。
ヨッピーさんはかなりの戦略的に考えたうえで、記事タイプの変遷を遂げていました。
僕の狙う「椅子」は、、、
で、これを僕に置き換えて考えた時、僕はどのポジションを狙っていこうかと、今は思案中です...。
別にどの分野でもそれなりに楽しく書けそうなんですが、逆に何か絶対に一つのこと!っていう分野がなかなか見つけられずにいます。
けど別に考えていて埒は明かないので、書き続ける中で見えてくるものがあるかなと今は模索している段階です。
最後に
ということで、「自分の趣味を発信しよう!」と決めたら、次はその中でも特に細分化された何かの専門家になることが良さそう!という話でした。
僕も発信しながら見つけます。
第10回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
儲かる椅子の探し方、書いてあります↓
Kindle版↓
僕の最近のツイート↓
"学生"って言うと、良くも悪くも世間からの「すげえ!」の閾値が下がる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
僕は、読者が書き手の立場も気になるだろうと思って、一応「学生です」とはプロフに書いてるけど、「@学生ブロガー」とか全面には押し出し過ぎないようにしてる。
「純粋な」市場で、評価してもらえるようになりたいから。 https://t.co/FJxcJsqc7H
あとはやっぱり、「失敗」への許容度が高い。「いい経験だ!」の一言ですべて片付く。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月6日
つまり、目的は「純粋な」市場で勝負することだけど、そのための「武器」や「挑戦権」に関しては、とことん「学生です、てへぺろ」で思う存分甘える。
学生バンザーイ
ニュースキュレーションブログもやってます↓
「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
THE・自己啓発なタイトルで失礼します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第8回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
今回のテーマは、「趣味はしっかり発信していこう」です。
本中で一つ面白いな思ったのが、趣味を「消費する趣味」と「生産する趣味」に分けていたことです。
ここで僕が勝手に定義づけた二つの趣味について書こうと思う。
大雑把に分けて「生産する趣味」と「消費する趣味」だ。
要するに「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がある、もしくは新しい人と知り合う可能性があるもの」がつまり「生産する趣味」で、
逆に「その趣味を通じてお金が稼げるようになる可能性がなく、新しい人と知り合う可能性もないもの」が「消費する趣味」となる。
要はこれから「好きなことを仕事にする」ためには、趣味を単に「消費するだけの趣味」から「生産する趣味」へシフトさせる必要があるということです。
そしてこの「生産する趣味」と同義になるのが、今回のテーマである「趣味は発信しよう」です。
趣味は「発信」していこう
ただ単に楽しんでいるだけではダメです。それだとお金は減っていく一方ですが、「生産する趣味」に転換させると、むしろお金は増えていくようになります。
堀江貴文さんがお金持ちの秘密は、実はここにあります。
堀江さんはかねがね「これからは遊びが仕事になる」って言ってて、実際メルマガ読む限り堀江さん遊んでばっかのように見えるんだけど、じゃあなんでお金持ちなのかと言えば、すぐに「遊ぶ側」から「遊ばせる側」に回るから。徹底的に遊び込んで、すぐに役割を昇華させる。大事なのは「のめり込む」力。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月30日
自分の趣味を発信するというのは、単に「私は○○が好きだー!」と叫ぶことではありません。
趣味を「発信」する3つのメリット
例えば映画が好きなら深い洞察に基づいたレビューを書く、服が好きなら季節や流行に合わせたおすすめのコーデを紹介するという感じです。
つまり、自分の趣味を発信することによって、「誰かの役に立つ」ということです。
こうして自分の趣味を単に楽しむだけではなく、「発信する」ことのメリットは、大きくわけて3つあります。
①趣味への意識がより強まる
1つ目が、誰かに見られることを意識することによって、「趣味への意識がより強まる」ということです。
例えば、先ほどの映画好きということをもう一度例として使います。今までも、映画を見てそれなりに感想を抱いたり分析を行っていたかもしれません。
ただ、それを自分の心の中だけでとどめておいたり、発信したとしても家族や友人、恋人の中だけで共有していたのでは、いつまで経っても「ぬるま湯」のままです。
適当な論評でも、誰も何も真剣なフィードバックがないからです。
一方、その映画の感想をSNSやブログに書くとしたらどうでしょう。
見られる相手が、一気に不特定多数になります。数も膨大になります。
そうすると、その感想の鋭さや面白さによって「いいね」の数が違ってきたり、場合によっては「その見方は自分とは違う」という人が現れるかもしれません。
いわゆる「本気のフィードバック」です。
自分の趣味の程度を全世界に晒すことによって、自分はどれくらいその趣味に詳しいのか、そしてどうすればもっと詳しくなれるのかということを知ったり、知りたくなったりします。
こういう循環が生まれれば、自分の趣味にどんどんと磨きがかかっていくとになります。
「趣味は趣味のままで気楽にやっていたいよ」という人もいるかもしれませんが、これからの時代は自分がやりたくないことはどんどんと機械がやってくれるようになるので、逆にむしろ「自分の好きなこと」しかできなくなるのです。
仕事とプライベートを切り分ける時代はもうすぐ終わるので、趣味は遠慮せずにどんどんとブラッシュアップさせていきましょう。
②より多くの情報を手に入れられる
2つ目のメリットは、「発信することによって、より多くの情報を受信する」ことができるということです。
一瞬、「?」となった人がいるかもしれません。
普通、モノは出ていけば出ていくほど中身は少なくなっていきます。
情報を発信すればするほど、ネタが枯渇していくようなイメージがあるかもしれません。
ただ、実情は180°逆で、発信すればするほど、受信量も大きくなります。
つまり、ネタが次から次へと舞い込んで来ます。
再びで恐縮ですが、映画に例えると、感想を投稿すればするほど、観に行く映画がなくなるのではなく、「こんな映画もあるよ!」とい情報のほうが多くなります。
ここら辺の正確な仕組みは、正直よくわかりません。でも、世の中はそういう仕組みになっています。飛行機がなんで飛べるのか理論的な説明はできないけど、まあ無事に飛んでるからいいか的な感じです。
一応僕なりに色々と考えたので、情報を発信すればするほど入ってくるようになる仕組みを、4パターンに分類してみます。
A.メディアとしての役割を期待している
A.はその情報発信者に対して、メディア(=広告塔)としての役割を期待しているパターンです。映画の例で言うなら、映画の出演者や監督が、有名レビュアーに「こんな映画あるんですよ!」という感じですかね。
B.マウンティングしたい
B.は、動機が若干不純かもしれません。要はその情報発信者や周囲に対して、「俺はこんな情報を知ってるぜ!」ってドヤ顔したい場合です。無きにしもあらずだと思います。
C.役に立ちたい
B.の動機と似て非なるのですかね。どちらも「自分はこういう情報を知ってる!」とアピールしたいのですが、C.の場合、その魂胆は「その情報発信者の役に立ちたい!」という純粋な思いです。駆け出しの情報発信者などが、対象の情報発信者に尊敬の念を抱いてるときなどが、これに当たるかもしれませんね。
D.代わりに実験台になってほしい
これは完全に「消費するだけの趣味」タイプの人間ですかね。自分が実際に行動するのは面倒くさいから、その情報発信者に代わりによろしくって感じで情報提供する感じです。映画の場合だと、その情報発信者のレビューを見た上で、自分も見に行くのかどうかを決めるって感じですかね。
僕が思いついた限りでは、だいたいこの4つのパターンです。
ただ、これは何か学術的な裏付けとかがあるわけては全くないので、ここはもう少し行動経学的なところから深掘りしてみたいテーマではありますね。
最後、3つ目行きましょう。
③「趣味」が「仕事」になるかもしれない
3つ目はもうそのままなんですが、「その発信している趣味が人気を獲得して、実際に仕事に転換できるかもしれない」ということです。
「かもしれない」というか、趣味を生産型にすること自体の最終的な目的が、この3番目のメリットです。
1.2番目のメリットが、その過程で得られる3を達成するための手段ということになります。
最初はもちろん、素人の発信する趣味にそれほどの価値はありません。だから対価も獲得できません。
しかし、ずっと発信し続けて磨き続けることによって、その趣味が誰かにとっての「価値」になる日がやってくるかもしれません。
映画の例で言うなら、あるメディアから「うちの媒体でレビューを書いてくれませんか?」と依頼が来たり、映画制作会社から「ウチの映画を宣伝してくれませんか?」とお願いされる状態のことです。
この延長線上には「趣味」と「仕事」の完全シームレスな世界があります。これこそが、これからの時代の働き方です。
僕の「趣味」 とこれから
最後に僕自身の話をしておくと、まあ僕も好きなことはいくつかあるのですが、そのうちの一つが「書くこと」です。
だから今、こうしてブログを書き、Twitterでもつぶやきます。
まだまだ趣味と仕事のシームレス化には程遠いですが、いやー、絶対にこの休学してる1年の間になんとか形にしてみせます。
ということで、趣味は楽しむだけじやなくて、それをどんどと発信して「生産型」に移行していこうという話でした。
最後のはダジャレじゃないです。
第9回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
本中では、より具体的に「趣味」を「仕事」へ変える方法が書かれています↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
ヒカキンさんが以前「YouTuberは、いかに日常を見せられるかが大事」と言ってたのが印象に残ってる。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年12月3日
だから撮影はスタジオじゃなくて家だし、服装も正装じゃなくて寝巻もどき。
"動画"じゃなくて"人"にファンがついてるから、YouTube以外のプラットフォームになってもやれる自信があるんだろうなあ。 https://t.co/Ud2NP41M6j
ニュースキュレーションブログもやってます↓
個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第7回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
いやあ、「二つ名」っていいなって思います。
「二つ名」の重要性
二つ名というか、別に名前である必要はないんですけど、
その人自身と何か強烈に結びつくものがある人は、すごく人気や知名度獲得に際しては有利です。
僕はヨッピーさん(@yoppymodel)というと、記事冒頭の「こんにちは。ヨッピーです」という文言と少しふてくされた表情がパッと頭に思い浮かびます。
これに関しては、実はヨッピーさん、意図的にやっていたようです。
僕が自分が書く記事は必ず「こんにちは。ヨッピーです」という出だしではじまり、自分の顔写真を入れることにしている。
自分の写真を毎回載せていると「ヨッピーさん太ったね」などと僕の体重の増減にまで気を配ってくれる人が現れるのは完全に大きなお世話だし、
おまけに「汚いオッサンの顔なんて見たくない」なんて暴言を書き込まれたりするのだけど、
これは「この記事は俺の作品だぞ」と言うのを知らしめる意図もあっ続けているのである。
こういう特徴的な「何か」があると、すごく覚えてもらいやすいです。メディアで取り上げられる時や、ファンに真似してもらうときなんかも、そういう「何か」が確立されているとPRが楽になります。
ちきりんさんの「二つ名」的なもの
ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)が、ブログの最後に絶対につけている「そんじゃーね」も、意図的にやっているにやっているようです。
ブログの人気が出てきて、誰かが自分のブログを紹介したエントリの最後で「そんじゃーね」とやっているのを見て、「私は"そんじゃーね"をトレードマークにしよう!」と決めたと、『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記」』で書かれていました。
その他の方の「二つ名」的なもの
あとはLINE田端さん(@tabbata)の「メディア野郎」、落合陽一さん(@ochyai)の「現代の魔法使い」とか、最高すぎます。
他に僕は結構YouTubeもよく見るんですけど、やっぱり挨拶に凝っている人は多いですね。
実際、やっぱり動画の最初で毎回お決まりの挨拶を見ると、こちら側も「おお始まった!」と気持ちが高まります。
視聴を習慣づけしたいYouTuberという職業柄、よりこういう「〜といえば」みたいなのが特に必要なのかもしれません。
他に考えられる「二つ名」の作り方
まあこれからはどんどん自分たちで新しい職業を作っていけるような時代になっていくので、そういうのでもいいですね。
今回はテーマで出落ちだったので、特に抽象化することもせずに具体例ばかりの、「僕もなにかいい二つ名を見つけたいなあ」という話でした。
第8回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
大人気ライター・ヨッピーさんの戦略、赤裸々に書かれてます↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
堀江さんはかねがね「これからは遊びが仕事になる」って言ってて、実際メルマガ読む限り堀江さん遊んでばっかのように見えるんだけど、じゃあなんでお金持ちなのかと言えば、すぐに「遊ぶ側」から「遊ばせる側」に回るから。徹底的に遊び込んで、すぐに役割を昇華させる。大事なのは「のめり込む」力。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月30日
キュレーションブログもやってます↓
ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第6回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
今回のテーマは、ヨッピーさん(@yoppymodel)が本中で「稼げずの谷」と呼ばれているものについてです。
「稼げずの谷」とは
「稼げずの谷」というのは、「起業したはいいものの、仕事が少なかったり単価が安かったりで、どんどんとサラリーマン時代の貯金を切り崩していく期間」のことを言うそうです。
今回、意外だったのは、この「稼げずの谷」の話の際に、ヨッピーさんがとあるブロガーの方々を批判していたことです。
別に個人名を挙げていたわけではないですが、だいたいああ、あの人たちのことだろうな、と顔がパッと浮かぶくらいには、強烈にディスっていました。
そのディスり模様は、コチラです。
「サラリーマンを辞めてブログ一本で生活します!」「僕はブログで自由に生きるんだ!」みたいな人達が最近はちらほら出てきていて、
「僕は自由です!」「満員電車とはおさらばダ!」「サラリーマンなんてくそくらえ!」みたいに調子こいてる人達がいるのだけど、
そういう人達はみんな「今月はいくら稼ぎました」とか「こうして稼げるようになりました」みたいな記事、そしてアフィリエイトのリンクをずらずら並べた記事ばかりを書き、
「ブログで稼げるコツを教えます!月に5000円から!」みたいな事を言い出すのは単純にそういう記事を書いて信者を作り、信者からお金を巻き上げないと生活が出来ないからだ。
型にハマるのを嫌ってサラリーマン辞めたのに、今度は「ブロガー」という型にハマる。チンカスみたいな話である。
(改行は僕が勝手にしました)
要は「会社の呪縛から自由になるってブロガー始めたのに、今度はブロガーの呪縛にハマってるじゃねえか!」です。
(最近僕が響いたツイート↓)
「八百屋はお客さんに野菜を売りますよね。でもブロガーはブロガーに向けて商売する人が多くて、もったいない。」
— 平岡 雄太@DRESS CODE. (@yuta_black) 2017年9月30日
ayanさんの言葉は等身大だけど本質的で共感できる。#ブロフェス2017
ヨッピーさんがこの類のブロガーの方々を嫌っていたことは意外でしたが、(同じ書き手として応援しているのかと思ってた)しかしこの批判のおかげで、僕のモヤモヤも解消されました。
僕のモヤモヤした感情は、ヨッピーさんのディスりで解消された
というのも、昨今はヨッピーさんもしかり「好きなことで生きよう!」という言説が浸透してきていますが、これを自分(僕)に置き換えた時、いくら自分が書くのが好きでも今Twitterで見かける多くのブロガーは何か違う感が、僕の中にもあったからです。
なんというか、皆さんだいたい書いてることが同じで、個性を感じにくいんですよね。
基本的には時事ネタを燃料として、あとは仮想通貨で資産運用。新しいサービスやアプリが出れば、我先にと言わんばかりにアカウント開設エントリを更新。しばらくしたら「少しやって見えてきた自分なりハック!」なるものを公開。
自分が好きなテーマならいいですが、あまりにも皆さん同じようなことばかり書くので、それって全員ホントに書きたいテーマなの?と疑ってしまいます。
僕がブログでやりたいこと
あとこれは僕の個人的な好みもありますが、この「世間の流行に媚びてる」感が、僕はイヤです。世間の流行に乗るくらいなら、自分が世間の流行を作りたいです。
(僕がトレンドに安ノリしない決意を固めたエントリ→ターゲット層は「レベルが高ければ高いほど良い」というわけではない、という話。)
今めちゃくちゃカッコいいことを言いましたが、これは僕が今学生で、別にブログで稼がないと食いっぱぐれる状況にないから言えるわけであって、pvやseoが是が非でも必要になったら、書かざるを得なくなるかもしれません。
要はここに関しては、僕の無駄なプライドかもしれないということです。
「無駄な」プライドを保つために
ただ、逆に言えば「ブロガーの専門家」というか、「書くこと」自体を専門にしてしまうから、結局は時事ネタや駆け出しライターのコンサルに傾倒せざるを得なくなるわけで。
何より「純粋なライターorブロガー」というのは、ドロドロのレッドオーシャンすぎます。
そうやって将来のことを考えたとき、僕だって自分の好きなことを書きつつも、食べていくための収入は得ていくために、最近は「ライティング×〇〇」になるもう一つの柱の必要性を痛感しています。
「ライティング×◯◯」のかけ算になるものが必要だ!
こうすればライティングで自分の好きなことを書いた上で独自性や面白さがあるし、もう一つの軸からの収入があるので、心理的にも腰を据えてものを書くことができます。
ヒントになったのは、NewsPicks編集長である、佐々木紀彦さんが書いた本「5年後、メディアは稼げるか」にあった、「記者が書いた金融記事より、実際に金融機関で働いている人が書いた金融記事の方が面白い」というような(感じ)の話でした。
これは確かにそうです。今は誰でも発信するメディアがあるし、現場の人の話の方が、最先端でリアルです。
キンコン西野さんのブログや最所あさみさんのnoteなどは、僕の今思い描いている書き手としての一つの理想形です。
今回のテーマの本当の論点?
まあしかしこれは、どっちが良いとか悪いではなく、「何を優先するのか」という、かなり普遍的な話でもあります。
最近記事になっていたオリラジ中田さんの話が、かなり良い具体例かなと思います。
自分が一番優先したいことに対して、それ以外は「切り捨てる」。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月19日
中田さんにとっては、それが「みんなに楽しんでもらうこと」だった。そのためなら別に漫才でなくても、パクリネタでもダンスでも何でもいい。
オリラジ中田敦彦『PERFECT HUMAN』発表までの無駄な10年 https://t.co/3ayWCmCHoW
これを今回の話に置き換えると、冒頭に上げたブロガーの方々は「ブログで生計を立てること(内容は市場ニーズに従う)」、そして僕は「好きなことを好きなように書くこと(別にブログ自体でマネタイズは強制しない)」という、そこにあるのは優先順位の違いだけです。
と、その前に...
ただ、これは僕のライティング自体が面白くないとそもそも成立しないので、まずはこの1本目の柱を成立させます!
以上、起業後の「稼げずの谷」の話から派生した、現時点で思い描く僕の将来像についての話でした。
第7回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
本中では、ヨッピーさん命名「稼げずの谷」についてもっと詳しく書いてます↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
「一般人と有能な人だと、どちらがより一般人の気持ちを汲み取れるか」という議論で、僕は7:3くらいで前者の方が共感や人気を得られると思ってたけど、もしかしたらこれはほぼ、0:10なのかもしれない。ちきりんさんやヨッピーさん、キンコン西野さんの市場を読む鋭さを見てそう思う。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月25日
ニュースキュレーションブログもやってます↓
ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第5回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
今回のテーマは「その人自身の頭の切れ具合と、ターゲット層の頭の切れ具合は一致するわけではない」という話です。
これは最近自分も一社会人として働き始めて、特に痛感していることなので、少し前にも似たような話を書きました。
→ターゲット層は「レベルが高ければ高いほど良い」というわけではない、という話。
ヨッピーさんの本を読んで改めて感じたので、もう一回書きます。
会社員時代も優秀だったヨッピーさん
本の中では、ヨッピーさんの会社員時代の話も結構出てきます。
ヨッピーさん自身は否定しているものの、本で書かれてある内容を読むと、ヨッピーさん、会社員としてもかなり優秀だった臭がプンプンします。
一つエピソードとして出てくるのが、上司に「お前はいつもそこそこの力で80点の仕事をする。本気出して100点の仕事やってみろ」と怒られていた話です。
ヨッピーさん自身は仕事にヤル気がなかった例として出しているのですが、いや、そこそこで80点取れるって、かなり優秀じゃないですか?!
あと、しれっと大きい商社の総合職採用だし、大学だって関西ではそれなりに有名な関西学院大学を出てます。
にも関わらずライターとしては下品な記事ばかり書いていた
僕は今まで、ターゲット層とそこでウケる人の頭の切れ具合は一致していて、そこにある共感から人気が出てくるものだと思っていました。
ですが、実はそうではなくて、成功する人、人気の出る人というのに「頭が切れること」は必要条件で、あとはそこからターゲットに合わせてどう振る舞いやコンテンツを変えていくかだけの違いなんじゃないかと思うようになりました。
ヨッピーさんも、裸で騒いだり下ネタ連発していたから、てっきり「素」もそんな感じなのかと思ったら、これまで書いてきたように、学生としても会社員としても非常に優秀な感じの人でした。
もちろん、自分がそういった下品な感じで遊ぶことを楽しいと思っている前提があってのことですが、単にそれだけではなく「戦略的な」面として、そういった人を「演じていた」部分も多少はあると思います。
実際、後々違うエントリで書きますが、「戦略的な」面から下ネタ系は控えて、今は知的な好奇心をくすぐる記事を多く書くようになりましたし、NewsPicksでは経済ニュースに対してめちゃくちゃ鋭いコメントを飛ばしています。
これってつまり、今までヨッピーさんは下ネタ系記事しか書けないから下ネタ記事を書いていたのではなく、自分のターゲットにウケると思ったから、(知的な記事も書けるけど)下ネタ系記事を書いていたということです。
この「単に今自分の持っている力量を全力で出し切るのではなく、市場に合わせて的確なベクトルに向かって全力を出し切る」力、僕が今身につけるべきスキルの一つです。
第6回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
ヨッピーさんの会社員時代の話や、ライターとしての戦略も赤裸々に書かれてます↓
Kindle版↓
僕の普段のツイート↓
オンラインで誰とでも話せるようになったからこそ、オフラインでわざわざ会いたい(=時間取られるし、移動しなきゃいけないしで面倒くさい)と思われるような人の価値は、うなぎのぼりになっていくと思う。インターネット使ったビジネスやるにしても、マネタイズポイントは結局オフラインな気がする。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月25日
ニュースキュレーションブログもやってます↓
人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第4回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
今日は最初に結論を言っておくと、これからますます「"人"で住む場所を選ぶ」ようになっていきます。
その一点を言うために、今からつらつらと書きます。
そのことについて改めて考えさせられたのは、本書中にあった、ヨッピーさんのある一言でした。
言わば、僕がオモコロという場所を借りるために、原稿という場所代を払っているようなものだったのかもしれない。
「明日クビになっても大丈夫!」より
この言葉は「どうしてやすい原稿料で赤字になりながらも、オモコロで記事を書き続けたのか?」という問いに対する理由を述べたものです。
要はオモコロは面白い人が集まる場所だったから、別に原稿料時代は赤字でも、そこにいられるだけで赤字分の元は取れていると思ったからいいやと思ったという話です。
僕はこの言葉、とても示唆に富んでいるなあと感じました。
僕たちはインターネットやSNSによって、「住む場所」を選ばなくなったと言われました。
情報はネットで集められるし、友人との連絡はSNSでできるようになったからです。
でも僕たちは物理的な体を持つ限り、どこかには存在しないといけないわけで、その居場所を決めるのは最後はやっぱり"人"なんじゃないかと思います。
世界中誰とでもSNSでコミュニケーションを取れるようになったからこそ、わざわざリアルの場で会いたい、リアルな体験を一緒に共有したい人が居る場所へ、人は移動するようになっていきます。
最近、「有料」のサロンやコミュニティが流行ってきているのも、そういった流れを汲んでいるのだと思います。
「リアルでも会いたい人」や「そういった人たちがいる場所」には、お金を払うだけの価値があるということです。
冒頭にあげたヨッピーさんの例も、いわば"オモコロ"という名のコミュニティです。
僕自身も、インターン先として兵庫や大阪ではなくわざわざ東京を選んだのも、単に面白そうなベンチャーが集っているからというだけではありませんでした。
(それだって一応、「面白い企業=面白い人がやっている」ということで、話はつながりますが)
それだけでなく、新しい文化やブームを一番最初に体験できる場所であったり、面白そうなイベントが頻繁にあったり、そしてそういったものを好む人達が集う土地ということで、東京を選びました。
同じく学生時代に地方から東京に出てきたちきりんさんも、同じようなことを言っていました。
地方の人って「雇用さえ作れば若者の流出は防げる」みたいにいうけど、それってホント? 若者が欲してるのは仕事なの? 日常的に革新的なサービスやアイデアに触れたり、多様な文化活動を消費できる環境、さらには「他者と違う」を受入れてくれる受容性の高さや同調圧力の少なさじゃなくて?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年10月10日
少なくともあたしが地方から東京にでてきたのは、「給料の高い仕事があるから」ではなく、保守的な人たちにいちいち干渉されない生活の自由度と日本全体から集まる才能に惹かれたからであり、過去からの慣習は1ミリたりとも変えたくない頑なな人と一緒に暮らしたくなかったからにすぎない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年10月10日
これから便利な機械が発明されればされるほど、逆説的に(不便な思いをしてでも会いたい)人の価値は高まってきます。
機械に仕事を奪われる心配なんかしてないで、一緒に「自分磨き」に邁進していきましょう!
ヨッピーさんのオモコロバリバリの時代の話も満載です↓
Kindle版もあります↓
僕の普段のツイート↓
世間一般的に良質とされる考え方や価値観っていうのは、人間が思想を始めたここ数百年、数千年の間にある程度は出尽くしていて、それでもなお現代にエッセイストやコラムニストがいるのは、結論として導かれる「抽象論」は同じでも、その過程にある「具体例」は時代や人によって違ってくるからだよね。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年11月20日
ニュースキュレーションブログもやってます↓
スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第3回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。
もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!
今回、ヨッピーさんの本を読んで改めて思ったのは、「日本一数字を取れるライターにも1記事2000円というブラックな時代があった」という、超月並みなことです。
同じことをちきりんさんの本を読んでも思って、その時にも「下積み時代」に関するエントリを書きました。
結局、思うような結果が出ない下積み時代の活力の源は、それが「好き」という気持ちであり、結果が出ない時期も焦らなくてよいための、今回のヨッピーさん本のテーマ「副業で"好き"をやろう」でした。
ただ、ここで終わってしまうと前回のちきりんさん本エントリからの僕の進歩がないので、今回はまたもう一歩話を進めます。
下積みの話は公にするべきか
前置きが長くなりました、今回のテーマは「下積みの話(苦労話や努力云々)は、公にすべきなのか」問題です。
僕の肌感覚ですが、これまでの時代は、苦労話や努力云々の話は「隠すのが美徳」という風潮があったと思います。
ただ結論からいうと、これからの時代はどんどん公にしていくべきです。
それには大きく分けて、3つのメリットがあります。
1.親近感がわく
まず1つ目は、「親近感がわく」ことです。
有名歌手が作った超いい歌よりも、仲のよい友達が作った歌の方が響くことがあるのは、その友達が曲を作った背景を知っているからです。
どんな事情があり、どんな苦労があり、どんな苦悩を経て、今の曲が作られたのを知っているから、そんなの応援せずにはいられません。
今回のヨッピーさんの苦労話は、僕にとってはこの①に該当します。
また、最近日本でも少しずつ浸透してきたクラウドファンディングも、ただのお金集めではなく、「共犯者作り」という側面もあります。
お金払ってそのリターンで企画会議などに参加して、自らもその作品に関わっていくと、親近感がわかないはずがありません。
2.結果を出した時に叩かれにくい
次に2つ目が、「結果を出した時に叩かれにくい」ことです。
これは1つ目と似ているところもありますが、①は自分への印象を「ゼロ→プラス」にするのに対し、②は「マイナス→ゼロ」にするイメージです。
よく、成功した経営者などに対して「あいつはただ運が良かったから」「あいつは才能があるから」という僻みの目が向けられます。(本当はそんなことないのですが)
そんな時、自分のその成功に至るまでのプロセス(苦労話)を開示すると、「なんだ、あの人にもそういう時代があったのか」「あいつも色々と大変だったんだな」という思いに変わります。
典型的な例が、僕にとっては堀江さんでした。
別に嫌いだったわけではないのですが、ライブドア事件の時とか僕は小学生で、何が起こっているのか全く理解できておらず、単に「金の亡者」みたいな漠然とした悪いイメージがありました。
ただ、大学生になってからたまたま手に取った「ゼロ」を読んで、僕の堀江さんに対する印象は540°変わりました。
そこには、TVの画面越しからは全く感じ取ることのできなかった、堀江さんの弱い部分、等身大な部分が赤裸々に書かれていました。
「なんだ、堀江さんも僕と同じ普通の男子学生だったんだ!」という衝撃には、すさまじいものがありました。
あと、ここからは僕の完全なる邪推ですが、キングコングの西野さんも、最近は数年後の映画公開に備えて、ブログでせっせと「アンチ抹消」に勤しんでいる印象を受けます。
といのも、最近やたらめったら本に直筆サインを何百冊もしたというエントリが多いのです。
そして最後に、
「努力が報われるところを証明する」
的なメッセージ。
西野さんはよく「アンチを大事にしろ」と言っていて、それはそれでまぎれもない本音だと思います。(勝手に話題にしてくれるから)
ただ、数年後に映画を公開していざディズニーを倒すとなった時に、自分のファンの声がアンチの声にかき消されてはいけません。
別にアンチ→ファンになってほしい(プラスの声を拡散してほしい)とまでは思ってないかもしれませんが、少なくとも浅はかな理解によるデマなどで、足を引っ張らないでくれという思いはあるのかもしれません。
西野さんの活動スピードはどんどんと加速していますが、その際に「あいつは実際のところ何もしてない」「小手先の見せ方だけでごまかしている」などの、単に足を引っ張るだけのアンチは不必要です。
そういったアンチは、今のうちから芽を摘みにかかっているという、なんの根拠もない僕の勝手な推測です。
(僕自身は西野さん大好きです。ブログも全部読んでるし、レターポットのパトロンにもなったし、本も買いました)
3.「コミット」という信用を得られる
最後3つのメリットはおまけみたいなもんですが、「結果や実績がない時点でも人に動いてもらえる可能性が高くなる」ことです。
これは本当におまけです。というか、実際に高くなるかどうかもわからないのですが、今僕が実験していることなので、書いておきます。
2ヶ月ほど前から、僕はとある企業でインターンとして働き始めました。社員の方々、忙しそうに働かれています。
なのでこの状況で入ったばかりでペーペーの僕の案件に少しでもコミットしてもらうには、僕自身のコミット具合を披露するしかないわけです。
「僕はこの案件のためにこういうことをやっています!こんなこともやっています!だから協力お願いします!」
みたいな感じです。
それをチャットワークや日報などで出来る限り開示して、なんとか僕に対する優先順位を上げてもらうように努めています。
ただ、絶対にここで気をつけなければいけないのは
「この苦労話自体が目的化されてはダメ」
というのとです。
これはあくまでも手段というか救済措置というか、苦肉の策というか、結果や実績を残せるまでの「その場しのぎ」です。
開示自体が目的化されてしまうと、「自分はこれだけやっているのだから、結果が出なくても仕方がない」という史上最悪の思考回路が形成されてしまいます。
僕自身も、あくまでも「その場しのぎ」ということを強く言い聞かせながら、日々開示しています。
今まではなぜ開示しなかったのか?
というか、逆になぜここまでのメリットがありながら過去のアイドルやスターは自身の過去を披露しなかったのでしょうか。
真相は本人に聞かないとわかりませんが、僕が察するに、「アイドルやスターの方がそういう泥臭い部分を晒すのは、カッコ悪い」という認識があったのだと思います。
あとは「ファンの夢を壊してはいけない」というのもあったかもしれません。
アイドルやスターは、「華」の部分だけを見せて、お客からは遠い存在であるのが美徳だったのかもしれません。
これからの「演者」と「お客」のありかた
しかしこれからの時代は、使い古された言葉で恐縮ですが「インタラクティブ」の時代です。キンコン西野さんに言わせると、もうインタラクティブすら古くて、"演者"と"お客"の垣根すら消えていく時代がやって来ます。
そんな時に、お高い所に止まっていては、誰も登ってきてくれません。他の演者はちゃんと山のふもとまで下りて、お客と触れ合っているからです。
できるだけファンに自身を開示して目線の高さを合わせていくというのは、これからしばらくの時代には、必須となっていくと思います。
第4回はコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
ヨッピーさんの苦労話も盛りだくさんの初自著はこちら↓
Kindle版もあるよ↓