藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

「専門性」でも「教養」でもない、「将来性」という価値

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

先日、パラレル親方の会というものへ行きました。

概要は発起人・徳谷柿次郎さんのブログをどうぞ↓

blog.huuuu.jp

 

ざっくり言うと、「ライター・編集者の需要は増しているのに供給が足りてないから、ちゃんと育てよう!」という取り組みです。

 

で、実は僕、既に「パラレル親方」に関するエントリを1個書いてます↓

fujimoto.hatenadiary.jp

  

ただ、「イベントの数だけじゃなくて、学びの数だけエントリを書く」が僕のモットーなので、今回も2個目のエントリを書きます。ちなみに、ちきりんさんの『「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記』では9個、ヨッピーさんの『明日クビになっても大丈夫!』では11個書きました。

 

今回のテーマは、「パラレル親方の会」参加者全員が、登壇者を見て何かを感じたであろう「専門性」について。

 

僕の情報の選びかた

f:id:FuJiMoTo:20171223120832j:plain

 

まず前半は、「専門性」と関連する「僕の情報のとり方」について話します。

 

最近、インターンをしている会社の先輩とランチに行かせてもらった時に「藤本ってさ、どんな基準で記事の読む読まないを選別してんの?」と聞かれました。

 

僕もそこで初めて明確に言語化してスッキリしたんですが、僕が情報をインプットする際の基準は、

 

「その情報は、10年後の世界or自分に影響を与えうるか」

 

です。

 

これは、完全に堀江貴文さんが以前TVで言っていた言葉に影響されています。

 

森友学園がフィーバーを起こしていた夏頃?に、この問題に関して全く関心を示さない堀江さんが、他の演者の方にどうして?と聞かれました。そこで堀江さんは、

 

「この問題は、将来の世界に全く影響を与えないから」

 

と言っていて、僕はそれを「他の人と視線が違う…!」とすごく印象に残りました。

 

当時は咀嚼しきれなかったのですが、それ以来「この情報は将来の世界に影響を与えるか」の基準をぼんやり頭の片隅に置きながら取捨選択していたら、最近ようやく分かってきました。

 

例えば世間が結構関心を示しているのに、僕が全く興味がないのは、芸能人の不倫、あとはよっぽど凶悪でない犯罪などです。

 

逆に、僕が関心を持って接する情報は主に「最新テック」と、あと僕は"世界"だけでなく"自分"も影響対象なので「哲学的な話」です。

 

ざっくり分けると、最新テック関連は10年後の"世界"に影響を与え、哲学的な話は10年後の"自分"に影響を与えます。

 

実は結構、後者の「10年後の自分」という方がミソです。というのも、そりゃ最新テック情報は大事ですけど、もう最近は流れが早すぎて追いきれないなと感じることもあります。アルトコインとか、3~4種類くらいしかわかりません。

 

そして、この変化は今後指数関数的に早くなっていきそうです。つまり、一部の専門家以外にとっては、ようわからん状態。

 

そんな時に大事になってくるのが、僕はその流行の礎となって基底に流れている、「哲学的」な要素のものだと思うのです。

 

そうして、いつの時代も変わらない(変わりにくい)自分の「軸」のようなものを持っておけば、例えアルトコインを3~4個しか言えなくても、その時代に合わせた自分の取るべき行動と方向性は、自ずと指し示されます。

 

進むべき方向性だけ大きく外さなければ、これからの変化の早い時代にも、それなりに楽しく生きていけるはずです。

 

だから僕は、最新テックで10年後の「世界」を見据えつつも、哲学で10年後の「自分」が進むべき先の道標を立てています。

 

 僕の「専門性」についての考え

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では後半は、「専門性」について大きく踏み込みます。

 

今回登壇された4人の親方の持ち味がかなり明確だったのもあり、「自分も専門性を身に着けなければ!」「今の自分には無理だ!」みたいなエントリがチラホラあったようです。

 

実際、僕も「専門性」に強く駆られていた時期がありました。(今もゼロというわけではないですが)

 

だって、本とかで「これからの世界の生き残り方」みたいなのを読めば読むほど「専門性を身に着けろ!」って書いてあるんですもん。

 

だから僕も、「うーん自分の関心のある分野は何かなー」と、過去に自分がコメントした記事なんかを見返しました。

 

ただ、何度見返してもそこに「統一性」の3文字は見当たりません。まあそれは、僕の情報のとり方が前半で述べたような感じなので、仕方ないといえば仕方ないです。

 

ただ逆に、それが自分への言い訳になっている面もありました。ビットコインとメディア、両方に興味があったとして、前者に関して少し難解な記事が出てきたら「おれは後者の方に興味あるから、この記事は読まなくていいや」となり、その逆もまた然りでした。

 

別に専門性を声高に叫ぶつもりはないし、逆に専門性がどうでもいいことはないですが、どちらにしろこのままだと、僕は色んな意味ですごく中途半端な人間になってしまうなと、危機感が芽生えました。

 

そこで僕は最近、「もう1歩踏み込むこと」を意識してインプットするようにしています。その「1歩」が他者との差別化になり、また"価値"にもつながるだろうと考えているからです。

 

具体的には、先程上げたような少し難解な記事もとりあえずトライして噛み砕こうとする。わからない表現が出てきたら、離脱するのではなくグーグル先生に聞いて記事へ帰還する、などです。

 

まだこの辺りの「専門性」に関する考えは全然まとまってないですが、今はとにかくインプットとアウトプットを目一杯繰り返すなかで何か見えてくるのではないかと、それほど悲観してないです。

 

「専門性」というワードについては、とりあえずそんな感じ。

 

「時流に乗る力」と「誰にも求められていない専門性」

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最後に、今回の会でカツセさんがポロッと言っていた話を、僕なりに解釈して終わります。

 

ライター(表現者)として力を付けるっていうのは、

 

SNS(流行り)にうまく乗る力

②世間に求められていない専門性を身につける力

 

の2種類あるんだと言う話です。

 

カツセさんは自身のことを①の方が長けているタイプと言っていたんですが、これはキンコン西野さんがよく言う「広める力」「作る力」にそれぞれ対応するなと思いました。

 

僕は今、(専門性という単語は一旦置いておいて)②の地力(書く力)をつけている途中です。①と②に優劣はないですが、①だけだと、ポロが出たときや常に水面下で足をバタバタさせているイメージが、少し持久力に欠けるなと思っています。(カツセさんは①のパワーがすごすぎるだけで、②も常人以上に備えている)

 

目安はブログ100本。

 

僕は、このはてなブログで100本(これが79本目?)エントリを書いたら、徐々に①のSNS(時流)にうまく乗る力もつけていきます。作ったものは、広めないと作ったうちには入りません。

 

ということで、あと2~3ヶ月ほどしてストックが基準値に達したら、僕にとっての新しいフェーズに入っていきます。

 

自分が一番、自分に期待してる。 

#パラレル親方 は本当に必要なのか?

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

先日、パラレル親方の会というものへ行きました。

 

概要は発起人・徳谷柿次郎さんのブログをどうぞ↓

blog.huuuu.jp

 

ざっくり言うと、「ライター・編集者の需要は増しているのに供給が足りてないから、ちゃんと育てよう!」という取り組みです。

 

この先の内容と大きく関わってくるので、最初に僕自身のことを話しておくと、僕は今、関西にある大学を休学して東京のベンチャー企業インターンをしています。

 

詳しい経緯などは、こちらに書いてあります↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

色々と考えた末、「休学してインターンしよう!」までは良かったのですが、その際に僕は考えました。

 

「今の僕が(個人ではなく)企業に籍を置いて、活動する意義はなんだ?」と。

 

別に今の時代、やりたいことは個人法人関係なく、やるだけなら簡単にできます。なんなら、個人で勝手にやった方が自由に色んなことができます。

 

だから、単に企業に籍をおいてライティングするだけなら、家で一人で書いていたほうがいいと思いました。

 

でも、肌直感的にこのインターン期間中は組織の中に入った方がいいなと思ったので、組織に入るメリットを考えました。

 

考えた末、組織に入るメリットは大きく2つありました。

 

①僕個人では調達できないような信用や資金を、会社の看板を借りて使うことができる

 →粗い言い方をすると、人の金で色んな挑戦ができる

②市場評価とは別の、具体的なフィードバック(=ノウハウ) を手に入れられる

 

特に大事なのは、②の方です。

 

①の信用度は別に、この先僕自身で獲得すれば問題ないので、その信用を獲得するためにも、今の僕には適切なフィードバックが必要です。

 

それでも僕がライティング講座に行きたくない理由

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これまで僕は、人にちゃんと「書き方」を教わったことがありません。というか、教わりたくありませんでした。

 

理由は、「教わっている時間とお金が勿体無いから」です。

 

ネットや本には、面白かったり分かりやすい書き手の方がたくさんいますし、ハウツーだって溢れています。

 

面白いなと思った人がいたら、それを真似したり盗んだりすればいいし、書き方がわからなければググれば大抵は出てきます。

 

「教わる時間があったら、早く書いて市場に出したい!」と考えていました。

 

だから結構なお金と時間を差し出して、ライティング講座的なものに行く気が起きません。

 

じゃあなんで今回は弟子になろうとしてるんだよ!っていえば、「お金がもらえるから」です。

 

少し話は逸れますが、僕が長期インターンをすると言ったとき、何人かの友達に「それって有給?」と聞かれました。

 

はっきり言って、僕はその質問が出てくる発想自体、かなり危険だと思います。

 

別に金の亡者とかそういう話では全くなくて、無給インターンの根源って、多分「経験が報酬」みたいな話なんですよね。

 

でも、そこには少なからず「無給だから別に質が低くてもいい」という"逃げ"が見え隠れします。そんな言い訳カードを持った状態で働いても、絶対に「良質な」経験はできません。

 

「対価以上の価値を提供する!」という緊張感を持った中での経験にこそ、意味があります。

 

ライティング講座に魅力を感じないのは、恐らくこの「自分はお金を渡している側だから」という”緊張感のなさ”と、「お金払ったんだから早く教えて」という”受け身の印象”です。(お金を払っているから元を取らなければ...!という緊張もあるとは思いますが)

 

「"対価をもらう"という、とりあえず最低限の質は担保(意識)しつつ、(市場とは別の具体的な)フィードバックを経て、そこからさらに質を上げていく」という仕組みに魅力を感じたからこそ、僕は今回の試みに応募しました。

 

一言でいうと、「OJTバンザイ!」です。

 

独学派?教わる派?

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ここからは、上の話とは別で、僕が「教える教わる」の話でいつも思い出す話をします。

 

それは、堀江貴文さんが言ってたと思うんですが、

 

「僕は社長が経営コンサルタントを雇う意味が理解できない。そこで試行錯誤するのが、社長の面白いところなのに」

 

という発言です。

 

先に言ってしまうと、これは結局「何を目的にするか」に話は収斂します。そしてその目的は、「結果」と「過程」のどっちで楽しみたいかに二分されます。

 

"会社を成功させる"という「結果」が目的ならコンサルタントを雇えばいいし、"試行錯誤する"という「過程」が目的なら、雇う必要はありません。(コンサルタント=成功という前提で話を進めます)

 

ちなみに子供の頃の僕は、ポケモンは攻略本を買って、四天王とジムリーダーのタイプを研究して、そこから逆算して手持ちの6匹を決めて、ようやく旅をスタートさせていました。

 

 でも今回、パラレル親方の会に際して、改めてこの「コンサルタント雇うか雇わないか(親方から教わるか教わらないか)」問題を考えてみて、実は多かれ少なかれ世の中の人全員、コンサルタント雇ってるんじゃないか?という疑惑が浮上しました。

 

というのも、「コンサルタントを雇う=他人の技能を吸収する」とすると、ライティング講座受けたくない僕だって、面白い人の文章を真似するし、ググってハウツーを獲得しようとしています。

 

つまりこの世の中、有料か無料か、直接か間接かといった違いはあれ、世の中の人みんな、他人から教わってできることが増えていきます。

 

そしてむしろ、僕たちは教わらなければいけないんじゃないかと思います。

 

たまに本などで著者の方が、自前のすごい法則を披露して、注意書きで「同じような法則が何年も前に海外の論文に載っていた笑」と少し誇らしげにしているシーンを見かけますが、それを見ると少し勿体無い感じがします。

 

その既知の法則を発見するエネルギーを、その海外の論文を元にして次の新しい事実の発見に使えたら、もっと良かったのに!!と。(その過程で得られた経験はかけがえないですが)

 

「人類の進歩」という観点から見れば、僕たちは過去の人たちの試行錯誤の成果を踏まえたうえで、次のステップに進んでいかなくてはなりません。

 

つまり世の中マクロの動きとしては、全員さっさと攻略本買って四天王クリアして、その後のストーリーを味わって楽しんで("過程"を楽しみたい人もここで楽しめる!)、かつ後世に伝えていったほうが、皆ハッピーになれるんじゃないでしょうか。(会社経営とかポケモンとか、ミクロなケースは人それぞれでいいと思います)

 

で、僕にとってのライティング・編集はやりたいことの手段の一つでしかないので、売ってるなら攻略本買いますし、今までも「他人の影響を受ける」という点ではたくさん攻略本を買ってきました。

 

だから結論、

 

パラレル親方は必要です。

 

僕の最近のツイート↓

 

 

会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第11回です。(恐らく最終回です!)


ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。


もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!

 

 

今回のテーマは「会いたい人には会った方がいいのか?」です。

 

最後になるけれどもそういう人達の背中を後押しすべく、僕が生きる上で大事にしている三つのことについて書いておきたい。

 

・会いたい人に会う

・行きたい所に行く

・やりたい事をやる

 

以上だ。

 出典:明日クビになっても大丈夫!

 

ヨッピーさん(@yoppymodel)もこう言っていますし、実際

 

「は?何言ってるんだ?会いたいなら会えよ」

 

って思った人も多いかもしれませんが、僕が今から話すような考え方もあるんだなと、大きな心で読んでください。

 

このテーマ、僕は結構ガチで色々と思うところがありまして。

 

(まず前提として、ここでの僕の「会いたい人」は、アイドルとか芸能人とかそういうのじゃなくて、経営者とかフリーランスの方とか、そういう意味での「会いたい人」です)

 

現時点での僕のスタンス

 

最初に、現状の僕のスタンスから言うと、会いたい人に対して「会ってください!」というアクションを取っていません。

 

つまり、会いたい人には会っていません。

 

理由を一言で言うと「今の僕が会いたい人に会っても、意味がない」と考えているからです。

 

よく、茂木健一郎さんや堀江貴文さんは、以下のようなことを言います。

 

茂木健一郎さんは「僕に対して『茂木さん!僕将来絶対ビッグになりますからね!』って言ってきた人の中で、本当にビッグになった人はいない」と言います。

 

堀江さんは「俺に会って『一緒に写真撮ってください!』と撮った人は大抵大成しない」と言います。

 

この茂木さんんと話したり、堀江さんと写真撮った人って、「会いたい人に会う」という目的は達成していますが、それで終わりなんですよね。

 

あえて強めに言えば、「会うだけで満足してる」。

 

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僕は、それじゃ意味がないと思うんです。

 

会うことによって得られる”かも”しれないメリット

 

確かに、単純に会ったり、会って少し話すくらいならイベントなどに行けば簡単にできます。

 

そこでつながりが生まれる"かも"しれないし、新鮮な知識を得られる"かも"しれません。

 

でも、そんな浅はかなつながりは底が見えてる(今後続かない)し、その人なりの考え方とかなら、その人の本やSNSの方がよっぽと効率的に吸収できます。

 

何かどうしても聞きたいことがあれば、SNSで聞けばいいと思います。

 

関連エントリ↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

だから僕は、結論として「会う理由がなかった」から、今まで会ってきませんでした。

 

それに、僕が会いたいと思うような人はみんな多忙な人なので、ミーハーとしてDMなりなんなりを送って個別に会うとかをお願いをするのは、申し訳なさすぎて遠慮していました。

 

「とりあえず会って話しましょうおじさん(おばさん?)」は、日本に結構な数いるようですが、マジでその類には入りたくないです。

 

実力×人脈が結果を生むのであって、実力がゼロならいくら人脈があったところで何も生まれないわけで、そんな人脈はマジで無意味である。

相手にとって、自分自身に価値がない限り結局は誰も相手をしてくれないのだ。

(中略)

やはりある程度は実力が身についてないと人脈は生きてこないし、そもそもその「人脈」で持ってこれる仕事なんてたかが知れていたりする。

「貴方にこそ仕事をして頂きたいんです!」と、全然知らない人から仕事を頼まれるようにならない限り、ゴリゴリ稼ぐのはなかなか難しいんじゃないかと思う。

 出典:明日クビになっても大丈夫!

 

少し変わってきた僕のスタンス

 

 ただ、最近は少し考え方が変わってきました。今日のエントリは、ここから先が大事なところです。

 

とりあえず、これまでの僕のスタンスをまとめると、「会いたい人には会ってない。会う事自体に意味はないし、相手は多忙なのにミーハーとして会うのは申し訳ない」でした。一言で言うと「待ち」の姿勢です。

 

このスタンスから、少し変わりつつあります。

 

 1番大きく変わったのは「相手は多忙なので、時間を割いてもらうのは申し訳ない」の箇所です。

 

 結論から言うと、「相手(A)は多忙だからこそ、自分(A)よりも生産性の低い相手(B=僕)に会う時間を自分(A)から自発的には作らない」という考え方に変わりました。

 

こう考えが変わったきっかけは、今インターンをしている会社で、次々と上司の方にこう言われたことでした。トイレやエレベーターで少し話した後に、

 

「おお、またご飯行こうな!また連絡"してきて"!

 

と、皆さん異口同音に言うのです。

 

僕は最初謎でした。どうして「連絡"するわ!"」じゃなくて「連絡"してきて!"」なんだろうと。

 

会社の役員の方にも、同じことを言われた時に気づきました。

 

「ああ、これは「自分(A)は別に会わなくてもいいけど、あなた(B=僕)がどうしても自分(A)と話したいなら、連絡しておいで」と言っているんだと。

 

考えてみれば、当たり前でした。

 

生産性の高い人ほど、より高い生産性を求めて自分(A)より生産性の高い人と話したいだろうから、僕(B)がアクションを起こさない限り、僕(B)に構ってる暇はないんです。

 

これから僕はどうするか

 

だから僕は今後、今会うべきだ!と思ったタイミングでは、相手が多忙とか遠慮せずに、ガンガンアポの連絡をいれていきます。

 

で、その「今会うべきだ!」となる時の僕なりの条件も、いくつか考えています。

 

1番大きな要素は、「一緒にコラボして何かやりましょう!」が言えるかどうか。

 

「今後も継続的な関係を築ける土台ができているか」

 

とも言いかえられます。

 

”ファン”と”憧れの人”の関係で会ってしまうと、それっきりで終わりそうなんですよねえ。

 

例え生産性は低くても、知名度では負けてても、少しでもいいから、こちら側からも何かを相手に還元できる状態で、会いに行きます。

 

還元できるものが少ない分は、出世払いと「若さ」の特権を使い倒します。

 

 

ともかく、会うのは今日ではありません。今日会っても「ああすごい人に会えたー」で終わると思います。

 

今は、相手に何かを還元できる力を蓄える時です。

 

ただ、僕にも相手方にも「寿命」というものがあります。「いつかやるは永遠にやらない」「明日野郎はバカ野郎」あたりの言葉が、今僕の頭の中を駆け巡っています。

 

P.S.

 

ということで、来週中か、遅くても今年中か、早ければ今週中にも、このブログとは別の新しい試みをしようと画策しています。

 

それが「一緒にコラボして何かやりましょう!」の土台になるかはわかりませんが、僕の今後のキャリアなんかも見据えた取り組みです。

 

(世の中を変えるとかそういう画期的なものではないですが、僕個人にとっては新しいステップになる予感がします。)

 

 

会いたい人に、会いたい。

 

 

ブログとかメディアやってる人以外にも参考になる、今後の世界で生きていくうえでの多くの示唆を与えてくれる本でした↓

明日クビになっても大丈夫!

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 Kindle版もあるよ↓

明日クビになっても大丈夫! (幻冬舎単行本)

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演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第10回です。


ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。


もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!

 

 

今回のテーマは、「商売をするにあたって、誰が神様なのか、そして誰からお金をもらうか」問題についてです。

 

誰が神様?

 

ヨッピーさん(@yoppymodel)にとっての神様は、「読者」だそうです。

 

例えば僕のライターと言う仕事で言えば、クライアント(お金をくれる人)がいて、取材先がいて、そして読者がいる。

この中でどれが一番大事なのか、と言えばこれはもう「読者」なのであります。

何故なら、クライアントは確かに僕にお金をくれるけど、じゃあ何故僕にクライアントがお金をくれるのかと言えば僕が一定数の読者を抱えているからだ。

(中略)

だから、僕は自分読者に絶対損をさせたくないし、読者から直接お金をもらうような事もしたくない。

僕にとって読者様は神様だからだ。 

 出典/明日クビになっても大丈夫!

 

で、なんで今回このテーマを取り上げたかというと、ちょうどこの本と同じ時期くらいに、中川淳一郎さん(@unkotaberuno)というPRプランナー(?)の方の記事を読んだからです。

 

オレ自身は才能なんかはまったくないとは思っている。ただ、根性と「カネを出す側がエラい」という社畜根性は持っている。オレはこれしかない。

出典/フリーランスは他のフリーランスを羨ましがってはいけない、という心構えと稼ぐための基本姿勢について(有料記事です)

 

中川さんにとっての"神様"は、僕の読んだ感じとしては「クライアント」なのかな?と思いました。

 

ヨッピーさんと中川さん、「広告」という同じ業界にいて、考え方は違っているのは色々と考え方があって面白いなと思い、今回のテーマとして取り上げました。

 

誰からお金をもらう?

 

ただ、このテーマにはまだもう一歩先の話があって(というかここからが本題)、

 

ヨッピーさんとキンコン西野さんに関しては、根本の考え方は同じなのに、取っている行動は180°逆なのです。ここがまた面白い。

 

まず根本の考え方というのは、さっきも書いたとおり、「読者(お客)こそが神様」というところです。

 

キンコン西野さんは「読者(お客)こそが神様」とまでは明言されてないですが、少なくとも「クライアントよりもお客(この場合は西野さんのファン)の方を大事にする」というスタンスでは、同義だと思います。

 

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そしてここからの「取っている行動は180°逆」というところが面白いのですが、ヨッピーさんはお客(以後抽象性を上げて"読者"ではなく"お客"とします)を大事に思っているからこそ、お客からはお金を取りません。

 

しかしキンコン西野さんはお客が1番大事だと思っているからこそ、直接お客とつながって、直接お客からお金をもらいます。

 

芸能人や役者の方々の「お金をもらう仕組み」

 

西野さんは何年かほど前に「(お客から直接ではなく、間接的に)クライアントから給料をもらっている仕組みの脆弱性」に気付き、テレビ以外からの収入の軸足を作ろうと試みました。

 

どういうことかと言うと、テレビに出ている芸人さんや役者の方などは、「クライアント(=CM)」からもらったお金で、給料が発生しています。

 

しかしそれには、「お客よりもクライアントを優先するために、お客にウソをつかなければいけない時がある」という弱点があります。

 

例えば、マズイ料理を食べても視聴率のために「うまい!」と言ったり、普段使ってもない商品を、CMで「最高!」とか言ったりすることです。

 

でも今の時代、そういったウソはネットやSNSですぐにバレます。そしてこれからの時代、「お金」よりも「信用」が大事になってきます。

 

 関連記事

fujimoto.hatenadiary.jp

 

信用を失う1番手っ取り早い方法は、「ウソをつくこと」です。

 

西野さんは、そんな先の時代を見据えて、「クライアント」からではなく(=テレビに出ること)、「お客」から直接お金をもらうマネタイズの仕組みを構築しようとしました。

 

演者とお客が直接つながる

 

今は、個人が個人に課金できるクラウドファンディングや有料メルマガといった"装置"が、たくさんあります。

 

ちなみに西野さんは、クラウドファンディングで累計1億円以上集めています。

 

その一方、ヨッピーさんはお客を大事に思っているからこそ、直接お金を受け取りません。

 

受け取らないどころか、自分のイベントに来た人に対してお金を「渡して」いたりします。

 

過去に自分主催でやったイベントはイベント会場側に「入場料は全額僕が払うからチケット代無料にしてくれ」と交渉して実際に無料にしたし、CDを発売した時は「1人500円分おこづかい付きCDリリースイベント」なんかをやったりした。

イベント会場代は全額僕持ちで、かつ来てくれた人達全員に500円ずつ配ったのだ。

 出典/明日クビになっても大丈夫!

 

僕はここが本を読む前は不思議で、「イベント有料でやったらもっと儲かるだろうに」とか「あれだけ読者抱えてたら、有料オンラインサロンとか始めたら強そうだな」とかと思っていました。

 

でもヨッピーさんは、それらをすべて踏まえたうえで、「お客からはお金を受け取らない」という選択を取っていたんですね。

 

自分が少数派だということは、自分で言っていました。

 

もちろん、本や雑誌、CDみたいに読者が直接クライアント足り得る仕組みの物なら読者からお金を貰うのは当たり前のことだし、僕のその「お金を取りたくない」と言う価値観の方が世間からズレてるんだろうなっていう認識もあるので押しつけるつもりはないけど、

出典/明日クビになっても大丈夫!

 

これからのお金の稼ぎ方

 

確かに、これから先は西野さんのように、お客と主が直接つながる時代になっていくと思います。ただ、その一方で、「お客が大事」という同じ考えから、全く逆の方向に発想するヨッピーさんのような考え方もあります。

 

同じ業界にいても誰を神様とするかが違ったり、同じ考えでもそこから導き出される行動は違ったりして、単純に色んな考え方があって面白いなと思ったという話でした。

 

第11回(最終回)はコチラ↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

 

もっとヨッピーさんの色んな持論が細かく書かれてるよ↓

明日クビになっても大丈夫!

明日クビになっても大丈夫!

 

 Kindle版もあるよ↓

明日クビになっても大丈夫! (幻冬舎単行本)

明日クビになっても大丈夫! (幻冬舎単行本)

 

 

僕の最近のツイート↓

 

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メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。


ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。


もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!

 

 

今回のテーマは「これからのスポンサードコンテンツについて」です。

 

「スポンサードコンテンツ」については、タイアップとか企業案件とか広告記事とか記事広告とか、色々と名称はありますが、今回は「スポンサードコンテンツ」で統一することにします。

 

ヨッピーさんの「スポンサードコンテンツ」への熱意

 

今回の本中で驚いたのは、ヨッピーさん(@yoppymodel)のスポンサードコンテンツに対する熱意。

 

ここまで作り込まれているからこそ、ヨッピーさんのスポンサードコンテンツは面白いんだなと納得しました。

 

例えば、自腹覚悟の豪華ゲスト招待の話なんかは、その典型です。

 

そんなわけでのんさんに呉市の魅力を語ってもらう記事を書いて、当然ネット上ではウケた。

ただし、これには裏側があって、「のんさんを連れてこよう」と思いついたのは僕が広島県から仕事を受注したあとの話なので、当然広島県からもらった予算にのんさんに払うギャラは含まれていない。

でもどうしてもの朝に出て頂きたかったので、広島県の担当の人に「なんとか追加で予算をください!」とお願いし、最悪「自腹を切ってでもお願いしよう」くらいに思っていた。

 出典/明日クビになっても大丈夫!

 

なんというか、ヨッピーさんの書くスポンサードコンテンツって、「提供会社(クライアント)」じゃなくて読者の味方感」があるというか、「提供会社を手中に収めてる感」があります。

 

「この記事中のどこでクライアントの紹介してるんだ!?」ってくらい、ヨッピーさんのスポンサードコンテンツには広告らしさを感じません。

 

そんな「宣伝よりも面白さ重視」の姿勢だからこそ、ヨッピーさんの書くスポンサードコンテンツは毎回バズるんだと思います。

 

バズるからクライアントの認知拡大にもつながって、ヨッピーさんに次の仕事がやってくるという好循環。

 

「スポンサードコンテンツ」を作る際の優先順位

 

ちなみに「宣伝よりも面白さ重視」の姿勢に関しては、ヨッピーさんはスポンサーコンテンツを書く際の、幸せにする優先順位として①読者②取材先③クライアントと明言しています。

 

クライアントとの打ち合わせのときでも、ハッキリと言うそうです。

 

逆に言えば、一般的なスポンサードコンテンツって、優先順位の①が「クライアント」になってるから、嫌われているのかもしれません。

 

嫌いとまではいかないですが、特にぼくが悲しくなるのは、YouTuberの方々のスポンサードコンテンツです。

 

なんというか、動画から漏れ出ている「クライアントに従ってる感」が、どうしても拭いきれません。

 

特にYouTuberの方たちは視聴者との距離感の近さが一つの魅力なので、普段自由気ままにやっている面白さが人気だったYouTuberが、スポンサードコンテンツになった途端にかしこまってしまう感じが、なんとも残念に感じてしまいます。

 

宣伝を意識するあまり、企画の流れが不自然になった瞬間、「面白さ(視聴者)よりも宣伝(クライアント)を優先するんかい!」という思いが、僕たちの落胆につながるんてしょうね。

 

最近面白いなと感じるスポンサードコンテンツの作り手

 

ただ、最近YouTuberの中でも「面白いスポンサーコンテンツだな」と思う人が増えてきて、東海オンエアさんとかは面白いです。

 

最近UUUMへ移籍してスポンサードコンテンツの頻度が上がっていますが、毎回その抜群の企画力でバッチリ面白くしてくれます。

 

 他にYouTuber以外ですごいなと思うのが、最近飛ぶ鳥をはたき落とす勢いのゆうこすさん(@yukos_kawaii)。

 

なんと驚くことに、ゆうこすさんのインスタグラムでのスポンサードコンテンツは、普段の投稿よりも「いいね」の数が多いんだとか。

 

これはゆうこすさんが、普段の投稿以上に「どうしたらファンに喜んてもらえるか」「クライアントの商品の魅力を全力で伝えたい!」ということを練りに練ってるかららしいです。

 

これからのスポンサードコンテンツ

 

でも逆に、これからのスポンサードコンテンツはこれくらいまで考え抜かれたものじゃないと、生き残らないのかなとも思います。

 

最近はSNSの浸透で、今までだと一般人として埋もれていたかもしれない人が「インフルエンサー」として台頭することが増えてきました。

 

そんな人たちの一つの収入源がこの「スポンサードコンテンツ」なわけですが、「宣伝したらお金もらえる」くらいの安易な発送で適当にやっていると、インフルエンサーが増えた分、速攻で淘汰されそうです。

 

事実、最近は色々なツールなどを駆使して、クライアント側も「本当に影響力のあるインフルエンサー」を見極めようとし始めています。

 

そんなときに最後まで残るのは、やはり「徹底的に考え抜かれたスポンサードコンテンツ」と、それを作るヨッピーさんや東海オンエアさん、ゆうこすさんのような方たちだなと思います。めちゃくちゃ上から目線ですいません。

 

P.S

 

あと個人的な思いとして、別にしょうもないスポンサードコンテンツを作った「人」が淘汰されるのは全く構わないです。

 

ただ、そのために消費者からスポンサードコンテンツ「自身」が淘汰される(嫌われる)のは、どうにも避けてほしいなと感じています。

 

というのも、「5年後、メディアは稼げるか」や「新しいメディアの教科書」を読んで、「これからのメディアの稼ぐ一つの形は、スポンサードコンテンツだ!」と胸高鳴った日のことを、今でも覚えているからです。

 

メディアのビジネスモデルとして「広告」や「サブスクリプション(=定額課金)」がどうにも先行き不透明な中、「スポンサードコンテンツ」はそんな暗闇に一つの光を差しこんだ救世主のような感じがしました。

 

そして今、そのメディアの「スポンサードコンテンツ」によるマネタイズは、一つ正念場を迎えていると思います。

 

「スポンサードコンテンツ」によるマネタイズのメディアとして名を上げた「バズフィード」は、最近知らない間に記事中に普通の広告が挿入されていました。(=広告によるマネタイズ)

 

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今までは記事中に広告がなかった(少なかった?)ことが一つのウリだったし、特にこれに関するプレスリリースも出てないので、どうしたものかと見ています。

 

※僕が見落としているだけの可能性もあるので、もし何か知っている方は教えてください。

 

バズフィードは新しいメディアの形だ!とかなり興奮して注目していたので、今後の行方には目が離せません。

 

ということで、どういったスポンサードコンテンツが生き残るかよりも、安易に仕事を受けてしまったインフルエンサーによって、安易なスポンサードコンテンツが大量生産されてしまい、スポンサードコンテンツが消費者に嫌われて、スポンサードコンテンツ自体が生き残れるかどうかが若干不安な、今日この頃です。

 

スポンサードコンテンツによって、

 

インフルエンサー→お金を稼げる

クライアント→宣伝ができる

消費者→普段より手間とお金がかかって、より面白いコンテンツを楽しめる

 

という、「三方良し」な循環がもっともっと回ってほしいです。

 

というか、僕もその循環に入りたいぞ!!!

 

ヨッピーさんのスポンサードコンテンツへの熱意、この本でもっと感じ取れます↓

明日クビになっても大丈夫!

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明日クビになっても大丈夫! (幻冬舎単行本)

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『cocorone』ローンチイベント行って、これからの「メディア」「買い物」「らしさ」について考えた

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

昨日の夜、『cocorone』という新しいメディアのローンチイベントが、渋谷の『BOOK LAB TOKYO』でありました。

 

BOOK LAB TOKYO』には初めて足を踏み入れたのですが、いい雰囲気でしたね。

 

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cocorone』がどういうメディアかというのは、僕が自分の言葉ではうまく説明できないので、イベント告知の文言をそのまま載せておきます。

 

今回、私たちは新しい形で地域の魅力を発信するため、伝統工芸品やデザイン雑貨を生活に取り入れた豊かな生活を提案するメディア「こころね」をスタートさせました。

心根(こころね)とは、「心の奥底」を意味するコトバです。

大量生産が当たり前となった今日、ありふれたモノではなく、心の底から 「いいね」と思うモノに出会ってほしい。

私たちのそんな思いをひとりでも多くの人に感じてもらうため、今回「こころね」のローンチパーティーとして”キャッシュレスマーケット”を開催する運びとなりました。

 

そしてそのローンチイベントの一環として、1時間ほどのトークセッションがあったのですが、今回のブログのメインはこれです。

 

トークテーマは「"メディア”による地域の魅力発信」

 

 3名の登壇者はコチラです。(※順不同)

 

①青木優さん(@yuuu_a

訪日外国人向けメディア「MATCHA」を運営する会社の代表取締役です。

②平山高敏さん(@t_hirayama0227

旅メディア「ことりっぷ」のWEBプロデューサーです。

③最所あさみさん(@qzqrnln

今回ローンチした『cocorone』のプロデューサーです。

 

モデレーターは、モリジュンヤさん(@JUNYAmori)。今回の『cocorone』を運営する会社『IDENTITY』の、共同代表取締役です。

 

ということで、今回のトークの感想を書いていくのですが、僕が深く考えたとこだけをかいつまんで書いていきます。(3つ)

 

なので、1時間のトーク内容を網羅してはおらず、これから書くことは僕の勝手な記憶と解釈もふんだんに入り乱れていることを予めご了承くださいい!!

 

目次

 

これからのメディアの役割

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今回のトークテーマをおさらいしておくと、「"メディア”による地域の魅力発信」

 

メディアに関しては、最所さんが言っていた「メディアの役割」についての発言が、印象に残りました。

 

それは、メディアの役割は、ただ単に"作り手"と"受け手"をつなぐだけではないということです。

 

「メディア」って、単語の意味をそのまま取ると「媒体」という意味なので、ややもすれば「つなぎ役」をしていればいいとなってしまいがちです。

 

でもそうではなくて、メディアには新しい"受け手"を発掘したりといった、「"作り手"の価値を最大限に高める役割」を担う必要がある、という話をされていました。

 

現場ではここまで聞いてふーんって程度だったんですが、今書きながらやっとnoteの内容と話がつながりました。

 

note.mu

 

これからの時代、「メディア」と「ブランド」の境界線は溶けてなくなっていきます。もっと言えばここに「コミュニティ」の要素も入ってきて、まさに三位一体の状態になると思います。

 

最所さんは、おそらくこの「ブランド」や「コミュニティ」の役割も「メディア」は担っていかなければならないよ、ということを言っていたのかもしれない!と気づきました。

 

「作る」に時間と労力を割かれて忙しい"作り手"さんの、「広める」の部分を担うメディアこそが、これから求められていくんだなと感じました。(ちなみに、この両方の過程を両方とも最高レベルでこなすキンコン西野さんは、最強です) 

 

これからの時代の購買行動

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会場には、オシャレな展示スペースも...!


次に2つ目は、これまた最所さんが話された、「今の(消費)トレンド」についてです。

 

最所さんは「バーソナライズされた体験」と答えられてて、まあそれ自体はもう色んな人が言っているのですが、そこで挙げられていたエピソードがすごく示唆に富んでいるなと思いました。

 

その話と僕自身の体験がつながって、また一つ「これからの購買行動」についての考えることができたからです。

 

最所さんのエピソードは、佐賀へ有田焼の取材に行った際の話でした。

 

どうやら、現地の市役所の方でモーレツに有田焼に詳しい方がいたらしく、その方に佐賀でのオススメの取材先ルートなどを教えてもらったようです。

 

それで、最所さんは取材として訪れたにも関わらず、お土産として(有田焼などを?)爆買いしてしまいました。

 

その話のなかで、ポロッと「(現地の方に取材先を)アテンドされた(上で訪れた)から買ってしまった」みたいなことを言われていて、あっこれだ!と思いました。

 

というのも、僕は「行きたい飲食店」というのを常にストックしていて、どこか外食するってことになったらそのリストの中から選びます。

 

逆に言えば、最近は「ふらっと見つけた良さげなお店」とか「食べログで見つけた高評価のお店」に行くことがめっきり減りました。

 

で、この「行きたい飲食店」のネタ元は、大半がフォーリンデブはっしーさんのインスタグラムと、堀江貴文さんのメルマガです。

 

そして、僕が最近ずっと考えていた「僕はこの「行きたい飲食店」に実際に行って、一体何を体験しているんだ?」という疑問が、最所さんの話を聞いてようやく解けました。

 

僕はフォーリンデブはっしーさんの行ったお店を訪れて、「そのお店の料理」を体験していたのではなく、「フォーリンデブはっしーさんが食べた料理」を体験していました。

 

俗に言う、追体験です。

 

だから、偶然見つけて入っても、フォーリンデブはっしーさんが行っていたのを見て入っても、そのお店の料理の味自体は全く一緒でしょうが、絶対に僕の満足度は違う自信があります。(もちろん後者の方が高いです)

 

それをなんとなく肌感で察していたからこそ、僕はふと見かけた良さげなお店をスルーし続けていたのかもしれません。

 

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 オシャレな展示②

 

最所さんの話に戻ると、最所さんもやっぱり、自分で調べて取材先を割り出ししていたら、おそらくそこまで爆買いに走ることもなかったのではないでしょうか?

 

現地の役所の方にアテンドしてもらったからこそ、ついつは爆買いしてしまったような気がします。

 

つまり僕たちは、誰かに「紹介してもらいたい」んです。

 

これからの購買行動には、この要素がかなり重要になってくると思います。

 

だって、今の世の中、情報が普及しすぎてどの商品もそれなりに良いです。そんなに差がありません。

 

それに、もう既にモノが溢れすぎて、最低限生活する分には、これ以上モノも必要ありません。

 

そんな状況のなかで、これから僕たちがわざわざモノを買う時というのは、「誰かに紹介してもらった時」です。

 

逆に言えば僕たちは「誰かに紹介してほしい(商品を差別化してほしい、買う理由が与えてほしい)」と願っているのかもしれませんが。

 

しかしその時だって、僕たちが買っているのはその「モノ自体」ではなく、「その人が勧めていたモノ」です。

 

「モノからコトへ」は言われて久しいですが、次に来ると言われている「コトからヒトへ」の消費。

 

僕たちはこの先、モノでもコトでもなく、"ヒト"にお金を払うようになっていくんだなーと実感した最所さんのエピソードでした。

 

”らしさ”ってなに?

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そして最後3つ目は、 "らしさ" ってなに?です。

 

これはトークセッションの後半で、そこそこ時間をかけて議論されました。

 

僕は今まで"らしさ"について深く考えることはなかったのですが、このテーマになった途端、登壇者の方々からかなり抽象的な議論が飛び交い始めたので、やっぱり「地方」や「伝統」に深く関わる人には、避けて通れないテーマなんだろうなあと思いました。

 

最初に結論を言っておくと、"らしさ"というのは「人によって形成され、人によって評価される」ものだそうです。

 

まず前半の「人によって形成される」というのは、平山さんの話がわかりやすかったです。

 

要は例えばある地方で"らしさ"を出していこうと考えたとき、人ではないもの、つまり「場所」や「農産物」といった自然のもので"らしさ"を表出しようとすると、結局消耗戦になってダメなんだそうです。

 

美味しいみかんがありますよー!つてアピールしても、もっと美味しいみかんを作る地域がでてきたらそれで終わりだと。

 

でもそこで、「人」で"らしさ"を出していくとするとどうでしょう。

 

誰一人、この世に同じ人物なんかいないし、同じ人生を歩んできた人はいないですよね?

 

つまり、人を掘り下げることによって生まれた、人にフォーカスすることによって生まれた、"らしさ"というのは、唯一無二の魅力を持つわけです。

 

次に後半の「人によって評価される」に手こずりました。最初聞いた時、いや、それは当たり前だろと。

 

前半の「人によって形成される」は自然に対しての人ということで理解できたのですが、「評価される」のは別にみかんに僕たちが評価されるはずもありません。

 

けど、しばらく考えてわかりました。あ、これは「機械・数字」に対してのアンチテーゼなんだと。

 

おれたちは、あんたら機械に評価される筋合いはねえ! っていう話だったと解釈しました。

 

今は「信用経済」の名のもとに、次々と個人の評価を数値化するサービスが出てきていますが、もしかしたらそのあたりを念頭に置いた発言だったのかもしれません。

 

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オシャレな展示③ 

 

そういえば、"らしさ"を頻繁に耳にする時期が、僕にもあったことを思い出しました。そして、当時抱いていた"らしさ"に対する疑問も、今日の話で解消されました。

 

僕が"らしさ"をよく聞いていたのは、中高の野球部時代です。

 

試合の時にしょっちゅう、顧問の先生から「自分たち"らしい"野球をしよう!」というゲキを受けていました。

 

当時はホントに意味がわからなくて仕方なかったのです。

 

「いや、そんなん教えてもらった覚えはないぞ。とりあえず声出して元気ハツラツにやればええんか?」と。

 

数年経って、ようやく意味がわからなかった意味がわかりました。

 

結論から言うと、「自分たち"らしい"野球」なんてものはこの世にありません。いや、ないことはないのですが、それが永遠に"らしさ"と呼ばれる日は来ないだろうと思います。

 

なぜならそれは、野球が「点をたくさん取った方が勝ち」という「数字」に基づいたものさしで価値が規定されているゲームだからです。

 

結局、"らしさ"というのは「結果」ではなく、その「過程」でしか生まれません。

 

「結果」という土俵に上がり、

 

「数字」というものさしで測られた瞬間、この世のすべての"らしさ"は消滅します。

 

野球の話に戻ると、例えばホームランをいっぱい打つことがそのチームの"らしさ"だとして、ホームラン5本打って試合に負けた場合と、ホームラン0本でも試合に勝った場合なら、世間の評価として高いのは断然後者です。

 

だから、「自分たち”らしい”野球をしよう!」という激励は、「試合に勝とう!」と同義になり、結局僕たちは全力でプレーすることくらいしかできないのです。

 

そうやって考えると、前半の「"らしさ"は人によって形成される」という文言への理解度も高まります。

 

「その人自身のエピソードや生い立ち」は、どうやったって数値化できないからです。

 

つまり"らしさ"というのは、「どう表出するか」ではなく「どう見出すか」ということが大切なのかもしれません。

 

最後に

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 オシャレな展示④

 

ということで、以上3点「これからのメディアの役割」「これからの購買行動」「"らしさ"」について、『cocorone』ローンチイベントのトークセッションから考えました。

 

メディアを黎明期から見届けるという経験がこれまであまりないので、インスタグラムでのグロースぶりを、温かく見守りたいと思います。

 

以上、『cocorone』ローンチイベントイベントレポートでした。

 

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趣味を発信するなら「映画専門家」ではなくて、まずは「恋愛映画専門家」

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ヨッピーさん著「明日クビになっても大丈夫!」の紹介連載エントリ第9回です。


ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。


もちろん、他のエントリだけでも十三分に楽しめます。他のエントリも載せておくので、気になるテーマがあったら読んでみてください!

 

 

すいません、最初に謝っておくと、この連載はそれぞれのエントリ内容が独立していることが一つのウリだったのですが、今回は書いている途中で「あ、これって前回の内容から地続きだな」ということに気づきました。

 

一応、独立はしているのですが、前回のエントリを読んでからのほうがもっと面白いです。

 

fujimoto.hatenadiary.jp


前回のエントリ内容を簡単に言うと、「趣味は楽しむだけじゃなくて発信しよう!そしたら"趣味"が"仕事"になるかもしれないよ!」ということでした。

 

今回のテーマは、それを踏まえて「好きなことを発信するにあたっては、より内容を細分化し、自分を特徴づけよう!」です。

 

ビジネスの世界の競争は椅子取りゲームに似ている。

さっきも言った通り、僕はまずライターとしてのキャリアを考える上で「記事広告が得意なライター」と言う「椅子」を最初に狙いに行った。

なぜならその椅子はどう考えても儲かるのに、その椅子に座ってるライターが他にまだいなかったからだ。

出典/明日クビになっても大丈夫!

 

「映画好き!」より「恋愛映画好き!」

 

例えば前回のエントリ同様、趣味が「映画鑑賞」であるとします。

 

その場合、発信するにあたって「私は映画が好きです」より「私は恋愛映画が好きです!」の方が、特徴的な人になりやすいということです。

 

もちろん、最終的には「映画全般に詳しい人」になった方がいいのですが、まずはその中でも一つの分野に特化していったほうが、キャラがつきやすくなります。

 

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オタクになるんだ!

 

このとき、最初から「私は絶対に恋愛映画に特化したい!」という強い思いがあればいいのですが、「映画は好きだけど、分野は特に決まってないかなー」という場合に、こういった戦略を立てます。

 

特化する分野の絞り方

 

ただ、大抵の場合、人気のカテゴリほど発信している人も多く(ライバルが多い)、イマイチのカテゴリほど発信している人も少ない(ライバルが少ない)です。

 

なので、人気のカテゴリほど発信した場合に、皆に興味を持ってもらえる可能性は高いですが、それだけライバルが多いので埋もれてしまう可能性も高くなり、その逆もまた然りで、ここらへんはトレードオフって感じになります。

 

僕の結論としては結局、特に好きなカテゴリがない場合は、その次にまあまあ好きなカテゴリを選択するのが吉です。

 

探せば「穴場」もある

 

ただ、たまにそれが「好きな人」はめちゃくちゃいるのに、それを上手に「発信してる人」が少ない場合もあります。

 

ヨッピーさん(@yoppymodel)は本中でそれを見つけろ!まだまだある!という風に書いているのですが、今の僕にはなかなか見つけられなかったので、ここではその見つけ方を書くことができません。

 

なので、とりあえず自分の「めっちゃ好きな」カテゴリがなかったから、「まあまあ好きな」カテゴリをするのが1番わかりやすいというのが、今の僕が言える最大限のやり方です。

 

ヨッピーさんの「椅子」の探し方

 

これに沿って考えると、最近ヨッピーさんが「下ネタ」系や「体張る系」の記事が減り、取材記事や銭湯の記事が増えてきた理由が見えてきます。(関連リンク:ヨッピーが書いた記事

 

ヨッピーさんは最初、下ネタ系のライターとして名を上げました。

 

omocoro.jp

 

古参のヨッピーさんファンには、未だにこの印象を強く持っている方も多いのではないでしょうか?

 

しかし、その後ヨッピーさんが所属した「オモコロ」に、ヨッピーさんよりも激しい下ネ記事を書くライターがやってきました。

 

そこでヨッピーさんは「このフィールドはダメだ!」と判断し、次に、「身体を張る」系のライターを目指しました。

 

しかし、そこにもARuFaさん(@ARuFa_FARu)という、最高級に面白い天才的なライターがやってきます。

 

そこでヨッピーさんは「身体張る系もだめだ」と見限り、今度はinterestingな笑いを目指すライターとして歩み始めます。

 

今までの下ネタや身体張るといった「funny(おもしろオカシイ)な笑い」から、「interesting(興味深い)笑いを届ける」ライターへ。

 

僕はてっきり、もう年を重ねるにつれて、(性格的に)丸くなったから下ネタをやめて、体が追いつかなくなったから身体を張る系の記事が少なくなったのかなと思っていました。

 

でも、そうじゃなかったんですね。

 

ヨッピーさんはかなりの戦略的に考えたうえで、記事タイプの変遷を遂げていました。

 

僕の狙う「椅子」は、、、

 

で、これを僕に置き換えて考えた時、僕はどのポジションを狙っていこうかと、今は思案中です...。

 

別にどの分野でもそれなりに楽しく書けそうなんですが、逆に何か絶対に一つのこと!っていう分野がなかなか見つけられずにいます。

 

けど別に考えていて埒は明かないので、書き続ける中で見えてくるものがあるかなと今は模索している段階です。

 

最後に

 

ということで、「自分の趣味を発信しよう!」と決めたら、次はその中でも特に細分化された何かの専門家になることが良さそう!という話でした。

 

僕も発信しながら見つけます。

 

第10回はコチラ↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

 

儲かる椅子の探し方、書いてあります↓

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