数字を報告するだけの会議なら、さっさと撤廃したほうがいい
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
先日、僕が読んだ本はこちらです。
ヨッピーさんの(@yoppymodel)処女作、「明日クビになっても大丈夫!」。
本の趣旨は、「会社員やってる人でも、趣味を副業に変えて、あわよくば本業にしちゃって、この時代の荒波を乗り越えよう」です。
ただ、それ以外にも色々と参考になる話がふんだんにあったので、連載形式で小分けにして紹介します。
今回はその第1回です。
テーマは「企業にはびこる意味不明な慣習」。
ヨッピーさん、本の序盤でだいぶ古巣の会社をディスっています。
ヨッピーさんが挙げている例の中で、最も印象的だったのは数字報告会の話でした。
非効率的なのは書類上の問題だけではない。会議だってそうだ。僕は営業職なので毎月の月末には数字の報告会みたいなのがあった。
営業が一ひとり、事前に用意した売上の集計表を睨みながら、「今月は〇〇さん(得意先の名前) 約8000万、△△さんについてはコンテナの納品が2週間遅れた事もあり、当初の見込みより5000万円のマイナスの見通しです」みたいなのを営業全員でやるのだ。
それを偉い人が聞いて「まずい。ではその500万円分の売上をどこかの得意先でカバー出来ないか」「私の得意先が1000万円のプラスで推移しているので問題なくカバー出来そうです。ただ来月がその分厳しいかもしれません」
「ふむ。では来月の数字はどういう見込みかね?」みたいなのを、朝から晩まで、丸一日かけてやるのである。
「明日クビになっても大丈夫!」より
要点は、細かい数字の報告を営業職の人一人一人がやり、それを朝から晩まで1日かけてやるということです。
ヨッピーさんいわく、
「いや、数字の推移なんて、そんなもん事前に共有しとけや」
「明日クビになっても大丈夫!」 より
という話です。
「売り上げの推移や見込みなんて、事前に共有のエクセルシートにでも全部放り込んでおいて、数字のチェックを済ませた上で会議を始めればいい」というその後のヨッピーさんの主張も、最もだと思います。
ただ、そう言われて今自分がインターンしている会社を鑑みると、あまり笑ってはいられませんでした。
僕たちの会社も、毎週金曜日に「締め会」というのがあります。毎週の数字を各局が報告して会社全員で共有するのですが、これもヨッピーさんに言わせると「そんなもん、事前に共有しとけや」の部類に入ってしまいそうな気がします。
古い慣習に囚われていないと言われるベンチャー起業でさえ、そういうことをやっているので、ヨッピーさんが所属していたような大企業になると、本にもまだまだ書かれていない理不尽な慣習がたくさんあっに違いありません。
ただ、ヨッピーさんはそこで「まあ、そんなものか」と染まってしまわずに、最後まで違和感を持ち続けたことが、きっと今の大活躍につながっています。
僕も今後、「これって必要あるのかな」という慣習に遭遇したとき、「まあ、そんなものか」と腑に落とすのではなく、その違和感は大事に保ち続けたいなと思います。
第2回エントリはコチラ↓
第1回 数字を報告するだけの会議ならさっさと撤廃したほうがいい
第2回 会社員が満員電車に揺られながら通勤するのは「お金」のためじゃない
第3回 スターは自身の「下積みの努力」を公にさらすべきなのか?
第4回 人はこれから、”人”で住む場所を選ぶようになる
第5回 ハチャメチャやってる人も実はみんな頭脳明晰で、多少なりともキャラを「演じている」部分がある
第6回 ブロガーやライターは「書くこと」自体を専門にしてしまうと、末路はだいたい「金太郎飴」になる
第7回 個人が認知度を獲得していくにあたり、「二つ名」的なものが必要な理由
第8回 「消費型」から「生産型」へ。趣味を発信することによる3つのメリット
第9回 メディア・クライアント・消費者の三方良しじゃないと、これからのスポンサードコンテンツは生き残れない
第10回 演者にとっての「神様」は誰か?そして誰から対価をもらうべきなのか?
第11回 会いたい人には会った方がいいのか?いや僕はそうは思わない
ヨッピーさんの本はこちら↓
Kindle版もあります↓
ニュースキュレーションブログもやってます↓