「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。:家入一真」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
「なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。」という本を読みました。
新しい経済や、著者の家入一真さんが代表を務めるクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」のこれからについて、とてもやさしい文調で話してくれました。
大切なことは「どんな働き方がしたいか」ではなく「どんな生き方がしたいか」。そしてそれは、「自分にとっての幸せとはどこにあるのか」を探るということ。「働き方論」として語られる複業やノマドは、テクニックに過ぎない。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月8日
「ここでしか〇〇できない」が、地域の魅力。なのに「東京には負けないぞ」と、物差しとして東京を引き合いに出している段階で、実は既に東京に負けていることを、多くの人は忘れがち。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月8日
「なんのために生きてるんだろう?」と自問するくらいなら、「自分は何がしたいんだ?」「自分はどんなことに熱中できるのか?」「自分は何が好きなのか?」ということを聞いたほうが、適切なのかもしれない。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/C5214UTqp7
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月10日
「幸せ=自分のやりたいことができる」とすると、「いい社会=各自が自由に、自分の幸せを追求できる社会」になる。これは人類史上、なかった出来事。コミュニティ存続のために、今までの人々は最大効率で働き続けなければならなかった。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/dR7tBbnVXA
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月10日
クラウドソーシングを使って、毎月30万円も稼ぐことは確かに難しい。けど重要なことは、クラウドソーシングを使って、月に5万や10万を稼ぐ人が多く出てきたということ。それによって、その人の収入の選択肢(=避難場所)が増えた。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/I6MJReT4FC
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月10日
「お金は払ってるんだから、あとはこっちの勝手だろ」の気持ちが芽生えた瞬間、立場が「お客」と「スタッフ」になってしまう。こうなると、もうそれ以上、関係の発展は望めない。これは「貨幣経済」がもつ、ひとつの短所。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/Rtjt2MSwTb
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月12日
『これから新しいビジネスを考えるときに「いつ、どこでマネタイズするか」ということに関しては、従来の常識を取っ払ってみると面白いかもしれない。』
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月12日
CAMPFIREは今日、CFにおけるビットコイン決済の導入を発表しました。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/yd2B7zyYzf
「信用経済」や「評価経済」って、概念自体は新しいものではない。昔からあったけど、小さいコミニュティ内で完結していて、スケールすることがなかった。今は、可視化してかつ世界へスケールできるようになったから、話題になっている。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/JRxgFkDsCK
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月14日
ホームレス芸人の小谷さんは、「信用経済」の生き方を体現している方。「お金がダメなら、評価を稼げばいい」。これから僕たちは、銀行にお金を貯めていくのと同じような感覚で、スマホに信用を貯めていく時代を生きるのかもしれない。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/i5paxXOwND
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月14日
背水の陣をしいたり、退路を絶ったりすることは、一見、美談のように聞こえる。けれど実際には、単に思考停止して、不必要なリスクを取っている場合もある。何か新しいことを始めるとき、有効なのは「小さく早く」。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/c0ZHyV9PRQ
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月15日
「コミュニティ」って言葉を頻繁に聞く。けれどその際に気をつけるのは、かつての村社会のようなものは、想定すべきでないということ。ガチガチで狭い範囲だけのつながりは、息苦しさも生む。現代版コミュニティは、「ゆるく広く」。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/mD9mwS9Vj5
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月15日
著名人がクラウドファンディングをやると、よくある批判が「人のお金を使わず、自分の金でやれ」。でも、イヤなら払わなければいいだけだし、お金の使い方に「正解」なんてない。支援の過程で生まれる、コミュニケーションだってある。#なめ金 https://t.co/DCsr55dhj5 pic.twitter.com/mSUF0hEI7d
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月19日
「空腹を満たす」ということだけが目的なら、今や十分に安価な対価で達成できるようになった。だからもう、「生きるために稼ぐ」が成立しなくなりつつある。そんな時代に重要なのは、自分なりの「生きがい」や「幸せ」などの、内的欲求。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/x77WDgYX7j
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月22日
「選択肢を増やす=言い訳を減らす」
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2017年9月22日
テクノロジーの進歩によって、自分の意志と行動力があれば、大抵のことはなんとかなるような時代になった。「〜がないからできない」という言い訳は、どんどん通用しなくなってきた。#なめ金 https://t.co/DCsr55uSaD pic.twitter.com/NKNht2k3D5
最近、CAMPFIREで色んなパトロンになりすぎて、来月のクレジットカード請求に恐々としている日々です。
なめらかなお金がめぐる社会。あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2017/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ブランディングやマーケティングって、「信用を前借りする」ことだと思う
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
僕は、以前のエントリでも書きましたが、先月から、大学を休学してインターンをしています。
早速、社会人の壁に激突しております。
電柱のイラストしか見つからなかった
やっぱり、レストランで料理運ぶのとは、少しわけが違いますね。
「バイト」と「インターン」って、名前だけじゃなくて、やっぱり中身も違います。
どういう壁かというと、「ブランディング」とか、「マーケティング」ってやつです。
Twitterやブログをやっている時は、「あくまでも趣味で、じぶんのやりたいようにやる」という言い訳が邪魔をして、結局最後のところでは、相手のインサイトを探っていませんでした。
しかし、実際に対価としてお金を受け取るとなると、話は変わってきます。
「どうしたら売れるのか」「消費者は何を求めているのか」について、徹底的に思考を凝らさなければなりません。
これまで本気で取り組んでこなかったツケが、今になって回ってきております。
ただ、いざじゃあ「ブランディング」や「マーケティング」について考え始めてみると、これほど定義がなく、実体のないものはありません。
だったら自分で勝手に腑に落とすしかないなと思って、商売始めたばっかのペーペーの視点から、「ブランディング」や「マーケティング」についての、現時点での考えをまとめることにしました。
ブランディングやマーケティングって、実際なんなの?
結論から言うと、「ブランディング」や「マーケティング」(以降、2つを合体させてブランケットと呼びます)って、
「消費者からの、信用の前借り」
だなって思いました。
そもそも、なぜブランケットをするのかというと、「いかに消費者に知ってもらい、試してもらうか」に尽きます。
中には、チョー有名な大手企業などになると、「いかに忘れられないか」に主眼を置いたブランケットもありますが、世にあるブランケットの大半は、「いかに知ってもらい、いかに試してもらうか」が目的です。
特に今のこれだけ情報やモノが溢れている時代、その中から自分のサービスや製品が埋もれることなく、頭一つ抜きん出ることは、とても大変です。
よく「騙されたつもりで試してみてください!」なんていう謳い文句を聞くけれど、誰だって騙されたくありません。
だから、どうにか消費者が「騙されてないと思っている、自然な状態で」試してもらうために、ブランケットを行うのです。
信用を前借りする
ここでようやく、冒頭の「信用の前借り」という話に戻ります。
とりあえずブランケットが上手くいって、消費者に自分のサービスを試してもらったとします。
ここで次の目的は、「いかに消費者に満足してもらって、リピートしてもらうか」です。
その際、重要になるのが「消費者から前借りした信用を、何倍にもして返す」ということです。
借りたものは、しっかりとその恩も含めて返されなければなりません。
返せなかった場合、それは「借信(しゃっしん)」となり、自身の信用を失うことになります。
これからの「信用経済」「評価経済」において、それは致命的なダメージです。
信用を貨幣に変換できても、貨幣を信用には変換できません。
ですので、目先の貨幣を求めてブランケットの際に「嘘」をつくよりも、信用のために「正直な」ブランケットをすることが大事です。
借りたものはしっかり返す
ここまでが、「売る側」からの、僕のブランケットについての現時点での考察です。
少し視点を変えて、ここからは「買う側」からのブランケットについて考えます。
上記の内容をふまえた上で、これから時代に人々がサービスを使ったり製品を買う時、重視するのは「どのように」ブランケットしているのかよりも、「誰が」ブランケットしているのかにシフトしていくんじゃないかと思います。
「誰が」が重要になってくる、これからの消費行動
後者の「誰がブランケットしているのか」は、正確に言うと、「誰がやっている事業なのか、もしくは誰が紹介しているのか」ということです。
消費者の行動要因に、属人的な面が増してくるのです。
「口コミ」というのは、インターネットとSNSの普及により、物理的な制約を超え、世界中で可視化されるようになりました。
つまり、いくら「巧く」ブランケットを行なっても、口コミによってそのサービスや製品の実力が良くも悪くも、明らかになってしまいます。
また、新しいサービスや製品を開発する度に自前でブランケットを行なっても、「そんな毎回上手いことできてるわけないだろ!」という、消費者の潜在意識に阻まれます。
結局、1つ前の「審査」の段階で落ちてしまい、そもそも消費者から「借信」をしにくくなってしまったのです。
じゃあ、消費者が何を基準にサービスや製品を選ぶのかというと、「who」です。
「who」にも、大きく分けて2つあります。
- 「誰が」やっている事業なのか
- 「誰が」紹介しているのか
です。最初に、①の具体例をあげます。
「誰が」やっている事業なのか
以前、キングコングの西野さんが、ブログで言及していて印象的だった内容があります。
それは、
『今の時代、サービスや製品の中身自体は、どれもそんなに変わらない。
でもその中でどれを選ぶ方なったら、最終的には"誰が"やっているかを重視する。
例えば、クラウドファンディングのサイトは、どこも大きくは変わらない。
けど僕は家入さんの思いに共感しているから、毎回CAMPFIREを使う。』
というものでした。(僕の解釈です)
これは本当に、そうだなと思いました。
実際、僕も最近レンタルサーバーを借り始めたのですが、ぶっちゃけ、各社の違いがわかりませんでした。
細かい差異を比較するのも面倒なので、「ロリポップ」を選びました。
これは、先述の家入一真さん(@hbkr)が始めた事業です。クリエイターなどに安く使って欲しいという思いから、めっちゃ安くなっています。
僕には、家入さんのそういう思いは、普段のTwitterや記事などを読んでいると本当だなと信用できるし、そういう思いの家入さんの顔も思い浮かんだので、「ロリポップ」にしました。
この場合は、ブランケット云々というより、その人や会社自身の普段からの言動などに、信用が集まっているのだと思います。
次は、②の「誰が」紹介しているのか、についてです。
「誰が」紹介しているのか
「インフルエンサーマーケティング」などは、ここから来ています。
ただ、僕自身はここから先の「インフルエンサーマーケティング」は、インフルエンサー業を生業にしている人よりも、インフルエンサー業を副業としてやっている人が、最強だと思っています。
インフルエンサー業を本業としていると、どうしてもそれで食べていくためには、ある程度の「数」をこなさなければいけません。
ただ、そうなると前述したように、消費者の潜在意識の中にある「そんなに良いサービスや製品は、頻繁には生まれない」という思いから、どうしても「信用の前借り」をしにくくなります。
その点、インフルエンサー業を副業としている人は、極論、別にインフルエンサーとしての収入は「ゼロ」でもよいわけです。
そうなると、数は少なくても良いし、ダメだと思ったものは厳しい批評をしても良いし、本当に気に入ったものだけを紹介できるので、「信用の前借り」をしやすい要素しかありません。
別にアフィリエイトなどで稼ぐ必要はないにも関わらず、信用を失うリスクを背負ってまでそれを紹介するのは、「これ、めっちゃいいから、どうしてもみんなにも知ってほしい!」という動機しかないわけです。
それだけ満を持して紹介するのものなので、実際に使ってみても、良いサービスや製品である確率が非常に高いです。
ですので、しっかりと「借信」を何倍にもして消費者に返せて、紹介した人自身の信用はさらに上がるという、好循環になります。
例で言うと、さっき言ったキンコン西野さん(@nishinoakihiro)、あとはLINEの田端さん(@tabbata)、ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)などが、それにあたります。
「ほぼ日」の偉大さ
ただ、このテーマについて考えていた時、逆説的に「ほぼ日刊イトイ新聞」って、えげつなくスゴいな!!!と気づきました。
糸井重里さんのコラム以外は、そんなに読んだことないですが、ほぼ日のビジネスモデルって、広告じゃなくて、例えは良くないですが、アフィリエイトみたいな感じです。
記事で商品を紹介して、その商品を買ってもらう。(間違ってたら、ごめんなさい)
他にも色々収入はあるし、収益のメインは「ほぼ日手帳」らしいですが、それでもやっぱりスゴいです。
ずっと記事を更新し続けるという「量」もこなしながら、魅力的な製品ばかりを紹介し続けるという「質」もしっかり担保している。
これ、僕が今回これまで書いてきた内容と、ある意味真逆の道を行っています。
これをやるには、「誰がやっている事業なのか(→糸井重里さん)」、「誰が紹介しているのか(→糸井重里さんとその仲間たち)」だけでなく、「どのようにブランケットするか(→どれだけ面白い記事を書けるか)」という、全ての要素が重要になってきます。
また、量と質の両方を追求するために、量を凌駕(りょうが)する、「圧倒的な量」に触れ続ける必要があります。
これって、メチャクチャ大変で、かつスゴいことです!
まとめ?
最後は、ほぼ日刊イトイ新聞の偉大さを熱弁する内容になってしまいましたが、要は、
「信用は大切にしよう」
っていう話でした。
じゃあそれで自分は「売る側」からとして考えた時にどうすればいいんだ!という問題は、もう少し考えます。
おしまい。
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これからの信用経済・評価経済において、ついて「いいウソ」と「ダメなウソ」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
これからの「信用経済」「評価経済」において、キングコングの西野さんはブログで口を酸っぱく、「とにかくウソをつくなー!」と言っています。
僕も同意です。
つかなくて済むのなら、それに越したことはありません。
特に冒頭でも言った通り、これからの「信用経済」「評価経済」において、「ウソ」は自分の信用や評価を奈落の底におとしめるのに、最も手っ取り早い手段です。
だから、僕も普段の日常生活において、極力ウソをつかないように心がけています。
ただ、そうは言っても「事実」だけではこの世の中が回らないのも事実です。
「ついても仕方のないウソ」や「ついてもいいウソ」なんかがあるんじゃないかと、僕は考えました。
大前提として、「ウソ」は良くないです
だから、今回のテーマは「この世の中で、”ついても許されるウソ”」についてです。
このエントリで、現時点での僕の考えをまとめておこうと思います。
「ついていいウソ」の、2つの条件
様々な具体例を思い浮かべつつ、僕なりに考えた「ついていいウソ」の条件は、以下の2つです。(この2つの内、最低でもどちらか1つを満たしている必要があります)
まず、1つ目から見ていきます。
「明示」もしくは「自明な」この世の「ウソ」
これは、簡単だと思います。
ざっくり一言で言ってしまうと、基本的には「エンタテイメント全般」に当てはまります。(ドラマや映画では、できる限りリアルに近いものを要求される場合もあるので、一概には言えませんが)
顕著な例でいうと、「フィクション小説」です。
あれは作り話、あえて極端に悪い言い方をすれば「ウソの塊」です。
しかし、このウソは、「ウソ」であるということが、「世の中に明示されている、もしくは自明」な状態です。
人々はそのウソを「ウソ」として認識した上で、その作品に考えさせられたり、感動したり、楽しんだりします。
だからみんな、その「ウソ」にこぞってお金を払うのだと思います。
次に2つ目の条件である、「ウソをつかれた側が、”ウソをつかれたことによる損害”よりも、”ウソをつかれたことによる利益”の方が大きい。」について書きます。
このエントリは、2つ目の条件についての方がメインです。
「ウソ」でも構わない芸人さんのエピソードトーク
僕がこのテーマについて考えているとき、最初の具体例として思い浮かんだのは、「芸人さんのエピソードトーク」でした。
芸人さんがひな壇とかでやる「エピソードトーク」、面白いですよね。
ちなみに僕は、しゃべくり007が好きです。
ただ、たまに周りの芸人さんに突っ込まれたりもしていますが、あのエピソードトークって、多少なりとも盛ったり、話の構成を入れ替えたりしています。
けど、僕たちはそのことをあまり気にしません。
気にしない理由は、多分、「多少話を盛ってでも、面白い話をしてくれた方がうれしい」からです。
「盛り」だくさんのエピソードトーク
この場面において、視聴者が「ウソをつかれたことによる損害」は、ほぼゼロです。
確かに、人によっては、「事実通りのエピソードではなくて、がっかりした気持ち」が若干あるかもしれません。
ただ、それ以上に、「楽しい気分にさせてくれる」という「ウソをつかれたことによる利益」の方が明らかに大きいので、僕たちはそのウソを許容するんだと思います。
「金持ち父さん貧乏父さん」はフィクションだった
2つ目の条件についての話がメインと言ったので、もう一つ具体例を出します。
僕は読んだことないですが、「金持ち父さん 貧乏父さん」という大人気の本があります。
- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11/09
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ただ、結構有名な事実ですが、あの話はフィクションです。
フィクションは既に①の具体例として出しましたが、今回の例は特別として②で取り上げます。
なぜなら、この本が作り話って多分、全員が知っているわけではないからです。
「めちゃくちゃ感動した!この世の中にはこんな親子がいたのか!」っていう人も、少なく人数いるはずです。(本読んでないので感想は適当です)
けど、たとえこの話がフィクションだったとその人達が知っても、恐らくはそんなに怒らないはずです。
なぜなら「作り話だったガッカリ感」よりも、「作り話から得られた知識や示唆」の方が大きいからです。
「ウソによる損害」が、「ウソによる利益」を、超えた瞬間です。
まとめ
以上2つの条件のうち、どちらか一方を満たせば、「ウソ」つくことを許可します。
ただ、日常生活や普段の商売してる中で①の「明示する」というのは、なかなか難しいかもしれません。
なぜなら、そもそも明示できるようなことなら、ウソつく必要がないからです。
ですので、どうしてもウソつかなければならない状況になった場合は、②の「ウソによる被害よりも利益を大きくできるか」について、徹底的に配慮してくのがいいと思います。
これなら逆に、「信用」や「評価」が上がることが期待できます。
どうせつくなら「みんなが幸せになるウソ」を、ついていきましょう。
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兵庫の大学を1年休学して、東京のITベンチャーでインターンやります
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
今回は、僕の近況報告と、それに至った経緯を書きます。
学生の方とかに、もしかしたら参考になるかもしれません。
東京で休学インターンやってます
結論から言うと、僕は現在大学3年生なのですが、1年間休学することにしました。
そして、2週間ほど前から東京に引っ越して来て、とあるIT系?ベンチャーで、インターンをしています。(とりあえず今回のエントリで業種は出さないので、IT系というよくわからないカテゴリにしておきます)
以降は、ここに至るまでの経緯について、
に分けて、書いていきます。
まずは「なぜ、休学してまでインターンをしようと思ったのか?」についてです。
きっかけは駅のホームでの光景
きっかけは、大学2年の初夏の頃でした。
GWも終わり、気温も段々と上がってきて、その日は特段良い天気の日でした。
駅のホームで電車を待っていると、なにやら黒い集団がウジャウジャ見えます。
みんな、同じ髪型をして、同じ格好をしている。
しかもその格好は、クソ暑いこの日に全く似合わない、クソ厚い真っ黒なスーツ。
学校に着いても、同じような先輩がたくさんいる。
サークルやバイトをやってる時、あんなにイキイキとしてた先輩たちの顔が、みんな死んでいる。
ものすごい寒気を感じました。
本来、法人と個人の関係は対等なはずなのに、個人の方が法人に対してすこぶる媚びている感じが、とても気持ち悪かったです。
そして同時に、「2年後、僕は絶対にこの黒の組織には入りたくはない!」と思いました。
回避方法を考えた
そこで、僕は考えました。
「どうすれば、僕は同じ轍を踏まずに済むのか?」と。
まず、真っ黒のスーツを着ていることと、仕事ができるできないに、全く相関関係はないと思いました。
次に、さわやかな黒の髪型であることと、仕事ができるできないに、全く相関関係はないと思いました。
にも関わらず、先輩方がそのような外見を装うのは、自分が会社に対してアピールできるのが、そういう「集団の和を乱さない」的な箇所であり、かつ会社側もそういう所を見るからだと思いました。
しかし、そういう、仕事とは本質的に関係のないところで判断するところが、新卒の離職率が高い理由だし、日本の新卒一括採用が批判されている理由の一つでもあります。
だから僕は、
「見てくれや調和能力ではなく、仕事ができるできないで見てもらえるような形で就活しよう」
と思いました。
僕の頭の中に、初めて「インターン」という単語が出てきた瞬間でした。
本格的にインターンを意識し始める
インターンなら、向こうがこっちをじっくり見れるだけでなく、こっちも向こうをじっくりと知ることができます。
つまり、ミスマッチが減り、両者にとってwin-winとなります。
というかそもそも、僕はあまり知りませんが、海外ではこういう形が一般的らしいですね。
僕が海外に留学していた時、新卒一括採用のシステムを説明することに対して、とても苦労した覚えがあります。
まあ早晩、日本でも新卒一括採用のシステムは崩れていくのではないでしょうか。今でも実質、あまり機能していない面もありますし。知らんけど。
ということで、最初に僕がインターンをやろうとした理由は、「内定インターン」で最初のキャリアを決めようと考えたからです。
しかし、いざ内定直結を目指してインターンをやろうとしたはいいものの、少し考えて、これもこれでちとハードルがあるなと思いました。
「内定インターン」に潜む2つのハードル
大きく分けて2つです。
まず①についてですが、企業側も、単なるバイトと正式な社員とでは、雇うコストなどが違ってきます。
ですので、インターン→社員への移行には、慎重にならざるを得ません。
まあ、これに関してはこっち側もその分じっくり知ることができるメリットがあるので、なんとも言えないのですが。
②については、こっち側がいいな♪と思ってずっと働いていても、いざ社員として採用か不採用かの段階で、後者になる可能性もあります。
そうなった場合、そこでの時間が無駄にはなりませんが、また別に新しい会社を探す必要が出てきます。
ここから卒業までの1〜2年で、このインターン→社員採用か否かのサイクルを、何回も回すことはできないなと思いました。
ですので、黒の組織に入らずインターンばかりやっていると、卒業するまでに内定先が決まらないというリスクがあります。
そこで、少し考え方を変えることにしました。
「内定インターン」からの方針転換
内定インターンをあてにするのではなく、インターンの期間は「自分の力をつける期間」と割り切ることにしました。
この考え方は、なぜ先輩方が黒の組織に入団してしまうのかと考えた時、「自分に社会人としてやっていくスキルがない、もしくはあるのかないのかわからない」からだと推理したところから来ています。
本質的なところを企業に対して訴求できないから、「外見」で媚びるしかない。
だから僕は、いざ自分が就活する時に
「自分は今どれくらい仕事ができるのか」
をある程度把握して、そこの部分をアピールしていこうと思いました。
というか、今書きながら思いましたが、もしかしたら皆、資格を取ろうとするのは、この「どれくらい仕事ができるのか」をアピールするためなのかもしれません。
資格論や肩書き論は本題から逸れるので詳述しませんが、一点だけ言っておくと、この変化の早く、かつ境界線の溶ける時代に、
資格はクソ
です。
僕は、語学くらいしか、履歴書に書くことがありません。あとは普通自動車。
(今のところ他の資格を取る予定も全くありません。ただ、なにか事情が変わって取ることになったら、ごめんなさい、許してください。)
「外見」ではなく「実績」でアピールする
少し話は逸れましたが、つまり僕は「どれくらい仕事ができるのか」をアピールしたいということです。
ただ、こればっかりはいくら口で「僕には〇〇というスキルがあります!」と言っても、説得力がミジンコほどもありません。
ですので、なにか具体的な「実績」が必要になります。
その実績があれば、企業に対して媚びることなく、できる限り対等に近い立場で就活できるると思います。
ということで、僕がインターンをするのは、その「実績」を作るためだ、という考え方にシフトさせました。
この1年で「実績」を作る
「そんなファーストキャリアにビビるなよ!」と思う人もいるかもしれませんが、一応、「新卒カード」は日本でし入手できないレアカードなので、使えるなら使いたいです。
その他の理由
あと、これはプラスα的な要素ですが、アウトプットとインプットを考えた場合、先にアウトプットしてからインプットした方が、吸収効率が上がります。
何をインプットすればいいか、明確になるからです。
ここではアウトプット(インターン)、インプット(大学での研究)とします。
一旦アウトプットの期間をインプットの期間に挟むことによって、その後のインプットの質が大きく上昇します。
卒論も、他の人とは違うものを書けると思います。
以上が僕の、「休学してインターンする理由」です。他にも何個か理由はあるのですが、主なものは今書いた通りです。
次に、「②なぜベンチャーを選んだのか?」についてです。
最初は公務員になるつもりだった
結論から言うと、これは完全にちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)の影響がめちゃくちゃ大きいです。(後に詳述)
インターンだけではなく、ファーストキャリアもベンチャーを選ぶ予定なのですが、そもそもこの「なぜベンチャーを選んだのか?」という質問には、
「なぜ(大企業ではなく)ベンチャーを選ぶのか」という言葉が隠れています。
というか、大企業か?ベンチャーか?を考える前に、まず僕は大学生になった当時、卒業したら公務員になろうと思っていました。
安定とかそういうのではなく、僕はとても良い人なので「社会に貢献したい!」という思いが強かったのです。
思春期の頃によくある「僕はなんで生まれてきたんだろう」みたいなことを自分なりに突き詰めた時、当時の僕はその答えが「社会の役に立つためだ!」でした。
「社会に貢献=公務員」というあまりにも安直すぎる図式しか描けなかった僕は、1年生の時から兵庫県庁の1日インターンに行くほど、役所まっしぐらでした。
公務員→民間企業へ
そんな時、多分1年生の夏休みだったと思うんですが、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」を読みました。
マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/02/20
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この本は、確実に僕の人生を大きく変えている一冊です。
図書館で借りて読んだので、今手元にないのが恐縮ですが、その本の中には
「社会に貢献」というと、皆さんすぐに公務員を思い浮かべますが、他にも様々な形があります。
といった内容が書かれてありました。(真偽のほどを確認できなくてすみません。以下、僕の記憶の中の解釈が続きます)
多分、この本は僕に向けて書かれたのだと思います。
その後にも、思い当たる節がありすぎて、グサグサと刺さる文章が続きました。
「民間で働いて、国に税金を納めることだって、立派な社会貢献です」
「真面目で優秀な人ほど、社会貢献といって、安易に公務員の道を選びます」
確かその後には、役所仕事を軽くディスる内容があったと思います。間違ってたら、ごめんなさい。
恐らく、競争がないとか、仕事が遅いとか、そういった内容です。そして、そこで本の題名に結びつくのですが、「そんなところで働いても、マーケット感覚を磨けない。マーケット感覚のない人間は、これからやってけない」といった感じでした。
この本を読んで、僕の考え方として大きく変わったことが、2つありました。
- 「社会貢献」には、色んな形があるんだということ。
- 役所で仕事していたら、この先食っていけなくなる。民間で働こう。
ということです。
ただ、この時に民間で働くことを決めたものの、外資系なのか、大企業なのか、はたまたベンチャーなのかは、全く決めていませんでした。
民間企業→ベンチャーへ
そして、民間>ベンチャーへとさらに意思が固まったのは、この2つのエントリを読んだのがきっかけです。
・大企業のほうが成長できるとか完全にウソ - Chikirinの日記
僕はこれを読んで、衝撃を受けました。
そこには、大企業の意味不明な慣習、意思決定の遅さなどを批判する内容が書かれてありました。
民間と一言で言っても、それぞれに世界が違いすぎる。
僕の貴重なファーストキャリア、かつ吸収力の大きい20代の時間を、大企業で過ごすわけにはいかないと、この時決心しました。
スピード感があり、かつ個人の裁量が大きいベンチャー(or外資系)で働きたいと思いました。
ベンチャーと外資系の違い
ベンチャーと外資系に関しては、その2つにそれほど差異は感じていません。
どちらも魅力的なのですが、ベンチャー特有の「少人数から急成長していく感じ」と「個々に明確な役割分担がなく、一人の守備範囲が広い感じ」を味わってみたいのと、「一人一人の顔が見える」というのが好きなので、今のところベンチャーの方へ少し気持ちが傾いています。
(外資系もベンチャーも両方あんまり知らんので、あくまでも僕の印象と、個人的に入手した情報のみがリソースです)
今後の方向性
以上の話が、僕が「大学1年休学して、ベンチャーでインターンしている」理由です。
どこの企業でインターンやってるとか、どんな仕事してるかとかは、またおいおい話すかもしれません。
あと、「内定インターン」から方針転換したといっても、あのクソ暑い時期に真っ黒なスーツ着て、髪をカッチカチにして「自分を将棋の駒に例えると何?」という質問に答えるつもりもないので、いま代替案を思案中です。
いくらか策は思い浮かぶのですが、面白いベンチャーが東京に集中していることもあり、大学がある兵庫との物理的なところがネックになっています。
オマケとして、最近知った面白い案を一つだけ紹介しておきます。
これは僕が思いついたのではなく、実際に今いる会社にそういう人がいました。
その先輩はインターンなのですが、実はもう大学は卒業しています。
起業する目的があるので、その準備が整うまで、インターンとして今の企業に籍を置いています。
新卒カードを利用できないのは少し惜しいですが、これはいい感じに応用できるかもしれない、と思っています。
まあ、先のことなんてどうなるか分かりません。
だからとにかく今は、これからの1年を、爆速で駆け上がっていくことだけ考えてやっていきます。
東京は電車の発車時刻をチェックしなくて良いのがステキ。
ニュースキュレーションブログ、開設しました。
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
今回、このメインブログとは別に、新しくセカンドブログを開設しました。
前からうすうす検討はしていたのですが、最後の一押しとなったのは、ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN) から頂いたリプライでした。
最後に。拙著にも書いたことですが、ブレークした時に過去の蓄積がどれほどあるかが重要なので、焦らず力のあるコンテンツを蓄積することに集中されるとよいかと思います。学生さんということで若いので、いろんな体験をされることがよりよいコンテンツにつながると思います。がんばってください。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2017年9月27日
「ブレークした時に過去の蓄積がどれほどあるかが重要なので、焦らず力のあるコンテンツを蓄積することに集中されるとよいかと思います。」
という箇所が、僕には「新たにセカンドブログを開設した方がいいよ」と読めました。
セカンドブログを開設した理由
セカンドブログを開設した理由を一言で言うと、
「今後を見据えて」
ということです。
どんな"今後"を見据えているかというと、それはもちろん、「ブレークする未来」です。
その時に、今回分離することにした「コメント記事まとめ」エントリが過去エントリの一覧に所々挿入されているのは、見栄えが悪いです。
僕の固定読者になるかどうか瀬戸際の人が、「この人のブログ、ノイズエントリ(コメント記事まとめ)が多いな」という印象を持ってしまう可能性があります。
僕は、YouTuberの方たちがやっているように、とにかく出来るだけ投稿頻度を上げることで、読者との接触回数を増やすことを考えていました。
ですが今回、ちきりんさんから上記のようなエールをもらったことで、
「焦って濃度の低いエントリをたくさん出すより、多少、数が少なくなっても、内容の濃いエントリのみを書こう」
という方向へ、明確に舵を切ることにしました。
セカンドブログの方でアイコンとして検討しているイラスト
元はと言えばこの記事まとめエントリ、Twitter上でコメントしていたものを、「Twitterでは、質の高いコメントができる記事だけツイートしよう(理由は今回のセカンドブログ開設と同じ)」ということで、ブログの方に一括でまとめました。
それを、メインブログも質の高いものだけにしようということで、記事キュレーションエントリが、どんどんと優先順位の低い場所へ追いやられていきます。
セカンドブログはPVとかどうでもええわ(どうでもよくはないけど)
ということで、セカンドブログの方では、1週間ごとのニュースを1つのエントリにまとめて更新していきます。
全てのニュースには、僕の一言コメントが付属していて、意識としては「公開オンラインメモ帳」のような感じです。
ということで、セカンドブログ(名前は思案中)の方も、チェックしてください!↓
伸び悩む時期に支えとなるのは、それが「好きだ」という気持ち
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の紹介連載エントリ、第9回です。多分、最終回になると思います。
連載ですが、それぞれのエントリは完全に独立しています。
ですので、このエントリだけでも十二分に楽しめます。もちろん、他のエントリだけでも楽しめます。
他の紹介エントリも載せておくので、気になるものがあったら読んでください!
第1回 両方やってみて感じた、「はてなブログ」と「note」の違い
第2回 インターネッツ永遠の議題「匿名or実名論争」にケリをつける、かもしれない。
第3回 読書人永遠の議題「電子書籍or紙論争」にケリをつける、かもしれない。
第4回 ちきりんさんが、「無料で」ブログを書き続けている理由
第6回 今の時代、ネット上で人名だす時は、出来る限り全員「さん」付けしたほうがいい。
第7回 「自分が消費者に合わせるべきか、消費者を自分に合わせるべきか」問題について
最終回(多分)は、自分へのエールも込めた内容にします。
最初に結論を2つ言っておくと、
- 辛抱強くやろう
- 好きなことをやろう
です。
すごい自己啓発っぽい、うそらしい感じになってしまいました。
ですが今回、本著を読んで改めて強く感じたので、このエントリで記しておきます。
辛抱強くやろう
まず、1つ目の「辛抱強くやろう」についてです。
今でこそ、大人気ブロガーとして活躍しているちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)ですが、もちろん最初から大人気だったわけではありません。
本著内では、「Chikirinの日記」の月間PV推移が載っていました。
2005年3月開始(この年は記録をとっていませんでした)
2006年 月間3000PV〜5000PV
2007年 月間4000PV〜6000PV
(以下省略)
1年前に読んだときは、これがすごいのかすごくないのかすら、分かりませんでした。
でも今なら、なんとなく分かります。
分かるからこそ、「やっぱり大人気ブログは最初からスゴかったんだな」とは、ならなかったです。
「あれ、今の僕とそこまで大差ないんじゃないか」と思いました。
ちきりんさんは、ブログを始めてから2年目の月間PVが、3000〜5000でした。
僕は、今年の元日からブログを始めたのですが、例えば先月は、月間7769PVありました。
しかしこれは、ちきりんさんにTwitterで僕のブログについて言及してもらうという、ラッキーパンチがあったからです。
実際、ちきりんさんにツイートされた日のPVだけで、3881もありました。
ただ、その前の8月も、月間で2668PVあります。
その月はたしか、何気なく書いたこの記事が、異常に検索から入ってきました↓
広陵高校野球部では、携帯電話もテレビも使えないらしい。 〜中村奨成選手は最近「ブルゾンちえみ」を知った〜
僕みたいなビギナーブロガーでも、月一本程度なら(その人の通常の規模から見た)ヒット記事を生み出せます。
そのヒット記事と、他のエントリのちまちましたPVを合わせると、月3000PVくらいはいけます。
それってつまり、3000PVはそんなにスゴくないということです。
ちきりんさんにも、「そんなにスゴくない」時期があったんです。
ちきりんさんの頃と今とでは、ネットや社会の環境が明らかに違うし、僕の方が恵まれた状況にあることは間違いないです。
ただ、今の大人気ブログも今の僕くらい、静かな時期を経てきてるんだなということを知り、「辛抱強くやろう」と、改めて心に誓いました。
好きなことをやろう
そうは言っても、やはりPVが伸び悩むのはつらいです。
そんな時、僕のタイピングを支えてくれるのは、「文章を書くのが好き」という気持ちです。
巷では、「好きなことをするか」or「得意なことをするか」という議論があります。
最近はなんとなく前者の方が優勢な感じがしますが、前者が強いのは大きく2点あって、その一つが「停滞期に踏ん張れる」ということだと思っています。
「得意」だからやっていると、うまくいかない時は「得意ではなく」なってしまい、頑張ることができなくなるかもしれません。
でも、「好き」だからやっていると、たとえ結果は出ていなくても、その行為自体が既に報酬なので、やり続けることができます。するといずれ、その継続が身を結ぶ時がやってくる場合があります。
耐えるんだ、ジョー!
前者が強い2点目は、「努力に際限がない」ことです。これは矛盾するようですが、「努力を努力と思わない」とも言い換えられます。
「得意」を仕事にしていると、結果さえ出ていれば、就業時間さえ取り組んでいれば、違う時間は他のことをするかもしれません。
けど、「好き」を仕事にしていると、たとえ結果が出ていても、家に帰って寝るときでも、その好きなことを考え続けています。
寝る間を惜しむ
僕は今、インターンでWebライターをやっています。
仕事中も文章を書いているわけですが、家に帰ってきても、こうして文章を書いています。
仕事で仕方なく文を書いている人と、Webライターの息抜きがブログの人とでは、絶対的に書く文章量が違ってきます。
結果的に、文章がうまくなる可能性が高いのは、後者です。
だから、「好きなことをやる」というのは、強いのです。
さいごに
以上が、「辛抱強くやろう」と「好きなことをやろう」という話でした。これで多分、この紹介連載エントリは最終回です。
この本を僕のブログ運営、そしてネット上での振る舞いの指南書として、ブログにTwitterに、これからもガンガンやっていきます↓
そんじゃーね
ターゲット層は「レベルが高ければ高いほど良い」というわけではない、という話。
今週のお題「読書の秋」
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記紹介連載エントリ、第8回です。
ただ、それぞれのエントリは完全に独立しているので、このエントリだけでも十分に楽しめます。逆に、他のエントリだけでも楽しめます。
一応、他のエントリも載せておくので、気になったものがあれば、読んでみてください!
第1回 両方やってみて感じた、「はてなブログ」と「note」の違い
第2回 インターネッツ永遠の議題「匿名or実名論争」にケリをつける、かもしれない。
第3回 読書人永遠の議題「電子書籍or紙論争」にケリをつける、かもしれない。
第4回 ちきりんさんが、「無料で」ブログを書き続けている理由
第5回 最近よく聞く、「信用経済」「評価経済」ってなんだ?
第6回 今の時代、ネット上で人名だす時は、出来る限り全員「さん」付けしたほうがいい。
今回のテーマは「ターゲット」です。
ターゲットを見誤るな!
僕は以前まで、目指すターゲット(ブログでいう読者)の層は、その人自身の力量と同等であると、思い込んでいました。
言い換えれば、「ターゲット層は、レベルが高ければ高いほどいい」と、思い込んでいました。
(わかりやすいよう、あえて「レベル」という単語を使いましたが、優劣の意味ではないです。イノベーターとか、アーリーアダプターとか、そういうのです。)
だから僕は、ブログでもTwitterでも、全力投球で文章を書き続けていました。
それで自分の力量が上がって、読む人のレベルの上がることが、良いことだと考えていました。
そして次第に、僕の知識が増すなかで、横文字や、難解な単語を使うことが多くなっていきました。
前提として、熟語や慣用句、横文字を使うことによって、自分の主張を的確に伝えられたり、簡潔に伝えられるというメリットは、確かにあります。
けれどそれは、少し前までの自分にとっては、ただの「おれはこんな難しい表現を知っているぞ」という、マウンティングであり、自己満足でしかなかったような気がします。
結論から言うと、「その人自身の力量(思考の鋭さ)と、ターゲット層は、一致するわけではない。させる必要はない」ということです。
ターゲットは、「自身の力量」ではなく「目的」によって変わるよという話です。
きっかけ
それにハッと気づかされたのは、キンコン西野さんの、いつかのブログでした。
探そうと思ったのですが、西野さん、毎日ブログを更新していてエントリ数が多いし、内容も似通ったものが多くて見つけるのが困難なので、やめました。
僕の解釈で、失礼します。
「今、ネット界隈ではpolcaやタイムバンク、VALUなどが大ブームだが、そんなもの、世の中の大半の人は知らないし、彼らにとってはどうでもいいことだ。
僕はエンタテイナーとして、そこの感覚は絶対にズレてはいけないと思っている。
だから僕は今でもずっと舞台に立ち続けるし、おとぎ町でちびっ子たちと触れ合う。
そうして、世の中の大勢を占める一般の人たちには何がウケるのかを、肌で知る」
キンコン西野さん、とても頭が切れて、ずっと常識破りのような行動ばかりしているけれども、あくまでもそのターゲットは「普通の人」です。
「普通の人」の定義は、ここではあえてしませんが、みなさんの頭の中にある「普通の人像」に、それぞれ相違はないと思います。
ターゲットは、インフルエンサーでもなければ、起業家でもありません。これらの人は、ターゲットではなく、強いて言うなら仕事仲間です。
なぜインフルエンサーや起業家をターゲットにしないのか?
インフルエンサーや起業家なんてのは、持ってるお金は多いけど、人数としてみたら、極少数です。
世の中を引っ張るのは彼らですが、世の中の声を作り、世の中を動かすのは多くの「普通の人」です。
つまり、世の中を大きく変えたかったり、サービスとしてスケールを目指すなら、ターゲットは「普通の人」にすべきなのです。
逆にいえば、別にスケールすることを目的とせず、小規模でプレミアな価値を作りたいなら、とことんハイエンドにして、普通の人を置いてけぼりにするべきです。
だから、別にどっちがいいとか悪いとかはありません。インフルエンサーや起業家を、ターゲットにしたサービスがあってもいいです。
そこは目的の違いです。
キンコン西野さんの「目的」
西野さんの場合、目的は「ディズニーを倒す」ことです。
何を持って「倒す」とするのかは、わからないです。ただ少なくとも、そのためには絵本も次に出すビジネス書も、一冊でも多く売れた方がいいです。2年後に公開予定の映画も、1人でも多くの人に見られた方が、良いに決まっています。
だから、どれだけ時代の先を見据えていようとも、ターゲットは「普通の人」なのです。
ちきりんさんの「目的」
ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)も、ターゲットは「普通の人」です。正確には、「普通の人でも構わない」と言った方がいいかもしれません。
ちきりんさんの目的は、「自身のブログを起点として、自身と似たような価値観を共有する人を、1人でも多く増やす」ことです。
極端に言えば、意識の高い人たちばかりで集まって、時代の最先端トピックを議論することには、興味がないということです。
なのでちきりんさんは、自身と価値観を共有する「普通の人」にも読者になってもらえるよう、色々なことに配慮しています。
3つ紹介します。
①ネット上での流行トピックには乗っからない。
これは、短期的には楽にアクセスを稼げますが、大半の読者にとっては、興味がない可能性が高いです。それに、流行りを後追いしてる感じが、なんとも不安定な印象を与えます。
確かにちきりんさんは、今のところ、VALUやタイムバンク、ビットコインなどについて、ブログで触れていません。
このあたりは、僕も影響を受けています。現に今、約3年も前に出版された本の、紹介エントリを書いています。
②インフルエンサーと、ネット上で絡みすぎない。
これも、短期的に見れば、読者を増やすのに効果的な作戦です。
ただ、これも度が過ぎると、ただの内輪ネタみたいになって、他の多くの読者を退屈させてしまいます。
実際、ちきりんさんはTwitterでほとんど著名な方と絡みません。フォロワー数二桁みたいな人の発言を引用リツイートしたりすることの方が、圧倒的に多いです。
③難解な言葉や表現を使わない。
これについては、冒頭でも触れましたが、僕が最も影響を受けた部分です。
ちきりんさんの文章は、内容は大変示唆に富み、毎回読者も色々と考えさせられることが多いものの、文章自体はとても読みやすいです。
実際、みなさんにも何となく共感してもらえると思いますが、著者の顔がハッキリと浮かぶ文章において、そのリンクをクリックするかどうかのハードルの高さは、「その文章を読み終えるのに、頭が疲れるかどうか」だと思います。
ここでは、「その文章自体の難易度」と「文章の内容の難易度(緻密度)」は別です。
「その文章を読み終えるのに、頭が疲れるかどうか」に関連するのは、前者の方です。
後者は、読み終わった後に、色々と考えることが多いので、頭を使います。
ちきりんさんの文章は、「その文章自体の難易度」は低く、「文章の内容の難易度(緻密度)」は高いです。
だから、URLをクリックすることへのハードルが、低いのです。
堀江貴文さんも、同じパターンです。
堀江さんは、メッセージを発する際は常にマス向けなので、自身の考えをかなり噛み砕いて話します。だから、スッと頭に入ってきます。
あとはもちろん、キンコン西野さんも。メディアでいえば、Buzzfeedさんなんかは、そういうブランディング(?)が、うまくいってると思います。
違うパターンで言えば、役所の公式な文書などは、「その文章自体の難易度」が非常に高いです。だから、インターネットに無料で公開されていても、「普通の人」は誰も読みません。
お役所文書は、読むのが疲れる〜
少し話が逸れましたが、文章でできるだけ多くの人に読んでもらうなら、この「読む時に頭を疲れさせない」というのは、非常に重要なことだと感じています。
僕の「ターゲット」
こうして、ちきりんさんやキンコン西野さんのターゲット層について考えて以来、僕は「別に、いつも全力投球する必要はないんだな」と思うようになりました。
具体的にいうと、書く文章の想定ターゲットに合わせて、表現と扱うテーマを変えるようにしました。
まず、今でも全力投球しているのは、ブログでエントリとしてまとめている「記事コメント」の時です。
これは、ターゲット云々より、僕の勝手なメモという意識なので、誰にも気を遣うことなく、思うままに文字を綴っています。
取り上げている記事も、最先端で僕自身も概要程度しか把握していないものも、含まれています。
記事コメントとほぼ同じレベルで書いているのが、「Twitter」です。
Twitterで僕のコメントを読んだり、読んでほしい層は、それなりにネットにどっぷり浸かっていて、流行トピックに敏感な人たちなので、普通に横文字を使ったりもします。
記事コメントと違うのは、Twitterでは一応、読む相手がいることを想定していることです。句読点の位置に気を遣ったり、ぱっと見の文章の見栄えが良くなるような程度の工夫はしています。
また、Twitter上でコメントする記事は、僕自身がそれなりに確立された考えをもっているものです。
その次が、「ブログ」です。
これは、それなりにスケールさせたいので、極力横文字や難しい熟語を使わないようにしています。
一文も、できるだけ短くするようにしています。
トピックも、僕自身が実際に見聞きしたことをもとに、ある程度の考えがまとまり、それなりボリュームもあるものを、扱います。
そして最後に、「FacebookとInstagram」です。これはもう、読む大半が友達なので、難しい言葉を使うほど「ただの意識高いやつ」というレッテルを貼られかねません。
そうなったら、コミュニケーションもクソもあったもんじゃないです。
ひらがな、カタカナ、漢字のバランスを意識。
「、」を多めに。一文は短く。改行は積極的に。
テーマも、政治経済は出てきません。日常であったことを、話します。
少なくとも、僕の文章を読んでくれた友達が、途中で僕の書いた言葉をコピーして、Safariにペーストしに行くような行為は、絶対にさせないように配慮しています。
ここでは、糸井重里さんのような、やさしい文章を目指しています。
まとめ
ターゲットというのは、それぞれの層に優劣があるわけではなく、自身の力量と比例させる必要もなく、目的に応じて柔軟に変えていくもの、であるということです。
「流行のトピックに乗っからない」「有名人と絡みすぎない」「平易な文章を書く」以外にも、ちきりんさんのブログ運営術すべてが詰まった一冊、ブログ書いてる方でまだ読んでない人は、絶対に読むべき!↓