藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

最近よく聞く、「信用経済」「評価経済」ってなんだ?

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の紹介連載エントリ、第5回です!

 

 

最近、いろんなところで、「信用経済」の言葉を耳にします。

 

いうなれば、今年は「信用経済元年」です。

 

信用経済とは?

 

「信用経済」というのは、個人の信用がそのまま、通貨として使える経済のことをいいます。

 

一方、今の世界で最もメジャーな形は「貨幣経済」です。これは諭吉や一葉、英世を通貨として使う経済のことです。

 

では、「信用経済」の特徴、そして「貨幣経済」との違いは何でしょうか?

 

今から、例を2つ挙げます。

 

信用経済の特徴

 

まず1つ目は、「VALU」や「Timebank」といった新種のサービスです。これらは、「信用経済」の浸透を、如実に表しているサービスといえます。

 

VALUやTimebankにおいて、自身の価値を測るものさしは、「どれだけその人が信用を持っているか」です。今までの、「どれだけ諭吉を持っているか」ではありません。

 

これらのサービスは、始める際、独自のアルゴリズムを使って、SNSでのフォロワーや影響力をもとに、その人の「信用を数値化」します。

 

VALUやTimebankでは、この数値を取引します。

 

なので、その人の信用が下がれば数値が下がり、信用が上がれば数値が上がります。

 

まさに、信用が通貨になっています。

 

信用経済と貨幣経済の違い

 

そして2つ目が、AirbnbUberといった、世界中で使われている、いわゆるシェアリングエコノミーサービスです。これらは、1つ目よりも前に生まれたサービスで、「信用経済」と「貨幣経済」の違いを考える時に、わかりやすい例になります。

 

AirbnbUberは、使用後、「運転者やホスト側」と「利用者側」がお互いに評価をします。

 

そこで「部屋がきれいに使われていた」や「対応が丁寧だった」などとなると、高い評価を獲得できます。

 

逆に、「連絡がちゃんと取れなかった」であったり「気遣いが行き届いていなかった」となると、低い評価になってしまいます。

 

そして、その評価は、他のサービス利用者も見ることができます。高評価の人は検索時に始めの方に出てきて、低評価の人は下の方に埋もれてしまいます。なので、低評価の人は次回以降、そのサービスを使えない可能性も出てきます。

 

つまり、現在の「貨幣経済」では「お金を払ってるんだから、あとは何してもいいだろ!」と、横柄な態度を取るお客さんがいたかもしれません。そういった人も、「貨幣(=お金)」さえ払っていれば、次回以降もホテルに泊まることができたし、タクシーに乗ることができました。

 

しかし、AirbnbUberでは、そうもいきません。仮にいっぱい諭吉を持っていたとしても、そのサービス内での評価が低ければ、ホストに泊めてもらえないし、タクシーにも乗せてもらうことができないのです。

 

これは、「信用経済」と「貨幣経済」の違いを見る上での、顕著な例です。

 

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信用は大事にしましょう

 

 

ここまで「信用経済」の特徴や「貨幣経済」との違いなどについて、整理してきました。

 

先見の明がある人は、気づいていた

 

しかし、そんな「信用経済」などと大げさな言葉を使わなくても、改まって言わなくても、これまでの「貨幣経済」の中で、「信用」は十分に幅を利かしてきました。

 

なんなら、堀江さんは「お金(=貨幣)は信用を数値化したもの」とまで言っています

 

当たり前のことですが、信用は昔から今まで、ずっと大事だったのです。ただ、それをうまいこと可視化するシステムがなかっただけです。

 

そして、先見の明がある人は、今の「信用経済」なんて言葉が生まれる前から、常に「信用」を大切にしてきました。

 

ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんは、そのうちの1人です。著書「「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記」のなかで、以下のように述べています。

 

信用力を売らないことも大事な方針です。ブログの読者は、私を信じてくれています。だからこそ、推薦する本のアマゾンランキングは跳ね上がり、愛用する電気膝掛けを勧めたときには、一冬で数千枚も売れたのです。リアルな社会でもネット上でも同じですが、こういう信用力は、築くにはとても時間がかかるのに、壊れる時は一瞬です。

 

当たり前のことですが、たいした額でもない紹介謝礼やアフィリエイトの報酬を稼ぐより、「ちきりんが紹介する本は、常にものすごくおもしろい!」という評判を獲得するほうが、圧倒的に価値があります。


ちきりんさんは、滅多に本やモノを紹介しません。でも逆に、たまに商品紹介をしていると、「あのちきりんさんがオススメしているくらいだから、よっぽど良いんだろうな!」と、ついつい読者は買ってしまいます。それはちきりんさんに「本当に良いモノしか紹介しない」という信用があるからです。

 

ちきりんさんは、皆が今騒いでいる何年も前から、「信用」の重要視し、コツコツと貯めてきました。

 

「信用力のため方」もより詳細に書かれている、ちきりんブログの運営術、この本に全部、書かれてます↓

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

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fujimoto.hatenadiary.jp

 

ちきりんさんが、「無料で」ブログを書き続けている理由

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の紹介連載エントリ、第4回です。

 

 


昨今、「有料」オンラインサロンや、「有料」メールマガジンが流行っています。

 

これは、単純に「定額課金」というマネタイズ手法が有効であること以上に、「お金」という壁で、容易に自分と価値観を共有したメンバーとコミュニティをつくることができるというメリットがあります。

 

無料SNSTwitterFacebook)の空間では、無料であるのをいいことに、暇人がバンバン著名人にクソリプを飛ばします。

 

だから、先見の明のある人が、せっかく議論提起しようと問題を投げかけても、クソリプの山に埋もれてしまいます。そこに、建設的な議論は存在しません。

 

そこで、「お金」という壁でクローズドなコミュニティを作ってしまえば、そこにクソリプの入る余地はありません。

 

暇人は、わざわざ「お金」を払ってまで、罵詈雑言を浴びせようとは思わないからです。

 

そんななか、ブログが超有名になり、出した本はいつも売れまくる大人気ブロガーになりながら、未だなお無料でブログを書き続けている人がいます。


社会派ブロガー・ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんです。

 

無料で自分の考えを発信し続ける理由を、以前、とあるエントリで書いていました。

 

d.hatena.ne.jp

 

このエントリでちきりんさんは、自分のブログは、12歳の時の私(ちきりん)に向かって書いていると言っています。

 

まだお金を持っていなくて、本やメルマガ、新聞を買えない。その上、親も新聞や本を読む習慣がない場合、子供の時に「リアルな社会」を知る機会がありません。

 

そんな状況にある子に「Chikirinの日記」を読んでもらえればと、ちきりんさんはブログを書き続けています。

 

また、それ以外の「無料で」ブログを書く理由が、自著に書かれていました。

 

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

 以下、上記の本より引用

 

有料のメルマガやサロンで集められる人数は、誰であってもブログやツイッターなど、無料かつオープンなプラットホームで集められる人数とは、ケタがひとつかふたつ違ってきます。たとえ10人に1人が課金に応じてくれたとしても、読者は10分の1になってしまう。少数の超熱心なファンと交流する場所より、その10倍の想定読者に自分のメッセージを届けられる場所のほうが、私にとっては重要なのです。

 

ちきりんさんにとって、マネタイズどうこうより、1人でも多くの価値観を共有する人に、メッセージを届けることが大事なのです。

 

ただ、最初に言った通り、この「価値観を共有する人」というのを無料で維持し続けるのは、とても難しいです。

 

より多くの人に届けようとすればするほど、必然的に届いてほしくない人にまで届いてしまいます。そして、クソリプが返ってきます。

 

でもだからこそ、著名人が皆クローズドなコミュニティに移っていく中で、常に鋭い視点を「無料で」開示し続けてくれるChikirinの日記と、そしてちきりんさんは、貴重な存在です。

 

僕もChikirinの日記の一読者として、心地よいコミュニティの維持に、微力ながらこれからも貢献していきます。

 

 

 

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そんじゃーね

 

 

 

すいません、最後の画像は「Chikirinの日記」より勝手に使いました。

 

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読書人永遠の議題「電子書籍or紙論争」にケリをつける、かもしれない。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の連載紹介エントリ、第3回です。

 

 

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最近はもうあまり聞かなくなったけど、数年前は、毎年のように「電子書籍元年」という言葉を耳にしていた。

 

最近あまり聞かなくなったということは、それなりに浸透してきたということだろうか。ただ逆に、電子書籍が普及するにつれて、「紙の本」の存在意義なんかも見直されるようになってきていると思う。

 

Kindle派か?紙派か?

 

ちなみに僕は、ある本が紙とKindle両方のフォーマットで出版されていたら、基本的にはKindle版を選んでいる。持ち運びが楽だし、気になった箇所に気軽にマーカーを引ける。後からネット上に感想なんかを書くときに、簡単にコピペできる。移動中に読む時は、紙の本のようにいちいち鞄(かばん)から取り出さなくても良い。最初の頃は、スマホで長文を読むのはしんどかったけど、慣れた今は問題ない。

 

あと、普段は滅多に読まないけど、ごく稀の小説の時は別だ。小説は、Kindle版が出ていても、紙の方で買う。これは、僕が小説に求めるものが「エンタテイメント」だから。あの紙のめくる感じや重み、装丁まで含めて、一つの作品。逆に、ビジネス書や教養書は、容赦なくKindle版を買う。僕が後者に求めているのは「情報」だからだ。そういう意味で、完全に紙の本の反対派ではない。ただ、基本的にはKindle推奨派。

 

キンコン西野さんは紙派

 

Kindle推奨派の僕が、最近、頭の片隅に残っているのは、キングコング西野亮廣さんの言葉だ。TV以外の世界でも色んなビジネスをしてて、イメージだけだと完全にKindle派っぽいのに、西野さんは完全に紙派だ。自身が手がける本も、紙しか出さない。

(来月発売の新著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は、海外ファンからの要望もあり、Kindle版を出す模様)

  

それは、西野さんが「電子書籍には未来がない」と考えているから。単純に紙の方が人の温度を感じられて好きっていうのもあるらしいけど、西野さん曰く、未来があるのは紙の方らしい。

 

ちきりんさんの戦略的「紙書籍活用法」

 

自分が読む際にKindle派か紙派かは置いといて、出版する側の人からすると、紙の本にはまだまだ魅力がたくさんあるようだ。なるほどなーと思ったのが、ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんが本を書くときに、紙媒体で出す目的だった。

 

最初に言っておくと、ちきりんさんの最優先事項は、自身のブログ運営だ。そのための手段としての、紙の本の出版。

 

そして、どうすれば自身と同じような価値観を持った読者を、もっと増やせるだろうかと考えた。

 

ちきりんさんは、紙の本を出す時点で、既にネット界ではかなり有名になっていた。ここからさらに新しい層にリーチするには、普段ネットに頻繁には接していない人々に知ってもらう必要がある。それが「紙の書籍」だった。実際、出した本が売れてから、取材依頼者やブログの読者層が、大きく変わった。

 

(ここらへんの詳細は、ちきりんさん著「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記に書いてある)

 

堀江さんの戦略的「紙書籍活用法」


紙の本の他の活用方法と言えば、堀江さんの考え方も勉強になった。

(ここからは、これまでの堀江さんの紙の書籍に関する発言を、僕なりに解釈)


本に関する堀江さんの意見が、東国原さんとの泥沼バトルに発展した記事→

news.livedoor.com

 

結局、紙の本を出すことは「信用」なのだと。売れるか売れないかという問題以上に、本屋さんでコーナーを設けてもらったり、平積みされていることに、価値がある。多くの人は、まだ紙の本を出したという事実に「すごーい」となるし、本屋でたくさん見かければ、これは世間で流行っているんだな、大事なことなんだなあと感じる。

 

これからの書籍の形

 

電子書籍が普及してきたとはいえ、まだまだ世の中のマジョリティは、紙の方だ。


ということで、紙の本にはまだまだ「信用」や「世論形成」といった力がある。ただ、これは今後電子書籍が浸透した場合に失われる、「時間の問題」の話かもしれない。

 

将来的には、紙の本や電子書籍がどうなっているかはわからない。だからこそ、西野さんの「電子書籍には未来がなくて、紙の方にこそ未来がある」という考え方、気になるなあ。この考え方の真意が理解できれば、少しは見えてくるかもしれない。

 

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インターネッツ永遠の議題「匿名or実名論争」にケリをつける、かもしれない。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。 

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記」 の紹介連載エントリ、第2回です。

 

 

 

みんな気付いてると思うけど、著者の「ちきりん」という名前は、ハンドルネームだ。そして、メディアに出演するときは、お面をかぶっている。

 

それに対して、僕は今、本名&顔出しでTwitterをやっている。

 

だけど、僕は最初、というかほんの2~3ヶ月前まで、実はハンドルネームでTwitterをやっていた。

 

僕が本名&顔出しに変えた理由

 

リアルの友達とつながるのはFacebookInstagram、あとLINEがあれば十分だと思い、Twitterは自分の情報収集のためと割り切って始めた。当然、ツイートは記事に対するコメントが中心になる。それは、友達にとっても面白くないだろうし、僕も、変に意識高いやつだなとかも思われたくなかった。だから、ハンドルネームで始めた。

 

ただ最近、Twitter上の人と、実際にリアルでつながるケースが出てきた。その際、ハンドルネーム&顔伏せよりも、本名&顔出しの方がスムーズに話が進むなと思い、もう面倒くさくなって、後者に切り替えた。

 

それが、一番大きな理由。

 

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匿名から実名顔出しへ

 

あと、今だけじゃなくて今後、僕がTwitterはてなブログの運営に注力していく中で、本名&顔出しの方が信頼度を得やすいなと思って、切り替えた。

 

それ以外で言うと、ハンドルネーム&顔伏せにしてると、変な安心感があって、リアルなら言わないことでも、言ってしまいそうな気がした。ネット上にばらまいた瞬間、それは鍵アカでもハンドルネームでも、その発言なり作品は、世界中の人すべてに晒すということなんだけど。

 

だから、変な安心感を感じるくらいだったら、もう本名出して緊張感持った方が、逆に自分を守ることになるなとも考えた。

 

ただ、別にどっちが良いとか悪いとかはない。これは本当に、一長一短だと思う。等価交換だと思う。鋼の錬金術士は、最高に面白いと思う。

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

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 実名と匿名、それぞれのメリット・デメリット

 

ちきりんさんは最初、「ちきりん」としての活動を会社員時代に始めた。だからまあ、ハンドルネーム&顔伏せも当然と言えば当然だ。

 

そしてその後、会社を辞める際に、ちきりんさんは実名を検討した。ただ結局、そうはしなかった。ちきりんさんにとっては、「有名になって活動の幅を広げること」よりも、「自分のプライベートを守ること」の方が優先順位が高かったからだ。

 

この前者と後者のメリットは、同時にお互いのデメリットになる。

 

今の時代、実名&顔出しで少しでも有名人になろうもんなら、すぐ週刊誌に狙われる。何かやらかせば、ほぼ一般人みたいな人でも、ネット上やワイドショーで話題になる。そして、「一億総正義面社会」のもと、徹底的に叩かれる。

 

じゃあ、ちきりんさんみたいに素性を明かさないまま、活動すればいいじゃないかと考えるだろう。

 

ただ、これができるのは、本当に一握りのズバ抜けたスキルを持っている人だけだと思う。

 

同じくらいの面白さで文章を書いている人が2人いて、片方が本名&顔出しで、もう片方がハンドルネーム&顔伏せである状況を想像してほしい。皆、前者に仕事をお願いしたいと思うはず。だから、本当にその「中身」だけで、勝負できる人、その「中身」が特段に他人より面白い人じゃないと、ハンドルネーム&顔伏せで活躍するのは、難しいと思う。

 

 

以上のような色々なことを総合的に踏まえて、僕は今、「実名&顔出し」で、やっている。

 

ちきりんさんの「匿名or実名議論」についての、詳細な見解が書かれているのは、この本↓

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

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両方やってみて感じた、「はてなブログ」と「note」の違い

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

この本、実は1年以上前に一度読んだのだけど、その時は単にちきりんさんのことをもっと知りたくて、軽く目を通しだだけだった。

 

2度目の今回は、少し事情が違う。今、僕ははてなブログを開設している。今年の元日だ。そして最近、もっと運営に力を入れていこうと思い、その指南書として、再び本棚から引っ張り出してきた。

 

自分も実際にブログをかじった上で改めて読むと、1年前とは全然感じ方や響く場所が違った。

 

最初に言っておくと、僕は今回、この本についてのエントリを複数書こうと考えている。今までは、「本1冊の紹介=ブログ1エントリ」という勝手な常識が、僕の中にあった。だけど今回から、それを変えることにした。

 

ブログを書くときも、「何を書くか」ではなく、「今日は何を伝えようか」が最初に決まります。

 

本を読んでいる最中に、「これはぜひ、みんなに伝えたい!」と思えるメッセージが頭に浮かぶと、その本の紹介エントリを書くことになるし、1冊の本の中で、「これを言いたい!」「この点も伝えたい!!」と複数のメッセージが浮かべば、(メッセージごとに)別のエントリを書き、何日かに分けて1冊の本を紹介します。つまりブログの起点は、「これについて書く」とか「この本を紹介する」ではなく、「このことを伝えたい!」と言うメッセージの発生なのです。

 

本より引用

 

しかし、「1つのメッセージ=1エントリ」を僕が今実行すると、1エントリが1000字程度か、もしくは3ケタという悲劇も起こりうる。そこで、とりあえずは「本1冊の紹介=ブログ1エントリ」の制限だけ解除する。つまり、1冊の本について複数エントリ書くけれども、1つのエントリの中には、複数メッセージを含ませる。

 

というか、「1エントリ=1メッセージ」なら、僕はここでもう筆を置かなければならない。今からが本番なのに。

 

ちきりんさんのブログスタンス、開設の経緯について

 

ちきりんさんは、ネット上にブログを書き始める前から、自分で紙のノートに日記を書いていた。小学5年生の時から。ちきりんさんの意識としては、「ブログサービスを使って、日記を書く」というものらしい。

 

だから名前も「Chikirinの日記」。ちなみに「ちきりん」というのは、昔やってた馬育成ゲームで、とても勝ってくれた馬の名前。

 

そういう経緯でブログを開設したから、他の人がよくやる「はじめまして!ブログ始めることにしました!□□について書いていきたいと思います!よろしくお願いします!」的な挨拶をする発想がそもそもなかった。こういった人々は、最初から読者の存在を意識しているということだから。ちきりんさんの、ただ自分の日記をネット上に公開しているだけというスタンスが、垣間見えるエピソード。

 

全然どうでもいい話だけど、僕のブログの名前は「藤本の日記」。これは実は、「Chikirinの日記」から発想を得ている。当時の僕は色々と知らないことが多すぎた。(Twitterのプロフィール欄を読んでください)

 

twitter.com

 

両方やってみて感じた、「はてな」と「note」の違い。

 

ちきりんさんは、はてなを選んだ理由として「書いた日付が分かりやすい」というのが、大きなものだった。そして結果的に、その後「はてなブックマーク」の流行が、「Chikirinの日記」ブレークの手助けになった。

 

ちきりんさんは、ブログが人気になるための要素として、優良なエントリを書くことだけでなく、「人気のサービス(当時はそれがはてな)」で書いていることも必要だと言っている。

 

ただ、何が流行るのかは予測できない。つまり、1つ目の「優良なエントリ」は自力でなんとかできても、2つ目の「人気のサービス」は運の要素が大きい。

 

実は、僕は最初に今年の元日に、このはてなブログを開設したと言ったが、その前の半年間に、少しnoteで書いていた。

 

ちきりんさんのブログや本を読んで「僕もブログを書こう」と思ったわけだけれど、そのまま今のはてなに飛びついた訳ではなかった。「人気のサービス」を予想することはできないから、とりあえず今流行っているものを使うことにした。それが、noteだった。

  

多分、10エントリくらい書いたと思うけど、いかんせん、手応えが全くなかった。アクセス数を調べる方法も分からなくて、「相互方向」が魅力のネットサービスで、完全に暖簾に腕押し状態だった。

 

しばらくして、noteで人気になる他の人のエントリを見ながら、気づいた。

 

「あっ、noteはコンテンツを応援するサービスじゃなくて、クリエイターを応援するサービスなんだ」と。

 

noteサービスリリース時の理念みたいな記事を読んだりすると、そういうことは大々的に書いてあった。つまり、noteにおいて重要なのは「何を」書いたかがではなく、「誰が」書いたのかということ。上手く言えないけど、noteはコンテンツに読者が付くというよりは、書く人に、読者が付くイメージ。

 

この優先順位に優劣はない。ただ、当時無名だし、各エントリに統一された世界観もなく、雑記ブログ的な方向性を思い描いていた僕は、その事に気づくと、noteをやめた。

このまま、ここで書いていても、埒があかなそうだった。

 

逆に、はてな「何を」書いたのかが重視される。例え無名のブロガーでも、一発面白いエントリを書けば、はてなの住人の方々から、見つけてもらえる。いわば、「完全実力」の世界。

 

今、何も持っていない僕が始めるなら、こっちだなと判断した。

 

 

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松本人志の「ドキュメンタル3」に新ルール追加されて、ほぼ「ガキ使」

  

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

*最新ドキュメンタル3のレビューを行っていきます

 

ゲーム開始前


まずは、キャストの確認

 

前回はわりと個の能力が高いメンバーを選出した感じだったけど、今回は能力の高さよりも、タイプとして変化球ボケメンバーが重視された印象。あと、外見が小太りorがっちり大型の人が多かった。あんまり関係ないけど。

 

僕は前回、「丸腰で戦える中堅芸人」の増員を希望していたのだけど、今回はパッと見る限り、フット後藤サンド伊達、あとケンコバもいけるかな。前回が宮川大輔フジモンの2人だったから、まあ一応、1人増員されたということか。

 

そして、上述のメンバーは同時に、場を仕切っていかなければならない。ボケ役が真面目に話してたら、この番組の醍醐味がなくなってしまうから。

 

実際、主催者である松本も「今回は、後藤と伊達の2人がツッコミ役になって、展開をリードしていくのではないか」と言っていた。

 

そして、何と言っても今回の目玉キャストは、

 

 

山本圭一

 

復帰してから地上波にはほとんど出ておらず、僕も戻ってきてから始めて見た。というか、シンプルに始めて見た。10何年前の事件のことは、当時僕が小学校低学年だったこともあり、全然知らないし、何なら加藤はピン芸人だと思っていた。それくらい、知らなかった。当時の詳細も知らないから、地上波に出るべきかどうかという意見も僕は持ち合わせていない。ただ、彼は「地上波に対してのプレゼン」という意気込みで今回の番組に出るということなので、単純にどんな笑いをする人なのか、見てみようと思う。

 

今回、また大きなルール変更があった。それが、

 

「ゾンビタイム」の導入。

 

これは何かと言うと、レッドカードを喰らい退場になった芸人が再びゲーム会場へ戻り、まだ生き残っている芸人を笑かしにかかるというもの。ゾンビ役の芸人をは、別に笑っても構わない。笑かしても、復帰できるというわけではない。ただ、残っている芸人全員を笑わせることができれば、ゲーム自体がノーゲームとなり、自身が出資した100万円が戻ってくる。つまり、レッドガードをもらった時点で1000万円は手に入らないけど、ゾンビ役として頑張ればプラマイゼロにはできるということ。それが、ゾンビ役のインセンティブだ。どんどん「ガキ使」に酷似していくじゃねえか。。

 

この「ゾンビタイム」の恩恵を大きく受けるのは、恐らく勢い命の若手芸人or当落線上の中堅芸人。今回のメンバーの中なら、岩橋、RG、あと山本圭一

 

これらの芸人は、僕の勝手な予想だけど、1000万円以上に「面白かった」という手応えが欲しい。だから、序盤からレッドガード食らう前に出すもん出しちまえと、バンバン持ってきたネタを出す。そこで、最悪なパターンが、そういった芸人が残ってしまった場合だ。もう、ネタがない。ネタがないから、脱ぐしかない。脱いで、下ネタに走る。そして、そうやって追い込まれてやった下ネタはただただ下品で、面白くない。前回の最後小峠とジャンポケ斉藤のラスト10分とか、本当にひどかった。

 

「ゾンビタイム」は、これを解決する策になると思う。どういうことかと言うと、別に用意してきたネタを出しきれずにレッドガード食らっても、中盤以降にゾンビ役として、ネタを披露できる。

 

だから、必要以上に序盤から飛ばさなくていい。僕ら視聴者にとっても、前半に起こりがちなネタの交通渋滞に付き合わなくていい。

 

実際、新設されたこの「ゾンビタイム」が、ゲームの行方を大きく左右した。

 

ゲーム開始

 

まず、前半から松本が厳しめにジャッジしていった。前回は、前半、甘々に判定しすぎて後半になっても多くの芸人が残ってしまい、後半すごく厳しくなるという現象が起こっていた。今回、前半から厳しくなるという現象が起こったのは、おそらく、導入されたばかりの「ゾンビタイム」を中盤以降に仕掛けようと思った時に、レッドガードを喰らった芸人が少ないと困ると思ったからだと思う。そんなところでも、「ゾンビタイム」が影響力を発揮していた。

 

ただ、そんな中、フット後藤だけに関しては、ジャッジがものすごい甘かった笑

 

始まる前、松本がリード役を後藤とともに期待していた伊達が、ボケ役に走ったからだ。だから、もし後藤がいなくなってしまったら、場を仕切る芸人がいなくなってしまう。前回、フジモンへの判定がゆるかったのも、同じ要因だと思う。仕切る人がちゃんといないと、ボケの交通渋滞が頻発してしまう。ただ、それにしても、後藤ゲラすぎ。

 

そして、中盤以降、ついに「ゾンビタイム」のお披露目。レッドカード喰らった芸人たちの、即興コントが繰り広げられる。

 

これは、確かに、見る側(僕たちのこと)にとっては良い。中盤以降、ネタ切れした芸人たちの、中だるみや苦し紛れの下ネタ見せられるよりも、よっぽど良い。実際、なかなか面白かった。

 

ただ、「面白い芸人」を決めるという最初の趣旨に照らし合わせると、どうなのかなとも思う。最後、残った芸人に試されていたのは、面白いことを「する」能力ではなく、面白いことに「耐える」能力だった。

 

ゲームを終えて

 

あと、今回、変化球ボケ芸人が多く出ていて気づいたけど、ドキュメンタルには、彼らのようなタイプは向いていないな。

 

彼らが笑いを起こす順番としては

 

  1. 文脈に関係のない、意味のわからないことをする。
  2. 場が一瞬、「?」となって停滞する。
  3. その沈黙を受けて、「何をやってるんだ」と言って笑う

 

というもの。

 

ドキュメンタルの場合、②の「?」のところで一旦冷静になって、タメができる。ここのタイミングで、みんな、笑ったらダメなら、笑うのを我慢できる。だから、今回だとRGや岩橋のような変化球タイプは、ドキュメンタルと合わないんじゃないかと思う。実際、「どういうことやねん」というマジレスを、中間芸人から何度か喰らっていた。

 

ダウンタウン松本は、なんだかそういう芸人が好きそうで、毎回結構な人数、そういうタイプの芸人を招集するのだけど。

 

ただ、かといってドキュメンタルで大体笑いが起きるのは、しっかり段取り踏んだ正統派でもない。何気ない、油断している時に起こる、ふっとした笑いのものが多い。「笑い」って、本当に奥が深い。

 

ということでどんどんと「視聴者ファースト」が進む、ドキュメンタル。ただ、芸人が異口同音に「頭がおかしくなる空間だった」というのは、なかなか他の番組では演出できない要素だなと思うから、そこの空間づくりはなんとか死守してほしいところ。

 

 

 

第1回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

 

第2回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

ヒカルさんがVALUの件に関する謝罪記事出したけど、それについて色々と思うこと

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

dot.asahi.com

 

 

ヒカルさんが、今回のVALUの件について、記事を出した。

 

少し、痩せたかな?どちらにしろ、ものすごく疲労感のある表情。スーツ着てるところも、始めて見た。

 

もう、最近は偽アカウントが出回りすぎてたから、なんならこのニュースもデマなんじゃないかと思ったけど、どうやら本物のようだ。

 

ということで、記事の中身を見てみる。

 

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出典/AERAdot.

 

*インタビュー形式で書かれた記事の中から、僕が気になった箇所を抜粋して、コメントする形式で書きます。

 

――反省点とは?

 

知識がない分野に安易に足を踏み入れてしまったことです。そして自分の影響力の大きさを甘く見ていたことも反省しています。

 

反省点が、少しズレてる気がする笑

 

まず、「知識がない」という点。ヒカルさんは、儲けた側なんだから。どちらかといえば、損した方が知識がなかったと言える。当時のVALUの仕組み上、ヒカルさんがやったようなことはできるよね、ということを知らなかったんだから。知っていたが、純粋に応援する気持ちで買った人もいるかもしれないけど。

 

あと、2つ目の「自分の影響力を見誤った」というのも、別に反省点ではない。よく、アルファツイッタラーが「自分の影響力を考えてください」というクソリプをもらってるけど、それはあんたが勝手に影響されてるだけだろって思う。だからまあ、そこはヒカルさんが反省する必要はない。

 

どちらかと言うと、ヒカルさんが謝罪するべきは、VALUの件以降の対応だと思う。色々とイベントが中止になったり、対応が右往左往してたから。随分と前からスケジュール抑えて、お金も払って、ヒカルさんや禁断さんと会えるの楽しみしてた人、たくさんいただろうから。

 

 

 

――タイミングを考えると、利益を得るために「売り逃げた」と感じる人も少なくないと思います。「お金をもうけよう」という気持ちはありましたか?

 

ゼロです。そこははっきりと否定させてください。VALUでお金を稼ごうと考えたことは一度もありません。僕らの知名度を上げるためのツール、動画のネタにしたいという思いしかありませんでした。

 
ここは、良くも悪くも本当だと思う。この少し前に、年収5億って記事が出てた。多少盛ってたとしても、まあある程度のお金は既にもらってるはず。ここで、視聴者の信用を切ってまで、(ヒカルさんにとっての)小銭稼ぎに走るメリットがない。それよりは、話題作りのための1つの手段という方が近い。これまでの動画も、「お金使う」というのが、ヒカルさんの動画の大きな特徴だったから。

 

 

 

――今後について教えてください。

 

YouTube以外の知識の及ばない分野には二度と手を出さないと決めました。これまで、あえてビッグマウスのキャラクターを演じてきた部分もありました。少し変えていくかもしれません。

 

ここは、少し残念。どっちのコメントも。まず、YouTubeの外から出ないこと。ヒカルさん、YouTubeでの影響力を使って、もっと大きなことをしたいと常々言っていた。それを今回の「失敗」でYouTube内に留まってしまう道を選ぶのは、活動のスケールが小さくなる気がしてしまう。

 

次に、2つ目の「ビックマウス封印」。ヒカルさん、あえて生意気に振舞うことによって、自分にプレッシャーをかけていた部分もあったと思う。そこを変えてしまうのは、これまでエンジンとして使って着たアンチからの声に、屈してしまう形になるから。

 

ただ、今回ばかりは本当にアンチからの攻撃がひどかったんだと思う。これまでこだわってきた毎日の動画投稿を休まざるをえないくらい、精神的に参っていたんだと思う。

 

 

 

まとめ

堀江さんの時もそうだけど、ビックマウスで、何か大きなことをしようとしてる若者が失敗した時に、待ってましたとばかりに一斉に総攻撃仕掛けるの、やめた方がいい。今回のVALUの件は褒められたものではないけれど、仮にも登録者数250万人いってる、未来あるYouTuberなんだから、一度の失敗でその芽をつぶすの、とってももったいない。(登録者買ってるかどうかという議論は、部外者には真実がわからない以上、あまり意味がないと思う。単純に、自分が面白いと感じるかどうかを、視聴者とか企業の担当者は判断基準にすればいい。)

 

近日中に謝罪動画出すって言ってたけど、間違いなく、低評価の方が多くなるし、批判コメントが多くなる。なんなら、コメント欄や評価欄、封鎖するかもしれない。

 

でも、ずっと面白い動画を出し続ければ、また高評価の方が多くなってくる。はじめしゃちょーも、復帰した時はボロクソ言われてたのに、今はその跡形もなくなった。

 

同じ兵庫県出身で、僕より少し年上なだけなのに、面白くいこと、大きなこと、いっぱいしてて、僕もヒカルさんの行動力を見習わないとなって、刺激もらってた。

 

まあ今はとりあえず、ボロボロになってるであろう心身をしっかり休めてほしい。

 

それでまた気が向いたら、世間の常識を打ち破ったりする面白い動画、また見たい。

 


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