ちきりんさんが、「無料で」ブログを書き続けている理由
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の紹介連載エントリ、第4回です。
昨今、「有料」オンラインサロンや、「有料」メールマガジンが流行っています。
これは、単純に「定額課金」というマネタイズ手法が有効であること以上に、「お金」という壁で、容易に自分と価値観を共有したメンバーとコミュニティをつくることができるというメリットがあります。
無料SNS(TwitterやFacebook)の空間では、無料であるのをいいことに、暇人がバンバン著名人にクソリプを飛ばします。
だから、先見の明のある人が、せっかく議論提起しようと問題を投げかけても、クソリプの山に埋もれてしまいます。そこに、建設的な議論は存在しません。
そこで、「お金」という壁でクローズドなコミュニティを作ってしまえば、そこにクソリプの入る余地はありません。
暇人は、わざわざ「お金」を払ってまで、罵詈雑言を浴びせようとは思わないからです。
そんななか、ブログが超有名になり、出した本はいつも売れまくる大人気ブロガーになりながら、未だなお無料でブログを書き続けている人がいます。
社会派ブロガー・ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんです。
無料で自分の考えを発信し続ける理由を、以前、とあるエントリで書いていました。
このエントリでちきりんさんは、自分のブログは、12歳の時の私(ちきりん)に向かって書いていると言っています。
まだお金を持っていなくて、本やメルマガ、新聞を買えない。その上、親も新聞や本を読む習慣がない場合、子供の時に「リアルな社会」を知る機会がありません。
そんな状況にある子に「Chikirinの日記」を読んでもらえればと、ちきりんさんはブログを書き続けています。
また、それ以外の「無料で」ブログを書く理由が、自著に書かれていました。
以下、上記の本より引用
有料のメルマガやサロンで集められる人数は、誰であってもブログやツイッターなど、無料かつオープンなプラットホームで集められる人数とは、ケタがひとつかふたつ違ってきます。たとえ10人に1人が課金に応じてくれたとしても、読者は10分の1になってしまう。少数の超熱心なファンと交流する場所より、その10倍の想定読者に自分のメッセージを届けられる場所のほうが、私にとっては重要なのです。
ちきりんさんにとって、マネタイズどうこうより、1人でも多くの価値観を共有する人に、メッセージを届けることが大事なのです。
ただ、最初に言った通り、この「価値観を共有する人」というのを無料で維持し続けるのは、とても難しいです。
より多くの人に届けようとすればするほど、必然的に届いてほしくない人にまで届いてしまいます。そして、クソリプが返ってきます。
でもだからこそ、著名人が皆クローズドなコミュニティに移っていく中で、常に鋭い視点を「無料で」開示し続けてくれるChikirinの日記と、そしてちきりんさんは、貴重な存在です。
僕もChikirinの日記の一読者として、心地よいコミュニティの維持に、微力ながらこれからも貢献していきます。
そんじゃーね
すいません、最後の画像は「Chikirinの日記」より勝手に使いました。
次回紹介エントリはこちら↓