藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

松本人志の「ドキュメンタル2」観たけど、どうやら「ガキ使化」が進行している模様。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

まず、キャストに関してはだいぶ粒ぞろいになったなという印象。第1回と比較すれば一目瞭然だけど、かなりキャスティングの費用は上がっているはず。前回はそんなに人気がなくても、芸風や全体のバランスなどを考慮して選出された感じだったけど、今回はなりふり構わず兎に角、力技でTVによく出ている面白い人を呼んだんじゃなかろうか。僕的には、こっちの方がテンションが上がる。個の能力が高いので、どんどん参加者が退場していく後半戦も、十分見応えがあるから。

 

第1回参加者

 

 

第2回参加者

 


今回は、前回から主なルール変更が2つあった。僕は、このルールからタイトルの通り「ガキ使化しているな」ということを感じとったのだけど。

 

1つ目は、「オレンジカード」の導入。前回ではイエロー2枚でレッドとなり、退場になった。今回はそこにイエローより弱い「オレンジ」が入った。色合い的にはイエローとレッドの間だけど、実際の役割は0.5枚分的な感じ。例えばイエロー1枚の時に、オレンジを喰らっても、まだ退場しなくていいということ。

 

*2017年9月4日修正 「0.5枚」的な役割ではなく、「1.5枚目」としての役割でした。つまり、オレンジは色合いとしても合ってました。

 

つまり今回、ほとんどの人がオレンジを挟んでいたので実質的に2回まで笑っていいということになった。前回は1回だけだった。ただ、退場ペースは前回とそんなに変わらなかった印象なので、単純に芸人全体がゲーム中に笑う回数が増えたということ。ここら辺りがまず、「ガキ使化」の要因。

 

2つ目は、「ポイント制」の導入。最終的に複数人残った場合に、ポイントの高い人が優勝となる。ポイントは、他の人を笑わせた人場合に獲得できる。松本人志はこのルール導入の経緯として、前回最終的に1人まで絞りきれず、優勝者を出せなかったこと。あと、どんどん仕掛けていった人に有利になるような仕組みを作りたいということだった。ただ、これを聞いて僕は「?」と思った。方向性が逆じゃないかと。僕はてっきり、前回は最終的に1人まで絞りきれなかったから、1人に絞りやすいような施策を実行するのかと思っていた。しかし、方向性としては明らかに「芸人をステージに残す」方に向かっている。笑える回数は増えたし、ポイント制を導入したということは、あくまでも複数人が残ることを前提としてるということ。そっちかい!と思わず心の中で突っ込んでしまった。

 

松本人志は第1回の時に「本当の笑いとは何なのかを、これを通して追求したい」みたいなことを言ってたけど、番組の方向性としては恐らく「観客ファースト」として、魅せるものにシフトしていってるなという印象。まあ、観客の僕としてはそっちの方がありがたいけど。

 

あと、キャスティングに関してはもう少しフジモン宮川大輔みたいな感じの「肩の力が抜けた、丸腰で戦える中堅芸人」みたいな人がもう1人か2人いてもいいかなと思った。今回だとノブコブの吉村やジャンポケの斉藤みたいな勢い重視のイケイケキャラみたいな人は、後悔したくない、なんとか爪痕を残したいという思いが強すぎて、序盤からフルアクセルで突っ走り過ぎる。もうそうなると、半分すぎたくらいでも生存していた場合、持ちネタが尽きて、とりあえず服脱いで下ネタしかすることがなくなる。

 

それよりかは、フジモン宮川大輔みたいな、どんな材料でもある程度調理できるから前半からそんなに飛ばさなくてもいいやみたいな人がもう少しいてくれたら、後半戦ももう少しセンスのある笑いが楽しめる。

 

あと、これは前回のレビューでも言ったことだけど、例え面白いことをしても「ガキ使」と違って皆が我慢してしまうので、スベったみたいな空気になっしまう。例え、それが本当は面白かったとしても。だから、現場に観客席を設けて、代わりに観客にだけは笑わせたらどうだろうかとも思った。ただ、そうするとあの現場も何とも言えぬ緊張感が崩れてしまう可能性もあるので、そこは難しいところ。あの独特な空気から生まれる笑いもあると思うから。

 

まあ、これからシーズン3.4と重ねていくにつれて「観客ファースト」の傾向がより一層強まり、「ガキ使化」していくようだと、「ガキ使の笑わせる側と笑かされる側がごちゃ混ぜになったバージョン」みたいな感じになっていくんじゃないだろうか。それもそれで面白そうだけど、何か差別要素を出してくれないと、わざわざこの無法地帯で年末のガキ使と別にやる意味なくね?とも思ってしまう今日この頃。

 

 

 

第1回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

 

第3回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp