藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

読書人永遠の議題「電子書籍or紙論争」にケリをつける、かもしれない。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記の連載紹介エントリ、第3回です。

 

 

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最近はもうあまり聞かなくなったけど、数年前は、毎年のように「電子書籍元年」という言葉を耳にしていた。

 

最近あまり聞かなくなったということは、それなりに浸透してきたということだろうか。ただ逆に、電子書籍が普及するにつれて、「紙の本」の存在意義なんかも見直されるようになってきていると思う。

 

Kindle派か?紙派か?

 

ちなみに僕は、ある本が紙とKindle両方のフォーマットで出版されていたら、基本的にはKindle版を選んでいる。持ち運びが楽だし、気になった箇所に気軽にマーカーを引ける。後からネット上に感想なんかを書くときに、簡単にコピペできる。移動中に読む時は、紙の本のようにいちいち鞄(かばん)から取り出さなくても良い。最初の頃は、スマホで長文を読むのはしんどかったけど、慣れた今は問題ない。

 

あと、普段は滅多に読まないけど、ごく稀の小説の時は別だ。小説は、Kindle版が出ていても、紙の方で買う。これは、僕が小説に求めるものが「エンタテイメント」だから。あの紙のめくる感じや重み、装丁まで含めて、一つの作品。逆に、ビジネス書や教養書は、容赦なくKindle版を買う。僕が後者に求めているのは「情報」だからだ。そういう意味で、完全に紙の本の反対派ではない。ただ、基本的にはKindle推奨派。

 

キンコン西野さんは紙派

 

Kindle推奨派の僕が、最近、頭の片隅に残っているのは、キングコング西野亮廣さんの言葉だ。TV以外の世界でも色んなビジネスをしてて、イメージだけだと完全にKindle派っぽいのに、西野さんは完全に紙派だ。自身が手がける本も、紙しか出さない。

(来月発売の新著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」は、海外ファンからの要望もあり、Kindle版を出す模様)

  

それは、西野さんが「電子書籍には未来がない」と考えているから。単純に紙の方が人の温度を感じられて好きっていうのもあるらしいけど、西野さん曰く、未来があるのは紙の方らしい。

 

ちきりんさんの戦略的「紙書籍活用法」

 

自分が読む際にKindle派か紙派かは置いといて、出版する側の人からすると、紙の本にはまだまだ魅力がたくさんあるようだ。なるほどなーと思ったのが、ちきりん(@InsideCHIKIRIN)さんが本を書くときに、紙媒体で出す目的だった。

 

最初に言っておくと、ちきりんさんの最優先事項は、自身のブログ運営だ。そのための手段としての、紙の本の出版。

 

そして、どうすれば自身と同じような価値観を持った読者を、もっと増やせるだろうかと考えた。

 

ちきりんさんは、紙の本を出す時点で、既にネット界ではかなり有名になっていた。ここからさらに新しい層にリーチするには、普段ネットに頻繁には接していない人々に知ってもらう必要がある。それが「紙の書籍」だった。実際、出した本が売れてから、取材依頼者やブログの読者層が、大きく変わった。

 

(ここらへんの詳細は、ちきりんさん著「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記に書いてある)

 

堀江さんの戦略的「紙書籍活用法」


紙の本の他の活用方法と言えば、堀江さんの考え方も勉強になった。

(ここからは、これまでの堀江さんの紙の書籍に関する発言を、僕なりに解釈)


本に関する堀江さんの意見が、東国原さんとの泥沼バトルに発展した記事→

news.livedoor.com

 

結局、紙の本を出すことは「信用」なのだと。売れるか売れないかという問題以上に、本屋さんでコーナーを設けてもらったり、平積みされていることに、価値がある。多くの人は、まだ紙の本を出したという事実に「すごーい」となるし、本屋でたくさん見かければ、これは世間で流行っているんだな、大事なことなんだなあと感じる。

 

これからの書籍の形

 

電子書籍が普及してきたとはいえ、まだまだ世の中のマジョリティは、紙の方だ。


ということで、紙の本にはまだまだ「信用」や「世論形成」といった力がある。ただ、これは今後電子書籍が浸透した場合に失われる、「時間の問題」の話かもしれない。

 

将来的には、紙の本や電子書籍がどうなっているかはわからない。だからこそ、西野さんの「電子書籍には未来がなくて、紙の方にこそ未来がある」という考え方、気になるなあ。この考え方の真意が理解できれば、少しは見えてくるかもしれない。

 

次回連載エントリはこちら↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

インターネッツ永遠の議題「匿名or実名論争」にケリをつける、かもしれない。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。 

 

このエントリは、ちきりんさん著:「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記」 の紹介連載エントリ、第2回です。

 

 

 

みんな気付いてると思うけど、著者の「ちきりん」という名前は、ハンドルネームだ。そして、メディアに出演するときは、お面をかぶっている。

 

それに対して、僕は今、本名&顔出しでTwitterをやっている。

 

だけど、僕は最初、というかほんの2~3ヶ月前まで、実はハンドルネームでTwitterをやっていた。

 

僕が本名&顔出しに変えた理由

 

リアルの友達とつながるのはFacebookInstagram、あとLINEがあれば十分だと思い、Twitterは自分の情報収集のためと割り切って始めた。当然、ツイートは記事に対するコメントが中心になる。それは、友達にとっても面白くないだろうし、僕も、変に意識高いやつだなとかも思われたくなかった。だから、ハンドルネームで始めた。

 

ただ最近、Twitter上の人と、実際にリアルでつながるケースが出てきた。その際、ハンドルネーム&顔伏せよりも、本名&顔出しの方がスムーズに話が進むなと思い、もう面倒くさくなって、後者に切り替えた。

 

それが、一番大きな理由。

 

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匿名から実名顔出しへ

 

あと、今だけじゃなくて今後、僕がTwitterはてなブログの運営に注力していく中で、本名&顔出しの方が信頼度を得やすいなと思って、切り替えた。

 

それ以外で言うと、ハンドルネーム&顔伏せにしてると、変な安心感があって、リアルなら言わないことでも、言ってしまいそうな気がした。ネット上にばらまいた瞬間、それは鍵アカでもハンドルネームでも、その発言なり作品は、世界中の人すべてに晒すということなんだけど。

 

だから、変な安心感を感じるくらいだったら、もう本名出して緊張感持った方が、逆に自分を守ることになるなとも考えた。

 

ただ、別にどっちが良いとか悪いとかはない。これは本当に、一長一短だと思う。等価交換だと思う。鋼の錬金術士は、最高に面白いと思う。

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

鋼の錬金術師 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 

 

 

 実名と匿名、それぞれのメリット・デメリット

 

ちきりんさんは最初、「ちきりん」としての活動を会社員時代に始めた。だからまあ、ハンドルネーム&顔伏せも当然と言えば当然だ。

 

そしてその後、会社を辞める際に、ちきりんさんは実名を検討した。ただ結局、そうはしなかった。ちきりんさんにとっては、「有名になって活動の幅を広げること」よりも、「自分のプライベートを守ること」の方が優先順位が高かったからだ。

 

この前者と後者のメリットは、同時にお互いのデメリットになる。

 

今の時代、実名&顔出しで少しでも有名人になろうもんなら、すぐ週刊誌に狙われる。何かやらかせば、ほぼ一般人みたいな人でも、ネット上やワイドショーで話題になる。そして、「一億総正義面社会」のもと、徹底的に叩かれる。

 

じゃあ、ちきりんさんみたいに素性を明かさないまま、活動すればいいじゃないかと考えるだろう。

 

ただ、これができるのは、本当に一握りのズバ抜けたスキルを持っている人だけだと思う。

 

同じくらいの面白さで文章を書いている人が2人いて、片方が本名&顔出しで、もう片方がハンドルネーム&顔伏せである状況を想像してほしい。皆、前者に仕事をお願いしたいと思うはず。だから、本当にその「中身」だけで、勝負できる人、その「中身」が特段に他人より面白い人じゃないと、ハンドルネーム&顔伏せで活躍するのは、難しいと思う。

 

 

以上のような色々なことを総合的に踏まえて、僕は今、「実名&顔出し」で、やっている。

 

ちきりんさんの「匿名or実名議論」についての、詳細な見解が書かれているのは、この本↓

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

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両方やってみて感じた、「はてなブログ」と「note」の違い

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記
 

 

この本、実は1年以上前に一度読んだのだけど、その時は単にちきりんさんのことをもっと知りたくて、軽く目を通しだだけだった。

 

2度目の今回は、少し事情が違う。今、僕ははてなブログを開設している。今年の元日だ。そして最近、もっと運営に力を入れていこうと思い、その指南書として、再び本棚から引っ張り出してきた。

 

自分も実際にブログをかじった上で改めて読むと、1年前とは全然感じ方や響く場所が違った。

 

最初に言っておくと、僕は今回、この本についてのエントリを複数書こうと考えている。今までは、「本1冊の紹介=ブログ1エントリ」という勝手な常識が、僕の中にあった。だけど今回から、それを変えることにした。

 

ブログを書くときも、「何を書くか」ではなく、「今日は何を伝えようか」が最初に決まります。

 

本を読んでいる最中に、「これはぜひ、みんなに伝えたい!」と思えるメッセージが頭に浮かぶと、その本の紹介エントリを書くことになるし、1冊の本の中で、「これを言いたい!」「この点も伝えたい!!」と複数のメッセージが浮かべば、(メッセージごとに)別のエントリを書き、何日かに分けて1冊の本を紹介します。つまりブログの起点は、「これについて書く」とか「この本を紹介する」ではなく、「このことを伝えたい!」と言うメッセージの発生なのです。

 

本より引用

 

しかし、「1つのメッセージ=1エントリ」を僕が今実行すると、1エントリが1000字程度か、もしくは3ケタという悲劇も起こりうる。そこで、とりあえずは「本1冊の紹介=ブログ1エントリ」の制限だけ解除する。つまり、1冊の本について複数エントリ書くけれども、1つのエントリの中には、複数メッセージを含ませる。

 

というか、「1エントリ=1メッセージ」なら、僕はここでもう筆を置かなければならない。今からが本番なのに。

 

ちきりんさんのブログスタンス、開設の経緯について

 

ちきりんさんは、ネット上にブログを書き始める前から、自分で紙のノートに日記を書いていた。小学5年生の時から。ちきりんさんの意識としては、「ブログサービスを使って、日記を書く」というものらしい。

 

だから名前も「Chikirinの日記」。ちなみに「ちきりん」というのは、昔やってた馬育成ゲームで、とても勝ってくれた馬の名前。

 

そういう経緯でブログを開設したから、他の人がよくやる「はじめまして!ブログ始めることにしました!□□について書いていきたいと思います!よろしくお願いします!」的な挨拶をする発想がそもそもなかった。こういった人々は、最初から読者の存在を意識しているということだから。ちきりんさんの、ただ自分の日記をネット上に公開しているだけというスタンスが、垣間見えるエピソード。

 

全然どうでもいい話だけど、僕のブログの名前は「藤本の日記」。これは実は、「Chikirinの日記」から発想を得ている。当時の僕は色々と知らないことが多すぎた。(Twitterのプロフィール欄を読んでください)

 

twitter.com

 

両方やってみて感じた、「はてな」と「note」の違い。

 

ちきりんさんは、はてなを選んだ理由として「書いた日付が分かりやすい」というのが、大きなものだった。そして結果的に、その後「はてなブックマーク」の流行が、「Chikirinの日記」ブレークの手助けになった。

 

ちきりんさんは、ブログが人気になるための要素として、優良なエントリを書くことだけでなく、「人気のサービス(当時はそれがはてな)」で書いていることも必要だと言っている。

 

ただ、何が流行るのかは予測できない。つまり、1つ目の「優良なエントリ」は自力でなんとかできても、2つ目の「人気のサービス」は運の要素が大きい。

 

実は、僕は最初に今年の元日に、このはてなブログを開設したと言ったが、その前の半年間に、少しnoteで書いていた。

 

ちきりんさんのブログや本を読んで「僕もブログを書こう」と思ったわけだけれど、そのまま今のはてなに飛びついた訳ではなかった。「人気のサービス」を予想することはできないから、とりあえず今流行っているものを使うことにした。それが、noteだった。

  

多分、10エントリくらい書いたと思うけど、いかんせん、手応えが全くなかった。アクセス数を調べる方法も分からなくて、「相互方向」が魅力のネットサービスで、完全に暖簾に腕押し状態だった。

 

しばらくして、noteで人気になる他の人のエントリを見ながら、気づいた。

 

「あっ、noteはコンテンツを応援するサービスじゃなくて、クリエイターを応援するサービスなんだ」と。

 

noteサービスリリース時の理念みたいな記事を読んだりすると、そういうことは大々的に書いてあった。つまり、noteにおいて重要なのは「何を」書いたかがではなく、「誰が」書いたのかということ。上手く言えないけど、noteはコンテンツに読者が付くというよりは、書く人に、読者が付くイメージ。

 

この優先順位に優劣はない。ただ、当時無名だし、各エントリに統一された世界観もなく、雑記ブログ的な方向性を思い描いていた僕は、その事に気づくと、noteをやめた。

このまま、ここで書いていても、埒があかなそうだった。

 

逆に、はてな「何を」書いたのかが重視される。例え無名のブロガーでも、一発面白いエントリを書けば、はてなの住人の方々から、見つけてもらえる。いわば、「完全実力」の世界。

 

今、何も持っていない僕が始めるなら、こっちだなと判断した。

 

 

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松本人志の「ドキュメンタル3」に新ルール追加されて、ほぼ「ガキ使」

  

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

*最新ドキュメンタル3のレビューを行っていきます

 

ゲーム開始前


まずは、キャストの確認

 

前回はわりと個の能力が高いメンバーを選出した感じだったけど、今回は能力の高さよりも、タイプとして変化球ボケメンバーが重視された印象。あと、外見が小太りorがっちり大型の人が多かった。あんまり関係ないけど。

 

僕は前回、「丸腰で戦える中堅芸人」の増員を希望していたのだけど、今回はパッと見る限り、フット後藤サンド伊達、あとケンコバもいけるかな。前回が宮川大輔フジモンの2人だったから、まあ一応、1人増員されたということか。

 

そして、上述のメンバーは同時に、場を仕切っていかなければならない。ボケ役が真面目に話してたら、この番組の醍醐味がなくなってしまうから。

 

実際、主催者である松本も「今回は、後藤と伊達の2人がツッコミ役になって、展開をリードしていくのではないか」と言っていた。

 

そして、何と言っても今回の目玉キャストは、

 

 

山本圭一

 

復帰してから地上波にはほとんど出ておらず、僕も戻ってきてから始めて見た。というか、シンプルに始めて見た。10何年前の事件のことは、当時僕が小学校低学年だったこともあり、全然知らないし、何なら加藤はピン芸人だと思っていた。それくらい、知らなかった。当時の詳細も知らないから、地上波に出るべきかどうかという意見も僕は持ち合わせていない。ただ、彼は「地上波に対してのプレゼン」という意気込みで今回の番組に出るということなので、単純にどんな笑いをする人なのか、見てみようと思う。

 

今回、また大きなルール変更があった。それが、

 

「ゾンビタイム」の導入。

 

これは何かと言うと、レッドカードを喰らい退場になった芸人が再びゲーム会場へ戻り、まだ生き残っている芸人を笑かしにかかるというもの。ゾンビ役の芸人をは、別に笑っても構わない。笑かしても、復帰できるというわけではない。ただ、残っている芸人全員を笑わせることができれば、ゲーム自体がノーゲームとなり、自身が出資した100万円が戻ってくる。つまり、レッドガードをもらった時点で1000万円は手に入らないけど、ゾンビ役として頑張ればプラマイゼロにはできるということ。それが、ゾンビ役のインセンティブだ。どんどん「ガキ使」に酷似していくじゃねえか。。

 

この「ゾンビタイム」の恩恵を大きく受けるのは、恐らく勢い命の若手芸人or当落線上の中堅芸人。今回のメンバーの中なら、岩橋、RG、あと山本圭一

 

これらの芸人は、僕の勝手な予想だけど、1000万円以上に「面白かった」という手応えが欲しい。だから、序盤からレッドガード食らう前に出すもん出しちまえと、バンバン持ってきたネタを出す。そこで、最悪なパターンが、そういった芸人が残ってしまった場合だ。もう、ネタがない。ネタがないから、脱ぐしかない。脱いで、下ネタに走る。そして、そうやって追い込まれてやった下ネタはただただ下品で、面白くない。前回の最後小峠とジャンポケ斉藤のラスト10分とか、本当にひどかった。

 

「ゾンビタイム」は、これを解決する策になると思う。どういうことかと言うと、別に用意してきたネタを出しきれずにレッドガード食らっても、中盤以降にゾンビ役として、ネタを披露できる。

 

だから、必要以上に序盤から飛ばさなくていい。僕ら視聴者にとっても、前半に起こりがちなネタの交通渋滞に付き合わなくていい。

 

実際、新設されたこの「ゾンビタイム」が、ゲームの行方を大きく左右した。

 

ゲーム開始

 

まず、前半から松本が厳しめにジャッジしていった。前回は、前半、甘々に判定しすぎて後半になっても多くの芸人が残ってしまい、後半すごく厳しくなるという現象が起こっていた。今回、前半から厳しくなるという現象が起こったのは、おそらく、導入されたばかりの「ゾンビタイム」を中盤以降に仕掛けようと思った時に、レッドガードを喰らった芸人が少ないと困ると思ったからだと思う。そんなところでも、「ゾンビタイム」が影響力を発揮していた。

 

ただ、そんな中、フット後藤だけに関しては、ジャッジがものすごい甘かった笑

 

始まる前、松本がリード役を後藤とともに期待していた伊達が、ボケ役に走ったからだ。だから、もし後藤がいなくなってしまったら、場を仕切る芸人がいなくなってしまう。前回、フジモンへの判定がゆるかったのも、同じ要因だと思う。仕切る人がちゃんといないと、ボケの交通渋滞が頻発してしまう。ただ、それにしても、後藤ゲラすぎ。

 

そして、中盤以降、ついに「ゾンビタイム」のお披露目。レッドカード喰らった芸人たちの、即興コントが繰り広げられる。

 

これは、確かに、見る側(僕たちのこと)にとっては良い。中盤以降、ネタ切れした芸人たちの、中だるみや苦し紛れの下ネタ見せられるよりも、よっぽど良い。実際、なかなか面白かった。

 

ただ、「面白い芸人」を決めるという最初の趣旨に照らし合わせると、どうなのかなとも思う。最後、残った芸人に試されていたのは、面白いことを「する」能力ではなく、面白いことに「耐える」能力だった。

 

ゲームを終えて

 

あと、今回、変化球ボケ芸人が多く出ていて気づいたけど、ドキュメンタルには、彼らのようなタイプは向いていないな。

 

彼らが笑いを起こす順番としては

 

  1. 文脈に関係のない、意味のわからないことをする。
  2. 場が一瞬、「?」となって停滞する。
  3. その沈黙を受けて、「何をやってるんだ」と言って笑う

 

というもの。

 

ドキュメンタルの場合、②の「?」のところで一旦冷静になって、タメができる。ここのタイミングで、みんな、笑ったらダメなら、笑うのを我慢できる。だから、今回だとRGや岩橋のような変化球タイプは、ドキュメンタルと合わないんじゃないかと思う。実際、「どういうことやねん」というマジレスを、中間芸人から何度か喰らっていた。

 

ダウンタウン松本は、なんだかそういう芸人が好きそうで、毎回結構な人数、そういうタイプの芸人を招集するのだけど。

 

ただ、かといってドキュメンタルで大体笑いが起きるのは、しっかり段取り踏んだ正統派でもない。何気ない、油断している時に起こる、ふっとした笑いのものが多い。「笑い」って、本当に奥が深い。

 

ということでどんどんと「視聴者ファースト」が進む、ドキュメンタル。ただ、芸人が異口同音に「頭がおかしくなる空間だった」というのは、なかなか他の番組では演出できない要素だなと思うから、そこの空間づくりはなんとか死守してほしいところ。

 

 

 

第1回レビュー

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第2回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

ヒカルさんがVALUの件に関する謝罪記事出したけど、それについて色々と思うこと

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

dot.asahi.com

 

 

ヒカルさんが、今回のVALUの件について、記事を出した。

 

少し、痩せたかな?どちらにしろ、ものすごく疲労感のある表情。スーツ着てるところも、始めて見た。

 

もう、最近は偽アカウントが出回りすぎてたから、なんならこのニュースもデマなんじゃないかと思ったけど、どうやら本物のようだ。

 

ということで、記事の中身を見てみる。

 

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出典/AERAdot.

 

*インタビュー形式で書かれた記事の中から、僕が気になった箇所を抜粋して、コメントする形式で書きます。

 

――反省点とは?

 

知識がない分野に安易に足を踏み入れてしまったことです。そして自分の影響力の大きさを甘く見ていたことも反省しています。

 

反省点が、少しズレてる気がする笑

 

まず、「知識がない」という点。ヒカルさんは、儲けた側なんだから。どちらかといえば、損した方が知識がなかったと言える。当時のVALUの仕組み上、ヒカルさんがやったようなことはできるよね、ということを知らなかったんだから。知っていたが、純粋に応援する気持ちで買った人もいるかもしれないけど。

 

あと、2つ目の「自分の影響力を見誤った」というのも、別に反省点ではない。よく、アルファツイッタラーが「自分の影響力を考えてください」というクソリプをもらってるけど、それはあんたが勝手に影響されてるだけだろって思う。だからまあ、そこはヒカルさんが反省する必要はない。

 

どちらかと言うと、ヒカルさんが謝罪するべきは、VALUの件以降の対応だと思う。色々とイベントが中止になったり、対応が右往左往してたから。随分と前からスケジュール抑えて、お金も払って、ヒカルさんや禁断さんと会えるの楽しみしてた人、たくさんいただろうから。

 

 

 

――タイミングを考えると、利益を得るために「売り逃げた」と感じる人も少なくないと思います。「お金をもうけよう」という気持ちはありましたか?

 

ゼロです。そこははっきりと否定させてください。VALUでお金を稼ごうと考えたことは一度もありません。僕らの知名度を上げるためのツール、動画のネタにしたいという思いしかありませんでした。

 
ここは、良くも悪くも本当だと思う。この少し前に、年収5億って記事が出てた。多少盛ってたとしても、まあある程度のお金は既にもらってるはず。ここで、視聴者の信用を切ってまで、(ヒカルさんにとっての)小銭稼ぎに走るメリットがない。それよりは、話題作りのための1つの手段という方が近い。これまでの動画も、「お金使う」というのが、ヒカルさんの動画の大きな特徴だったから。

 

 

 

――今後について教えてください。

 

YouTube以外の知識の及ばない分野には二度と手を出さないと決めました。これまで、あえてビッグマウスのキャラクターを演じてきた部分もありました。少し変えていくかもしれません。

 

ここは、少し残念。どっちのコメントも。まず、YouTubeの外から出ないこと。ヒカルさん、YouTubeでの影響力を使って、もっと大きなことをしたいと常々言っていた。それを今回の「失敗」でYouTube内に留まってしまう道を選ぶのは、活動のスケールが小さくなる気がしてしまう。

 

次に、2つ目の「ビックマウス封印」。ヒカルさん、あえて生意気に振舞うことによって、自分にプレッシャーをかけていた部分もあったと思う。そこを変えてしまうのは、これまでエンジンとして使って着たアンチからの声に、屈してしまう形になるから。

 

ただ、今回ばかりは本当にアンチからの攻撃がひどかったんだと思う。これまでこだわってきた毎日の動画投稿を休まざるをえないくらい、精神的に参っていたんだと思う。

 

 

 

まとめ

堀江さんの時もそうだけど、ビックマウスで、何か大きなことをしようとしてる若者が失敗した時に、待ってましたとばかりに一斉に総攻撃仕掛けるの、やめた方がいい。今回のVALUの件は褒められたものではないけれど、仮にも登録者数250万人いってる、未来あるYouTuberなんだから、一度の失敗でその芽をつぶすの、とってももったいない。(登録者買ってるかどうかという議論は、部外者には真実がわからない以上、あまり意味がないと思う。単純に、自分が面白いと感じるかどうかを、視聴者とか企業の担当者は判断基準にすればいい。)

 

近日中に謝罪動画出すって言ってたけど、間違いなく、低評価の方が多くなるし、批判コメントが多くなる。なんなら、コメント欄や評価欄、封鎖するかもしれない。

 

でも、ずっと面白い動画を出し続ければ、また高評価の方が多くなってくる。はじめしゃちょーも、復帰した時はボロクソ言われてたのに、今はその跡形もなくなった。

 

同じ兵庫県出身で、僕より少し年上なだけなのに、面白くいこと、大きなこと、いっぱいしてて、僕もヒカルさんの行動力を見習わないとなって、刺激もらってた。

 

まあ今はとりあえず、ボロボロになってるであろう心身をしっかり休めてほしい。

 

それでまた気が向いたら、世間の常識を打ち破ったりする面白い動画、また見たい。

 


公開していいの?DMM会長との対談の一部始終を完全公開します

インパルス板倉さん原作の漫画、「トリガー」と「蟻地獄」が超絶おもしろいから、全力で紹介させてほしい

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

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出典/斜め上からこんにちは

 

写真は僕ではなく、板倉さん。最初に言っておくと、今からインパルス板倉さん原作の漫画「蟻地獄」と「トリガー」を、全力でオススメする。めちゃくちゃ面白かった!!

 

どうやら後から知ったのだけど、この両者の漫画の原作は、小説として書かれていたらしい。お笑いの方も、基本的には板倉さんが書いていて、一捻りした設定のものが多い印象だった。まさか、コントの台本だけでなく、小説を書く才能まであったとは。。

 

両作の原作となった小説→

トリガー

トリガー

 
蟻地獄

蟻地獄

 

 

まずは「蟻地獄」の方。僕は最初にこっちを読破したんだけど、板倉さんが書いたのは、「トリガー」の方が先らしい。

 

あらすじとしては、まず主人公の二村孝次郎は、幼馴染で親友の大塚修平と一緒に、イカサマを使ってカジノでの大儲けを策略する。

 

で、イカサマが成功して、大金を手に入れたかと思いきや、全部バレていて、店のオーナー共々にボコボコにされた挙句、主人公の二村孝次郎は親友の大塚修平を人質に取られてしまう。

 

期日までに300万円を用意しなければ、代わりに親友の臓器を売り飛ばすと言われた主人公は、親友を守るため、その代わりに売り飛ばす臓器を探しに行く、というのが大まかなあらすじ。

 

もう既にここまでのあらすじまでで、話がぶっ飛んでいる。そして、ストーリーももちろん面白いんだけど、それと同じくらいインパクトが強いのがその絵。2作とも、板倉さんは、武村勇治さんという方とタッグを組んでいる。この方の絵がなんともグロテクス笑

 

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ストーリーの序盤から、遠慮なく主人公が血まみれになる

 

臓器売り飛ばすことを目的にしているくらいだから、バンバン血が出てくる。途中、サイコパスなんかも出てくるんだけど、マジで顔が不気味。そういう絵が苦手な方は、この作品は遠慮して置いた方がいいかもしれない。

 

紹介が遅れたけど、僕がエンターテイメント(映画や漫画、アニメなど)に最も求めることは、「頭を使うこと」、「心理戦」と言い換えてもいい。

 

お互いが複雑な事情を抱えながら、何とか自らの目的を完遂するために脳をフル回転させて、死力の限りを尽くす。僕はそんなストーリーがたまらなく好きだ。他の例を挙げておくと、「鋼の錬金術師」と「HUNTER×HUNTER」。ハガレンは、今冬の実写版を楽しみしているし、HUNTER×HUNTERも連載再開を嬉しく思っている。

 

これを踏まえて、ストーリーの方にもう少し踏み込んでおく。主人公の二村孝次郎はどうやって臓器を探そうかと考え、訪れた場所は「自殺サイト」だった。死人の臓器なら、取っても誰にも迷惑がかからないだろうし、ましてや山奥などの人気のないところで自殺した人なら、臓器も取りやすいし、バレにくい。

 

ということで、二村孝次郎も、自殺志願者を装って、当日の集団自殺会に参加する。までは良かったのだが、他に集まった人たちもどうやら訳ありのようで、そう簡単には死んでくれないし、臓器も取らしてくれない。

 

二村孝次郎は、果たして親友を助けることができるのか!?!?というのが最大の見所だ。

 

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読んでその後の展開を予測するのに、とても頭を使う!

 

常に予想を裏切られる、ハラハラドキドキの展開に、どんどんとページをめくってしまった。ぜひ、みんなも読んでみてほしい。

 

コミック版→

蟻地獄(1) (ニチブンコミックス)

蟻地獄(1) (ニチブンコミックス)

 

Kindle版→

蟻地獄 1

蟻地獄 1

 

 

 

次は、「トリガー」。

 

こっちの方も、控えめに言って、

 

 

サイコー。

 

またこちらのあらすじも、ぶっ飛んでいる。時代設定は2028年で、世の中はめっちゃ荒れているらしい。それをなんとか収めようと、クーデターを起こして新たに王になった冴木は、「射殺許可法」を制定する。

 

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設定からして、ぶっ飛んでいる

 

「射殺許可法」とは?


この法によって、各都道府県に1人ずつ「トリガー」が配置されることになる。トリガーは、自分が悪者だと思ったやつは、自由に射殺していい。それで警察に罰されることは、全くない。

 

国王・冴木の考えとしては、民衆はそのようなトリガーの存在に怯えることによって、世の中から犯罪がなくなるというものらしい。

 

話は、一作を通じてずっとつながっているというより、何話かごとにそれぞれの都道府県のトリガーに焦点を当てていくという方式をとっている。

 

序盤では、単に悪いやつにも関わらず、法では裁けない悪人を、トリガーがバンバン撃ち殺していくというスカッとした展開。(遅くなりましたが、こちらの漫画ももれなく死体や血が遠慮なく描かれます)

 

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「蟻地獄」と同じ原作者、漫画家なので。。

 

ただ、途中からトリガーが一筋縄ではいかなくなる。みんな、それぞれの背景や思いがあって、トリガーになっていて、その銃の使い方も十人十色。そこが、面白い。トリガーのくせに、全く人を撃たない人とか、最終的に自分を撃っちゃう人とか。

 

トリガーは、全部で15人くらい出てくるんだけど、今回はその中でも、僕が一番お気に入りのストーリーを紹介する。

 

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名ストーリー!

 

彼は、キレイな奥さんもいて可愛い息子もいて、本業の仕事の方も順調で、絵に描いたような、「リア充」。トリガーの仕事も、正義感を持って、忠実にこなしていた。

 

そんなある時、トリガー加瀬智彦の愛妻・陽子が重病にかかってしまう。しかし、その病気を治せるスーパー外科医が、一人だけいた!

 

ただ、そのスーパー外科医には、一つ秘密があった。それは、自分が手術する患者の中で、気に入った女性を、強姦していたのだ。

 

看護師からそれを聞いたトリガー加瀬は、スーパー外科医の元へ行く。しかし、そのスーパー外科医はいたって冷静だった。なぜなら、今、この状況で愛するトリガーの妻を救えるのは、自分しかいないとわかっていたからだ。とことんまでクズやろうな奴だが、実際にトリガーも悩む。今までの自分のトリガーとしてのポリシー「正義」を守るか、妻を守るか。

 

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トリガー加瀬は、愛する家族を守れるか

 

彼の決断とその後の展開には、思わずうるっと来てしまった。

 

そのほかにも、「おお!そう来たか!」と思える展開のトリガーばかりで、次の話が楽しみで仕方なかった。楽しみだけでなく、どこかトリガー皆、寂しげな背中を見せるような場面があり、「正義とは?悪とは?」についても、思わず考えさせられる。

 

 コミック版→

トリガー 1 (マンサンコミックス)

トリガー 1 (マンサンコミックス)

 

 Kindle版→

トリガー(1)

トリガー(1)

 

 

 
そんな僕絶賛の漫画「蟻地獄」と「トリガー」。単行本で買ってもいいのだけど、とりあえず無料で試し読みしたいという人は、漫画アプリ「マンガトリガー」からどうぞ。特に作品のトリガーとは、関係ない。前半というか、結構な量、無料で読める。後半からは有料になるけど。僕は単行本を買わずに、このアプリの中で最後まで読んだ。確か1「話」120円。単行本だと、トリガーの場合、1冊に5~6話収録されてるから、有料以降分は、kindle版だと単行本で買った方が安く、コミックスの方だと同じくらいって感じかな?(Kindle版→497円 コミック版→617円)

 

 

まあとにかく、単行本でもアプリでも、とにかく読んでみてほしい。それを読んだ上で、インパルスのコントなんかも見ると、また違った見え方がしてくるかもしれない。

 

 

ぜひ、ご一読を。生まれて初めて、僕が他人に紹介する漫画。

福島原発の凍土壁工事、水位が逆転する意味がわからなかったから、色々と調べた

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

福島原発の汚染水対策として、凍土壁の最終工事が始まったらしいけど、その度に出てくる「水位が逆転するおそれがある」の意味が分からなかった。それは僕が水位は凍土壁の内外という2箇所で考えていたから。「A.凍土壁の外」「B.建屋の外」「C.建屋の中」の3箇所で考えると、合点した。

 

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「凍土壁の内外」で二元論的に考えてしまうと、「凍土壁を作って外から水が入ってこなくなるのに、どうして内側の水位が上がるんだ?」となる。凍土壁の内側で、さらに「建屋の内外」と分けると、一気に解決する。

 

つまり、凍土壁によって水が流れて来なくなる&井戸で汲み上げると、「B.建屋の外」の水位が大きく下がる。そうして「C.建屋の中」より水位が低くなると、建屋の中にある汚染水が建屋の外に流れてしまう。これを、懸念していたのだった。

 

僕と同じ疑問を持ってる人が、日本にあと6人くらいいるはず。そんな方々の助けになればと思って、拙い絵と共に僕なりの現時点での理解を書いた。凍土壁も賛否両論あるようだけど、僕はどちらかの主張をするために、この記事を書いたわけじゃない。というか、現時点で意見を持てるほどに情報を持ちえていない。

 

でもだからこそ、皆で凍土壁、だけじゃなくて原発や福島について考える際、凍土壁の知識は持っておいて損はないなと思って、今回書いた。

 

誰か一人でも、僕と同じような疑問を持った人がググってこの記事にたどり着いてくれたら、うれしい。

 

専門家や詳しい方など、もし間違ってたら、ぜひ教えてください。