Twitterフォロワー300人に満たない僕が、noteで投げ銭制マガジンを始める7つの理由。をはてなブログで書く
こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。
ちょっとよく分からないタイトルで失礼します。
とりあえず最初に、僕が今回したことを言っておくと、『note』で投げ銭制のマガジンを始めたということです。
そして本エントリでは、この『はてなブログ(以降はてな)』に加えて、なぜ新しい書き場所を作ったのか?そしてなぜ、その場所に『note』を選んだのかについて、7つの理由をもとに話します。
まず今回、『note』で新しくマガジンを始めた一番大きな理由は、
①僕を応援してくれる人(=僕を核としたコミュニティ兼メディア)を作りたかった
からです。
去年1年間、僕は嫌というほど実感しました。
「あ、僕にはファンがいない…」
ということを。
昨年はVALUやTimebankといった、新しい経済の到来を感じさせるサービスが次々とリリースされました。そして僕はその度に「僕が今ここで上場しても、誰も支援してくれないなあ」と、自身の非力っぷりを噛みしめていました。
だから僕は、noteでのマガジンは僕を応援してくれるような人、言い換えると僕のファンをつくるために、運営します。
「そんなのらこのはてなブログでいいじゃないか」と思った人もいるかもしれません。これのアンサーも兼ねて、次に2つ目の理由を話すと
②まずは目の前にいる人に喜んでもらえるようになる
ためです。
これの真意を話す前に、一旦最初の話に戻りますが、僕はファンの不在を嘆いている時、同時にこうも思っていました。
「もし僕に、何か人に提供できる特別な技能があればなあ。それさえあれば、僕だって今すぐに上場申請するのになあ」と。
でもこの考え方は、間違っていました。今思えば、ただの言い訳だったのかもしれません。
そんな時、去年大躍進を遂げた編集者の箕輪厚介さんが、本づくりの際のマーケティングについて話されていた内容が、僕の脳天に突き刺さりました。
細かい文言は忘れましたが、内容としては
「ペルソナ設定で、"30代の営業ビジネスマン"なんて広すぎる。誰か一人だけに憑依して、その人に徹底的に刺さる本を作る。
憑依するというのは、その人はランチに何を食べるのか、唐揚げ定食なのかコンビニ弁当なのか、そこまで徹底的に考え抜く。
その一人に超絶刺さる本こそが、結果的に消費者一人一人となってマスに広がることになる」
というものでした。
ちなみに"その一人"というは、自分自身が一番自分が憑依しやすいので、箕輪さんは自分が絶対に欲しいと思う本を作るようにしている場合が多いようです。
家入一真さんも、「サービスを作るのは、好きな人に手紙を書くような気持ち」と、同じような内容のことを度々言っていました。
その話を受けて自分を顧みたとき、僕はあまりにも視線を遠くにやりすぎて、自分の周囲をないがしろにしすぎて、結局どこにも何にも届いていませんでした。
というのは、僕の現時点での、はてなブログの読者とTwitterのフォロワー、実は9割9分が実際には面識のない方々です。今でこそ実名顔出しでやっていますが、始めた当初は恥ずかしさからハンドルネーム&顔伏せでやっていました。
意識高い系と揶揄されるかもしれない、知っている人に自分の文章を恥ずかしいという思いがありました。
ただ、最近になってようやく気づきました。
友達や家族もロクに満足させられないような奴が、全く赤の他人に自分の価値を提供できるはずないわ!!!
本来、赤の他人よりも、友達や家族の方が喜ばせやすいし、喜んでもらいやすいはずです。にも関わらず、今までの僕はカッコつけて、周囲の人にすら価値を提供できないで、個人の時代だ!信用経済だ!と騒いでいました。
だからnoteでのマガジンは、まずは友達や家族に僕を応援してもらえるような価値を意識した運営で、やっていきます。僕の文章を読んでくれる人の顔を思い浮かべながら、テーマを選び、そして、言葉を綴ります。
このはてなブログは、僕の自己満備忘録場として、僕の書きたいことを書きなぐる場にします。
そして、新しくnoteを始める3つ目の理由は、
③ライティングに磨きをかけるため
です。別に最初からnoteありきで考えたわけではなく、優先すべきことは①②で話したように、「まずは目の前の人に僕を応援してもらえるように、自分が何かすることでその人に喜んでもらう」ことです。
それが達成できれば、表現方法は何でも良かったのですが、まずはライティングという表現方法に磨きをかけたいので、書きものにしました。
④時流に乗ったライティングをしたい
そしてこのはてなとは別で、新しくnoteに書き場所を作った4つ目の理由が、「時流に乗った」ライティングを身につけるためです。
カツセマサヒコさんが、ライターとしての力は、
A.時流に乗ったライティング
B.誰にも求められてない深掘りしたライティング
の2つに大別されると言っていました(と僕は解釈しました)。
このはてなブログは、B.の僕が好き勝手に書く場所です。
noteの方で扱うテーマは、時事問題です。内容を一言でいうと、大事なんだけどイマイチよくわからん時事ニュースを、整理していこうというものです。
これをやれば、A.の「時流に乗る力」をつけられるんじゃないかなーと考えています。
⑤情報は発信する側が、一番勉強できる
というのが、5個目の理由です。これは結構、実利的なものです。時事問題について、最近は世の中の流れが早すぎて、僕もついていけてないなーと思うことが時々ありました。
こうしてアウトプットすることをある意味強制してしまえば、その過程として必然的にインプットの質も高まります。つまりこのnoteは、僕自身のためでもあります。
noteアイコン。境界が見えなくて、ただのでっかい文字になってしまった
最後2つの理由は、どうしてその書き場所に『note』を選んだのかについてです。
やはり一番大きな要因は、
⑥課金機能がある
からというものです。
ある意味ここがはてなと一番違うところかなーとも思っていて、今のはてな含めた多くの書き場所って、書き手への感謝を吐き出す出口がイマイチないんですよね。これは「書き手と読者がコミュニケーションを取る手段」とも言い換えられます。
シェアや感想が一種のそれに当たるのかもしれませんが、信用経済だ評価経済だと言われようが、世の中はまだまだ「貨幣経済」を中心に回っています。貨幣が一番力を持つ現状において、そこで価値の対価として貨幣をもらえるというのは、やっぱり大きなことだと思うのです。
noteにこうして感謝の吐き出し口がしっかり確保されているのは、やはりとても良いことだと思います。
それが要因かは分かりませんが、noteははてなブログに比べて、読者と書き手の距離感が違い気がします。もっと奥深い設計が隠されているのかもしれませんが。
そんなnoteで書こうと思った最後のひと押しは、最所あさみさんのツイートでした。
あと、少額でもいいから「お金を払ってでも読みたい!」と思ってくれるファンを作るのはとても大事で、今後はその熱量あるファンがどれだけいるかがメディアの価値になっていくんじゃないかな。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnln) 2017年12月3日
「毎月お金を払う」って究極のエンゲージメントなので、出稿する上での指標として存在感が増していきそう
僕が始めるのは月額制ではなく投げ銭制ですが、ある程度安定して投げ銭をもらえるような状態になり、かつ僕が月額制に値する面白いコンテンツを安定して出せる力がついたかなと判断したら、月額制マガジンに挑戦しようかなーとも考えています。
とりあえず大事なのは、僕の役立ち度が、貨幣という数字で可視化されるプレッシャーとうれしさを味わうことです。
そして最後7つ目が一番ゆるいんですが、
⑦noteの使い心地を体感する
です。というのも、昨年深津貴之さんがジョインされて以降、noteは鬼に金棒と言った感じで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。そんなノリにのっているプロダクトは、自分の手で触っておかなければならないなという、一種のミーハー心です笑
新しくnoteで書き始める理由は、以上の7つなんですが、結構肝心の「なぜ時事問題を扱うことにしたのか」という理由を書いてませんでした。
時事問題を扱うにいたった背景
③の何か書くぞ!まで決まった時、僕は同世代の友達に対してどうやったら役に立てるだろうと考えて、実は結構早い段階で「時事問題を扱うこと」は候補に入っていました。
自分で言うのもなんですが、僕は同世代の友達の中では情報感度は高い方だと思うので、情報アービトラージは結構いい線いくんじゃないかとは思っていました。すいません、「アービトラージ」って一回言ってみたかっただけです。
ただ、それが即決にならなった理由は、僕自身が「時事問題を僕の持ち味にしたくない」と考えていたからです。
僕の考えとしては、日々の情報をインプットしてアウトプットするのは、手段というか最低限の土台でしかありません。それを踏まえた上で、何をするかが大事だと思っています。だから、僕がここで時事問題に特化してしまうのは、「手段の目的化」になってしまう気がして、時事問題をコンテンツの核に据えることに抵抗がありました。
ただ同時に思い返したのは、僕が大学生になってニュースを一生懸命見始めた時に、そのニュースに関する背景理解が全くなくて、ニュースがニュースとして入ってこないことが多々あったシーンでした。
今、僕の同級生が就活を意識し始めて情報摂取への熱が上がってきたところで、僕と同じ状況に直面するかかもしれない。就活生じゃなくても、世の中の流れについていきたいのに、情報が複雑でイマイチよくわからないという友人がいるかもしれない。
僕は当時、意味不明で内容が頭に入ってこない日経新聞を読みながら、「隣に池上彰がおってくれたらなー」と思っていました。
そんなわけで、もし、僕のこの"手段"が、そしてこれまで培ってきた思考力と情報量が、そういった友達の役に立てるなら、それは取り組む価値があるんじゃないかと思いました。
また、逆にもしこれで皆んなの役に立てたなら、別に皆んなが皆んな特別な技能を持っていなくても、どうにか役に立ちたいという思いさえあれば、誰かの役に立てるんだということの証明になるんじゃないかとも思いました。
こういう一段落の葛藤を経て、僕は時事問題をnoteの核に据えることにしました。
実際にnoteを公開してみて
Twitterのフォロワーに僕のリアル友達は片手ほどもいないので、note一発目の記事はリアル友達がいるインスタとフェイスブックにて告知しました。
どんな反応があるんだろう、というか、そもそも反応あるんかなという不安も若干あったんですが、インスタでもFbでも、両方でたくさんの人にいいねやシェア、コメントをしてもらい、Twitterやはてなブログでもらってきたいいねやシェアとはまた違った喜びがありました。
そして、うれしさとは別に、リアル友達から貰えた"いいね"からは、もう一つの感情が生まれました。
それは、「責任感」です。
今、友達からもらったこの"いいね"は、僕のコンテンツだけでなく、僕自身への(期待も込めた)いいねでもあると思います。すごく、身が引き締まる思いです。
今後noteを運営していくにあたって念頭に置いていること
ちなみに、僕を応援してくれる人を作っていくにあたって、一つ頭の片隅に置いていきたいなーということを書いておきます。それは、
僕自身だけじゃなくて、発信するコンテンツ自体もしっかりと価値あるものにする
ということです。
ファンになってもらうということは即ち、僕自身のキャラクターも一つのコンテンツとして楽しんでもらうということですが、そればっかりに頼ってしまうと、僕自身の切り売りみたい感じになってしまって、持続性のないものになります。コンテンツ自体と発信者自体の両方に魅力あってこそ、意味あるものだと思うのです。
「がんばり」によって読んでくれたり参加してくれたりするのは半径数百メートルの話で、それはボーナスポイントなので、自分の作ったものを本質的に「いい」と思ってもらえないと広がっていかないな、と。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnln) 2017年12月11日
今日のmilieuの記事は、数分を使って読むに値する内容だと思うので、ぜひご一読をば。
だから僕は、これから自分自身も一つのコンテンツとしてやっていきますが、それと同時に、そこから発せられるコンテンツの価値にもこだわっていきます。
最後に
今までは10人いたら、僕のことを笑うもしくは無視する9人に視線がいってしまって、恥をかきたくなくて、コソコソとやっていました。
でも今は、そのうち1人の応援してくれる人に向かって、ありがとう!と言える心構え、、、少なくとも心意気はできました。
今まで凡退の打席が怖くて1打数1安打ばかり目指してきたけど、その1打席で確実に打つ技術はないし、世間ではそれよりも100打数30安打の方が評価されるということが、ようやく体に染み付いてきた。
— 藤本けんたろう (@Kentaro_Fujimo) 2018年1月9日
とりあえず間口を大きくとる、バットを振り続ける、そうやってとにかく打席の数を増やしていく😤
予定では、noteが一通り友達や知り合いの間で普及したタイミングで、このTwitterの垢もnoteの方で公開しようかなーと思っています。この激アツエントリを友達に告知するのは、今このタイミングではないなと直感的に判断しました。だから、今回noteへの熱い思いをはてなで書くという愚行に走っています。
今回始動するnoteへの僕の思いは、だいたいこれで詰め込められたと思います。
人生、どんだけプライド捨てて恥かけるか、どんだけボケ役になってツッコミを誘えるか。
億万長者の堀江貴文さんが、R-1グランプリに出て幼児の格好しているのを見ると、まだまだ僕は恥をかき足りてないです。
2018年、無駄なプライド捨てて、もっともっと恥かいて、思いっきりボケていきます。
始めたnote↓