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藤本の日記

関西に住む男子大学生が書くブログです。

「ぼくらの仮説が世界をつくる:佐渡島庸平」

 

 

結局、いわゆる「優秀な」人というのは、言葉の言い回しや表面上の理論が多少は異なれど、思考回路は同じところに行き着くんだなと思った。

 

今回の佐渡島庸平さん、著書の題名からも察しのつく通り、物事を考える際の思考回路の順番は、

 

仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」

 

となってるそうだ。因みに比較対象として、一般的な思考回路の順番は、

 

情報→仮説→実行→検証」

 

と本著では記述されてた。

 

肝は赤く着色した最初の2ステップで、要は「先に情報を収集しすぎると、固定概念に囚われて前例主義になってしまうから、最初に仮説を立てて、情報はその仮説を補強するために利用する」というのが、佐渡島さんの主張。

 

僕は最初にこれを読んだ時、「えっ、佐藤航陽さんと全く逆じゃん!」と衝撃を受けた。

 

 

僕も以前のレビューで紹介した、「未来に先回りする思考法」の著者である佐藤航陽さんは、その著書の中で未来に先回りするための思考法として、

 

『歴史から「なぜ(起源)」を突き詰め、「規則性」を見出すこと』 

 

の重要性を述べていた。 言うならばこの思考回路は、

 

情報→仮説→実行→検証」

 

という、一般的な思考回路の典型例だ。

 

だから僕は、「ああ、こんなにすごい結果を残してる人たちでも、そのアプローチは千差万別なんだなあ。人それぞれなんだなあ。」と妙に嬉しくなっていた。

 

ただ、読み進めていくと少し事情が違うことに気付いた。佐渡島さんは隠し持っていた。「仮説」という第1段階に入る前にある、「第0段階」の存在を。

 

キーワードは「宇宙人視点」

 

この単語を聞いただけだと全く意味がわからないと思うけど、佐渡島さんは「仮説」を立てる際に「宇宙人視点」で物事を考えるようにしているそうだ。

 

要は物事の本質を捉えるために、出来る限り慣習や表面的な事象を排除するということ。そうすれば、過去の常識にとらわれない大胆な「仮説」が立てられる。つまり、佐渡島さんと佐藤さんは、「言ってることは違うけど、やってることは同じ」だった。

 

最初、僕がスゴイと思う人がそれぞれ逆の思考法で、同じように結果を残していることに、ワクワクしながら読み進めていたのだけれど、結局同じかい!って気付いて一瞬だけ落胆した。

 

ただ、すぐに切り替えた。というか、僕にとっては同じだった方が都合が良い。なぜなら、つまりこの思考法こそが、未来を切り開くには「最強」ということが判明したからだ。

 

道具は手に入れた。あとは自分次第。

 

僕も、自分自身の「仮説」で、世界をつくっていく。

 

 

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2020年東京五輪、「最強の侍ジャパン」を結成するにはどうしたらいいか?

 

「075」

 

この数字、なにか分かる?

 

アイドルとも話せる新世代トークアプリ(755)でも、ある時とない時で全然違うやつ(551)でもない。ちなみにだけど「755」の名前の由来は、開発に参加した堀江貴文さんの、刑務所時代の囚人番号だそうだ。どっかで使えるかも。

 

 正解は、WBCで一躍脚光を浴びた「バントのコバちゃん」こと小林誠司の、シーズンでの打率だ。40打数3安打。。

 

勘弁してくれ。一瞬、「鬼肩」とも呼ばれるその強肩を活かすために、投手に転向しちゃったのかと思ったよ。防御率じゃなかったのね、その数字。

 

「疑惑の代表選出」から一気に正捕手まで昇りつめ、「打率.450、1本塁打、6打点」という驚異的な成績を残したWBCの時の小林はどこに行った。.450とは言わないから、せめて.250は打ってくれ!・・・

 

 

ということでWBCだ。小林の話は、いわゆる「イントロダクション」。本題はこれから。

 

今回のテーマはずばり、

 

「どうすれば国際大会で、少なくともNPB選手をフルメンバー招集できるか」だ。

 

MLB選手に関しては、こっちから踏み入れることのできる領域も限られているし、向こうの事情もあるので、まあとりあえず置いておこう。まずは、国内のNPBからだ。

 

現状、国際大会において、12球団が一枚岩となって協力できているとは言い難い。

 

一番顕著な例だと、09年WBCで候補として挙がっていた中日の選手がみんな辞退して、総バッシング食らってた。

 

今回でも、大谷辞退の一件で、色々とドタバタしていたようだ。

 

【検証・小久保ジャパン】球団とNPBと首脳陣チグハグ…大谷欠場防げず

http://bit.ly/2oPiwiM

 

選手選考と起用法に関しては、12球団側と代表側が一番揉めるところだと思う。

 

球団は、チームの中心選手が大会で怪我でもされたらたまったもんじゃないし、選手自身も、例年ならじっくりと調整しているシーズン開幕前の大事な時期に、ハイペースに仕上げて100%のパフォーマンスを発揮しないといけない。

 

何ともリスクがありあまっている。

 

 

 そんな時、スポーツ紙が決まって言うセリフはこうだ。

 

「代表側の権限強化を」

「日本を背負うという志が必要だ」 

 

僕だって、一人のプロ野球ファンとして、「最強の侍ジャパン」を見たい。ただ、そうするための手段を「上からの強制的な押さえつけ」や「奉公の気概」で語ろうというのは、いささか的外れであるように思う。

 

球団も選手も、「仕事」としてプロ野球に関わっている。ボランティアじゃない。バレンティンでもない。

 

そんな人達に、「日本のために、怪我やシーズンでの不調のリスクも顧みずに国際大会に出てくれ!」と、情に訴えかけるのは無理がある。というか、失礼である。あんたら、それで怪我したら責任取ってくれんのかって話である。

 

ならどうするか。結局、最後は人の利己的な部分に訴える。それしかない。つまり、「日本代表が最強になるようなインセンティブを、球団や選手に与える」ってのが、今回の僕の提案だ。

 

例えば、選手に対して考えられのは、

 

  • 国際大会の出場に応じて、FAまでの期間短縮。
  • 国際大会出場翌年のシーズンの成績について、仮に芳しくなくてもあまり年俸が下がらないように、制限をかけられる。
  • 国際大会での活躍に応じては、球団からではなくNPBからの報奨が、特別に与えられる。

 

など。球団に対しては、

 

  • 派遣選手の人数に応じて、1軍のベンチ枠や外国人の登録人数の制限を緩和する。
  • 選手を派遣すればするほど、オールスターの開催球場として招致しやすくなる。
  • ドラフトのくじの順番を繰り上げ。

 

などが挙げられる。他にもまだまだありそうだけど、まあざっとこんな感じ。

 

2020年の東京五輪はシーズン中だし、どうせまた同じような問題が起きるだろうけど、その際に僕が言いたいのは、「日本の栄冠のために」とかの精神論で、選手や球団を動かそうとするは止めようねってこと。

 

そんな強引な手法ではなく、うまいことインセンティブシステムを活用して、球団の方からホイホイ選手を持ってくるような仕組みにしないと。

 

 

以上、これが「どうすれば国際大会で、少なくともNPB選手をフルメンバー招集できるか」についての、僕の提案。

 

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「さよならインターネット」

 

 

著者の「家入一真」さん、僕がその存在を知ったのはここ1~2年くらいなのですが、過去に上場とかしてメチャクチャ儲けて、そこから一文無しになったみたいな話を聞いたことがあったので、勝手に調子乗りすぎたイケイケな経営者っていうイメージをしてました。

 

だけど、実際に映像で初めてその姿を見てみたら、公の場なのにマスクしてること多いし、あんまり喋らないしで、僕の勝手な想像とは違ってて驚きました。あ、言い忘れてましたが、

 

レビューです。申し遅れました。

 

内容としては、インターネットの歴史とこれからについて、その大半をインターネットと共に過ごしてきた家入さんの人生も振り返りつつ、見ていこうというものです。

 

タイトルと帯からも想像できるように、全体的にインターネットの将来については悲観的な内容となっています。悲観的というか、家入さんがそれに出会った時には存在した心地よさ、理想としていた世界からは乖離していっているということです。

 

ということで今回は、家入さんが予想する「これからのインターネット・ネガティブポイント3選」をお届けします。

 

①国がインターネットの管理に乗り出す。

インターネットって、僕のイメージでは「自由の最後の砦」みたいな感じです。実際、今の世論としても「インターネットを規制するのは、流石にナッシングだろう」というものが大半でしょう。

 

ただ、国家にとってインターネットは、グローバル企業と同じくらい自身の存在を脅かす厄介な存在です。そうなると彼らは、自身の最大の既得権益である「権力」を最大限に駆使して、その厄介物を管理下に置こうとしても不思議ではありません。

 

本著での書き方からすると、家入さん自身は結構ガチでこの「インターネットが管理下に置かれる」というディストピアを懸念していました。

 

②インターネットが閉ざされていく。

今日のインターネットの世界では、「炎上」が日常茶飯事です。過激な発言や目立つ人の行動は、その意図や本質からはズレた切り取られ方をされ、そして瞬く間に拡散していきます。

 

そうするうちに、本来は届く必要のない人や届いてほしくない人にまでその情報が行き渡ってしまい、全く的外れな議論が始まってしまいます。

 

この状況から予想される未来は、「閉ざされたインターネットの世界」です。ある種の「壁」を作ることによって、必要以上に情報が伝播してしまうことを防ぎ、届けたい人、届いて欲しい人にだけ情報が届くようにします。

 

というか、この②に関しては既に現象として発生しています。顕著な例としては、「有料メルマガ」や「オンラインサロン」です。主催者は多くの場合、「お金」によって「壁」を建設します。こうして、ただの野次馬は中に入れなくなるので、「閉ざされた世界」は実に心地の良い健全な空間となります。

 

この「閉ざされた世界」に関する動きは、ますます加速していくでしょうね。

 

③「偶然の出会い」が消滅する。

キーワードは、「SNS」と「AI」です。

 

僕たちは基本的に、自分の価値観と相容れないものは「ノイズ」として嫌悪します。だからSNSのタイムラインには、自分の好きなものばかりが並びます。この状態、悪く言えば「ぬるま湯につかっている」ような状態です。

 

また、最近流行りのAIは、データを蓄積させればさせるほど、正確な分析をするようになります。スマホを始めとする身の回りの機器は、これからの時代、使用すればするほどユーザーの好みに合わせて、中身がカスタマイズされていきます。一言で言えば、「パーソナライズ」です。

 

「ぬるま湯」がどんどんとぬるくなり、かつ「パーソナライズ」も進行した先に待ち受けているものは何か。それは「偶然の出会い」の消失です。一番わかりやすい例は「本」です。

 

インターネットが無かった時代、僕たちはリアルの本屋さんに行って本を購入していました。そこでは、お目当ての本が既に決まっていた場合でも、否が応でもそれ以外の本も目に入ります。そこには、「偶然の出会い」があったのです。

 

今はどうでしょう。SNS上には自分が好きな人、自分と価値観が合致する人の本しか流れてきません。AIによって、Amazonのサイトには常に「あなたへのおすすめ本」が所狭しと並んでいます。そこにはもう、「偶然の出会い」はないのです。

 

以上が、家入さんが予想する「これからのインターネット・ネガティブポイント3選」です。まあ、別に今のインターネット悪いところや悲観的な将来予測ばっかりじゃなくて、好きなところにもそれなりに紙幅が割かれてます。

 

20~30年前のインターネットを知らない僕としては、インターネット黎明期の懐かし話なんかも面白かったです。あとは、家入さんのことが前よりも好きになりました。それだけでも十分読み応えのある本でしたね、これは。

 

 

「未来に先回りする思考法」を身につけた。

こんにちは、「未来に先回りする思考法」を身につけてしまった男です。

 

出落ちです。本のレビューです。

 

未来に先回りする思考法
 

 

著者の佐藤航陽さんを知らない人にとっては、タイトルからものすごく胡散臭さを感じるかもしれませんが、本当にめちゃくちゃスゴい人です。

 

  • 早稲田大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。
  • 2011年にアプリ収益化プラットフォーム「Metaps」を開始。
  • 世界8拠点に事業を拡大。
  • 2013年より決済サービス「SPIKE」を立ち上げ。
  • 2015年に東証マザーズに上場。
  • フォーブス「日本を救う起業家ベスト10」に選出。
  • AERA「日本を突破する100人」に選出。
  • 30歳未満のアジアを代表する30人「Under 30 Asia」に選出。

 

どうですか?経歴だけでも十分タイトルに説得力が出てきたと思うので、早速ここから中身を見ていきましょう。

 

1.シビレる名言編

 

2作品がエントリーしています。

 

いつも社員には競合のことを意識しすぎる必要はないという話をしています。同じ場所を目指して登っていれば、意識しようがしまいが、いつかは競争することになるからです。

 

GoogleAmazonFacebookなどの巨大IT企業が考える未来像は驚くほど酷似しています。彼らは「いつ」それに取りかかるかのタイミングの読み合いをしているだけです。

 

カッコよすぎます。見据えている世界のスケールがでかすぎる。資本主義なんか眼中にないよって感じが、カッコよすぎる。。

 

この2つの言葉、根本的には同じことを言っています。実際、最近の彼らが「宇宙」「自動運転」「VR」「AI」「音声」などの似たような分野で、似たようにニュースになっていることを思い浮かべれば、それは理解できると思います。言い換えれば、彼らはこれらのキーワードに関しては「今」取りかかるべきであると、判断したということです。

 

そうすると、昔に自分が失敗したサービスやプロダクトが、今の時代に似たようなものが成功した際に、先に失敗した起業家なんかがたまに口にする「自分は時代を先取りしすぎたなー」というコメントは、あまりカッコよくないということがわかります。

 

GoogleAmazonFacebookの偉い人たちだって、ずっと前からいま成功しているサービスを思いついていたはずです。そこから然るべきタイミングまで待って、適切なタイミングで投下したのです。だから「時代を先取りしすぎた」というのは、「自分は適切なタイミングを見極められなかった」と、白旗を揚げている発言に等しいということなんです。

 

2.一番印象に残ったこと編

 

一言でざっくり言うと、「佐藤さん、思ったよりも国家や政府というものに対して寛容なのかな」、ということです。これは意外でした。佐藤さんのようなITを駆使した新進気鋭の経営者って、だいたい国家や政府を嫌悪しているという僕の偏見があったので。

 

著書からの引用を元に、詳しく見ていきます。

 

Googleの影響力は、すでに各国政府の懸念事項になるほどに高まっています。この点において、実は先見の明があったのが中国です。中国では、Facebookは上海などの一部の地域を除いて利用できません。

 

以前は、こういった閉鎖的な中国の戦略に、国際世論は冷ややかな目を向けていました。しかし、各国の産業がシリコンバレーの企業に骨抜きにされていくにつれ、各国政府は中国と同様の戦略をとり始めています。

 

外資を規制し、国内の企業を大事に育ててきた中国は、今やインターネット産業において、米国と唯一競争できる可能性を秘めた国です。

 

どちらかと言えば、国家や政府による規制を「容認」しているとも受け取れる発言です。この本が出版される1年半ほど前に堀江さんと対談したときの感じだと、「テクノロジーの力で既存の通貨や政治の枠組みを破壊する」的な意気込みを感じたのですが。

 

タップス佐藤航陽が考える”通過の未来”とは?

http://horiemon.com/talk/3158/

 

単純に僕の読み方が的外れの可能性も大いにあります。ただ、もしかしたらこの1年ちょっとの間に、グローバル企業として、将又インターネットを扱う企業として国からの規制を肌で感じる中で、多少なりとも考え方が変わった部分があったのかもしれません。

 

外から口で「政府が既得権益のために企業活動を規制してはならない」と言うのは簡単ですけどね。当事者として中で実際にやってみて、「国側も自らが生存するために必死なんだな」と諦念に似たような感情が出てきた可能性もあります。

 

そして、類似の議論として「融合する国家と企業」という項目も大変興味深かったです。

 

NASAが国家安全保障の目的でインターネット上の情報を収集する国家の「裏」の組織だとすれば、Googleは人々の生活をよりよくするという看板を掲げ情報を収集する「表」の組織ともいえます。

 

僕は今まで、国がグローバル企業が外からやって来ることを嫌がるのは、単純に自国産業が影響を被ることを嫌っているからだと思っていました。でも、そうではなかったようです。各国政府が警戒しているのは、GoogleAmazonという単体の企業そのものではなく、背後に存在するアメリカだったのです。

 

また、つまりこのことはグローバル企業と国家というのは決して犬猿の仲ではないという事実も、同時に示唆しています。これも僕は今までは単純にアメリカとGoogleは、Googleがめっちゃ儲けてるくせにアメリカに全然税金を納めないから、対立構造にあると思いこんでいました。そうではなかったんですね。勿論、そういった面もあるとは思いますが、逆にそういった面だけではないということで、なかなか奥が深いです。

 

「国家」に関する本書での見解を僕なりにまとめると、「多国籍企業の台頭は国家の存在そのものを消滅させる可能性もあるが、実際には手を変え品を変えノラリクラリと結構長生きするのではないか」です。

 

少なくとも、国家というシステムは「形式的には」かなりの間残ると思います。なぜなら、国家は権力という強力な武器を持っているからです。

 

国家が形式的には残るだろうと考えられるのは、時代が変わり「必要性」が変わったとしても、国家は法律や規制を制定することで、世の中の流れを多少遅くすることができるからです。

 

今、国家と企業はそれぞれの得意な領域で協力関係を築きつつあります。国家は権力を、企業は活動領域の拡張性と機動性をそれぞれ持っています 。このふたつが補完し合えば、さらにその脅威は増すでしょう。

 

政府が得意な分野は政府がやり、企業が得意な分野は企業に任せる。国家と企業は競合になる一方で、互いの境界線はいまや融解し、共生関係を構築するようになりつつあります。

 

国家とやらは、なかなかしぶとそうですね。

 

3.日本の巷でよく行われている議論を、佐藤流にぶった斬る編

 

2議論がエントリーしています。

①日本ではなかなかイノベーションが起きないなあ。

②日本の選挙の投票率は低すぎるだろ!

 

順番に見ていきましょう。まずは1つ目。

 

①日本ではなかなかイノベーションが起きないなあ。

 

この議論を、佐藤流に斬るとこうなる。

 

要は、今の日本社会には、イノベーションが起きるだけの「必要性」がないのです。

 

佐藤さんは、「第二のシリコンバレー」とも呼ばれているイスラエルを訪問した際に、現地のベンチャーキャピタリスト

 

「どうして人口800万人の国が、こんなにうまく、継続的にイノベーションを生み出せるのか?」

 

と聞いてみたそうです。すると、その返事は至ってシンプルでした。

 

「Necessity(必要性)。」

 

中東は政治的な緊張関係があり、周辺国とも争いが絶えません。そのため政府・民間・大学・軍など全員が協力して収入を確保し、アメリカをはじめとする諸外国への影響力を保ち続けなければ、国として危機に陥ってしまいます。つまり、イノベ ーションを起こすための「必要性」が、どこより切実に存在しているのです。

 

そういう意味では、今の日本にはそういった「必要性」は存在しません。戦争をしているわけでもない、政治は非常に安定していて、現状を維持しても生活ができる。治安は抜群によく、テロなども滅多に起こらない。

 

イノベーションが無くても明日があるというのは、国としてはとても幸せなことです。もしかしたら、この議論自体が非常に「贅沢な悩み」なのかもしれませんね。

 

では次に行きましょう。2つ目のお題はこちら。

 

②日本の選挙の投票率は低すぎるだろ!

 

この議論を、佐藤流に斬るとこうなる。

  

今考えるべきは投票率を上げる方法ではなく、時代に合致しなくなったシステムに代わる新しい仕組みの方でしょう。

 

佐藤さん曰く、投票率が低下しているのは若者が怠慢になっているからではないようです。

 

日本で選挙システムが導入されたのは明治時代の頃。もう、100年以上も前のことです 。ネットが情報収集と発信のベースになっている現代の若い人たちにとっては、特定の時間に特定の場所へ紙の投票用紙に名前を書きに行く行為に、疑問を感じないほうが難しいのです。

 

最後に、もう一回ぶった斬っときます。

 

既存のプロセスを通さなくても従来の政治の目的は達成可能な時代になりつつある時代に「投票率を上げよう!」と叫び、他の選択肢を検討しないのは、ある種の思考停止とさえいえるでしょう。 

 

4.「未来に先回りする思考法」編

 

最後、遂に本題です。これで最後まで読めば、みなさんも晴れて「未来に先回りする思考法」を身につけることができます。

 

表題の「未来に先回りする思考法」を習得するにあたり、佐藤さんが終始一貫して主張していたのは、『歴史からなぜ(起源)を突き詰め、規則性を見出すこと』の重要性でした。

 

例えば、あらゆるテクノロジ ーをマクロに見れば、その本質的な特徴は3つに絞られます。

 

①人間を拡張するものであること。

②いずれ人間を教育しはじめること

③掌からはじまり、宇宙へと広がっていくこと。

 

まず①について。石器にはじまりインターネットに至るまで、すべてのテクノロジーは、何らかの形で人間の持つ機能を拡張してきました。斧や弓は手の持つ機能をそのまま拡張し、蒸気や電力は人間の手足の動力そのものを何万倍にまで拡張させました。そして、コンピュータやインターネットは人間の知性を拡張させます。

 

次に②について。教育といっても頭をナデナデする感じの教育ではなく、新しいテクノロジーが社会に普及するに連れてその主従関係が逆転する有様を、佐藤さんは「教育」と表現したようです。

 

例えば、「貨幣」というのは元々はあらゆる物々交換の非効率を解決するために生み出されたテクノロジーでした。しかし、それまで漠然としていた「価値」という概念が、貨幣によって数値化され比較可能になったため、貨幣を中心に損得の判断を計算する方が、効率的になっていきました。現代の人々にとっては、価値判断基準の中心には、必ず貨幣が存在しています。

 

だからこそ、現代の人々は、それ自体はただの紙切れに過ぎない1万円札をあれほどまでにありがたがり、かつそれを手に入れるために汗水垂らして働きます。その様子は、まさにテクノロジーが人間を教育しているようですね。

 

最後に③について。①で述べた「人間の拡張」というのは、実は常に「身体の近く」から始まります。

 

最初は手足の拡張です。斧、弓などの武器は手を拡張し、草履は足を拡張しました。次に身体から離れ、物理的に離れた空間において人間の機能を拡張していきます。掌の上にあった道具は、身体を離れ器具として室内に配置され、さらに室外へ飛び出し、汽車や自動車のような移動手段になって距離を克服しました。最後は重力すら克服し飛行機として空へ、そして遂には地球を飛び出し宇宙へと向かっていきました。 

 

このように、テクノロジーは一定の順番を経て物理的に遠くへと浸透し、そして浸透すればするほど日常の風景となり、その存在感を消していきます。

 

「未来に先回りする思考法」について、「テクノロジー」を例にとって紹介しましたが、ここで大事なことは『歴史から「なぜ(起源)」を突き詰め、「規則性」を見出すこと』です。

 

佐藤さんは別の言い方として、『ものごとを「点」ではなく「線」として捉える』という表現もされています。「点」とは現在の景色、「線」とは歴史のことです。

 

実際、佐藤さんも著書の中で自身の事業の際に、「未来に先回りする思考法」を実践した経験を吐露していました。

 

現在、佐藤さんが自社で展開しているアプリの収益化ビジネスは、開始当初はAndroidに特化していました。しかし、当時のスマートフォンにおけるiPhoneのシェアは圧倒的でした。アプリの市場で見ても、2009〜2011年は実に9割がiPhoneで占められていました。

 

佐藤さん自身も、Androidに特化するという決断に納得していたわけではなかったようです。ただ、そんな個人の感覚よりも過去からの「規則性」、今回だとApple垂直統合型とAndroidの水平分業型という、双方のビジネスモデルの顛末から導出された「規則性」を優先した結果、Anroidに賭けることにけ決めたそうです。

 

そして、iPhoneAndroidのシェア争いは皆さんご存知の通り。佐藤さんのサービスも見事成功されたようです。

 

最後に、では僕たちはどうして「未来に先回りする」必要があるのでしょうか?大儲けするため?それは結果としての対価です。では一体何なのでしょう。佐藤さんは、次のように答えて本著を締めくくっています。

 

これまで述べてきたように、社会が進化する方向性には、大きな「流れ」があります。

 

そして、社会の進化に流れがあるという事実は、実は寂しいことでもあります。流れが一人の人間に覆せるようなものではないならば、個々人が存在する意味は小さいからです。

 

ただ、それでもしいて自分が存在している意味を求めるとすれば、それは「来るべき未来の到来をできるかぎり早めること」にあるのではないかと、私は思っています。

 

私たちにできることは、顕在化している課題をできるだけ早く解決する方法を見つけ、ひとつでも多くの不幸をなくすことぐらいでしょう。

 

自分という存在に意味を与え続けるためにも、私は少し先の未来に先回りし続けようと思います。

 

もう涙が止まりません。皆さん、どんどん「未来に先回り」していきましょう。

 

未来に先回りする思考法
 

 

プロ野球、延長戦は無くてええんちゃう?

一応言っておくが、タイトルはダジャレである。8分かかった、ひねり出すのに。

 

今回、結論から先にいうと

 

プロ野球 延長戦を 廃止せよ」

 

というのが僕の主張したい内容である。俳句風であることに、特に意味はない。

 

今のプロ野球は、もう既に仕事終えたおっさんサラリーマンだけがビール片手に観るものではなくなった。そういう時代ではなくなったのである。趣味が多様化した今の時代、これから先もプロ野球が一つのエンタテイメントとして生き残っていくには、いわゆる「ライト層」を取り込んでいかなくてはならない。

 

ライト層とは、野球のルールとか詳しいことはよく分からないし、めっちゃ野球が好きなわけでないんだけど、なんとなく盛り上がるのが楽しいから応援してるとかそういう人たちのことを指す。「カープ女子」などは顕著な例である。

 

現在、プロ野球の試合は平均でだいたい3時間ちょっとなのだが、これは他の娯楽と比較しても長過ぎる。しかもプロ野球観戦というのは、基本的に始まればぶっ通しで長時間の拘束を強いることになる。これは、現代の可処分時間の奪い合いにおいて、大変不利である。今の忙しい人達にとって、まとまった数時間を確保するのがどれだけ大変なことか。

 

長時間拘束を強いる他の娯楽としては「映画」があるのだが、映画でもせいぜい2時間前後である。昨年大ヒットした「君の名は」にいたっては、1時間47分と2時間を切っている。これは新海誠監督が、今の人たちに合わせて意識して短くしたことを、インタビューにて語っている。

 

君の名は。』大ヒットの理由を新海誠監督が自ら読み解く

http://diamond.jp/articles/-/102665

 

とにもかくにも、今のプロ野球は試合時間が長すぎる。しかも延長まであると余計に終わりの時間が予想しにくいから、観戦に行くのも少しハードルが上がってしまう。最初に述べたように、これからは「ライト層」取り込みにあたって、プロ野球観戦のハードルをどんどん下げていくことが大事だ。「今日少し時間あるし、ちょっと行こうか」とかって感じにしなければならない。

 

ついでにいうと、延長戦を廃止して試合時間が短縮されれば、2020年の五輪以降も種目として残る可能性だって上がるかもしれない。プロ野球の五輪種目としてのボトルネックとして挙げられている、そもそもの試合時間の長さと、試合時間の予想の困難さが解消されるという意味でも、一石二鳥ではないだろうか。

 

昨年のコリジョンルールにしてもビデオ判定にしても、新しいルールを導入しようとするとバカの一つ覚えのように「古き良きプロ野球の姿が・・・」と反論する声が出てくるが、この世は盛者必衰、栄枯盛衰、ほんでもって諸行無常である。変わらないもののために、僕たちは変わり続けなければならない。まずは変えてみて、ダメならそこからまた改善策を考えれば良い。

 

試合時間短縮策としては、他にも四球宣告制やイニングや投球間の時間制限の厳格化など色々あるが、まずは手っ取り早く、かつ効果が目に見えやすいものとして「延長戦廃止」を真剣に議論していこうじゃないか。

ベッキーと乙武さんと、時々、はじめしゃちょー

日本を代表するYouTuberが窮地に立たされている。

 

そう、「はじめしゃちょー」である。

 

細かい経緯などを説明する気はないので、そちらに興味がある方は適当にググってもらえればいいと思う。山ほどまとめ記事などが見つかるであろう。結論だけ言うと、はじめしゃちょーは現在「浮気・二股騒動」の渦中にいる。そして彼は、この件について謝罪動画まで投稿した。

 


今回の騒動について。

 

キンキンに尖った見方をすれば、遂にYouTuberも浮気や二股がネタになるほど社会的に浸透しつつあるということで、感慨深さもある。ちなみに、僕はYouTuberではない。ただ単に、感慨深いだけである。

 

しかしそんな呑気なことも言っていられない。はじめしゃちょーは謝罪動画投稿日の翌日以降も、いつも通りおちゃらけ動画を投稿しているのだが、低評価の数が騒動以前の30~40倍にもなっている。コメント欄には、「反省しているなら動画自粛しろ」「見損なった」などといったコメントも散見される。

 

ああ、僕たちは全く進歩していない。ベッキー、そして乙武さんの時から。僕たちは学んだはずである、人には必ず「ギャップ」があると。皆が必ず、「GAP」のパーカーを持っているという意味では、ない。少なくとも、僕は持っていない。そうではなくて、人には必ず「自分しか知らない一面」、もしくは逆に「周囲の人しか知らない一面」なんかがあるんだということである。当の本人である乙武さん自身も、復帰後のミッツさんとの対談の中で、このように述べている。

 

人間には誰しも二面性、三面性があるし、それがむしろ自然だと思うんです。ひとりの人間の中に白と黒が混在して、しかも混ざりあわずに斑になってるのが人間なのかなと。

 

はじめしゃちょーしかり、ベッキー乙武さんのスキャンダルがここまで大きくなったのは、当事者の知名度もさることながら、最も大きな要因は彼らの「ギャップ」であると、僕は思っている。つまり、お三方を思い浮かべてみればわかると思うが、みな騒動が発覚する前は、一般的には所謂「クリーン」なキャラクターだった。ベッキーは常に笑顔を振りまく元気ハツラツな女の子で、乙武さんは障害を抱えつつも懸命に社会問題に取り組む良きパパだった。そして、普段はじめしゃちょーの動画を観ていない方は知らないと思うが、彼もまた、動画自体は滅茶苦茶やっていたが、女性関係に関しては「クリーン」なイメージを持たれていた(ように思う)。

 

今回こそ、僕たちは気付くべき時なのである。人間はそれぞれ、色んな「面」を持っているということを。白か黒かでは語れない。みんな、僕のツイートでも読んで考え直すべきだと思う。

 

 

ただ一方その対談の中において、乙武さんの先ほどの発言の後に、ミッツさんが返した言葉も確かになと感じた。以下引用する。

 

それが「商品価値」なんですよ。第三者がある側面だけを追い求めて、なおかつそこに人々がおカネや時間を使ってくれるだろうという魅力や才能を持っている人に、商品価値は生まれます。だからタレントの周りでお金が回るわけでね。

 

つまり、乙武さんは「障害を抱えつつも懸命に社会問題に取り組むパパ」という一面だけを切り取られたがゆえに袋叩きにされたが、一方でその一面こそが「商品価値」にもなっていたのである。この辺りは大きなジレンマで、大変難しい問題ではある。僕たちファン側の人間としては一体、どうすればよいのだろうか。そんな時、人気ブロガー・はあちゅうさんが大変良いことを言っていた。僕は、彼女の言葉が一つの解決策を提示するヒントになるのではないかと思っている。

 

 

既婚者の不倫相手だったベッキーももちろんベッキーだが、騒動発覚前にお茶の間に元気と笑顔を与えていたベッキーも、間違いなくベッキーなのである。乙武さんだって前出の対談の中で、

 

たとえば僕自身がこれまで語ってきた社会や教育に対する思いには嘘偽りがないし、今も心からそう思っている。一方で、自分に甘く、プライベートがだらしないところも、残念ながら僕の一部だったわけです。どちらも私のリアル。 

 

と述べている。そして、今回のはじめしゃちょーにしたって、色んな女の子と遊んじゃうはじめしゃちょーも「真」だが、面白い動画を出しまくるはじめしゃちょーも、これまた「真」なのである。人間、みな色んな「面」を持っている。一般の人たちが、芸能人に対してメディアを通してある「一面」に魅力を感じてファンになるのは、全くもって構わない。ただ、自分が思っていた一面と違う新たな一面を知って、なおかつその一面が自分にとって気に食わなかった時、わざわざ魅力を感じていた一面まで嫌いになる必要はないんじゃないだろうか。

 

この世の中、自分にとって完璧な人などそうそういない。というかいない。ひとつ嫌いな面があるだけでその人のすべてを嫌いになってしまうというのは、大変悲しく、つらいことである。もっとゆるく、楽しく生きたい。

 

「この人のこういう面はあんまり性に合わないけど、こういう面は大好き!」

 

これでいいんじゃないだろうか。

 

最後に、吉報をひとつ。最初に、はじめしゃちょーの動画の低評価の数が30~40倍になっていると言ったが、実はその一方で、高評価の数も2~3倍になっているのである。結果的に、高評価の数が低評価の数を倍近く上回っている。

 

もしかしたら、僕たちは少しづつでも前に進んでいるのかもしれない。

 

僕は、女たらしなはじめしゃちょーも、くだらないことばっかりしてるはじめしゃちょーも、両方好きだ。

 


【料理】シュレッダーでパスタ作ってみたwww

2017年WBCの決勝リーグ、日本にいる中継ぎ投手はオープン戦サボってでも応援した方がいい。

WBC、たまらなく面白いじゃないか!始まるまでは、メジャーリーガーは青木だけだは、我らが希望の星だった「大谷翔平」まで辞退するはで、正直マイナス要素しか見当たらなかった。ただ、いざ蓋を開けてみると、日本代表史上初の全勝での決勝リーグ進出という絶好調っぷり。開幕前の下馬評との高低差ありすぎて、耳キーンなるわ。世間やマスコミのガヤは、サバンナ八木の一発ギャグ後くらい、静かに止んでしまった。結局、世の中「結果」が全てなのである。

 

「結果」と言えば、今回のWBC、専門リリーバーがかなり貢献しているように思う。この点については、実際に小久保監督も「小刻みな継投策」を明言している。

 

侍小久保監督 大谷不在で“第2先発”廃止 小刻み継投策で戦う― スポニチ Sponichi Annex 野球

 

それでは実際に、専門リリーバーの今大会での成績を見てみよう。

 

秋吉亮 5試合 3回2/3 防御率0.00

あご髭が何とも特徴的なサイドハンド。今大会の防御率は脅威の0.00。バレンティンとのチームメート対決は、ヤクルトファンのおじさんにとってはそれだけでビールが3杯飲めるくらいの、最高の肴になることだろう。 

 

牧田和久 5試合 6回 防御率3.00

日本が誇る最強アンダースロー。西武では「困ったときの牧やん」として起用されているが、今大会ではストッパー的存在。イスラエル戦での3失点は、恐らく「8-0のまま決勝リーグに行っちゃうと気が緩むから、皆の気を引き締めるために」という、牧田なりの気遣いであろう。

 

平野佳寿 5試合 5回 防御率3.60

なにわの鉄腕クローザー。マーリンズ・田沢の代役という形で選出されたものの、その存在感はもはや「代役」の域を超えている。フォークの調子が良さそう。

 

松井裕樹 3試合 2回 2/3 防御率0.00

チーム最年少21歳での選出。リリーバー歴いまだ2年も、その姿は既にしっかりと様になっている。桐光学園時代に1試合22奪三振を記録した「ドクターK」は今なお健在で、今大会でも奪三振数「5」は、イニング数を遥かに上回っている。

 

宮西尚生 3試合 2回 防御率0.00 

投げ方だけでなく、前髪も不規則な中継ぎサウスポー。イニング数こそ登板試合を下回るものの、ここぞという時の大事な場面でしっかりと結果を残してくれている。あのサイドから繰り出されるスライダーはなかなか手強い。

 

岡田俊哉 2試合 1回 防御率0.00

可愛い顔してかつ華奢な外見だからってなめちゃイケない。実は2年連続50試合以上登板のタフネス左腕。今大会でも、数字上はそんなには目立っていないが、オーストラリア戦での満塁併殺斬りには、みんな鳥肌が立ったはず。

 

増井はシーズン後半は先発だったので割愛する。それにしてもどうだろう。なんと6人中4人が防御率0.00という貢献ぶりである。過去2大会と比較すると、かなりリリーバーの存在感が際立っている今大会ではないだろうか。そこで、僕は思ったわけである。

 

今回のWBCで、プロ野球界における中継ぎ投手への風向きが変わるかもしれない。

 

1980年代に投手の分業制が定着して以来、30年ほどの年月を経たが、先発投手と比較して、未だに中継ぎ投手への評価は高いとは言えない。今でも、先発型の投手が不振から脱する際の、経過措置的な意味合いで中継ぎとして起用されたり、「先発よりも中継ぎのほうが、短いイニングだから抑えるのが簡単」といった風潮があるのは否めない。

 

こういった風潮に対して、中継ぎ投手は契約更改の場などで、度々異論を唱えてきた。現メジャーリーガーの上原も、その一人である。

 

 

では本当に、中継ぎ投手は評価されていないのだろうか?評価とは、つまり「金」である。今回選出された投手陣の年俸(推定)で比較してみることにする。なお、増井はグレーゾーンなので計算に含めなかった。

 

まずは先発陣

菅野智之  2億3000万円

則本昂大  2億円

藤浪晋太郎 1億6000万円

石川歩   1億3000万円

武田翔太  1億2000万円

千賀滉大  6500万円

 

千賀のコスパがハンパない。6人の平均年俸は、1.7億円

 

続いて中継ぎ陣

平野佳寿  3億円

宮西尚生  2億円

秋吉亮   1億1000万円

牧田和久  1億円

松井裕樹  9000万円

岡田俊哉  4000万円

 

牧やん思ったよりも安いな。6人の平均年俸は、1.4億円

 

参考

増井浩俊   2億2000万円

 

どうだろうか。各球団のお財布事情や、各選手のプロ年数などはある程度考慮しなければならないが、両グループ間に平均でに3000万円の差があった。この差を大きいと捉えるか小さいと捉えるか、はたまた妥当と捉えるかは個々人によって違うだろう。ただ、それでも中継ぎ陣のほうが平均で年俸が低かったというのは、紛れもない事実である。

 

一応断っておくが、僕は別に、中継ぎ投手に肩入れしたいというわけではない。そもそも、ここまで書いておいてなんだが、僕は一応高校球児であったものの、ポジションは外野手で、マウンドになんて一度も上がったことがなく、投手の心理なんて、僕にとっては沖縄基地問題と同じくらい難しくて語れない。だからもしかしたら、今くらいの年俸格差が妥当ということも充分に有り得る。ただ、僕が言いたいのは、今回のWBCでの専門リリーバーの活躍により、中継ぎ投手が訴え続けてきた「毎日コンディションを整え、肩を作る大変さ」「短いイニングだから抑えて当たり前という重圧の中で投げる、精神的な負担」といったものが認められ、年俸相場がUPするチャンスかもしれないよ!ということなのである。

 

先発投手、中継ぎ投手、それぞれの難しさがある。

これは間違いない。

中継ぎ投手の難しさが、適正に年俸に反映されているのか。

これは分からない。

今回のWBC、日本代表の中継ぎ投手の活躍が目覚ましい。

これは間違いない。

今回のWBCを機に、中継ぎ投手の年俸相場がUPするのか。

これは分からない。

僕は、侍ジャパンが優勝することをすっごく願っている。

これは間違いない。

 

結論

「みんなで侍ジャパンを応援しよう。」 

 

 

 

 

 

参考URL

2017年WBC 侍JAPAN『選手成績一覧表』 | 野球小僧

プロ野球選手の年俸ランキング - プロ野球データFreak