超AI時代、人間が身につけておくべきスキルとは
こんにちは、藤本けんたろう(@Kentaro_Fujimo)です。
この記事は、落合陽一さん著「超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト」の感想メモ第4回です。
第1回:「人間はAIにできないクリエイティブなことをしよう!」という言葉の無責任さ
第2回:いまコミュニティが流行っている理由と、グローバルとローカルに優劣はないって話
第3回:淡々とやり続けることの大事さと、自分の好きなことの見つけかた
今回のテーマは、「オーディオとビジュアルを使って三次元に伝える能力」についてです。ざっくりいうと、コミュニケーションですね。
ただ、ここでは「コミュニケーション」を2つの意味で分け、「他愛もない会話をする、目的のないエンターテイメント」的なものと、「とある目的に向かって、最短距離で意思疎通を図っていく」ものの2つとします。
そして、今回取り上げるのは後者の「とある目的に向かって、最短距離で意思疎通を図っていく」コミュニケーションの方です。
人間はいまだに、オーディオ(音声)とビジュアル(映像)でしか、他人とコミュニケーションができません。(脳に電気信号を送ったり、触覚でコミュニケーションをしたりすることは、ほとんどありません)
この2つを駆使すること、つまり、映像的にものを組み立てる能力が、物事を進める会議においては重要になってくるということです。
今まではそういった会議の場でも、いわゆる根回しや表面上だけの話、つまり前者的なコミュニケーションの場面も多々見られました。
しかし、今後は会議の場において、コンピュータがどんどんと進出してきます。データを始めとして、今でもパワーポイントを使ったり、インターネットで共有したりしながら、会議を進めている場面があると思います。
今後はそうやって、ダラダラと人間同士で話すのではなく、目的最適化的な会議が増えてくるはずなので、そういった際に、効率的に情報を伝えられるのが、映像的な表現だということです。
たしかに、そういった主張にコンピュータが浸透してきてるなら、逆にコンピュータにもう決めさせちゃえばいいじゃないか、人間のプレゼンなんていらないじゃないかという声もあるかもしれません。
しかし、今もこれからも、人間と機械が混ざって仕事をしていくのだから、人間へ説明するのは大事なことです。
それをやりたいことの「モチベーション」「使った結果」「抽象化した意味」を伝えることか重要です。
機械相手にだけ仕事するなら、「何を何回やって!」という発注だけで終わるのですが。
最後に、落合さんが言っていてなるほどなと思った、「機会と人とのコミュニケーション」について、引用して終わります。
実際に今、人間が機械に発注するときは具体的な指令が多くて、人間への発注は抽象的な指令が多い。
そこで、「この人が言っていることを機械に指令するように変換しよう」というように人のロジックから機械のロジックに変換するのが得意なのがプログラマーと呼ばれる職業だ。
逆に、機械への具体的な指令から、人のところを持ってくるのが得意なのが、研究者である。
実は意識してみると、機械から人、人から機械、という発注がグルグル回っている状態になっている。
「リサーチ&ディベロプメント」ともいうが、つまりリサーチするときは機械から人にオーダーを上げないといけないし、ディベロプメントするときは人から機械のオーダーに下げないといけない。
第1回:「人間はAIにできないクリエイティブなことをしよう!」という言葉の無責任さ
第2回:いまコミュニティが流行っている理由と、グローバルとローカルに優劣はないって話
第3回:淡々とやり続けることの大事さと、自分の好きなことの見つけかた
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
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【記事を書いたよ!!】
— 藤本 けんたろう (@Kentaro_Fujimo) June 5, 2018
渾身の記事を書いたったぜ...!気合たっぷりの5000字弱。日本中の文系ビジネスパーソン、全員に読んでほしい。数式は、一切使ってません。
「ディープラーニングは電子レンジ。」いまさら聞けないAIを、ド文系学生が解説する|株式会社wevnal https://t.co/01kYEJxDcR pic.twitter.com/MpUURWXehw