淡々とやり続けることの大事さと、自分の好きなことの見つけかた
こんにちは、藤本けんたろう(@Kentaro_Fujimo)です。
この記事は、落合陽一さん著「超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト」の感想メモ第3回です。
第1回:「人間はAIにできないクリエイティブなことをしよう!」という言葉の無責任さ
第2回:いまコミュニティが流行っている理由と、グローバルとローカルに優劣はないって話
今回は「淡々とやり続けることの大事さ」です。
言葉だけ見ればそりゃそうだろ、で終わってしまいますが、同時にわかっていてもなかなかできないからこそ、改めてその意義を見直したいものです。
今までのビジネスにおいては、ナンバーワンになることが大事でした。パイが決まっていたからです。
しかし、今の時代はオンリーワン、言い換えればブルーオーシャンを皆が目指せる時代になりました。それは、インターネットの浸透や機械の発達により、全員が全員、違う方向に走っても生産性を保ち、社会が成立するようになったからです。
なので僕たちは、特定の一個のパイを奪い合うのではなく、「パイをどうやって広げようか」という思考回路への転換をせねばなりません。
隣の芝を青く見ずに、自分のやるべきことを、淡々とやり続ける。
そうすれば、その何らかの技能や特徴が秀でてくる。オンリーワンになりやすくなる。
これが、AI時代における人間の生存戦略です。
ただ、これに対して「なんだか虚しい」という感想を持った人もいるかもしれません。実際、ぼくが少し思ってしまいました。
これに対して、落合さんはこのように言っています。
淡々とやるブルーオーシャンのハッピーさというのは、
自分が実現してきたことを振り返ったり、
見返して面白かったりすることによって楽しむことができる。
キャリアを含め、ワークアズライフということだ。
普段は前見て突っ走っていって、時々、定点観測のためにも振り返る。そんな繰り返しが、死ぬときに1番満足度の高い人生なのかもしれません。
ただ、欠点とまでは言いませんが、自分の好きなことを淡々とやり続けるワークアズライフな生き方は、責任と戦略がすべて自分にかかってくるので、プレッシャーがあったり、自己管理が重要だったりと、ストレスフルな面もあります。
それはマイナスな面と捉えられなくもないですが、逆に、ストレスフルじゃない程度のコミットメント(やりたいときだけやる)だとしたら、やっていることのインパクトがなくなってしまうかもしれません。
こういった感じで、ワークアズライフ的な生き方がよい悪いではなく、負荷になる面もあるので、生活のすべてで責任・戦略を負うのではなく、ポートフォリオを組むのがよいそうです。
例えば有名なのは、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグは、ずっと同じ服を着ていますよね?
あれは、アップルやFacebookに関しては全責任、戦略を負うが、何を着るかに関しては責任・戦略を放棄しています。
そうやって、自分のやりたいこと、好きなことに大して、淡々とやり続けることが大事なのです。
最後に、その「自分の好きなこと、やりたいことの見極め方」みたいなので、本に書いてあってなるほどなと思ったことを共有しておきます。
まず、本にも書かれてあってベタなのは「すべてのタスクから解放されたときに、最初にやりたいこと」です。ここまでは、色んなところで言われています。
そうなると、多くの人はなんらかの娯楽が思い浮かぶでしょう。ただ、ここで、「ああ、そうかやっぱり、おれは映画を観るのが好きなんだな」とはならないのが、落合さんの成る程なと、思った、考え方です。
それが、「ただアニメを見ていたい」でもいいだろう。
ただアニメを見ているだけなら、「ただアニメを見ていることによって得られる衝動はなんだろう?」と深く考えていけばいい。
けれど、本当に仕事のほうが趣味的だと、何もしたくないときは、本当に何もしたくないからただアニメを見ているということもある。
それがどっちなのかを一度ゆっくりと意識してみるのもいいことだ。
第1回:「人間はAIにできないクリエイティブなことをしよう!」という言葉の無責任さ
第2回:いまコミュニティが流行っている理由と、グローバルとローカルに優劣はないって話
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
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【記事を書いたよ!!】
— 藤本 けんたろう (@Kentaro_Fujimo) June 5, 2018
渾身の記事を書いたったぜ...!気合たっぷりの5000字弱。日本中の文系ビジネスパーソン、全員に読んでほしい。数式は、一切使ってません。
「ディープラーニングは電子レンジ。」いまさら聞けないAIを、ド文系学生が解説する|株式会社wevnal https://t.co/01kYEJxDcR pic.twitter.com/MpUURWXehw