藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

そうさ人生、生きてるだけでまるリスク

 

こんにちは、藤本と申します。

 

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みなさん、「IMALU」という、日本のタレントを知っているだろうか。そして、彼女のお父さんと、彼女の名前の由来は知っているだろうか。

 

早速答えを言ってしまうと、彼女のお父さんは明石家さんまである。そして、名前の由来は「生きてるだけでまるもうけ」という言葉を、いい感じに省略したものである。

 


BEGIN with アホナスターズ/笑顔のまんま

 

僕も基本的には、確かに「ああそうだな」とは思うのだけど、最近、そうでもないな、一歩間違えたらとんでもないことになるな、という風に思うことがたまにある。

 

今、TVで「AI」というワードを聞かない日はない。少し前は「福原愛」だったけど、今は「エーアイ」だ。福原愛さん、結婚おめでとうございます。

 

なんか、とりあえずAI言っときゃ時代に乗ってるだろみたいな今の雰囲気があんまり好きじゃない上に、僕自身が本質まで細かく理解できてるわけではないのであまり使いたくはないのだが、使う。今日はめっちゃ使う。

 

これからの時代、AIによって今ある仕事の多くはなくなる。言い方としては「AIがしてくれるようになる」という方が、正しいのかもしれない。

 

AIにできるような仕事を人間が死守するためには、AIより優秀に働くか、AIの導入コストより低賃金でで働くしかない。今、技術的にはAIに任せても問題ないのに、人間が未だにやっている仕事の大半は、後者の理由によるものだ。

 

だから、今バイトの時給なんかがジワジワと上がっているのは、一見するとお金がたくさんもらえてヤッターって感じだけれど、あれは同時に、自分の賃金がAIの導入コストを上回る日に着実に接近している軌跡でもある。

 

では遠くない未来、本当にAIに仕事を任せて無職になった時、僕たちはどうすればいいのだろうか。ちなみに、多くの人にとって困るのは、仕事がなくなることそのものではない。それと因果関係によって結ばれている、「お金がもらえない」という事態の方が深刻なのだ。

 

だけど僕が思うより深刻な事態は、そのもう一個先にある。「お金がもらえない」ことよりも、「時間の過ごし方がわからない」という事態の方が、多分やばい。

 

お金は、どうにかなる。それこそ、AIなんかを導入したり、その他の技術発展などによって、これからの時代、ますます生活コストは下がっていく。だから、必要最低限の食って寝てをするぶんには、そんなにお金は要らない。そして、その少しのお金すらもベーシックインカムでもらえる可能性がある。だから、問題は「お金」ではない。「時間」の方なのだ。

 

「いかに時間をつぶすか」。これが、これから僕たちが真剣に考えていかなければいけない問題だ。「1日28時間ほしい~」とか言ってる女子大生は、恐らく絶滅危惧種に指定されるであろう。

 

インターネット的 PHP文庫

インターネット的 PHP文庫

 

 

糸井重里さんは、著書「インターネット的」の中で、これから求められるのは、「消費のクリエイティブ」だと言う。作る側がいかにクリエイティブに発明しようとも、消費者側にそれを受け入れるクリエティビティがなければ、それは成立しないと言うのだ。

 

消費者に渡ってはじめて、それは「商品」になる。以下、糸井重里さんのわかりやすい例えと、うーんと唸らせる言葉。

 

コドモは、そんなにメニューを知らないわけですね。経験の総量が足りなければ、欲望の生まれようがない。若い人がお金が入ったら焼き肉を食べるというのも、急に大金を手にした人がみんな超高価なスポーツカーを買うのも、それ以外に思いつきようがないという「欲望の貧困 」かもしれません。

 

願うこと、欲望を持つことは、ほんとうは、けっこう難しいことなのですね。お金をたくさん集めたい、というのは欲望のようですが、実は「そのお金で何がしたいか」がわからない。

 

これからの時代、僕たちが考えなければいけないのは「時間の潰し方」。それはほとんどの人にのとって、ニアリイコールで「遊び方」ということになる。僕たちは、真剣に遊ぶ方法を考えなければならない。そんなバカなようで切実な問題が、今僕たちの目の前に立ちはだかっている。

 

 

 

 

 

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今夏の日テレ24時間テレビランナーの当日発表に、時代錯誤しか感じえない件。

 

こんにちは、藤本と申します。

 

 

昨日、「行列のできる法律相談所」を見ていたら、上記の内容が番組内にて発表された。

 

今までは5~6月くらいにランナーが判明して、そこから練習してという流れなのだが、今回は当日発表とのこと。理由は単純に「そっちの方が面白いから」らしい。

 

いやー、なんかセンスないなあ。TVの傲慢さしか感じないなあと思ってしまった。当日発表にすれば、みんながその日までランナー誰なんだろうとワクワクしてくれるなどと思ったのだろうか?

 

これまでの慣例を壊して、新しい試みをするのは良いことだと思うけど、その新しい試みが時代の流れとは逆行してるんじゃなかろうか。

 

今の時代、個々の趣味嗜好は多様化し、情報も身の回りにあふれている。家族全員が揃ってTVの前にかじりついている時代はもう終わった。

 

それにも関わらず、今回の24時間テレビの施策は、一昔前のお茶の間をイメージしているような感じがする。

 

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これからは、情報は公開してなんぼだ。隠してたって、誰も探しに来てくれない。自分から見せびらかせにいかなければならない。出しまくって、ストーリーを作って、親近感を感じてもらわなければならない。だから、ランナーが決まったならば、順を追ってトレーニングの様子は出していかないといかない。そういう意味では、従来の方式は時代に合致しているとも言える。

 

今ではすっかりお馴染みの「クラウドファンディング」もその手法の一つだ。あれは単に「資金集め」という目的もあるが、それ以上に「共犯者作り」という広告面の意味合いの方が強い。自分が支援したアーティストの作品は買いたくなるし、レストランには食べに行きたくなる。いかに身近に感じてもらって、いかに「自分ごと化」してもらうかがカギなのだ。

 

確かに現時点で情報が少なすぎるため、なんとも言えない面も否めない。TVの感じだと、各候補者にトレーニングメニューを渡しているようだから、当日発表の前に、芸人さんなんかのトレーニングの様子が、ちょっこっとは放送されたりなんかはするかもしれない。それもそれで面白いだろうけど、そこらへんのことは現時点ではわからない。

 

ただ、とりあえず現時点で言えることは、今回の「当日サプライズ発表」という方式は、今の情報過多の時代には合致していないということだ。

 

 

 

 

 

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半年間の留学生活で感じた、日本と台湾の「サービス」に対する意識の差

 

こんにちは、藤本と申します。

 

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台湾の観光名所「台北101

 

僕は先月まで台湾に半年ほど留学に行っていたのだけど、そこでは日本と比較して「サービス」に対する大きな意識の差を感じた。

 

しばらくすると慣れたけど、来た当初は台湾での飲食店のサービスレベルの低さに驚愕した。なんせ、ウェイターにヤル気がなさすぎる。料理を運ぶ以外の仕事をまったくしない。暇になったらレジでかがみ込んでスマホゲームをしている。とにかくげんなりした。

 

けど、しばらくして色んな飲食店に行くようになって気付いたけど、台湾で少し単価の高いお店に行くと必ずあるのが「サービス料10%」。日本では本当に高いお店でしか請求されないから、学生の僕にはあまり馴染みがないけど、台湾では普通にバンバンサービス料を請求される。

 

でも、そういうお店に行くと日本の飲食店の雰囲気を少し思い出す。そもそも水が無料で用意されている(台湾の個人でやっているような小さいお店では、水が有料、もしくはそもそも店に水が用意されていなくて各自持参というケースも珍しくない)、そして水がなくなったら注ぎに来てくれる、机やイスがキレイなどなど。

 

こんな(日本では)当たり前のことが、台湾ではとっても快適に感じられる。同じくインドネシアから留学してきていた子に聞いてみたところ、彼女の国では台湾以上に店に無料でお水が置いてある店が少ないそうだ。つまり、このことが他店との差別化要素になる。

 

日本では「サービス」=「無料」というイメージが定着しているけど、海外では「サービス」=「料理とは別物」、「料理とは別にお金を頂戴するもの」という認識なのかなと感じた。

 

日本のこの贅沢過ぎる当たり前が日本のサービス業の生産性を損なっている一因にもなっていると思う。ただ、これによって日本の快適な生活が担保されている面もあり、一個人としては非常にどうするかは難しいところではあるけれど。。

 

ただ、客観的な正論としてはやはり、日本人も「サービス」=「有料、別料金」という認識をもち、店側もそれを料金に反映させていくべきなのかなあと思った台湾での日々。

 

こういう影響を受けてなのか、日本に帰ってきてから高いレストランとかを見かけると、なぜか嬉しくなる。これがいい傾向なのかどうかとかは分からないけど、嬉しくなるだけで、実際に入るわけではない。

 

 

 

 

 

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「個人が声あげられる」時代にこそ求められる、「声上げられない」人に思いを馳せる力。

 

こんにちは、藤本と申します。

 

  • 「電車で制汗シートを使わないで…」近くで揮発するだけでも呼吸困難になるアルコールアレルギーの恐怖

http://buff.ly/2uzE83A

 

  • 同僚の体臭で頭痛や吐き気…通院費用の請求はできる?

http://buff.ly/2h13Lan

 

先日たまたま、上記2つのツイートと記事を同日に見つけた。最近、1つ目のような悲痛な心の叫びツイートのようなものをしばし見かける。そして、よくリツイートされている。

 

よくリツイートされてるからこそ、僕のタイムラインにも回ってきているのだけど、その際、僕自身は読むぶんには読むけど、あまりそれをリツイートする機会はない。なんかこう、「今まで可視化されなかったマイノリティーの声=正義!」みたいな感じがツイートからプンプンと漂っているのが少し苦手だ。

 

汗拭きシートに含まれているアルコールを体が受け付けないという前者のよう方がいれば、後者の方のように同僚の体臭に悩んでいる人もいる。

 

ネットとSNSによって、個人が声をあげやすくなった。これ自体は、良いことだと思う。組織や企業に頼らなくても、意欲や能力のある人が力を発揮しやすくなった。

 

ただ、声をあげたもん勝ちみたいになるのは、あんまり好きじゃない。汗拭かれて困る人がいる一方で、汗拭かれなくて困ってる人もいる。

 

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じゃあ、どうすればいいのかなんて答えは、僕にはわからない。ただ、それなら両方とも黙っとけばいいのかと言えばそれは寧ろ逆で、困ったり悩んでることがあるなら、一旦は両方とも声に出してみるのがいいんじゃないだろうかと思う。とりあえず声に出してみて、皆に聞いてもらって、そこから考えればいいと思う。それでもし、取るに足らない話ならそのままでいいし、重要な問題なら皆で考えればいい。例えば最初の汗拭きシートの話なら、駅のホームで待っている間に済ませてもらうとか。

 

結局、僕は前者と後者、どっちの味方なんだとかそういう話ではなくて、つまり、僕が言いたいことは世の中には色んな人がいるってことだ。それは、汗拭きシートを使ってほしくない人がいたんだ!じゃなくて、使ってほしい人も使ってほしくない人もいるんだ!ってこと。

 

だから僕は、これからも個人が声あげてバズったツイートが流れてきても、なかなか気軽にはリツイートしないと思う。他にしてくれる人は山ほどいるし。ただ、もし仮にそのリツイートのボタンを押すときも、その背後に隠れている、「まだ見ぬ困っている人」の姿も想像しながら、慎重にポチりたいと思う。

 

 

 

 

 

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蓮舫さんなどは、加計や森友が「問題である」ことではなく、これを追求するパフォーマンスが「票につながる」ということを、心の底から信じてる。

 

こんにちは、藤本と申します。

 

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

 

 

藤沢数希さんの経済解説本。今世の中で起こっている具体的な事例もあげながら、わかりやすいロジックに基づいて説明してくれる。

 

とまあ、普通に読んでて「藤沢数希さんやっぱりスゴイなあ」と呑気に読み進めてたんだけど、最後の日本経済復興案みたいなのを読みながら、ふと思ったことがあった。

 

大体この手の本の流れとして、世の中のホットトピックの解説をして、最後に自分の提案をするというのは定石。そして、その提案内容というのも、大体こういう本を書く人は「規制緩和しろ」ということを書いている。

 

だから、別にそれ自体は目新しくとも何ともない。でも逆に言えば、これだけ多くの人が「するべきこと」は分かっているのだから、政治家の人たちもそれを理解しているはず。だったらなぜ、日本の規制緩和は遅々として進まず、加計とか森友とかクソしょうもないことばだかり国会でやってるのだろうと思った。僕はこの問題について、政治家のインセンティブを出発点として考えた。

 

結局、政治家は当選しないと政治家であれないわけで、「選挙に勝つ」ことは政治家になる手段でありながら、実質的には政治家の目的にもなり得る。だから政治家が考えるのは「如何に票をもらえるか」。

 

そうなると手っ取り早く稼げるのは「票田」というか、既得権益と手を組むことになる。そして、一にも二にもすることは「規制」。だから、僕たちが「規制ばっかりしやがって」って怒っているうちは、政治家は「規制緩和して既得権益を切っても、国民はその恩恵を分かってくれない」と思って前者と組む、という流れになるんじゃなかろうかと考えた。

 

「政治家のレベルは、国民のレベルを反映している」という言葉の意味が、なんとなく分かった気がする。蓮舫さんをはじめとする民進党の人たちは、加計とか森友を追及することが、最も支持率につながると信じてるから、あんなつまらんやり取りを永遠に続けられる。まあ実際、マスメディアの偏向報道にも助けられて、内閣の支持率は順調に下落してるから、目論見は上手くいってるんじゃなかろうか。

 

つまり僕たちが政治家に「規制緩和してその実績をしっかり理解してくれる」という風に信用されれば、どんどん既得権益をなぎ倒す方に注力してくれるはず。要は、僕たち次第だ!

 

メルカリの商品販売新機能、「メルカリチャンネル」を見てみた。

 

こんにちは、藤本と申します。

 

ライブ配信での商品販売機能「メルカリチャンネル」開始 〜開始を記念して多数のタレント・インフルエンサーライブ配信
https://www.mercari.com/jp/info/20170706_mercarichannel/

 

最初にこの記事を読んだ時、僕の中でイマイチ具体的な絵が想像しにくかった。というのも、「EC」「その場で購入」というワードからは、Instagramが真っ先に浮かんだからだ。今、Instagramがどんどん直感的にいいと思った服をポチれるような仕組みを整えていっているけど、記事によると「メルカリチャンネル」の持ち時間は1人20分もある。メルカリチャンネルの方でも、てっきり企業の方からお願いされた服などを紹介するサービスだと思っていたから、20分も一商品について話すことなんてあるのかと勘ぐっていた。ただ、実際に見てみて漸く仕組みを理解できた。

 

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タブに一つに「メルカリチャンネル」が埋め込まれている。

 

見る手順は簡単。予めメルカリ側からタイムスケジュールが発表されており、その時間になったらメルカリアプリのタブにある「メルカリチャンネル」から、LIVEを視聴できるようになっている。

 

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左端の人の顔がはみ出してしまっている。

 

画面は、今流行りの縦画面。同じく最近はじまったNewsPicksの「LivePicks」も縦画面だったけど、こちらは上半分だけ。どうせやるなら、僕はメルカリチャンネルの方の、画面全体の縦画面の方が見やすい感じがした。

 

参考記事

 

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途中、画面が真っ白になるアクシデントも。

 

ただ、こうなると縦横のバランス的に画面に映るのは1人がベストだなと感じた。ギリ2人。3人は多すぎる。僕が見たときは丁度ジャングルポケットが3人でやっていたけど、画面から左端の人がはみ出ていた。将来的に一般人がやる時には、視聴者と1対1で対話するようなイメージでやるのだろうか。

 

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いつもどおりの商品説明欄。

 

商品を売る際、出品者が持ってきた服の思い入れを簡単に話し、購入フェーズへと移行する。通常画面から左に指をスライドすれば、購入画面に遷移できる。タイムカウント方式で0になった瞬間に購入できるようになるのだが、3人の商品とも速攻で売り切れた。多分、メルカリの場合は、購入者が重視しているのは「商品」ではなく出品している「人」であるんだろう。ここらあたりの設計がInstagramとは違う。逆にInstagramは、どちらかと言えば「人」よりも実際の「商品」自体に重きを置いている。Instagramよりは、SHOWROOMの方にイメージは近い。どんどん相互コミュニケーションの場が出てきてるなあと感じた。

 

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3商品とも、速攻で「SOLD」。

 

これからの時代、かわいい人とかっこいい人は無条件に有利なんじゃなかろうか。

 

 

 

 

 

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松本人志の「ドキュメンタル2」観たけど、どうやら「ガキ使化」が進行している模様。

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

まず、キャストに関してはだいぶ粒ぞろいになったなという印象。第1回と比較すれば一目瞭然だけど、かなりキャスティングの費用は上がっているはず。前回はそんなに人気がなくても、芸風や全体のバランスなどを考慮して選出された感じだったけど、今回はなりふり構わず兎に角、力技でTVによく出ている面白い人を呼んだんじゃなかろうか。僕的には、こっちの方がテンションが上がる。個の能力が高いので、どんどん参加者が退場していく後半戦も、十分見応えがあるから。

 

第1回参加者

 

 

第2回参加者

 


今回は、前回から主なルール変更が2つあった。僕は、このルールからタイトルの通り「ガキ使化しているな」ということを感じとったのだけど。

 

1つ目は、「オレンジカード」の導入。前回ではイエロー2枚でレッドとなり、退場になった。今回はそこにイエローより弱い「オレンジ」が入った。色合い的にはイエローとレッドの間だけど、実際の役割は0.5枚分的な感じ。例えばイエロー1枚の時に、オレンジを喰らっても、まだ退場しなくていいということ。

 

*2017年9月4日修正 「0.5枚」的な役割ではなく、「1.5枚目」としての役割でした。つまり、オレンジは色合いとしても合ってました。

 

つまり今回、ほとんどの人がオレンジを挟んでいたので実質的に2回まで笑っていいということになった。前回は1回だけだった。ただ、退場ペースは前回とそんなに変わらなかった印象なので、単純に芸人全体がゲーム中に笑う回数が増えたということ。ここら辺りがまず、「ガキ使化」の要因。

 

2つ目は、「ポイント制」の導入。最終的に複数人残った場合に、ポイントの高い人が優勝となる。ポイントは、他の人を笑わせた人場合に獲得できる。松本人志はこのルール導入の経緯として、前回最終的に1人まで絞りきれず、優勝者を出せなかったこと。あと、どんどん仕掛けていった人に有利になるような仕組みを作りたいということだった。ただ、これを聞いて僕は「?」と思った。方向性が逆じゃないかと。僕はてっきり、前回は最終的に1人まで絞りきれなかったから、1人に絞りやすいような施策を実行するのかと思っていた。しかし、方向性としては明らかに「芸人をステージに残す」方に向かっている。笑える回数は増えたし、ポイント制を導入したということは、あくまでも複数人が残ることを前提としてるということ。そっちかい!と思わず心の中で突っ込んでしまった。

 

松本人志は第1回の時に「本当の笑いとは何なのかを、これを通して追求したい」みたいなことを言ってたけど、番組の方向性としては恐らく「観客ファースト」として、魅せるものにシフトしていってるなという印象。まあ、観客の僕としてはそっちの方がありがたいけど。

 

あと、キャスティングに関してはもう少しフジモン宮川大輔みたいな感じの「肩の力が抜けた、丸腰で戦える中堅芸人」みたいな人がもう1人か2人いてもいいかなと思った。今回だとノブコブの吉村やジャンポケの斉藤みたいな勢い重視のイケイケキャラみたいな人は、後悔したくない、なんとか爪痕を残したいという思いが強すぎて、序盤からフルアクセルで突っ走り過ぎる。もうそうなると、半分すぎたくらいでも生存していた場合、持ちネタが尽きて、とりあえず服脱いで下ネタしかすることがなくなる。

 

それよりかは、フジモン宮川大輔みたいな、どんな材料でもある程度調理できるから前半からそんなに飛ばさなくてもいいやみたいな人がもう少しいてくれたら、後半戦ももう少しセンスのある笑いが楽しめる。

 

あと、これは前回のレビューでも言ったことだけど、例え面白いことをしても「ガキ使」と違って皆が我慢してしまうので、スベったみたいな空気になっしまう。例え、それが本当は面白かったとしても。だから、現場に観客席を設けて、代わりに観客にだけは笑わせたらどうだろうかとも思った。ただ、そうするとあの現場も何とも言えぬ緊張感が崩れてしまう可能性もあるので、そこは難しいところ。あの独特な空気から生まれる笑いもあると思うから。

 

まあ、これからシーズン3.4と重ねていくにつれて「観客ファースト」の傾向がより一層強まり、「ガキ使化」していくようだと、「ガキ使の笑わせる側と笑かされる側がごちゃ混ぜになったバージョン」みたいな感じになっていくんじゃないだろうか。それもそれで面白そうだけど、何か差別要素を出してくれないと、わざわざこの無法地帯で年末のガキ使と別にやる意味なくね?とも思ってしまう今日この頃。

 

 

 

第1回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

 

第3回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp