藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

松本人志の「ドキュメンタル3」に新ルール追加されて、ほぼ「ガキ使」

  

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

*最新ドキュメンタル3のレビューを行っていきます

 

ゲーム開始前


まずは、キャストの確認

 

前回はわりと個の能力が高いメンバーを選出した感じだったけど、今回は能力の高さよりも、タイプとして変化球ボケメンバーが重視された印象。あと、外見が小太りorがっちり大型の人が多かった。あんまり関係ないけど。

 

僕は前回、「丸腰で戦える中堅芸人」の増員を希望していたのだけど、今回はパッと見る限り、フット後藤サンド伊達、あとケンコバもいけるかな。前回が宮川大輔フジモンの2人だったから、まあ一応、1人増員されたということか。

 

そして、上述のメンバーは同時に、場を仕切っていかなければならない。ボケ役が真面目に話してたら、この番組の醍醐味がなくなってしまうから。

 

実際、主催者である松本も「今回は、後藤と伊達の2人がツッコミ役になって、展開をリードしていくのではないか」と言っていた。

 

そして、何と言っても今回の目玉キャストは、

 

 

山本圭一

 

復帰してから地上波にはほとんど出ておらず、僕も戻ってきてから始めて見た。というか、シンプルに始めて見た。10何年前の事件のことは、当時僕が小学校低学年だったこともあり、全然知らないし、何なら加藤はピン芸人だと思っていた。それくらい、知らなかった。当時の詳細も知らないから、地上波に出るべきかどうかという意見も僕は持ち合わせていない。ただ、彼は「地上波に対してのプレゼン」という意気込みで今回の番組に出るということなので、単純にどんな笑いをする人なのか、見てみようと思う。

 

今回、また大きなルール変更があった。それが、

 

「ゾンビタイム」の導入。

 

これは何かと言うと、レッドカードを喰らい退場になった芸人が再びゲーム会場へ戻り、まだ生き残っている芸人を笑かしにかかるというもの。ゾンビ役の芸人をは、別に笑っても構わない。笑かしても、復帰できるというわけではない。ただ、残っている芸人全員を笑わせることができれば、ゲーム自体がノーゲームとなり、自身が出資した100万円が戻ってくる。つまり、レッドガードをもらった時点で1000万円は手に入らないけど、ゾンビ役として頑張ればプラマイゼロにはできるということ。それが、ゾンビ役のインセンティブだ。どんどん「ガキ使」に酷似していくじゃねえか。。

 

この「ゾンビタイム」の恩恵を大きく受けるのは、恐らく勢い命の若手芸人or当落線上の中堅芸人。今回のメンバーの中なら、岩橋、RG、あと山本圭一

 

これらの芸人は、僕の勝手な予想だけど、1000万円以上に「面白かった」という手応えが欲しい。だから、序盤からレッドガード食らう前に出すもん出しちまえと、バンバン持ってきたネタを出す。そこで、最悪なパターンが、そういった芸人が残ってしまった場合だ。もう、ネタがない。ネタがないから、脱ぐしかない。脱いで、下ネタに走る。そして、そうやって追い込まれてやった下ネタはただただ下品で、面白くない。前回の最後小峠とジャンポケ斉藤のラスト10分とか、本当にひどかった。

 

「ゾンビタイム」は、これを解決する策になると思う。どういうことかと言うと、別に用意してきたネタを出しきれずにレッドガード食らっても、中盤以降にゾンビ役として、ネタを披露できる。

 

だから、必要以上に序盤から飛ばさなくていい。僕ら視聴者にとっても、前半に起こりがちなネタの交通渋滞に付き合わなくていい。

 

実際、新設されたこの「ゾンビタイム」が、ゲームの行方を大きく左右した。

 

ゲーム開始

 

まず、前半から松本が厳しめにジャッジしていった。前回は、前半、甘々に判定しすぎて後半になっても多くの芸人が残ってしまい、後半すごく厳しくなるという現象が起こっていた。今回、前半から厳しくなるという現象が起こったのは、おそらく、導入されたばかりの「ゾンビタイム」を中盤以降に仕掛けようと思った時に、レッドガードを喰らった芸人が少ないと困ると思ったからだと思う。そんなところでも、「ゾンビタイム」が影響力を発揮していた。

 

ただ、そんな中、フット後藤だけに関しては、ジャッジがものすごい甘かった笑

 

始まる前、松本がリード役を後藤とともに期待していた伊達が、ボケ役に走ったからだ。だから、もし後藤がいなくなってしまったら、場を仕切る芸人がいなくなってしまう。前回、フジモンへの判定がゆるかったのも、同じ要因だと思う。仕切る人がちゃんといないと、ボケの交通渋滞が頻発してしまう。ただ、それにしても、後藤ゲラすぎ。

 

そして、中盤以降、ついに「ゾンビタイム」のお披露目。レッドカード喰らった芸人たちの、即興コントが繰り広げられる。

 

これは、確かに、見る側(僕たちのこと)にとっては良い。中盤以降、ネタ切れした芸人たちの、中だるみや苦し紛れの下ネタ見せられるよりも、よっぽど良い。実際、なかなか面白かった。

 

ただ、「面白い芸人」を決めるという最初の趣旨に照らし合わせると、どうなのかなとも思う。最後、残った芸人に試されていたのは、面白いことを「する」能力ではなく、面白いことに「耐える」能力だった。

 

ゲームを終えて

 

あと、今回、変化球ボケ芸人が多く出ていて気づいたけど、ドキュメンタルには、彼らのようなタイプは向いていないな。

 

彼らが笑いを起こす順番としては

 

  1. 文脈に関係のない、意味のわからないことをする。
  2. 場が一瞬、「?」となって停滞する。
  3. その沈黙を受けて、「何をやってるんだ」と言って笑う

 

というもの。

 

ドキュメンタルの場合、②の「?」のところで一旦冷静になって、タメができる。ここのタイミングで、みんな、笑ったらダメなら、笑うのを我慢できる。だから、今回だとRGや岩橋のような変化球タイプは、ドキュメンタルと合わないんじゃないかと思う。実際、「どういうことやねん」というマジレスを、中間芸人から何度か喰らっていた。

 

ダウンタウン松本は、なんだかそういう芸人が好きそうで、毎回結構な人数、そういうタイプの芸人を招集するのだけど。

 

ただ、かといってドキュメンタルで大体笑いが起きるのは、しっかり段取り踏んだ正統派でもない。何気ない、油断している時に起こる、ふっとした笑いのものが多い。「笑い」って、本当に奥が深い。

 

ということでどんどんと「視聴者ファースト」が進む、ドキュメンタル。ただ、芸人が異口同音に「頭がおかしくなる空間だった」というのは、なかなか他の番組では演出できない要素だなと思うから、そこの空間づくりはなんとか死守してほしいところ。

 

 

 

第1回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp

 

第2回レビュー

fujimoto.hatenadiary.jp