藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

部活動を改革して教師のブラック労働を改善しようとしたら、「国家資格」という利権が生まれた。

かきくけこんにちは。藤本です。

 

 

教師のブラック労働が遅々として改善されない。あ、「ちち」と言えば「父の日」が10日後くらいにやってくるよ!母の日で燃え尽き症候群にならないで、お父さんにもしっかりと日頃の感謝を伝えよう。

 

ブラック労働の大きな要因である「部活動」。

 

多すぎる雑務と並んで、教師のブラック労働の温床となっている「部活動」。国はその対策として、「部活動」を「地域のスポーツクラブ」という形に移行させたいらしい。ここまではまあ賛成。でも、その後が反対。

 

指導を行う人材は、一定の指導力を担保するため、国が「スポーツ専門指導員(仮称)」という国家資格を創設し、認定を受けることとする。

 

なぬーーー!!!また資格かよ。資格はもういいよ。なんでそう、すぐに資格制度にしたがるかな。お節介やろうか!

 

質の担保は「相互評価」で十分に事足りる。

 

資格制度の目的の一つに「質の担保」があるけど、それは今の時代、「相互評価」で十分にまかなえる。というか、そっちの方が信用性が高い。UberAirbnbが世界的サービスになった要因の一つは、「相互評価」だ。教師ならば、教え方が上手いとか、色々なトレーニング方法を知っているとか、気持ちの乗せ方が上手といった評価ポイントがあるだろう。そんなことしたら、いい評価もらうためにゆるゆるのコーチばかりになってしまう!という声もあるかもしれない。まあ、そういうコーチを生徒が求めているなら、それはそれでいいと思う。ただ、そもそも練習とか嫌いな人は部活に入らなければいい話だし、そうなるとは考えにくいけどね。

 

「資格」が努力を怠らせる。

 

結局、資格制度にしてしまうと参入障壁だけが無駄に高くなって、新しい入ってくる優秀な人や、優秀だけど他の仕事も忙しくてたまにしか来られないという人が、来にくくなってしまう。それに、資格さえ手に入れれば、後は適当に子供相手にしてればOKという由々しき事態にもつながる可能性がある。そうなれば「質の担保」という資格制度本来の目的から、本末転倒となってしまう。末路は、ただの講習料や資格授与料で金を巻き上げる、協会の「資格ビジネス」だ。

 

これからの時代、「資格」に囚われるな!

 

この章で言いたいことの7割は、見出しで言ってしまった。大事なことだから繰り返しておこう。これからの時代、「資格」に囚われるな!この先、今はまだその姿を見ぬ新種の職業が、うじゃうじゃ沸いてくる。それくらい、世の中の変化は激しい。つまり、僕たちもその時代の変化に合わせて、柔軟に対応していかなければならない。そんな時、「資格」はただの足かせにしかならい。「せっかく取ったこの資格、何とか活かしたい!」 という感じで思考の幅を狭めてしまう。その資格がもう世間に必要なかったとしても。。

 

「教育」と「競技」を明確に区別する。

 

国の資格創設はセンスない施策だと感じるが、冒頭の記事に登場した、内田良さんの意見には賛成だ。

 

成功するためには、まず、部活動の活動総量を規制し、週に2~3日にして、それを総合型地域スポーツクラブのかたちで引き受ける、どうしても強化選手レベルのトレーニングをしたい生徒は、民間のスポーツクラブで練習するといった制度設計が必要になるという。

 

日本はこの境界線が曖昧過ぎる。だから、プロ選手を目指してるわけでもない子がそれなりに一生懸命練習するから、それなりにうまくなってしまう。同じ学校の同じ部活の中に熱量の違う子が集ってしまい、軋轢の原因となってしまう。

 

熱い青春時代を送った人が、教師になる。

 

ただ、ここばっかりは本当に難しいところで、実際に「それなりに」厳しい部活を経験したことは、本人にとって「自分自身が鍛えられた」といい思い出になっている場合が多いように思う。なぜなら、僕自身もそうだからだ。それに、実際に教師の職についている人の中にも、そういった青春時代の良き日を、次の世代の子にも味あわせてあげたいという思いから、教師になった人も少なくないと思う。今振り返れば「その練習量半分にして、その分のエネルギー違う勉強に使ったほうが、将来につながる」と頭では納得しても、実際に自分が中学や高校の時は、そんなこと考えもしなかった。むしろ、部活入らずに勉強ばっかりしてるやつに負けてられないと、対抗心を燃やしていたほどだ。

 

持続性のある制度設計を。 

 

しかし、そんなことを言っていては永遠に変わらない。もう教育現場は疲弊しきっている!という記事をよく読む。ここらで思いっきた改革を。教育現場のために。そして、必要以上に部活頑張っちゃう子達のためにも。というか、部活の顧問したくて教師になった人は、地域クラブや、民間のスポーツクラブに転職すればいいのではないだろうか。あと、地域クラブの財源も厳しいなら、もういっそのこと部活は廃止して、学校が関わる運動は体育だけにするでもいいかもね。そこでどうしてもやりたい人だけ、地域クラブを有料にして、学校から完全に切り離せばいい。習い事の一つって感じで。

 

 

 

 

 

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