「若者は地方へ行け!」は、半分正解で半分間違い
こんにちは、藤本けんたろう(@Kentaro_Fujimo)です。
先週の5月31日(木)、箕輪さんと今井さんによるトークイベントが行われました。なんと学生限定&無料!これは行くっきゃない。
今井さんは、10代の時にイラクに武装組織の人質となりました。今は、通信・定時制高校の生徒と、多様な職種や経験をもつオトナ(大学生・社会人)をつなぎ合わせる事業を、主に行っています。
テーマは、「次世代の才能を編集する」です。
若者×地方×東京
僕が最近結構考えているのが、「みんな地方地方って言うけど、それ本当なの!?」です。
箕輪さんは地方へ積極的に講演しに行き、拠点も作っています。柿次郎さんも長野との2拠点生活やってるし、イケハヤさんは高知の山奥に住んでいます。
特に若者は、優秀であれば地方で頭角を現しやすいなんて話も聞くのですが、実際のところどうなんだろうと。
僕の個人的な話で言うと、今は東京で休学してインターンやってますが、出身と通ってる大学は、どちらも兵庫県にあります。
今のこの若いときの時間を、東京でベットしたほうがいいのか、もしくは地元含めた地方がいいのか、なんてことを考えたりもしてます。
大阪を拠点に活動されてる今井さんと、積極的に地方展開されてる箕輪さんに、それぞれの見解を聞いてみたくて、対談終了後に質問しました。
まず、今井さんは「やっぱり、人にすぐ会えないのは大変かな」という言葉。
僕も、すごく同意でした。
やっぱり、面白い人がいる人数は、国内だと圧倒的に東京が多いと思います。
物理的に離れたところにいると、そういった人たちとオフラインでのコミュニケーションが取りづらい。
確かにそれは、一個デメリットではあるなと思いました。実際今井さんも、今後は東京に滞在する時間を増やしていくと言っていました。
次に、箕輪さん。前提として「地方の方がブルーオーシャンうんたら」みたいな話は、あくまでも二次的な要素だと。まあ確かに、それはおっしゃる通りだなと。場所はあまり本質ではありません。
その上で、それを踏まえて戦略的にそこへ飛び込むのはアリだと。倒産しかけの地方銀行を救ったりなんかしたら、一躍ヒーローになれます。
そして、正攻法として地方に攻め込んでいくにあたっては、一旦東京での基盤が必要だという話をされていて、すごく腑に落ちました。
具体的には、東京で一度上り詰めた実績や信用、あるいは人脈なんかがあってこそ、「その人×地方」が生きてくるのだと。
確かに箕輪さんも柿次郎さんもイケハヤさんも、みんな東京で実績を築いてから、地方に展開しています。
そういうパイプなしに地方であがいていても、結局井の中の蛙になってしまって、その先のステージに行けないだろうと言っていました。ああ、なんかすごい納得。
逆にそういう意味では、実績や人脈づくりという点においては、東京の方がやりやすさはあるなと。
先述した「面白い人がたくさんいる」であったり、情報、お金、インフラ、メディアの中枢などが集積しているからです。
地方で活動していくにしても、まずは東京で資産を培って、それにレバレッジを効かせていくという順番が、一番打率は高いのかなと解釈しました。
お金は無色透明
もう一つ、対談中で面白かったのが、「お金は無色透明」という話です。
きっかけは、先日Twitter上で「せりか基金」の一環として、シリコンバンドを購入するムーブメントが起こったことでした。
僕も「せりか基金」について詳細を把握しきれてないので、もし間違っていたらすいません。
要は、そのシリコンバンドを買うと、売上が「せりか基金」として、ALSという病気の原因究明、治療研究費に充てられるというものです。
その活動を盛り上げようとして、コルクの佐渡島さんや箕輪さん、そして今井さんなどが「おれは10本買った!」「おれは11本!」「じゃあ12!」といった感じで、Twitter上でシリコンバンドをたくさん買っていました。
ただ、本当は100本くらいまで行きたかったらしいのですが、途中で止まってしまい、せりか基金の活動に関わっている佐渡島さんは「どうして盛り上がり切らなかったのだろう?」と考えていたそうです。
それで、これがもし箕輪さんの抱えるコミュニティだったら、もっと盛り上がっていたかもしれないという話になりました。
つまり、箕輪さんと佐渡島さん、それぞれのコミュニティ内にいる人の特性の違い、という話に帰結、、、しかけたそうなんですが、対談中では箕輪さんがもう一つの仮説を唱えていました。
それが、そもそも「せりか基金」といういわゆる「堅い」ムーブメントの場合、その過程をお祭りにしてしまうのは良くないのではと、心理的ブロックが働いたというもの。
そんな崇高な目的のために使われるお金を、遊び半分で集めるのは良くないと、皆が思ったのかもしれないと。
ただ、そこで箕輪さんは「でもね、お金なんて無色透明だよ」と言います。
どんな過程、気持ちで集まろうが、100万円は100万円だと。本来、お金そのものにはなんの意味もないんだからという話です。
箕輪さん曰く、「お金に執着がある人ほど、お金に色をつけたがる」んだそうです。
例えば堀江さんなど、世間から「金の亡者」として見られる人ほど、実はお金に無頓着で、執着がある人ほど、それに対して何か意味を見出そうとすると。
なるほどなーとは思いましたが、お金がどこまで無色透明なのか、これは僕の中での検討課題です。
「お金は無色透明」なんて言われながら、一方で「お金はコミュニケーションの一手段」なんて言われたりもするので、完全に透けきっているわけではないなというのが、僕の現時点での肌感覚です。
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以上2点が、今回のイベントで特に勉強になったことです!
...にしても、会場だったCAMP FIREさんのオフィスがカッコよすぎたな。。
★今朝のツイート
「自己啓発なんてクソ食らえ」
— 藤本 けんたろう (@Kentaro_Fujimo) June 4, 2018
と思ってたけど、ふと自分がもうひと頑張りしたい時に、箕輪さんや落合さん、前田裕二さんやキンコン西野さんが、字義通り寝る間も惜しんで仕事してる様子を思い浮かべると、ハッ!やらなきゃ!ってなるから、言葉じゃなくて背中で語る自己啓発は効果あるなと思った。