藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

インパルス板倉さん原作の漫画、「トリガー」と「蟻地獄」が超絶おもしろいから、全力で紹介させてほしい

 

こんにちは、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

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出典/斜め上からこんにちは

 

写真は僕ではなく、板倉さん。最初に言っておくと、今からインパルス板倉さん原作の漫画「蟻地獄」と「トリガー」を、全力でオススメする。めちゃくちゃ面白かった!!

 

どうやら後から知ったのだけど、この両者の漫画の原作は、小説として書かれていたらしい。お笑いの方も、基本的には板倉さんが書いていて、一捻りした設定のものが多い印象だった。まさか、コントの台本だけでなく、小説を書く才能まであったとは。。

 

両作の原作となった小説→

トリガー

トリガー

 
蟻地獄

蟻地獄

 

 

まずは「蟻地獄」の方。僕は最初にこっちを読破したんだけど、板倉さんが書いたのは、「トリガー」の方が先らしい。

 

あらすじとしては、まず主人公の二村孝次郎は、幼馴染で親友の大塚修平と一緒に、イカサマを使ってカジノでの大儲けを策略する。

 

で、イカサマが成功して、大金を手に入れたかと思いきや、全部バレていて、店のオーナー共々にボコボコにされた挙句、主人公の二村孝次郎は親友の大塚修平を人質に取られてしまう。

 

期日までに300万円を用意しなければ、代わりに親友の臓器を売り飛ばすと言われた主人公は、親友を守るため、その代わりに売り飛ばす臓器を探しに行く、というのが大まかなあらすじ。

 

もう既にここまでのあらすじまでで、話がぶっ飛んでいる。そして、ストーリーももちろん面白いんだけど、それと同じくらいインパクトが強いのがその絵。2作とも、板倉さんは、武村勇治さんという方とタッグを組んでいる。この方の絵がなんともグロテクス笑

 

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ストーリーの序盤から、遠慮なく主人公が血まみれになる

 

臓器売り飛ばすことを目的にしているくらいだから、バンバン血が出てくる。途中、サイコパスなんかも出てくるんだけど、マジで顔が不気味。そういう絵が苦手な方は、この作品は遠慮して置いた方がいいかもしれない。

 

紹介が遅れたけど、僕がエンターテイメント(映画や漫画、アニメなど)に最も求めることは、「頭を使うこと」、「心理戦」と言い換えてもいい。

 

お互いが複雑な事情を抱えながら、何とか自らの目的を完遂するために脳をフル回転させて、死力の限りを尽くす。僕はそんなストーリーがたまらなく好きだ。他の例を挙げておくと、「鋼の錬金術師」と「HUNTER×HUNTER」。ハガレンは、今冬の実写版を楽しみしているし、HUNTER×HUNTERも連載再開を嬉しく思っている。

 

これを踏まえて、ストーリーの方にもう少し踏み込んでおく。主人公の二村孝次郎はどうやって臓器を探そうかと考え、訪れた場所は「自殺サイト」だった。死人の臓器なら、取っても誰にも迷惑がかからないだろうし、ましてや山奥などの人気のないところで自殺した人なら、臓器も取りやすいし、バレにくい。

 

ということで、二村孝次郎も、自殺志願者を装って、当日の集団自殺会に参加する。までは良かったのだが、他に集まった人たちもどうやら訳ありのようで、そう簡単には死んでくれないし、臓器も取らしてくれない。

 

二村孝次郎は、果たして親友を助けることができるのか!?!?というのが最大の見所だ。

 

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読んでその後の展開を予測するのに、とても頭を使う!

 

常に予想を裏切られる、ハラハラドキドキの展開に、どんどんとページをめくってしまった。ぜひ、みんなも読んでみてほしい。

 

コミック版→

蟻地獄(1) (ニチブンコミックス)

蟻地獄(1) (ニチブンコミックス)

 

Kindle版→

蟻地獄 1

蟻地獄 1

 

 

 

次は、「トリガー」。

 

こっちの方も、控えめに言って、

 

 

サイコー。

 

またこちらのあらすじも、ぶっ飛んでいる。時代設定は2028年で、世の中はめっちゃ荒れているらしい。それをなんとか収めようと、クーデターを起こして新たに王になった冴木は、「射殺許可法」を制定する。

 

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設定からして、ぶっ飛んでいる

 

「射殺許可法」とは?


この法によって、各都道府県に1人ずつ「トリガー」が配置されることになる。トリガーは、自分が悪者だと思ったやつは、自由に射殺していい。それで警察に罰されることは、全くない。

 

国王・冴木の考えとしては、民衆はそのようなトリガーの存在に怯えることによって、世の中から犯罪がなくなるというものらしい。

 

話は、一作を通じてずっとつながっているというより、何話かごとにそれぞれの都道府県のトリガーに焦点を当てていくという方式をとっている。

 

序盤では、単に悪いやつにも関わらず、法では裁けない悪人を、トリガーがバンバン撃ち殺していくというスカッとした展開。(遅くなりましたが、こちらの漫画ももれなく死体や血が遠慮なく描かれます)

 

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「蟻地獄」と同じ原作者、漫画家なので。。

 

ただ、途中からトリガーが一筋縄ではいかなくなる。みんな、それぞれの背景や思いがあって、トリガーになっていて、その銃の使い方も十人十色。そこが、面白い。トリガーのくせに、全く人を撃たない人とか、最終的に自分を撃っちゃう人とか。

 

トリガーは、全部で15人くらい出てくるんだけど、今回はその中でも、僕が一番お気に入りのストーリーを紹介する。

 

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名ストーリー!

 

彼は、キレイな奥さんもいて可愛い息子もいて、本業の仕事の方も順調で、絵に描いたような、「リア充」。トリガーの仕事も、正義感を持って、忠実にこなしていた。

 

そんなある時、トリガー加瀬智彦の愛妻・陽子が重病にかかってしまう。しかし、その病気を治せるスーパー外科医が、一人だけいた!

 

ただ、そのスーパー外科医には、一つ秘密があった。それは、自分が手術する患者の中で、気に入った女性を、強姦していたのだ。

 

看護師からそれを聞いたトリガー加瀬は、スーパー外科医の元へ行く。しかし、そのスーパー外科医はいたって冷静だった。なぜなら、今、この状況で愛するトリガーの妻を救えるのは、自分しかいないとわかっていたからだ。とことんまでクズやろうな奴だが、実際にトリガーも悩む。今までの自分のトリガーとしてのポリシー「正義」を守るか、妻を守るか。

 

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トリガー加瀬は、愛する家族を守れるか

 

彼の決断とその後の展開には、思わずうるっと来てしまった。

 

そのほかにも、「おお!そう来たか!」と思える展開のトリガーばかりで、次の話が楽しみで仕方なかった。楽しみだけでなく、どこかトリガー皆、寂しげな背中を見せるような場面があり、「正義とは?悪とは?」についても、思わず考えさせられる。

 

 コミック版→

トリガー 1 (マンサンコミックス)

トリガー 1 (マンサンコミックス)

 

 Kindle版→

トリガー(1)

トリガー(1)

 

 

 
そんな僕絶賛の漫画「蟻地獄」と「トリガー」。単行本で買ってもいいのだけど、とりあえず無料で試し読みしたいという人は、漫画アプリ「マンガトリガー」からどうぞ。特に作品のトリガーとは、関係ない。前半というか、結構な量、無料で読める。後半からは有料になるけど。僕は単行本を買わずに、このアプリの中で最後まで読んだ。確か1「話」120円。単行本だと、トリガーの場合、1冊に5~6話収録されてるから、有料以降分は、kindle版だと単行本で買った方が安く、コミックスの方だと同じくらいって感じかな?(Kindle版→497円 コミック版→617円)

 

 

まあとにかく、単行本でもアプリでも、とにかく読んでみてほしい。それを読んだ上で、インパルスのコントなんかも見ると、また違った見え方がしてくるかもしれない。

 

 

ぜひ、ご一読を。生まれて初めて、僕が他人に紹介する漫画。