『おおきく振りかぶって』の舞台が最高だった
こんにちは、藤本けんたろうです。
僕、『おおきく振りかぶって』という漫画が大好きなんですが、それを原作にした舞台があるというので、1周間ほど前に観に行ってきました。
僕、舞台を観に行くのは初めてだったんですが、結論、チョー良かったです。チョー泣いちゃいました。
本当に申し訳ないんですが、観る前までは、「野球の専門的な箇所はあんまりこだわってないんだろうなあ」と高を括っていました。今まで見てきた、野球を扱った実写ドラマや映画が、そんな感じだったので。
今回は、全くそんなことなかったです。むしろ、最高でした。僕の予想はるか上をいく完成度でした。泣いてしまったというのは、ストーリーそのものもそうだったんですが、もう一つは、その完成度の高さに感動したものです。
まず驚いたのは、セリフの再現性の高さ。台本は、舞台用に再編集するかと思っていたら、原作と一言一句違わぬ台本でした。これが良かった。
『おおきく振りかぶって』って、『ワンピース』や『ナルト』と比べると、そこまでメジャーな漫画ではないので、わざわざ舞台を観に来る人って、よっぽどの原作好きか、もしくは誰か出演している俳優好きだと思うんですよね。
で、僕の肌感的には前者の「原作好き」が9割8分くらいだったんじゃないかと思います。講演後に発売されていた8000円の舞台DVD、めちゃくちゃ売れてましたもん。
あと他に「あっ、ここにはガチ勢が集ってるな」と感じたのは、劇場に流れる空気感の温かさ。しっかりとみんな原作を読み込んでるから、同じとこで笑えるし、同じとこで拍手できる。
堀江さんが言っていたように、「大人数でコンテンツを嗜む」っていう文化は、VRが発達しても残り続けるかもしれませんね。
話が逸れましたが、原作を何回も読み込んだ身としては、セリフが再現されてるのは大変興奮しました。劇を見ながら、漫画のシーンが脳裏で同時再生されてる感じ。
あとセリフの言い方とは、アニメの時と声の感じとかもすごい似てて、ここまで「原作とセリフが同じ」って点だけで、1000字弱も書いてしまいました。
あとは動きがキビキビしてて、音楽もあってテンポがいい。それに、「グラウンド」という表現の難しい空間を見事に劇場で再現されてました。それをするために、打ったバッターが真後ろに走ったりするんですが、そこに違和感を感じさせる隙がない、徹底的に作り込まれた場所でした。
あと、ボール取るときの音とかも「パシッ」って音が流れてきました。そして、最初に言ったけどセリフを忠実に再現してるから、野球の技術的な話もバンバン出てくるし、すごい元高校球児として上から目線になってしまうけど、投げ方とかバットの振り方も全然違和感ななかったです。
みなさん、ほんと血の滲むような稽古をされたんだろうなって伝わってきたから、なんかそれだけで泣きそうになりました。もう孫を応援するおばあちゃんかな?
あと、セリフが忠実に再現されてたって言いましたが、たまに入ってくるアドリブ?か独自の台本?のセリフも世界観を維持しつつ、それにプラスαでユーモアも乗っかってきて、最高でした。
とにかく、最高やった。
ちなみになんかこう、この興奮をそのまま同じ空間にいた見知らぬ人たちと、ある程度の人数で語れる打ち上げみたいな会があったら、面白そうだなと思いました。
テンション上がって、文が破綻してしもうたな...
原作も最高に良いから、特に少しでも野球かじったことある人は、すごい共感できる。この舞台化の盛り上がりを機に、同志が増えてほしい。。
※東京公演は先週で終了しました。大阪公演も新たにやってほしいわ。。
おお振り好き兼noteユーザーの方は、この記事も面白いはず。(手前味噌)