藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

強い個人になりたければ、「悟空」ではなく「ルフィ」を見習え

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

先日、箕輪さんと宇野さんのトークイベントに行ってきました。とても面白い2時間だったんですが、特に面白かった話を3つほどしたいと思います。

 

①宇野さんが見る、言論界1960~現在までの流行り

②ワンピースとドラゴンボールの違い

③言葉の功罪

 

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①宇野さんが見る、言論界1960年代~現在までの流行り

 

これ、かなりマクロな視点で捉えられていて、すごく面白いなと思いました。お二人の共通の友人である「落合陽一さん」を軸に、このお話は進みました。

 

その中で、言論界の流れは1960年代は、左翼っぽい内容の言葉を、カッコよく言える人がスターだったそうてす。ちょうど大学闘争とかが熱かった時代ですね。

 

次の1970~90年代は、サブカルな内容をカッコよく言える人が、スターでした。時代背景としては、自分たちの力でなんとかできる!と信じていた1960年代が終わり、現実逃避をしたんだそうです。

 

そして2000~現代は、テクノロジーの内容をカッコよく言える人が、スターなんだそうです。要は1960年代は、現実を変える手段は政治だけだと思ってそれに奔走し、それが無理だと悟ってサブカルに走ってたけど、別に政治に参画しなくても、今はテクノロジーの力で変えられるじゃん!と気づいたという流れです。

 

それにピッタリと当てはまってるのが、宇野さんは落合陽一さんだと言います。

 

「何言ってるのかよく分からないけど、とにかく良いこと言ってそうだからリツイートしておこう」というユーザーの心理をハックして、落合さんは敢えてTwitterでテクノロジー関連の難しいことを言ってるそうです。

 

そしてこれを、箕輪さんは「落合陽一のファッション化」と別の言葉で認識していて、あ、結局頭の切れる人は、同じところに到達するんだなと、興味深い現象でした。

 

箕輪さんも同じことを言っていて、要はあんまり何言ってるか分からないけど、落合陽一の本を買ってるオレ、えらいでしょ?的な読者心理を突くと。そういう「ファッション化」に成功したからこそ、新著『日本再興戦略』は売れてるんだと仰ってました。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

②ワンピースとドラゴンボールの違い

箕輪さんがご自身で仰ってたんですが、話の全体的なパターンとしては、「宇野さんが箕輪さんのやってることを抽象化して、わかりやすく言語化する」→「箕輪さんがその具体例を話して、宇野さんの言語化能力に感心する」というものです。

 

今回の「ワンピースとドラゴンボールの違い」についての話も、そういった感じでした。

 

まず、宇野さんが「今後の強いチームの作り方」みたいな話で、「垂直展開ではなく、平行展開」という話をされました。

 

最初に比喩を出すと、垂直展開→ドラゴンボール。平行展開→ワンピース。だそうです。

 

どういうことかというと、ドラゴンボールは、悟空ばっかり強くなって、他の仲間が一向に強くならない。これじゃチームとして弱いと。そうじゃなくて、ワンピースみたいに、ルフィ自体はそんなに強くなってないけど、強力な仲間がどんどん増えていくから、結果的にチームルフィは強くなっていく。

 

この話をして、箕輪さんが「僕も箕輪マフィアを作るために、今年は地方巡礼するんですよ」という話をしていました。

 

地方だと、東京よりもコンテンツや情報が少なくて飢えてるから、一度行くだけでもその熱量を現地の人達が保ってくれやすいらしいです。つまり、仲間にしやすい。今植えておいたタネが、2.3年後に花開いたとき、最強のチーム箕輪ができあがります。

 

 ③言葉の功罪

これは最後の質問でちらっと出ただけだったんですが、個人的に興味深かったので、メモしておきます。

 

宇野さんが、なにか言葉に関する質問を受けたときに、「言葉は切り取ること、断絶を生むことしかできない」と言っていて、ああなるほどなあと思いました。

 

僕は、なんとなく、以前から「言葉には、思考をある種膠着させてしまう副作用があるよなあ」と感じていたのですが、結構それとも遠くはないのかなと思いました。

 

※僕の解釈ここから

 

要は「言葉」って、今ある現象の「一部」しか取り出せないのにも関わらず、それがすべてであるかのように受け手は感じてしまいます。なにかフワフワしていて抽象的なものを、「言葉」として具現化することによって、言語化されなかった要素は剥ぎ取られてしまう、そんな怖さがあります。

 

※僕の解釈おわり

 

だから、宇野さんは「言葉を過大評価しすぎないようにしている」と仰っていて、僕もいちブロガーとして、念頭に置いておこうと思いました。

 

【オマケ】太った人に社会を論じてほしくない

 

これ、なんのエビデンスもない箕輪さんの個人的な意見だったんですけど、面白かったので追記しておきます。

 

要は、自分の体も律することのできない人間に、社会のことを諭されても、説得力がないと。

 

これ、単純に面白かったのもあるんですが、直感的に分からなくもなかったので、本来本質とは無関係な「容姿」といった要素も、人からの信用を得る上で大事なんだなあと思った次第です。

 

お二人のトーク、すごく面白かったです。