藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

「”性格”は先天的と後天的な要素、どちらが大きいか?」という議論は、なんかズレてると思う

こんにちは、藤本けんたろう(@Kentaro_Fujimo)です。

 

最近の休日は、専ら(もっぱら)漫画とアニメとYoutubeです。

 

僕が唯一紙の単行本を買い続けている漫画、「おおきく振りかぶって」の最新巻をようやく入手しました。

  

おおきく振りかぶって(28) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(28) (アフタヌーンKC)

 

 

今回「おお振り」を読んで、僕は以下の4つのことを考えました。

 

 

①メンタルを「トレーニングする」ことの重要性

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おおきく振りかぶって 28巻」より

 

日本では未だに、メンタルを「トレーニングする」という感覚がないような気がします。

 

アスリートやスポーツチームでも、少しずつメンタルトレーナーが参画する事例が増えてきていますが、それでもまだまだ従来の「根性論」が根強いのが現状です。

 

先日、横浜DeNAが下克上を成し遂げたプロ野球でも、選手のコメントを見ていると、異口同音に「ここまで来たら、技術ではなく気持ちです」と言っています。

 

僕は、この発言になんとなく違和感を感じます。

 

スポーツにおいて、大事な3要素は「心・技・体」と言われていますが、「技」と「体」は毎日トレーニングするのに、なぜか「心」だけは、「その場で急に強くなるもの」「天性に備わっているもの」という印象を受けるからです。

 

アニメや漫画などでも、同じようなシーンがあります。

 

試合中や競技中、劣勢だった主人公が、何かをきっかけとして突如「うぉーーー!!!」といった感じて覚醒し、逆転します。

 

僕は、このような具合に「心」が何か魔法のごとく扱われるような描き方をされると、途端に冷めてしまいます。

 

それだったら、なんでもありじゃねーかと。

 

そんな急に強くなったりしないし、少し集中力を高めるくらいで、結果に影響を及ぼすこともありません。

 

「技」も「体」も毎日の積み重ねで強くなっていくんだから、「心」も的確なトレーニングをして、強くしていくものだと思います。

 

②集団における一個人のマイナス発言が、その集団に与える影響力 

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おおきく振りかぶって 28巻」より

 

これは今、「集団内で個人のマイナス発言がない状況」というのを生まれて初めて経験して、この言葉を意味を理解しました。

 

 この言葉、実は中学生の時に体育の先生に同じことを言われました。

 

当時は全く意味がわかりませんでした。なんせ、部活でも教室でも、「不満の漏れない」集団なんて、あり得なかったからです。

 

ただ、それを今は体感できています。僕が今インターンをしている会社です。

 

今のところ、同僚の方から集団に対する愚痴などのマイナス発言を聞いたことがありません。

 

今初めて、経験して感じるのですが、これはとても素晴らしいです。

 

集団そのものが素晴らしいのもありますが、そのような状態の集団で活動するのは、とても気持ちがよいです。

 

逆に言えば、この先1人と2人と同僚の方から不満を聞くことがあった場合、僕自身のこの集団における満足度も下がっていってしまうような気がします。

 

③「性格」は「言動」に付随する

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おおきく振りかぶって 28巻」より

 

"性格"の定義って、なんなんだろな」

 

これは、この本を読んで1番考えさせられたことです。

 

僕はそもそも、「"性格"は先天的な要素と後天的な要素、どちらの方が大きいか」という議論に懐疑的でした。

 

「性格」は「本当の自分」と言い換えてもしれません。

 

平野啓一郎さんの「私とは何か」という本を読んだ時にも、一つ自分の中で答えが出ましたが、今回、また違う形で自分の中に一つの答えを落とし込むことができました。

 

それは、「性格は言動に付随する」ということです。

 

「先天的か後天的か」という議論そのものが、なんとなくズレている気がします。そして、「〇〇という性格だから△△という行動を起こす」のでもなく、「△△という言動が、〇〇という性格を形作る」のだと思います。

 

ただ、一つ条件があって、「その言動の先にあるが、本当に自分が望んだものである」ということです。

 

それさえ満たせば、最初は本心では少し乗り気でない言動をしていても、いずれ本心=性格まで変わってきます。

 

なんとなく自分の体験ベースでそういう仮説はあったのですが、今回の「おお振り」を読んで、さらに確信を高めました。

 

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おおきく振りかぶって 28巻」より

 

例えば僕は大学生になった時に、「自分の興味あることに対しては、どんどんと行動に移せる人間になりたい」と思いました。

 

それまでは割と、保守的な感じの人間だったと思います。

 

だから、2年生の夏に大阪から東京へヒッチハイクした時も、最初はめちゃくちゃ緊張しました。正直、「もうやめたいな」と思う瞬間もありました。

 

でも、ここで辞めたら中途半端な人間になってしまうなと思い、声をかけ続けました。

 

新しい出会いなどの魅力に取り憑かれ、2年の秋にもう一度福岡から兵庫までヒッチハイクするくらい、好きになりました。

 

そうすると、新しいことに取り組むことのハードルがどんどん下がっていき、学校の授業で福島の原発を視察したり、留学したり、今こうして休学してインターンしたりする人間になりました。

 

多分、高校までの僕しか知らない人間が今の僕を見たら、けっこう驚くと思います。

 

言動は、性格を変えます。

 

④メンタル力はイメージ力、実現力はイメージ力

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おおきく振りかぶって 28巻」より

 

③で言った通り、僕は「行動する」ことに重きを置いているので、「知る」こと自体に価値をそれほど価値を感じていませんでした。

 

ただ最近、「知る」ことも大事だなというふうに考えを改めつつあります。

 

というのも、「知る」段階を経ないと「行動」に移せない場合が多いからです。

 

そもそもそういうイベントがあると「知ったり」、そういう活動をしている人を「知ったり」、そういう方法があると「知ったり」しないと、「行動」に移せません。

 

僕が今回東京に来たのは、そういった情報を得やすい環境という側面もあります。

 

知ってイメージするというのも、大切なフェーズです。 

 

 

 

以上、「おおきく振りかぶって」28巻を読んで僕が考えたことでした。

 

次巻が待ち遠しい。

 

おおきく振りかぶって(28) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(28) (アフタヌーンKC)