藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

「polca(ポルカ)」で支援する際のスムーズな導線設計が、逆にレイトマジョリティへの浸透を妨げるかもしれないという話。

 

こんちには、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

 

前回は、polcaの基本的なところを書いた。そして今回は予告通り、polca普及の前に立ちはだかるであろう、意外な敵について書いていく。

 

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最初、春先にこのアプリのプレスリリースを見た時、

 

 

レダ

 

 

と思った。

 

ちょうどその頃、とある件で、僕はクラウドファンディングをしようかなと考えていた。だけど、ツイッターのフォロワー数300人弱の僕がSNSで宣伝したところで、拡散力は全く見込めない。

 

当時やろうと思っていたリターンの内容的にも、やったとして、もし支援をもらえるなら周りの知人や友人からが一番可能性が高いかなとか考えていた。(そのクラファンの件については、支援を募ろうと思っていた案件自体の進捗状況があまり芳しくなく、とりあえず保留中)

 

そんな時、「polca(ポルカ)」の存在を知った。これなら、僕みたいな一般ピーポーでも、別にインフルエンサーでなくても、支援を募れるのではないか?もっとゆるくて優しいファンディングができるのではないか?と告知動画を見ただけで伝わってきた。

 


フレンドファンディングアプリ「polca(ポルカ)」 ~誕生日会編~

 

クラファンをできてないフラストレーションが多少溜まっていたこともあり、ポルカはとりあえず何かやろうと思った。多少本来の使い方とはズレていても、新しい経済のあり方を少しでも感じたかった。

 

ちょうど、僕が幹事というか、仕切る予定(サンドウィッチマンのライブに行く)があったので、半ば強引にポルカを活用することにした。立てたイベントの名前は「サンドウィッチマンのライブに行きたい!」と、それっぽくしてみた。目的は「チケット代の徴収」。

 

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この時、一瞬めちゃくちゃ葛藤した。僕の悪い癖「必要以上に気遣いして、自分が気疲れする」がここで発動しかけた。

 

「そんなの当日現金でええやん」と言われるのではないか
「何イキってんねん」とか思われるのではないか
支援誘導画面のURLを貼って、お金払ってくれなかったら気まずくなるなー

 

とか、色んなことが頭をよぎった。けどもう、やると決めたらやる。別にこれを使うことは良いことなんだから、躊躇(ちゅうちょ)する理由はない。なんならむしろ、当日現金を払う手間を省いてくれてありがとうと、感謝して欲しいくらいだ。

 

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最初の反応はまずまず良好だった。ありがとう!とかっていう反応がすぐに返ってきて、なんだ、案外いけるんじゃないか、と思っていた。ただ、ありがとうというのは単に色々と段取りしてくれたことに対する労いで、別にポルカを紹介してくれたことに対する感謝ではなかったのだろうか。そこから2~3日、待てど暮らせど支援の通知が来ない。1人、すぐにアカウントを作ってくれた友人がいたけど、ウォッチだけで支援まではしてくれていなかった。やはり、ダメなのか。。

 

一旦、遠回しにリマインド作戦を実行するため、概要メールを貼り付けてグループを稼働させた。これで1人か2人でも払ってくれれば御の字だ。と思っていたら、トントン拍子に支援は進み、あっという間に全員がライブのチケット代を払ってくれた。

 

ヤッターー!!

 

なんだ、案外やってみるもんだな、とか月並みな感想が浮かんできた。

 

当日、友人たちにポルカについての率直な感想を聞いてみた。「登録などの手間は煩わしくなかったか」と。

 

すると「おう、大丈夫やったよ」と嬉しい返答が。別に僕が作った訳ではないけど。というのもpolca(ポルカ)、僕自身が実際にユーザー登録やイベント企画している時に思ったけど、非常に楽だ。

 

入力する情報が本当に少ない。最初は携帯番号入れてSMSで確認コードもらえば、それがパスワード代わりになるし、ユーザー名さえ登録すれば、他の生年月日や性別も入力しなくていい。プロフィール欄を充実させなくていい。「フレンドファンディング」という、そもそもお互いを知っている知人・友人間のみでの支援を想定しているからだろう。これは、クラウドファンディングやVALUとの大きな違いだ。

 

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カード登録も、超楽ちん

 

あとはクレジットカードも、「カメラで読み取る」を選択すれば、カメラで撮った後、カードの使用期限を入力すれば終わり。めんどくさい何桁もの数字を打たなくていい。因みにイベントを立案するのも、タイトルと写真だけでいいから、慣れれば10分程度で完成する。本当に楽。

 

これだけ簡単なら、めんどくさくて途中離脱などの心配をしなくていい。多分だけど、ポルカの設計に関して、エンジニアの方々やサービス設計者の方は、非常にここら辺は配慮されたと思う。ポルカスタッフの方々、本当に素晴らしいサービスをリリースしてくださり、ありがとうございます。

 

僕は調子に乗って、その日の夜の焼肉もポルカを使った。支払いの際、割り勘にして皆から小銭をジャラジャラともらうのが嫌だったし、ここで僕がカードで払えば、めちゃくちゃカッコいいと思ったからだ。そしたらその店、カード払いがNGで、僕の財布から大量の現金が吹っ飛んだだけだった。。

 

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店を出た後、早速イベントを立てた。タイトルは「焼肉の値段を割り勘したい!」。これに至っては「焼肉に行きたい!」ではなく、もう事後だ。

 

僕はみんなに前回のサンドウィッチマンの支払いの時に、必要な情報は登録してるから、あとは「支援する」ボタンを押すだけだよ。ねっ、楽でしょ!?と、殊更に手軽さを強調しながら支払いを促した。僕が少しでも早く集金するためではなく、ポルカの良さをアピールするためにだ。そしたら、意外な答えが返ってきた。

 

 

 

そんな簡単に支払いできたら、お金払う感覚がなくなって怖いなー

 

 

 

???

 

 

 

なるほど、そう来たか。そうか、ポルカ一般ピーポー普及への障壁は、こんなところに潜んでやがったか。

 

僕は最初、クラウドファンディング、特にフレンドファンディングで知人・友人に支援をしてもらおうと思ったならば、アプリダウンロードからユーザー情報登録、カード登録情報までの手間を超えるメリット、リターンを用意するのがカギだなと考えていた。

 

いや確かに、もちろんそれが基本的な一つの境界にはなると思う。

 

ただ逆に、導線設計が簡単過ぎれば過ぎるほど、ユーザーが抵抗を感じてしまう場合もあるんだということに気づいた。ポルカは特に、クラウドファンディングと違って支援金額が予め決められているから、「支援する」ボタンを押した瞬間に、支援が完了してしまう。僕はこのUXに非常に好感を抱いていた。というか、この「なめらかさ」こそが、家入一真さん、というかcampfireやpolcaの理念の根底にある。

 

 

 

 

この多くの日本人に未だ根強く残るの現金信仰、どっから来てるんだろ。マジで卒論のテーマにしたいくらい。

 

最近も、現状が顕著に出ている記事が出ていた。

 

コンビニの支払い、4割が現金派 - 電子マネーやクレカを使わない理由は?
https://buff.ly/2wU47G4

 

この記事にも出てくる、よく現金主義者が言う「カードだと使いすぎそうで怖い」理論、「部屋にテレビがあると勉強できない」理論くらい、本質からズレてる気がするだけど。。いや、それは自分の意思の問題だろ、と。

 

というか、支払いのタイミング(現金orカード)って、その商品なりサービスなりの購入を決断した後なんだから、購入を迷うタイミングで現金かカードとかってチラついてるの?って不思議なんだが。今財布に2000円しかないから、この服は買えないとか、そういう感じなのかな。本当に欲しい服なら、カードで払ってもそれは「使いすぎ」とは言わないんじゃないか?管理のしやすさで言うなら、使用記録が全部残ってるクレジットの方がいいのではないか?それで毎回、無駄なことに使ったなとかっていう反省がもしあるなら、それを翌月以降に活かせばいいのではないか?

 

なんとか「使いすぎそう」理論を論破しようと思ってたまに考えるんだけど、1分くらい考えると、毎回「それは個々人の勝手か」という結論に達してしまい、彼らのために自分の思考リソースと時間を割くのが勿体無くなってくる。

 

でも、僕の勝手なイメージだけど、自己破産とか借金する人ほど現金主義者っぽいし、高所得者ほどカード支払いしてる気がするだけど。地下経済の人以外は。メルカリとか最近話題の「CASH」ってアプリとか見てても、お金に困っている人ほど、データ上のお金から物理的なお金へ近づいていっている傾向があるような気がする。

 

「それは高所得者で大きい金額払ってるから、カード使ってるんだろ」と反論あるかもしれないけど、それに関しては僕は順番が逆だと思う。現金よりもカード優先して使うマネーリテラシーあるから、高所得者になってる。というか、少額支払いにこそ、カードなり電子マネーを使うべき。だって、小銭ジャラジャラするの、めんどくさい。

 

お金は、貯めるためじゃなくて使うためにある。どんどん使ってグルグル回した方が、みんなが幸せになる。そのためのクラウドファンディングなり、フレンドファンディング。

 

後半はよく分からん、まとまりのない愚痴の羅列みたいな感じになってしまったけど、とりあえず僕が言いたいことは一つ、

 

 

 

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これだけ。みんな、やさしいお金を感じよう。

 

 

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