藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

今、「有料」という名の情報の壁が築かれつつある〜ことばを使いこなして人生を変える〜

 

こんちには、藤本(@Kentaro_Fujimo)と申します。

 

言葉を使いこなして人生を変える

言葉を使いこなして人生を変える

 

 
はあちゅうさん、めちゃくちゃ彼氏といちゃいちゃしていた。のが十分くらい伝わってくる、ノロケ話が満載の1冊だった。

 

普段、ツイッターや恋愛に関する記事でも、全くと言っていいほどパートナーの存在を匂わせていなかったから、その表情のギャップに驚いた。

 

多分、ツイッターやネット記事などで彼氏に関する発言をしたら、「リア充自慢するな」と暇人アンチから怒られたり、そのパートナーの方にも迷惑がかかるかもしれないと危惧したり、いちいち付き合っただ別れただのを世間に晒すのは面倒くさかったりしたからだと思う。

 

書籍の中で爆発する、はあちゅうさんのノロケ話を読みながら思った。「本当に大事な情報や意見は、どんどん無料では入手できなくなりつつあるんだな」と。

 

みんながすぐに燃やして議論どころじゃなくなるから、大事な情報や意見は、どんどんとクローズドなコミュニティ内だけで共有されるようになってきていると感じる。その際、そのコミュニティの内外を隔てるものは「お金」であることが多い。それが手っ取り早いし、分かりやすいからだと思う。

 

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「お金」で隔てるコミュティ

 

昔からある形態でいうと「講演会」がそれに当たるけど、いちいち同じ場所に集まってかつライブでやるのは大変。今なら、有料noteや有料メルマガ、オンラインサロンなどが主流になっている。

 

「書籍」も昔からあって今も有力な情報入手手段だけど、著者や読者同士の継続的な関係が築きにくいのが、少し難点。

 

はあちゅうさんも堀江貴文さんも西野亮廣さんも、みんな「本音」を吐き出すホームタウンを、しっかり確保している。「炎上芸人」などと揶揄している場合じゃない。彼女彼らはみんな、本当に大事なことはオンラインサロンでしゃべっている、に違いない。誰のにも入っていないけど。

 

少なくとも、それくらいの気構えは必要だということだ。「無料で」手に入る情報が、すべてじゃない。そして、本当に大事な情報、ないしはそこの主催者や他のメンバーとの濃密なコミュニケーションを求めるなら、その対価(主にはお金)を支払うんだという心づもりをしておくべき。

 

ちょー前置きが長くなったけど、ようやくここからが本題。ノロケ話以外、ここまで全く本の内容に触れていなかった。

 

この本は、1冊を通じて何か特定の一つことを訴えるという感じの本じゃない。月刊はあちゅうツイッターから、エッセイ&コメントを抜粋して加筆修正し、そこから書き下ろしも加えられて完成した本。「言葉」というテーマの一貫性はありつつも、2~3ページ毎にどんどんと内容が変わっていく。

 

さすがにタイトルが「言葉を使いこなして人生を変える」とだけあって、僕の琴線に触れた「言葉」が幾多もあった。多すぎて、「ほぉ~」と唸った文章にマーカー引いていたら、マーカーだらけになりすぎて、勉強できない中学生の教科書みたいな感じになった。今回は、その中でも特に印象に残った話を3つ紹介しようと思う。

 

①「時間の有効活用」病にかかってしまうと。。

 

時間を有効活用しなければ、というのが強迫観念になると、生きる気力がどんどんそがれていく。

(中略)

小説を読む時間。映画を見る時間。恋愛で悩む時間。ご飯をつくる時間。花をめでる時間。友人と過ごす時間。家族との時間。……

こういうことが無駄になるのなら、別にコンピューターか何かと変わらないわけで。感情もいらないわけで。全部サビの歌がないように、全部サビの人生もないはず。

緩急あるからサビが盛り上がって、何度も繰り返し聴くうちに、サビ以外のメロディーの美しさに気づける。

 

今は物理的には会社員のときほどに忙しくはないのだけど、その分、誰も管理してくれないから、なんとなく時間を節約して、余裕を残そうとしてしまうあまりに時間貧乏になってしまうところがあって、思い通りにならないときはイライラしてしまうし、電車を逃したり、タクシーが道を間違えたりするとついつい時間を奪われた気になってしまって、

 

今の時代、何か目的を成し遂げるのに一番足りないのは技術でも、お金でもない。

 

”時間”だ。「Time is money」ではなく、「Time is more important than moeny」。

 

堀江さんなんかは、普段からも口酸っぱく「時間の有限性」を訴えているけど、僕ももっと人生の残り時間に敏感になろうなろうとしている真っ最中。

 

でも、このはあちゅうさんの文章を読んで、突き詰めすぎるのも考えもんだなと思った。僕自身はまだまだAメロを過ごしている時間が長いし、時間リッチだしで、もっともっと時間の過ごし方を洗練させていかければいけない。

 

けどこれから先、どれだけ時間を突き詰めることがあっても、時間に追い詰められるような人生だけは良くないなと思った。

 

②「書くこと」に惚れられた、はあちゅうさん

 

「書くために生きてるんだろうか」という思いと、「生きるために書いているんだろうか」がぐるぐると頭でいつも回っていて、書くことで誰かを傷つけることがあるとして、それによってまた、自分が傷ついても、それでもまだ書こうと思う人。

 

生きることと書くことがどうやっても切り離せない。

書くことで生かされ、書くことで傷つく。

希望と絶望が交互にやってくる日々。

書くことに呪われたというよりは、見込まれた一生だと思って、この人生をやり切りたい。

 

 はあちゅうさん、普段からバンバン燃やされてるから、それに負けない鋼の心を持つ強い女性なのかと思っていたら、そうではなかった。とても繊細な心の持ち主で、紙一重のギリギリでいつも生きている方だった。

 


Real Face

 

叩かれては落ち込み、書けなくなっては落ち込み、死にたいと思うこともあるけど、どうせ死ぬならその前に何か成し遂げてから死んでやると思って、再びキーボードを叩く。

 

僕は普段、全く小説やエッセイを読まないのでその界隈の著者に詳しくないのだけど、みんなこんな感じなのだろうかと思った。例えるなら、止まらない感情のジェットコースター。たまに危うく墜落事故で帰らぬ人になってしまいそうになりながらも、グラグラ揺れる今の感情を、忘れないうちに書き留める。そして吐き出す。

 

本当にはあちゅうさんは、ずっと書き続けている。大学生の頃からブログで著名になり、ツイッターでも毎日つぶやいていて、著書もこれまでに50冊以上出している。noteも販売している。多分、これからもずっと書き続けるのだろうなあ。「書くことに見込まれた一生」は、言い得て妙だなと思った。

 

③「本当に好きなこと」の見つけ方

 

何事にだって、「過剰」のラインがある。

ここ数日は、「ゴシップガール」にはまっていたのだけど、シーズン1を2日間で見終えて、さすがに疲れた。

でも会社員時代は、こういうときに、「飽きるまでやる」ってことがなかなかできなかったから、嫌になるまで何かをやると幸せを噛みしめている。

どんなに好きなものも、飽きるまで徹底的に付き合うとあきらめがつくから、「飽きるまでやる」環境整えて習慣にすると、本当にストレスが減っていく。

 

今、時間がない中で、やっていないなら、たいして好きなことじゃないから、きっとやらないほうがいいと思う。

それから、「あんなことやりたい」「こんなことやりたい」という夢は意外にも、1週間くらい休みをとって徹底的にやってみれば、自分の中で消化されたりする。

映画死ぬほど見たい、漫画死ぬほど読みたい、話題の店食べ歩きたい……、会社辞めてでもそういうことがしたいと思ったら、まず1週間、それでも足りなかったら1ヵ月、有給取ってやり倒してみたらいいと思う。

1ヵ月もやり倒せば、たいていのことには飽きるのだけれど、飽きなければそれは本当に、自分が情熱をかけられるものだと思う。

「好きな気持ち」だけあって、今残念ながら形になっていないことでも、今日から始めれば、土台ができる。

どんなことにも最初があるから、好きなことはまずやってみて、やりながら、仕事にする方法を考えたらいい。

 

 今、「好きなことを仕事にする」という言説が流行っている。今は流行っているだけだけど、これからはそれが普通になっていくような気がする。でも、それはそれで多くの人が困ってしまう。やりたいこと、好きなことってなんだ?

 

 

そんな時、このはあちゅうさんが紹介していた方法はスゴくいいと思う。ウジウジしてないで、とにかくやってみる。短期間で、徹底的にやってみる。満足したならしたで、それでいいし、まだし足りないなら、それがもしかしたら自分が「本当に」好きなことの有力候補になる。飽きても飽きなくても、どっちでもハッピー。これ、すごくいい方法だと思う。

 

 

 

 


僕もこれから、「言葉」を使いこなして人生を変えていきたいと思う。

 

言葉を使いこなして人生を変える

言葉を使いこなして人生を変える