蓮舫さんなどは、加計や森友が「問題である」ことではなく、これを追求するパフォーマンスが「票につながる」ということを、心の底から信じてる。
こんにちは、藤本と申します。
藤沢数希さんの経済解説本。今世の中で起こっている具体的な事例もあげながら、わかりやすいロジックに基づいて説明してくれる。
とまあ、普通に読んでて「藤沢数希さんやっぱりスゴイなあ」と呑気に読み進めてたんだけど、最後の日本経済復興案みたいなのを読みながら、ふと思ったことがあった。
大体この手の本の流れとして、世の中のホットトピックの解説をして、最後に自分の提案をするというのは定石。そして、その提案内容というのも、大体こういう本を書く人は「規制緩和しろ」ということを書いている。
だから、別にそれ自体は目新しくとも何ともない。でも逆に言えば、これだけ多くの人が「するべきこと」は分かっているのだから、政治家の人たちもそれを理解しているはず。だったらなぜ、日本の規制緩和は遅々として進まず、加計とか森友とかクソしょうもないことばだかり国会でやってるのだろうと思った。僕はこの問題について、政治家のインセンティブを出発点として考えた。
結局、政治家は当選しないと政治家であれないわけで、「選挙に勝つ」ことは政治家になる手段でありながら、実質的には政治家の目的にもなり得る。だから政治家が考えるのは「如何に票をもらえるか」。
そうなると手っ取り早く稼げるのは「票田」というか、既得権益と手を組むことになる。そして、一にも二にもすることは「規制」。だから、僕たちが「規制ばっかりしやがって」って怒っているうちは、政治家は「規制緩和して既得権益を切っても、国民はその恩恵を分かってくれない」と思って前者と組む、という流れになるんじゃなかろうかと考えた。
「政治家のレベルは、国民のレベルを反映している」という言葉の意味が、なんとなく分かった気がする。蓮舫さんをはじめとする民進党の人たちは、加計とか森友を追及することが、最も支持率につながると信じてるから、あんなつまらんやり取りを永遠に続けられる。まあ実際、マスメディアの偏向報道にも助けられて、内閣の支持率は順調に下落してるから、目論見は上手くいってるんじゃなかろうか。
つまり僕たちが政治家に「規制緩和してその実績をしっかり理解してくれる」という風に信用されれば、どんどん既得権益をなぎ倒す方に注力してくれるはず。要は、僕たち次第だ!
最近、政治家の納得できない言動を見聞きした時は、「政治家は国民のレベルを反映する」という言葉を思い出して、今のこの不可解な言動が最も票に結びつくと思われてるんだなーという理解にして、もっともっと国民のレベルを上げていかないとな!と自分の奮発エンジンのガソリンにするようにしている。
— 藤本 健太郎 (@Kentaro_Fujimo) 2017年7月11日