プロ野球、延長戦は無くてええんちゃう?
一応言っておくが、タイトルはダジャレである。8分かかった、ひねり出すのに。
今回、結論から先にいうと
「プロ野球 延長戦を 廃止せよ」
というのが僕の主張したい内容である。俳句風であることに、特に意味はない。
今のプロ野球は、もう既に仕事終えたおっさんサラリーマンだけがビール片手に観るものではなくなった。そういう時代ではなくなったのである。趣味が多様化した今の時代、これから先もプロ野球が一つのエンタテイメントとして生き残っていくには、いわゆる「ライト層」を取り込んでいかなくてはならない。
ライト層とは、野球のルールとか詳しいことはよく分からないし、めっちゃ野球が好きなわけでないんだけど、なんとなく盛り上がるのが楽しいから応援してるとかそういう人たちのことを指す。「カープ女子」などは顕著な例である。
現在、プロ野球の試合は平均でだいたい3時間ちょっとなのだが、これは他の娯楽と比較しても長過ぎる。しかもプロ野球観戦というのは、基本的に始まればぶっ通しで長時間の拘束を強いることになる。これは、現代の可処分時間の奪い合いにおいて、大変不利である。今の忙しい人達にとって、まとまった数時間を確保するのがどれだけ大変なことか。
長時間拘束を強いる他の娯楽としては「映画」があるのだが、映画でもせいぜい2時間前後である。昨年大ヒットした「君の名は」にいたっては、1時間47分と2時間を切っている。これは新海誠監督が、今の人たちに合わせて意識して短くしたことを、インタビューにて語っている。
http://diamond.jp/articles/-/102665
とにもかくにも、今のプロ野球は試合時間が長すぎる。しかも延長まであると余計に終わりの時間が予想しにくいから、観戦に行くのも少しハードルが上がってしまう。最初に述べたように、これからは「ライト層」取り込みにあたって、プロ野球観戦のハードルをどんどん下げていくことが大事だ。「今日少し時間あるし、ちょっと行こうか」とかって感じにしなければならない。
ついでにいうと、延長戦を廃止して試合時間が短縮されれば、2020年の五輪以降も種目として残る可能性だって上がるかもしれない。プロ野球の五輪種目としてのボトルネックとして挙げられている、そもそもの試合時間の長さと、試合時間の予想の困難さが解消されるという意味でも、一石二鳥ではないだろうか。
昨年のコリジョンルールにしてもビデオ判定にしても、新しいルールを導入しようとするとバカの一つ覚えのように「古き良きプロ野球の姿が・・・」と反論する声が出てくるが、この世は盛者必衰、栄枯盛衰、ほんでもって諸行無常である。変わらないもののために、僕たちは変わり続けなければならない。まずは変えてみて、ダメならそこからまた改善策を考えれば良い。
試合時間短縮策としては、他にも四球宣告制やイニングや投球間の時間制限の厳格化など色々あるが、まずは手っ取り早く、かつ効果が目に見えやすいものとして「延長戦廃止」を真剣に議論していこうじゃないか。