藤本の日記(@Kentaro_Fujimo)

大学生の男です

東日本大震災当時、関西の中学生で完全に対岸の火事だった僕が、福島原発へ行ってきました

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

※2年前に福島(原発も含む)へ行って、その際にnoteで書いた記事を転載したものです

 

日本、いや世界を震撼させた「3.11」の次の日、当時まだ中学生で、野球部だった僕は普通に朝から部活で練習をしていました。

 

部員との会話も「昨日東北ヤバかったらしいな」「〇〇は向こうに親戚がおるって嘘ついて、今日の練習サボってるぞ」とか、そんな感じ。集合時のミーティングでも、顧問は冒頭でちょこっと時事問題程度に触れただけでした。

 

今思えば大変恥ずかしいですが、関西に住んでいた、当時はまだ中学生だった僕にとっては、東日本大震災対岸の火事どころか、火事そのものを聞き流そうとしていました。

 

そんな僕も様々な経験を通して月日を重ねる中で、福島、そして原発にいつまでも目を逸らすことはできないなと感じるようになりました。そこで今回、大学の授業の一環として、3.11から5年7ヶ月経った福島へ、初めて赴くことになりました。

 

視察場所は大きく2箇所。福島第1原発と、県内にある富岡町というところです。少しカッコよく言えば、オンサイトとオフサイトです。

 

福島第一原発(1F)

 

まずは福島第1原発(以後1F)を視察しました。皆さん、現在の1Fにどのようなイメージを持っていますか?「いろんな物が崩壊していて、手もつけられない状態」とか「全員が全身フル装備で、皆やつれた表情をしている」とか、そんなイメージですか?

 

豚キムチ定食、とても美味しかったです。ちなみにご飯は大盛り無料。

 

なんの話かと言うと、1Fで働く協力企業の方々に、温かいご飯を食べてもらいたいということで、東電が最近1Fの近くに日本最大規模の給食センターを作りました。そこで作られた出来たてホヤホヤのご飯が、毎日1Fへ運ばれてきます。

 

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(ちなみに僕は写ってません)

 

これはほんの1例に過ぎません。東電の副社長である石崎さんは震災後、常に「まずは1Fを普通の現場に戻す」ことを念頭に置いていると言っていて、1Fの環境は日進月歩で改善されています。

 

他にも、全身フル装備は、特に放射線量の高い場所以外では要求されなくなりました。現在では、普段僕たちがつけているような、一般的なマスクや手袋で作業できる範囲が大半です。

 

また、放射線量も原子炉近く以外は落ち着いてきており、僕は車の中から1時間ほど1F内を回ったのですが、被ばく量は0.01mSv(マイクロシーベルト)。これって、歯科撮影をする際にレントゲンをするのと大体同じらしいです。

 

あと、肝心の廃炉作業についてですが、こちらも手探りの状態ながら、少しずつ進んでいるようでした。4号機の燃料取り出しが2014年に完了したのはニュースで聞いた人も多いと思いますが、それに続き今後は1.2.3号機も燃料取り出しを進めていくようです。

 

1Fの視察を終えて、感想を一言で表すなら、「あ、思ってたより前に進んでるな」です。

 

富岡町

 

その一方で、最近になってようやく時計の針が動き始めた場所もありました。2箇所目の視察の地、富岡町です。

 

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この写真、何だかわかりますか?これ富岡町内にあった、お寿司屋さんの店内です。

 

お客さんが食べ終えたお皿が、震災当時から放置されていました。こんなのを見ると、「あ、ここはあの日から全然時間が動いていないんだな」との実感が、ふつふつと沸いてきます。

 

富岡町内を1時間ほど歩き回ったのですが、まだ誰もこの地域では生活していないため、道端では誰1人として出会うことができませんでした。

 

ただ、現在は誰も生活していませんが、富岡町は来年の1月に避難指示が解除される予定です。そして、避難指示解除を見据えて、あるコミュニティができていました。

 

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看板の「交流サロン」という文字が見えますか?ここは、帰宅準備をするために他地域から富岡町に来た方の拠点として機能しています。

 

実際に中に入ってみると、いわき市などから来られた方、7〜8名がお茶を飲みながら情報交換をしていました。富岡町もようやくですが、時計の針が動き始めているようでした。

 

白石長利さん

 

また、今回の実習では現地視察だけでなく、現在、福島県内で農家として働かれている、白石ファームの白石長利さんにお話を伺う機会もありました。

 

白石さんは、震災当時、育てていた野菜が全て出荷停止になってしまうなどの困難を乗り越えて、現在、農業を通して様々な活動をされています。

 

例えば、「焼きねぎドレッシング」。これは、白石さんが開発したものなのですが、焦げ目が付くくらい焼いたネギと、生のネギを混ぜた、様々なネギの風味が広がるドレッシングです。

 

あと、白石さんはFacebookを通して日々の活動を公開しています。また、月額1000円から2000円くらいのお金を払えば、「白石さんちのCSA」というコミュニティに入ることができ、野菜を届けてもらえたりします。

 

先んじて課題に直面している福島

 

ところで皆さん、お気づきになりましたでしょうか?実は、白石さんがやっている「6次産業化」や「SNSやネットを活用した、見える化や物語化」って、これ別に福島に特有の話じゃないですよね。

 

どういうことかと言うと、僕たちは福島の問題について語るとき、「福島特有の問題」と「地方地域、もしくは日本全体の抱えている問題」をしっかり区別する必要があります。

 

さっきの「6次産業化」や「SNSやネットを活用した、見える化や物語化」って、実はこれは日本の農業全体の問題です。

 

他にも、震災後の福島の課題として上げられている「人口流出」は、全地方地域の問題だし、「農業や漁業の後継者不足」は、これは日本全体の問題です。

 

つまり、福島は地方地域や日本全体の抱える問題については、「課題先進県」なんです。他より一足早く、震災によって皆が抱える問題に直面することになった。

 

でも、だからこそ白石さんは6次産業化SNSやネットの積極的な活用に行き着きました。他の地域が同じような課題に直面した時、福島はすでにもう1歩や2歩先に進んでいるでしょう。

 

お話の最後に、白石さんが仰られた言葉が印象的でした。

 

俺たちの後に、熊本や鳥取でも地震が起こってる。俺たちも5年経って、いつまでも被災者意識のままではいられない

 

僕たちが知らない間に、福島はどんどん前へと進んでいます。

 

※これらの内容は、2016年10月当時のものです

 

★最近の役に立ツイート

 

『おおきく振りかぶって』の舞台が最高だった

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

僕、『おおきく振りかぶって』という漫画が大好きなんですが、それを原作にした舞台があるというので、1周間ほど前に観に行ってきました。

 

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僕、舞台を観に行くのは初めてだったんですが、結論、チョー良かったです。チョー泣いちゃいました。

 

本当に申し訳ないんですが、観る前までは、「野球の専門的な箇所はあんまりこだわってないんだろうなあ」と高を括っていました。今まで見てきた、野球を扱った実写ドラマや映画が、そんな感じだったので。

 

今回は、全くそんなことなかったです。むしろ、最高でした。僕の予想はるか上をいく完成度でした。泣いてしまったというのは、ストーリーそのものもそうだったんですが、もう一つは、その完成度の高さに感動したものです。

 

まず驚いたのは、セリフの再現性の高さ。台本は、舞台用に再編集するかと思っていたら、原作と一言一句違わぬ台本でした。これが良かった。

 

おおきく振りかぶって』って、『ワンピース』や『ナルト』と比べると、そこまでメジャーな漫画ではないので、わざわざ舞台を観に来る人って、よっぽどの原作好きか、もしくは誰か出演している俳優好きだと思うんですよね。

 

で、僕の肌感的には前者の「原作好き」が9割8分くらいだったんじゃないかと思います。講演後に発売されていた8000円の舞台DVD、めちゃくちゃ売れてましたもん。

 

あと他に「あっ、ここにはガチ勢が集ってるな」と感じたのは、劇場に流れる空気感の温かさ。しっかりとみんな原作を読み込んでるから、同じとこで笑えるし、同じとこで拍手できる。

 

堀江さんが言っていたように、「大人数でコンテンツを嗜む」っていう文化は、VRが発達しても残り続けるかもしれませんね。

 

話が逸れましたが、原作を何回も読み込んだ身としては、セリフが再現されてるのは大変興奮しました。劇を見ながら、漫画のシーンが脳裏で同時再生されてる感じ。

 

あとセリフの言い方とは、アニメの時と声の感じとかもすごい似てて、ここまで「原作とセリフが同じ」って点だけで、1000字弱も書いてしまいました。

 

あとは動きがキビキビしてて、音楽もあってテンポがいい。それに、「グラウンド」という表現の難しい空間を見事に劇場で再現されてました。それをするために、打ったバッターが真後ろに走ったりするんですが、そこに違和感を感じさせる隙がない、徹底的に作り込まれた場所でした。

 

あと、ボール取るときの音とかも「パシッ」って音が流れてきました。そして、最初に言ったけどセリフを忠実に再現してるから、野球の技術的な話もバンバン出てくるし、すごい元高校球児として上から目線になってしまうけど、投げ方とかバットの振り方も全然違和感ななかったです。

 

みなさん、ほんと血の滲むような稽古をされたんだろうなって伝わってきたから、なんかそれだけで泣きそうになりました。もう孫を応援するおばあちゃんかな?

 

あと、セリフが忠実に再現されてたって言いましたが、たまに入ってくるアドリブ?か独自の台本?のセリフも世界観を維持しつつ、それにプラスαでユーモアも乗っかってきて、最高でした。

 

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とにかく、最高やった。

 

ちなみになんかこう、この興奮をそのまま同じ空間にいた見知らぬ人たちと、ある程度の人数で語れる打ち上げみたいな会があったら、面白そうだなと思いました。

 

テンション上がって、文が破綻してしもうたな...

 

原作も最高に良いから、特に少しでも野球かじったことある人は、すごい共感できる。この舞台化の盛り上がりを機に、同志が増えてほしい。。

※東京公演は先週で終了しました。大阪公演も新たにやってほしいわ。。

おおきく振りかぶって (1)

おおきく振りかぶって (1)

 

 

おお振り好き兼noteユーザーの方は、この記事も面白いはず。(手前味噌)

note.mu

 

強い個人になりたければ、「悟空」ではなく「ルフィ」を見習え

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

先日、箕輪さんと宇野さんのトークイベントに行ってきました。とても面白い2時間だったんですが、特に面白かった話を3つほどしたいと思います。

 

①宇野さんが見る、言論界1960~現在までの流行り

②ワンピースとドラゴンボールの違い

③言葉の功罪

 

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①宇野さんが見る、言論界1960年代~現在までの流行り

 

これ、かなりマクロな視点で捉えられていて、すごく面白いなと思いました。お二人の共通の友人である「落合陽一さん」を軸に、このお話は進みました。

 

その中で、言論界の流れは1960年代は、左翼っぽい内容の言葉を、カッコよく言える人がスターだったそうてす。ちょうど大学闘争とかが熱かった時代ですね。

 

次の1970~90年代は、サブカルな内容をカッコよく言える人が、スターでした。時代背景としては、自分たちの力でなんとかできる!と信じていた1960年代が終わり、現実逃避をしたんだそうです。

 

そして2000~現代は、テクノロジーの内容をカッコよく言える人が、スターなんだそうです。要は1960年代は、現実を変える手段は政治だけだと思ってそれに奔走し、それが無理だと悟ってサブカルに走ってたけど、別に政治に参画しなくても、今はテクノロジーの力で変えられるじゃん!と気づいたという流れです。

 

それにピッタリと当てはまってるのが、宇野さんは落合陽一さんだと言います。

 

「何言ってるのかよく分からないけど、とにかく良いこと言ってそうだからリツイートしておこう」というユーザーの心理をハックして、落合さんは敢えてTwitterでテクノロジー関連の難しいことを言ってるそうです。

 

そしてこれを、箕輪さんは「落合陽一のファッション化」と別の言葉で認識していて、あ、結局頭の切れる人は、同じところに到達するんだなと、興味深い現象でした。

 

箕輪さんも同じことを言っていて、要はあんまり何言ってるか分からないけど、落合陽一の本を買ってるオレ、えらいでしょ?的な読者心理を突くと。そういう「ファッション化」に成功したからこそ、新著『日本再興戦略』は売れてるんだと仰ってました。

 

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

 

 

②ワンピースとドラゴンボールの違い

箕輪さんがご自身で仰ってたんですが、話の全体的なパターンとしては、「宇野さんが箕輪さんのやってることを抽象化して、わかりやすく言語化する」→「箕輪さんがその具体例を話して、宇野さんの言語化能力に感心する」というものです。

 

今回の「ワンピースとドラゴンボールの違い」についての話も、そういった感じでした。

 

まず、宇野さんが「今後の強いチームの作り方」みたいな話で、「垂直展開ではなく、平行展開」という話をされました。

 

最初に比喩を出すと、垂直展開→ドラゴンボール。平行展開→ワンピース。だそうです。

 

どういうことかというと、ドラゴンボールは、悟空ばっかり強くなって、他の仲間が一向に強くならない。これじゃチームとして弱いと。そうじゃなくて、ワンピースみたいに、ルフィ自体はそんなに強くなってないけど、強力な仲間がどんどん増えていくから、結果的にチームルフィは強くなっていく。

 

この話をして、箕輪さんが「僕も箕輪マフィアを作るために、今年は地方巡礼するんですよ」という話をしていました。

 

地方だと、東京よりもコンテンツや情報が少なくて飢えてるから、一度行くだけでもその熱量を現地の人達が保ってくれやすいらしいです。つまり、仲間にしやすい。今植えておいたタネが、2.3年後に花開いたとき、最強のチーム箕輪ができあがります。

 

 ③言葉の功罪

これは最後の質問でちらっと出ただけだったんですが、個人的に興味深かったので、メモしておきます。

 

宇野さんが、なにか言葉に関する質問を受けたときに、「言葉は切り取ること、断絶を生むことしかできない」と言っていて、ああなるほどなあと思いました。

 

僕は、なんとなく、以前から「言葉には、思考をある種膠着させてしまう副作用があるよなあ」と感じていたのですが、結構それとも遠くはないのかなと思いました。

 

※僕の解釈ここから

 

要は「言葉」って、今ある現象の「一部」しか取り出せないのにも関わらず、それがすべてであるかのように受け手は感じてしまいます。なにかフワフワしていて抽象的なものを、「言葉」として具現化することによって、言語化されなかった要素は剥ぎ取られてしまう、そんな怖さがあります。

 

※僕の解釈おわり

 

だから、宇野さんは「言葉を過大評価しすぎないようにしている」と仰っていて、僕もいちブロガーとして、念頭に置いておこうと思いました。

 

【オマケ】太った人に社会を論じてほしくない

 

これ、なんのエビデンスもない箕輪さんの個人的な意見だったんですけど、面白かったので追記しておきます。

 

要は、自分の体も律することのできない人間に、社会のことを諭されても、説得力がないと。

 

これ、単純に面白かったのもあるんですが、直感的に分からなくもなかったので、本来本質とは無関係な「容姿」といった要素も、人からの信用を得る上で大事なんだなあと思った次第です。

 

お二人のトーク、すごく面白かったです。

『映画:ソロモンの偽証』

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

※これは2016年10月頃に僕がnoteで書いていたものを、再編集したものです。

 

いやー、遅ればせながら観ました、映画『ソロモンの偽証』。

 

面白かった!!


久しぶりにミステリーものを観たのですが、途中までは本当に展開が読めなくて、全然犯人とか分からなかったです。

 

前編

 

序盤に主人公が出てくる場面で、いきなり同級生の男の子と登校していたので、「ストーリーが進むにつれて、恋愛関係が発展していくパターンか!?」とか映画素人ながらに勝手に思っていたのですが、その男の子がお世辞にもカッコいいとは言えなかったので、僕の推測は秒殺でした。

 

事件が起きてから、「犯人は誰なんだ!?」と思っていると、いきなり主人公から画面が切り替わって、よく分からない2人組の女の子がバスに乗っていました。

 

その女の子たちがポストに封筒を入れた後、主人公と事件の起きた中学校の元に、事件の目撃者を名乗る匿名の人からの「告発状」が届きます。

 

もう僕はこの瞬間に「この映画はこの告発状が正式な告発状として認められるかどうかの闘いだ!」と思いましたが、これはストーリーの後半で違うとわかる「分殺」くらいでしたね。

 

あとは、結局、この事件を混迷が混迷する原因となった、死亡者の担任の先生の隣に住むトラブル夫婦、ストーリーの後半で絶対に効いてくると思ったんですけど、「行方不明」として、後半は全然出てこなかったです。これは残念。ただの、嫌がらせ夫婦でした。

 

それにしても事件が起きてから、「学校内裁判」が始まるまでを描いた前編は、僕の中ではほぼ完璧に近かったです。当時映画館で観た人は、絶対に後編を観に行きたくなったと思います。

 

後編

 

ここからどんどん、事件の全容が明らかになっていきました。

 

結局、事件は自殺で、告発状はイジメを受けていた人たちの単なる復讐でしたね。

 

被疑者の弁護役を務めていた人が事件のキーパーソンだったというオチなんですが、

 

①被疑者がそのキーパーソンに対して「何で最初からそれを言わなかったんだよ!」と追及していたはずなのに、いつの間にか言わなかったこと前提で「だからこそ、自ら被疑者の弁護役を務めた」といういい話に変わっている。

 

②そこで、なぜかキーパーソンはいきなり「自分を裁け!」と言い出す。いや、いくら何でも自殺を黙認したくらいで「殺人罪」はキツくないすか?

 

③そして、それに対する主人公の返答も「みんな偽善者なんだから、私もみんなもあなたの偽善ぶりを裁けない」って、うーん、「みんな悪いから裁けない」っていう理屈より「あなたは悪いことをしてない」っていう理屈の方がキレイに収まりそうだけど…。

 

④ストーリー全体の最後のセリフが主人公の「そして私たちは友達になった」なんですけど、いや別にもともとみんな仲悪くなかったし、友達云々の友情系の話は今まで全く出てきてなかったよね?

 

っていったあたりの屁理屈を色々と思いついていました。僕の理解力不足なだけかもしれませんが。

 

あと、これはオマケみたいなもんなんですが、この映画の題名の『ソロモンの偽証』について。ソロモンってなに、食べれるの?とか思っていたんですが、何か昔の王様らしいです。

 

古代イスラエルの国王、「ソロモン王」からの発想のようです。ソロモン王は、賢い裁きをする人の象徴、知恵の象徴として引き合いに出されたりします。では、そんな賢い人が偽証したら?』from 知恵袋

 

だそうです。まあ、学校内裁判の目的はみんなで役割を分担して事件の真相にたどりつくことだったので、そういう意味では裁判に参加したみんながソロモンみたいなもんです。で、だったら誰が偽証してるんだ?っていう感じですかねー。浅はかでスミマセン。

 

あと最後、エンドロール見てたら藤野涼子さんが役名かつ役者名になってて、どういうことだ!?と思っていたら、彼女はこの映画に出るまで全くの無名だったそうですね。

 

それで、これでやっと役を得たから、それをそのまま芸名として使ってしまえ!ということだったんだそうです。豆知識。

 

 

「小室哲哉さん引退させた週刊文春クソ」も、それはそれでおかしいと思う

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

小室さんの引退騒動を受けて、一気に週刊文春に逆風が吹いてるようですね。

 

ただ、下の記事を読んで僕も「確かになー」と思いました。

 

wezz-y.com

 

要は、「不倫をした人によって、世間がその反応を変えるのはおかしいんじゃない?」ということです。

 

あんまりスゴくない人の不倫ならバッシングしても良くて、スゴい人がそれで引退してしまったら逆に週刊誌側をバッシングするって、それはそれで違和感があります。

 

誰のどんな不倫でも、僕たちが口をはさむ余地はありません。

 

同じような感覚を、僕が2年前にも味わっていたことを思い出しました。

 

※この先は、僕が2016年8月にnoteで書いたのを再掲したものです。

 

「女子大生淫行疑惑


小池さんの圧勝で終わった都知事選の最中、例のセンテンススプリングから上のような見出しの記事が出ました。

 

この記事は、都知事選での1つのターニングポイントでした。鳥越さんを支持しない学者や文化人などは、ここぞとばかりに「鳥越叩き」の材料に使い、TVでも連日この記事は取り上げられました。

 

その後、鳥越さんは街頭演説の不足や討論会逃亡などの自滅も相まって、どんどんと支持率を落としていきました。

 

結果、与党の分裂という千載一遇のチャンスの中、野党の統一候補として擁立された鳥越さんは、大惨敗に終わりました。

 

と、これ以降僕は都知事選の分析をしたいんじゃなくて、鳥越さんのスキャンダルから感じた違和感について、書いていきたいと思います。

 

僕が感じた違和感というのは、スキャンダルが出た際に起きた、いわゆる「鳥越叩き」についてです。

 

僕は、この「鳥越叩き」の風景をツイッターで眺めながら、「何かこの景色、少し前に見たことあるなー」と思いました。

 

それは何かなー?と考えたのですが、思い出しました。そうです、参院選の前の乙武さんのスキャンダルの時です。

 

彼も参院選での立候補表明を目前にして、女性スキャンダルによって出馬辞退を余儀なくされました。


そして今は出馬辞退どころか、離婚危機にまで晒されているそうですから、乙武さんとしてはたまったもんじゃないですよね。センテンススプリングといえども、夫婦の仲にまで関与する権利はありません…。

 

ただ、週刊誌の女性スキャンダル暴露によって選挙に影響を与えられた(週刊誌の建前としては、立候補者を判断するための材料として公に出すんだから、これは世の中のためだ!ということらしいんですが)という点においては2人とも共通しているのですが、1つ大きく違う点があります。

 

それは、スキャンダルが出た後、学者や文化人によって鳥越さんは叩かれたけど、乙武さんは擁護されたということです。


あくまでもこれは僕の個人的な感覚であり、統計的なデータは取ってないです。

 

確かに、鳥越さんの記事が出た後の初動対応がまずかったということもありますが、それを差し引いても2人へのスキャンダルを受けての反応は、大きく異なっていたように思います。

 

同じ女性スキャンダルなのに、鳥越さんに対しては「これで鳥越氏は終わった」「ジャーナリストなんだから、訴えないで正々堂々と自分で記者会見を開けよ」という意見が見られ、乙武さんには「プライベートと仕事能力は別」「これでまた有望な政治家候補が消された」という180度全く違う意見が見られました。

 

これってどういうことかというと、スキャンダルの記事そのものの価値は全くないってことってことなんです。だって、同じ記事で違う意見が出てくるんですから。

 

つまり、スキャンダルはその人の今持っている意見を補強するための、ひとつの材料に過ぎないんです。


スキャンダルが出る前から鳥越さんは準備不足や健康問題を指摘されていたし、乙武さんは何年も前から政治家待望論が出ていました。

 

これっておかしくないですか?だって政策そのものの議論から本質を外れたところで、その人を評価することになりますから。

 

乙武さんの方はまだいいですよ、「乙武さんを応援したい!」という気持ちが結果的に「プライベートで仕事能力を判断するな」という正論につながっていますから。


一方で、少なくとも鳥越さんのパターンはやめるべきです。「この人を落としたい」という思いから、鳥越さんの評価を落とせる材料なら何でも使うという風になってしまっています。これはどう見てもヨロシクないです。

 

以上が、僕が鳥越さんのスキャンダルに対しての反応から感じた違和感です。政治家なんだから、我々有権者は是非とも政策で候補者を評価していきたいですね。

 

※再掲部分おわり

 

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世間に需要がないと分かったら、週刊誌もネタにしなくなります。

 

僕たち世間の民度が、試されています。

 

最近のヒットツイート↓

 

僕が「引用」をしなくなったワケ。あとそれによる副産物とかの話。

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

Twitterで10連投くらいしたので、まとめておきます。セルフToggeter。

 

 

①これ読んだら、この前『Amway』の勧誘を受けたときに、向こうの人たちが「僕たちは世間では胡散臭いと思われてるけど」って、自分たちで言う理由が少し分かった👏
最初は「なんでそんな自分たちの悪評を、自分たちでバラすんや?」と疑問やったっけど。

 

②いま思えば、あれも一種の"共感"やったんやね。「おれたちは、あんたが今、自分たちを半信半疑なんは分かってるで!」っていう。
Amway』の勧誘に至っては、トークスクリプトが完成されすぎていて、途中から「へぇ営業ってこんな感じでやるんやあ」ってすごい勉強になりながら聞かせてもらったわ😊

 

③そう言えばいつからかは忘れたけど、多分数ヶ月くらい前から、記事をシェアするときに「引用」をしなくなった。前はめっちゃしてたけど。
きっかけは、ちきりんさんが「いかに引用をせずに、本の感想ブログを書けるか」と言っていたことだと思う。
それが僕には、記事をシェアする時にも派生してきた。

 

④そもそも本の感想を書く際に引用をしないのは、「感想ブログでは本の要約をするんじゃなくて、その本を読んだ上での自分の考察を書く」方が自分の血肉になるから、といった理由だったように思う。
僕もまずは、本を読んだ感想ブログでそれを実践した。

 

⑤要約をするんじゃなくて、読んだ上でそこにプラスα自分が考えたことを乗っけたり、本の内容を自分はどう実生活で生かしていくのかなど。
とにかく、本の内容を「1」としたら、僕はそこから「10」も「20」も吸収しようとした。

 

⑥それをブログでやり始めてから、次第に記事をSNSでシェアする時にも「響いた箇所の引用」がメインじゃなくて、「響いた箇所を自分はどう思ったのか」とか「自分はどう生かしていこうか」というのを、できる限り付け足すようになった。
少なくとも、コピペオンリーでのシェアはここ数ヶ月はしてない。

 

⑦でも記事中に「刺さった文言」というのはどっちにしろあるわけで。
最近は、記事中の刺さった文言と同じ内容の文言を、できるだけ自分の言葉で言い換えるようになった。
コピペならそれだけでも何となく分かった気になれるけど、自分の言葉で換言しようとすると、ある程度は咀嚼してないとできないから

 

⑧要は何が言いたいかっていうと、「要約よりも自分の考えを述べたほうが血肉になる」ということで始めたコピペ放棄だけど、仮に要約でも「コピペ」か「自分の言葉で言い直すか」の違いだけで、体への染み込み方が変わってくるよって話。

 

⑨実際、NewsPicksでよく意見を参考にしてる堀江(貴)さんは、コメントする時に絶対にコピペしないよなと思った。「〜ってことね」っていう要約風のコメントの時でも。これに関しては、単にコピペの作業が面倒くさいだけかもしれないけど😅

 

⑩だから僕の最新エントリも、今回のメインは『編集会議』にあったえとみほさんの記事の要約(最後に少し僕の雑感)なんだけど、コピペはほとんどしてない。仮にコピペしたとこも、一言一句全部自分で打った😊

 

最新エントリ↓

fujimoto.hatenadiary.jp

 

⑪「自分の言葉で要約する」と「コピペ」の間に、もう一個「一言一句同じ内容を、自分で打つ」というのがある。その過程で、自分の体に染み込ませていく。
まあこれは、『編集会議』がKindleじゃなくて紙しかないから、そうせざるを得ないっていうオチなんだけど。

 

以上です。10連投どころか11連投。いや、最初のツイートも合わせると、12連投でしたね。 

 

記事のアイキャッチ用意するの面倒くさいので、最近ようやく読み始めた『キングダム』のリンク貼って、それをアイキャッチにしておきます。『キングダム』、面白いですね。

 

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)

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SNSブランディングの本当の意味

 

こんにちは、藤本けんたろうです。

 

『編集会議2017秋冬号』にて、えとみほさんこと江藤美帆さんの「編集者のためのSNSセルフプロデュース」という記事が、編集者以外にもとても役に立つので、自分の頭の整理も兼ねてまとめておきます。

 

  

ちなみにえとみほさんは、『スナップマート』という、一般人が投稿した写真を売買する"写真版メルカリ"のような事業をやっている会社の社長です。

 

※この先は、冗長になるので「〜だそうです」は使いませんが、全部えとみほさんの発言を僕なりに解釈したものです。

 

注力すべきは断然Twitter

 

どれだけオワコンだと言われようが、セルフプロデュースの点において有効なのは、やはり「Twitter」です。

 

1番の魅力は、なんといってもその「拡散力」。フォロワーが少ない人でもコンテンツさえ刺されば、一気に万単位の人までコンテンツが届きます。

 

つまり、Twitterで拡散されるには「何人にフォローされるか」ではなく「誰にフォローされるか」が重要です。例えフォロワー数自体は数百人でも、その中にアルファツイッタラーが数人でも混じっていれば、自身のツイートが拡散されやすくなります。

 

そこで、そういったアルファツイッタラーにフォローしてもらうため、僕たちがすべきことは、まず最低条件として「有益な情報を提供する」こと。

 

そして次に、この有益な情報を「見つけて」もらう必要があります。具体的には、

 

①相手をフォローする(当たり前)

②ときどきお気に入りをつける("ときどき"が肝心で、やりすぎると逆効果)

③共感したツイートにリプライを飛ばす

④その人の名前を入れてツイートする(エゴサーチで見つけてもらう)

 

といった方法で、相手に存在を認識してもらいます。

 

 編集者がすべきツイート

 

基本的には自分が有益と感じる情報なら何でも良いですが、一つやらない方がいいのは「過度の宣伝」です。「担当書籍の感想をリツイートする」のは、ときどきなら効果は高いですが、毎日大量にやられるとフォローを外したくなります。あとは、有名人著者とのツーショット。

 

一方でありがたいのは、出版イベントやセミナーの実況ツイート。これは情報として有益なので、仮に宣伝であってもOKです。あとは、編集者自身の見方やものの考え方がわかるようなブログを書くのも有効な手段です。

 

結局、編集者にとってのSNS活用の着地点は「この人面白そうだから会ってみたい」とか、「この人と一緒に仕事がしてみたい」と思われることだからです。

 

SNSブランディングの真の意義

 

「セルフプロデュース」というと、ついつい自分を"盛る"ことをイメージしがちですが、むしろありのままの自分を知ってもらうほうが良いです。(心構えとしては、僕が最近見つけた下のツイートがいいなと思いました)

 

 

そのためには、やはりブログが効果的です。140文字では収まりきらない内容を、語弊なく詳細に伝えやすいです。

 

ただ、ブログの素晴らしいところは、実はSNSのフォロワーを増やすことではなく、自分と考えが合わない人を遠ざけられるところです。「合いそうな人」を引き寄せるだけじゃなく、「合わなそうな人」を傷つけずに遠ざけることができます。

 

このように人間関係を知らず知らずのうちにデザインできることこそが、SNS最大のメリットです。

 

まとめ(※最後は僕の感想)

 

最後の「SNSによる恩恵」の話で、大どんでん返しがきました。そこまでは「なるほど、えとみほさんはそうやってフォロワーを増やしていったんだな」と読んでいたんですが、実は真逆の「人を遠ざけられること」にメリットを見出していたとは。。

 

ただ、ブログやSNSを通して自分の考えを発信することのメリットは、とても分かりやすくまとめてくれていて、あとは最後の大どんでん返しな話も、僕にはなかった視点なので勉強になりました。

 

少し前にちきりんさんもブログで書いていたように、

 

d.hatena.ne.jp

 

これから先、その人の人となりを知る手段として、面接や履歴書なんかよりSNSの発言履歴」の方がよっぽど重視される時代が来ます。

 

つまり、フォロワーを増やす「結果」を目指すなかで、「自分はこういう人間だ!」ということをどんどんと深堀していく「過程」にこそ、セルフプロデュースの本当の価値があるのかもしれないなあなんて思いました。

 

※ちなみにえとみほさんは、「リアル版ちきりん」という二つ名を持っているのだとか。

 

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